エジプトのスィースィー大統領がサウジのジュバイル外相と会談「シリアの将来を確定するにあたってシリア国民の意思を尊重すべき」(2015年10月25日)

カイロを訪問中のサウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は25日晩、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領と会談した。

会談には、サーミフ・シュクリー外務大臣も同席した。

エジプト大統領府のアラー・ユースフ報道官によると、会談では、シリア情勢など中東域内のさまざまな問題についての協議がなされ、シリア情勢について、スィースィー大統領は、国際社会、地域社会との調整のもとに政治的に紛争を解決することが重要だと述べるとともに、領土保全、国家機関の維持、シリアの将来を確定するにあたってのシリア国民の意思尊重、そしてテロとの戦いへの支持を表明したという。

AFP, October 26, 2015、AP, October 26, 2015、ARA News, October 26, 2015、Champress, October 26, 2015、al-Hayat, October 27, 2015、Iraqi News, October 26, 2015、Kull-na Shuraka’, October 26, 2015、al-Mada Press, October 26, 2015、Naharnet, October 26, 2015、NNA, October 26, 2015、Reuters, October 26, 2015、SANA, October 26, 2015、UPI, October 26, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県の対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市のYPG拠点を攻撃(2015年10月25日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、トルコ軍が25日晩から26日早朝にかけて、ラッカ県のトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市の人民防衛隊拠点複数カ所に対して攻撃を加えたと発表した。

ARA News(10月26日付)が伝えた。

AFP, October 26, 2015、AP, October 26, 2015、ARA News, October 26, 2015、Champress, October 26, 2015、al-Hayat, October 27, 2015、Iraqi News, October 26, 2015、Kull-na Shuraka’, October 26, 2015、al-Mada Press, October 26, 2015、Naharnet, October 26, 2015、NNA, October 26, 2015、Reuters, October 26, 2015、SANA, October 26, 2015、UPI, October 26, 2015などをもとに作成。

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イスラエル政府はダーイシュ、ヌスラ戦線をテロ組織に認定(2015年10月25日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ内閣は声明を出し、イスラエル政府がシリア国内で活動するジハード主義組織を「テロ組織」に認定したと発表した。

声明は、「過去数年間でジハード主義テロ組織の活動が増し、イスラエルへの越境攻撃や領内での活動を試みるようになっていることを受け、イスラエル政府はシャバクの提言に基づき、以下の組織を、1948年テロ禁止令に基づくテロ組織に認定する」としたうえで、2014年に「違法組織」に認定されていたダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、アブドゥッラー・アッザーム大隊を「テロ組織」に認定した。

AFP, October 26, 2015、AP, October 26, 2015、ARA News, October 26, 2015、Champress, October 26, 2015、al-Hayat, October 27, 2015、Iraqi News, October 26, 2015、Kull-na Shuraka’, October 26, 2015、al-Mada Press, October 26, 2015、Naharnet, October 26, 2015、NNA, October 26, 2015、Reuters, October 26, 2015、SANA, October 26, 2015、UPI, October 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で反体制武装集団との戦闘を継続(2015年10月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山のアブディーター村で地雷が爆発し、住民4人(うち女性3人)が死亡した。

またシリア軍はナージヤ村、マアルカバ村を砲撃した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がサリーヤ村でファトフ軍の車列を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍などからなる反体制武装集団は、ヒルバト・ナークース村でシリア軍の車輌に対して、米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃を加える一方、カフルヌブーダ町近郊のムガイル村検問所を砲撃した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がラターミナ町南部、ハミーマート村などで、イッズ大隊連合とジュンド・アクサー機構の拠点を破壊し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマー町一帯、カスタル村を砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティールマアッラ村一帯の反体制武装集団拠点を攻撃した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、アーミリーヤ村、アイン・フサイン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市郊外の国際幹線道路沿い、ダーライヤー市を、シリア軍が「樽爆弾」16発などで空爆した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がアルナ村西部のハルブーン高地一帯でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ダーライヤー市でアジュナード・シャーム・イスラーム連合と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャウバル区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, October 25, 2015、AP, October 25, 2015、ARA News, October 25, 2015、Champress, October 25, 2015、al-Hayat, October 26, 2015、Iraqi News, October 25, 2015、Kull-na Shuraka’, October 25, 2015、al-Mada Press, October 25, 2015、Naharnet, October 25, 2015、NNA, October 25, 2015、Reuters, October 25, 2015、SANA, October 25, 2015、UPI, October 25, 2015などをもとに作成。

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シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県東部で激戦(2015年10月25日)

アレッポ県では、SANA(10月25日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部のウンム・アルキーラ村、ズィーターン村、アレッポ市カルム・フーミド地区、タッル・ファーウーリー村、カルアジーヤ村、航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ハナースィル市とハマー県イスリヤー村を結ぶ街道一帯で、シリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続き、過去48時間での死者数は43人に達した。

シリア軍はハナースィル市・イスリヤー村間の兵站路を依然として奪われたままだという。

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ハマー県では、シリア軍はタッル・ワースィト村、マンスーラ村、カストゥーン村を空爆、またロシア軍もカフルズィーター市一帯を空爆した。

