YPG主体のシリア民主軍総司令官「いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ない…。トルコと間接交渉している」(2019年5月3日)

シリア民主軍のマズルーム・ウバイディー(マズルーム・コバネ)総司令官は、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会が開催したシリア部族会合で演説し、「いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ない」と述べた。

ウバイディー総司令官は、「我が部隊はシリアの領土統一を信じており、そのために戦っている。我々はこの地域全体の問題を解決するためのシリア人どうしの対話を信じている。だが、はっきりさせておきたいのは、いかなるかたちであれ、2011年以前の状況に戻ることはあり得ないということだ」と述べた。

そのうえで「この地域の問題は和解などの方法では解決し得ないと明言したい。我々はシリア政府、すなわち中央政府と聞き解決に向けて対話する用意はある…。民主的シリアはクルド人の権利を憲法で承認する以外にはあり得ない」と付言した。

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ウバイディー総司令官はまた、トルコとの関係に関して、「シリア民主軍は仲介者を通じてトルコと間接交渉を行っている…。トルコ国家が政治的解決を望んでいるのなら、アフリーンを住民に返さねばならない。アフリーン住民の帰宅、アフリーンの事態正常化がなければ、我々は問題解決に至ることはできない」。

AFP, May 3, 2019、ANHA, May 3, 2019、AP, May 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2019、al-Hayat, May 3, 2019、Reuters, May 3, 2019、SANA, May 3, 2019、UPI, May 3, 2019などをもとに作成。

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