ヨルダンに逃亡していた「自由シリア軍」元司令官が帰国し、親政権民兵を組織(2019年3月28日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月28日付)は、「自由シリア軍」の元司令官で、シリア政府による南西部制圧(2018年半ば)を受けて、ヨルダンに逃亡していたイマード・アブー・ズライク氏が、シリアに帰国し、軍事情報局との連携のもとに新たな民兵を結成する準備を進めている、と伝えた。

この民兵は約1,000人の戦闘員から構成され、そのほとんどは最近になってヨルダンから帰国したダルアー県各地出身の元反体制武装集団戦闘員だという。

アブー・ズライク氏本人もダルアー県ナスィーブ村出身。

ヨルダンに逃亡後、ロシアおよびシリア政府と接触、ヨルダンの諜報機関もこれを承知していたという。
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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(3月28日付)によると、東グータ地方のカフルバトナー町内で治安当局が強制捜査を行い、指名手配中の男性(兵役忌避者)12人を拘束した。

AFP, March 28, 2019、ANHA, March 28, 2019、AP, March 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 28, 2019、al-Hayat, March 29, 2019、Reuters, March 28, 2019、SANA, March 28, 2019、Sawt al-‘Asima, March 28, 2019、UPI, March 28, 2019などをもとに作成。

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