ロシア、イラン、イラク、レバノン、イエメンの外務大臣、そして国連はゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定を厳しく非難(2019年3月25日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、マイク・ポンペオ米国務長官と電話会談し、ドナルド・トランプ米大統領がシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認する大統領令に署名したことに関して、国際法にあからさまに違反しており、シリア危機の解決を妨げると厳しく批判、地域情勢の危機を増幅させると危機感を表明した。

**

イランのアリー・ラリージャーニー国会議長もまた、国際法へのあからさまな違反で、中東の平和と安定を脅かす、と批判した。

**

レバノン、イエメン、イラクの外務大臣も、トランプ大統領の政策を非難した。

**

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、ドナルド・トランプ米大統領がシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認する大統領令に署名したことに関して、ステファン・ドゥジャリーク報道官を通じて「ゴラン高原に関する国連の政策は、安保理で採択された関連決議を反映したもので、この政策に変化はない」と表明した。

AFP, March 25, 2019、ANHA, March 25, 2019、AP, March 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2019、al-Hayat, March 26, 2019、Reuters, March 25, 2019、SANA, March 25, 2019、UPI, March 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.