「平和の泉」作戦でトルコが占領したラッカ県、ハサカ県国境地帯へのシリア難民の帰還始まる(2019年11月21日)

ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)は、トルコに避難していたシリア難民が、陸路でシリア領内への帰国を開始、「平和の泉」作戦によってトルコが占領したラッカ県、ハサカ県北部に入ったと伝えた。

複数の地元筋によると、19日には約250世帯が帰国し、ラッカ県のタッル・アブヤド市に入り、20日にも100人以上が帰国したという。

帰国した難民は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に同地を制圧した2015年末に、強制退去を余儀なくされ、トルコに逃れていたという。

なお、トルコのシャンルウルファ県は19日、声明を出し、タッル・アブヤド市とハサカ県ラアス・アイン市のニーズに対応するために、水、食糧、エネルギー、医療福祉を提供すると発表していた。

AFP, November 21, 2019、ANHA, November 21, 2019、AP, November 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2019、Reuters, November 21, 2019、SANA, November 21, 2019、SOHR, November 21, 2019、UPI, November 21, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.