イスラエルの『イデオト・アハロノト』(3月23日付)は、バッシャール・アサド大統領の後継者として、サーミル・ファウズ氏がにわかに台頭していると伝えた。
同紙によると、ファウズ氏はラタキア市出身の45歳。アサド大統領やその弟のマーヒル・アサド少将に非常に近く、最近ではシリア、アラブ諸国、諸外国のメディアでの露出が増えているという。
ファウズ氏はまた、イラン、ロシア、UAEとも関係が深く、イランとの武器取引契約の締結に関与しているほか、UAEを拠点としたビジネスも行っているという。
なお、ロシアの複数メディアは、アサド大統領の後継者としては、ロシアが「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将を担ごうとしていると報じたこともあったが、西側諸国の同意を得られなかったという。
AFP, March 23, 2019、ANHA, March 23, 2019、AP, March 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2019、al-Hayat, March 24, 2019、Reuters, March 23, 2019、SANA, March 23, 2019、UPI, March 23, 2019、Yedioth Ahronoth, March 23, 2019などをもとに作成。
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