イドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とアレッポ県アブー・ザンディーン村にシリア当局が設置していた通行所が「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け閉鎖(2021年3月30日)

SANA(3月30日付)は、反体制派の支配地域との境界に位置するイドリブ県サラーキブ市・タルナバ村間とトルコ占領地との境界に位置するアレッポ県アブー・ザンディーン村に政府当局が設置していた通行所が、「テロ集団」の砲撃を受けたことを受け、当局は両通行所を閉鎖した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、サラーキブ市近郊の前線でシリア軍兵士1人を狙撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯でシリア軍兵士2人を狙撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県ハラスター市出身のシャーム自由人イスラーム運動メンバー2人が、シャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているダーラ・イッザ市で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて、死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を41件(イドリブ県21件、ラタキア県12件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は34件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を23件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 30, 2021、ANHA, March 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 30, 2021、Reuters, March 30, 2021、SANA, March 30, 2021、SOHR, March 30, 2021などをもとに作成。

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