シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから4日目(爆撃を激化させてから125日目)を迎えた9月3日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。
シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人0人、シリア軍兵士5人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,114人となった。
うち、1,048人が民間人(女性186人、子供261人を含む)、1,399人がシリア軍兵士、1,667人が反体制武装集団戦闘員。
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イドリブ県では、ロシア国防省、SANA(9月3日付)、スプートニク・ニュース(9月3日付)によると、ラタキア県フマイミーム航空基地に接近を試みた無人航空機2機をシリア軍防空部隊が県西部で撃墜した。
一方、シリア人権監視団によると、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がタマーニア町一帯、トゥレックスで交戦、シリア軍地上部隊がカフルナブル、カフルサジュナを砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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アレッポ県ではシリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市北西部の反体制派支配地域を砲撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北西部の反体制派支配地域を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、イドリブ県9件、アレッポ県9件、ハマー県4件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(イドリブ県3件、ハマー県2件、アレッポ県1件)確認した。
AFP, September 3, 2019、ANHA, September 3, 2019、AP, September 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2019、Reuters, September 3, 2019、SANA, September 3, 2019、SOHR, September 3, 2019、Sputnik News, September 3, 2019、UPI, September 3, 2019などをもとに作成。
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