一方、SANA(10月25日付)によると、シリア軍が県北部のアルファ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月25日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ヒルバト村、サアド・丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がサアド丘を砲撃した。

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ハサカ県では、ARA News(10月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市郊外のアブドゥルアズィーズ山にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を襲撃した。

AFP, October 25, 2015、AP, October 25, 2015、ARA News, October 25, 2015、Champress, October 25, 2015、al-Hayat, October 26, 2015、Iraqi News, October 25, 2015、Kull-na Shuraka’, October 25, 2015、al-Mada Press, October 25, 2015、Naharnet, October 25, 2015、NNA, October 25, 2015、Reuters, October 25, 2015、SANA, October 25, 2015、UPI, October 25, 2015などをもとに作成。

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シャームの民のヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師はジュンド・アクサー機構のファトフ軍脱退の理由に疑義(2015年10月25日)

シャームの民のヌスラ戦線に近いサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ジハード布教者センター代表)は、ジュンド・アクサー機構のファトフ軍からの脱退に関してインスタグラムで、一部の武装集団がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の停戦イニシアチブを受け入れようとしていたとのジュンド・アクサー機構の非難は当たらないと述べるとともに、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が強要されたとの主張についても強要はなされていないと反論した。

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アサド大統領がロシア議員団と会談「シリアの繁栄を望むすべての政治勢力が参加する選挙を実施する用意がある」(2015年10月25日)

シリアのアサド大統領は、ダマスカスを訪問中のロシア下院議員らからなる使節団(セルゲイ・ガブリロヴ下院副議長・財産委員会委員長が団長)と会談した。

SANA(10月25日付)によると、約1時間半におよぶ会談で、アサド大統領は、シリア国民を支援するロシアの姿勢を高く評価するとともに、シリア領内でのテロ掃討を目的としたロシア軍の空爆に関しては、「新たな歴史のページを開くもので、「テロとの戦い」により、地域、そして世界の未来、そして勝利が確定し、シリアだけでなく地域のすべての国を守ることにつながる」と述べた。

そのうえで、「テロ組織の根絶が、政治的解決をもたらすことにつながり…、これによってシリアの主権、独立、領土が維持される」と付言した。

会談後、アレクサンドル・ユシュチェンコ(Alexander Yushchenko)下院議員はAFP(10月25日付)に対し、「アサド大統領はシリアの繁栄を望むすべての政治勢力が参加する選挙を実施する用意がある」と述べたことを明らかにした。

ユシュチェンコ議員によると、アサド大統領は「国民が反対しなければ」選挙に参加する意向だと述べるとともに、選挙実施が、ダーイシュ(イスラーム国)などの過激派からシリアが解放された後にのみ行われるとの立場を示したと付言した。

SANA, October 25, 2015
SANA, October 25, 2015

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サウジアラビアのジュバイル外務大臣がエジプトのシュクリー外務大臣と会談し、シリア情勢などについて意見を交換「サウジアラビア、そして世界のほとんどの国は、シリアの未来においてアサドには何らの役割もないという姿勢を取っている」(2015年10月25日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、エジプトのカイロを訪問し、サーミフ・シュクリー外務大臣と会談し、シリア情勢を含む中東情勢について意見を交わした。

ジュバイル外務大臣は会談後の共同記者会見でシリア情勢について触れ、「ジュネーブ合意(2012年)の諸原則をどのように適用するかをめぐって、国際社会において継続的に協議が行われている。我々は、移行期統治機関を設置することでジュネーブ合意の諸原則を適用し、新憲法を制定、文民・軍事諸機関を管理し、新たな占拠を実施するといった点を遵守しようとしている」と述べたうえで、「サウジアラビア、そして世界のほとんどの国は、シリアの未来においてバッシャール・アサドには何らの役割もないという姿勢を取っている」と強調した。

ジュバイル外務大臣はまた「シリア危機の解決策にいたろうとする各国の姿勢に接近が見られていると思う…。合意に達したとはまだ言えない。我々はさらなる協議、さらなる検討を経て、合意に達する必要がある」と付言した。

AFP, October 25, 2015、AP, October 25, 2015、ARA News, October 25, 2015、Champress, October 25, 2015、al-Hayat, October 26, 2015、Iraqi News, October 25, 2015、Kull-na Shuraka’, October 25, 2015、al-Mada Press, October 25, 2015、Naharnet, October 25, 2015、NNA, October 25, 2015、Reuters, October 25, 2015、SANA, October 25, 2015、UPI, October 25, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア領空を侵犯し、対トルコ国境に面するダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つジャラーブルス市に接近したPYDの船舶2隻を爆撃(2015年10月25日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月25日付)によると、トルコ軍戦闘機がシリア領内に侵入し、トルコ国境に近いユーフラテス川(アレッポ県ジャラーブルス市南部)で、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党の船舶2隻に対して空爆を行った。

この船舶2隻は、ダーイシュ(イスラーム国)が支配を続けるトルコ国境沿いのジャラーブルス市に進入しようとしていたところを、トルコ軍によって空爆されたという。

ジャラーブルス市は、米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」の北東の端に位置する町で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がその制圧をめざしている。

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