シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構の緊張高まる(2019年12月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路沿いの検問所、ザーウィヤ山に至る街道沿いの検問所、ダルクーシュ町、ザルズール村、ヒルバト・ジャウズ村といったトルコ国境地域の検問所の警備を強化した。

この措置は、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構が、シャーム解放機構のムハムバル村のアミール(司令官)を同地で拉致したことを受けたもの。

これに先立ち、シャーム解放機構は12日、アレッポ県のバータブー村でフッラース・ディーン機構のメンバー複数人を拘束していた。

また、シャーム解放機構は13日には、ムハムバル村にあるフッラース・ディーン機構の拠点に対して強制捜査を行ったが、戦闘は発生しなかった。

AFP, December 13, 2019、ANHA, December 13, 2019、AP, December 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2019、Reuters, December 13, 2019、SANA, December 13, 2019、SOHR, December 13, 2019、UPI, December 13, 2019などをもとに作成。

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