アサド大統領はヴェネズエラのアレアサ外務大臣と会談:「欧米諸国のヴェネズエラに対する内政干渉と制裁は、自らの政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段」(2019年4月4日)

アサド大統領はシリアを訪問したヴェネズエラのホルヘ・アレアサ外務大臣と会談した。

SANA(4月4日付)によると、アサド大統領は会談で、最近のヴェネズエラ情勢の進捗に耳を傾け、同国が現在直面している危機を克服し、安定を回復し得ることを信じていると述べた。

アサド大統領はまた、米国をはじめとする一部西側諸国のヴェネズエラに対する内政干渉や制裁について、これらの国の政策と合致しない姿勢を示す者に対する常套手段だと批判、ヴェネズエラで起きていることは、シリアの場合と同じく、こうした国に対する覇権を確立し、主権尊重や自決権を保障した国際法や国連憲章をに呈するものだと述べた。

これに対して、アレアサ外務大臣は、ヴェネズエラへのアサド大統領の姿勢に謝意を示すとともに、ヴェネズエラに対する西側諸国の姿勢が、シリアでの戦争におけるこれらの国の政策と同じものだとの見解を示し、アサド大統領に同意した。

会談では、二国間関係の維持・強化についても確認された。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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