PYDが主導する北・東シリア自治局の「自衛部隊」の徴兵キャンプでアラブ人とクルド人が衝突、14人が死傷、70人が脱走(2019年4月2日)

ハラブ・ヤウム・チャンネル(4月2日付)は、ハサカ県のハサカ市で先週、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する北・東シリア自治局の「自治部隊」のアラブ人隊員とクルド人隊員が口論となり衝突、1人が死亡、13人が負傷したと伝えた。

同チャンネルによると、衝突が起きたのは、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が徴兵した若者を教練するために運営しているハサン・ダルウィーシュ・アカデミー・センター内で、死傷者のほとんどはアラブ人隊員。


また、この騒動のさなか、ハサン・ダルウィーシュ・アカデミー・センターから70人が脱走したという。

口論の原因は不明。

衝突・脱走事件を受け、北・東シリア自治局は、市内外に検問所を設置し、治安を強化しているという。

AFP, April 2, 2019、ANHA, April 2, 2019、AP, April 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2019、Halab al-Yawm Channel, April 2, 2019、al-Hayat, April 3, 2019、Reuters, April 2, 2019、SANA, April 2, 2019、UPI, April 2, 2019などをもとに作成。

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