ダイル・ザウル24:米・ロシア両軍の会合でシリア政府支配下のユーフラテス川東岸からのシリア軍撤退が合意か?!(2019年9月16日)

ダイル・ザウル24(9月16日付)は、米軍とロシア軍の司令官が会合を開き、シリア政府支配下にあるユーフラテス川東岸のハトラ村、サーリヒーヤ村(サーリヒーヤト・ジャズィーラ村)、マズルーム村、ムッラート村、フシャーム町、タービヤト・ジャズィーラ村を米主導の有志連合に引き渡すための協議が行われたと伝えた。

会合が行われた場所は明らかにされていないが、同サイトによると、この会合ではこれらの地域を人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と有志連合に引き渡すことが合意されたという。

シリア政府とロシアはこの割譲について合意済みだが、政府を支持する「民兵」はこれらの地域から撤退することを断固拒否しているという。

撤退を拒否しているのは、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるイマーム・ムハンマド・バーキル旅団のファーディー・アフィース司令官、レバノンのヒズブッラーの民兵を率いるターリク・ヤースィーン・マイユーフ司令官ら。

AFP, September 16, 2019、ANHA, September 16, 2019、AP, September 16, 2019、Dayr al-Zawr 24, September 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2019、Reuters, September 16, 2019、SANA, September 16, 2019、SOHR, September 16, 2019、UPI, September 16, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.