トルコによる実質占領から1年が経とうとしているアフリーン市で「トルコ化」が進む(2019年2月13日)

2018年3月にトルコの実質占領下に入ったアレッポ県アフリーン市一帯の自治を担うとされるアレッポ地元評議会のサイード・スライマーン議長はトルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(2月13日付)の取材に対して、同市で「トルコ化」が順調に進んでいることを明らかにした。

スライマーン議長は「アフリーン市は、トルコ文化に似た文化を享受するに至っている。我々の目的は、この都市をガジアンテップ、ハタイ、さらにはイスタンブール、アンカラのような美しいトルオの都市のようにすることだ…。人民防衛隊(YPG)から解放されて以降、七つの地元評議会が設置され、クルド人、アラブ人、トルコマン人など、この地域のすべてのエスニック集団を代表している…。また三つの大規模な病院三つ、25以上のクリニックも設置され、数千人が無償で治療を受けている…。249の学校が復旧し…、4万5000人もの生徒・学生を受け入れている…。市内に大学も設置したい」などと述べた。

アレッポ県では、ANHA(2月13日付)によると、トルコ軍がアフリーン市近郊のブルジュ・カース村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(2月13日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市とハサカ市を結ぶ街道でエネルギー局の大型車輌が敷設されていた地雷に触れて大破した。

大型車輌は鉄塔を修理するためにハサカ市から現場に向かう途中だった。

AFP, February 13, 2019、ANHA, February 13, 2019、AP, February 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2019、al-Hayat, February 14, 2019、Reuters, February 13, 2019、SANA, February 13, 2019、UPI, February 13, 2019、Yeni Safak, February 13, 2019などをもとに作成。

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