シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから19日目(爆撃を激化させてから140日目)を迎えた9月19日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。
シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より1人(民間人0人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,145人となった。
内訳は、民間人1,055人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,408人、反体制武装集団戦闘員1,673人。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村、タッル・トゥーカーン村、カフルナブル市、カフルサジュナ村を砲撃した。
一方、SANA(9月18日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団が、県南東部のアブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」一帯を砲撃し、回廊を通じてシリア政府支配地域に避難しようとする住民の移動を阻止した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハークーラ村一帯でシリア軍部隊を狙撃、兵士1人を殺害した。
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アレッポ県では、ANHA(9月19日付)によると、シリア軍地上部隊がシャーム解放機構などの反体制派が活動を続けるカフルハムラ村に対して激しい砲撃を加えた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を48件(イドリブ県18件、ラタキア県16件、ハマー県16件、アレッポ県13件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県18件、ハマー県8件、アレッポ県1件)確認した。
AFP, September 19, 2019、ANHA, September 19, 2019、AP, September 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2019、Reuters, September 19, 2019、SANA, September 19, 2019、SOHR, September 19, 2019、UPI, September 19, 2019などをもとに作成。
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