チェチェン共和国のカディロフ大統領がプーチン大統領の要請を受け、シリアへの派兵を決定(2015年10月2日)

『ハヤート』(10月3日付)は、チェチェン共和国(ロシア連邦)のラムザン・カディロフ大統領が、ロシア軍が開始したシリア領内での空爆に関して、ヴラジミール・プーチン大統領の要請に応じ、「ダーイシュ(イスラーム国)と戦うためチェチェンからシリアに軍部隊を派遣することに同意した」と伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がクナイトラ県で反体制武装集団との戦闘を続ける(2015年10月2日)

クナイトラ県では、SANA(10月2日付)によると、シリア軍が人民防衛諸組織とともに、ハミーディーヤ村、ウーファーニヤー村、アブー・シャッタ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月2日付)によると、ドゥーマー市、サマーディー村、ダイル・アサーフィール市、ザブディーン村で、シリア軍がイスラーム軍など反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(10月2日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラッカ県、ラタキア県のダーイシュ(イスラーム国)など「国際テロ組織」への爆撃を続ける(2015年10月2日)

アレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラッカ県では、SANA(10月2日付)によると、シリア空軍の支援を受けたロシア空軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の司令部複数カ所、武器庫複数棟、車輌数十輌を空爆、破壊した。

これに関して、ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間でロシア空軍がらか県、ハマー県、イドリブ県内の12カ所を18回にわたって空爆したと発表した。

アレッポ県では、ロシア空軍は、ダーラト・イッザ市のダーイシュの司令部1カ所、司令拠点1カ所を空爆した。

ロシア国防省によると、空爆はSu-25複数機によって行われた。

ハマー県では、ロシア空軍は、カフルズィーター市北部で国際テロ組織のブラックリストに記載されたテロ組織の本部1カ所、車輌数十輌を空爆した。

またラターミナ町の拠点および司令部複数カ所、武器庫1棟も空爆によって破壊された。

なおロシア国防省によると、ロシア軍は、ハマー県では司令部1カ所、およびこの司令部に併設されたキャンプ1カ所、車輌数十両を空爆で破壊した。

イドリブ県では、ロシア空軍は、マアッラト・ヌウマーン市の爆弾製工場1棟、武器装備基地1カ所、車輌10台以上を空爆、またハーン・シャイフーン市の司令部を破壊した。

ラッカ県では、ロシア国防省によると、ロシア空軍は、ラッカ市近郊のダーイシュの司令部1カ所、教練キャンプ1カ所を空爆し、破壊した。

イゴール・コナシンコフ国防省報道官によると、空爆はSu-34戦闘機複数機が高度5,000メートルから正確に行われたという。

またARA News(10月2日付)は、複数の反体制消息筋の話として、ロシア軍のラッカ市一帯に対する空爆で、ダーイシュのメンバー12人が死亡したと伝えた。

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ラタキア県では、アラビー21(10月3日付)によると、ロシア空軍が、シリア政府支配下のバービナー村を誤爆した。

被害状況は不明だという。

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『ハヤート』(10月3日付)によると、ロシア空軍のイゴール・カリモフ報道官は、シリア領内での「テロとの戦い」の拠点としてロシア空軍が使用しているフマイミーム航空基地に、燃料補給機10機が配備されたと発表した。

これらの補給機は戦闘機への空中空輸を行うために配備されたという。

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ロシア連邦議会(ドゥーマ(下院)外交関係委員会のアレクセイ・プシュコブ委員長は、Euro 1(10月2日付)に対し、シリア領内でのロシア空軍の作戦が、3~4ヶ月は続くだろうとの見通しを示した。

プシュコブ委員長は「抜け出すことが困難な泥沼に落ちる危険は常にある。しかし、我々はモスクワで、作戦が3、4ヶ月はかかるだろうと話している」と述べた。

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SANA(10月2日付)によると、ロシア空軍の空爆と並行して、シリア軍も、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県で空爆を行った。

アレッポ県では、シリア軍は、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、ジャッブール村、フマイマ村、ジュッブ・サファー村を空爆し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、マアルサト・ハーン村・マドユーナ村間の街道で「テロ集団」の車輌の二つの車列を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の戦闘員を殲滅した。

このほか、シリア軍は、サーリヒーヤ村、ナアーム丘一帯、トゥライディム村、フワイジーナ村、カスィール・ワルド村、カッバーラ村、アイン・サービル村、アイン・ハンシュ村、タッル・ファーウール村、タッラト・サワーヤー村、ナイラブ航空基地一帯、アイン・ジャマージマ村、フマイマト・サギーラ村、ラスム・アッブード村、ダイル・ハーフィル市、ブライジュ村、タッル・イスタブル村、シャイフ・アフマド村、カフルハムラ村、ジュッブ・ガブシャ村、アレッポ市内ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、カルム・ジャバル地区、ザバディーヤ地区でヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ヒムス県では、シリア軍は、タドムル市およびその郊外(三角地帯)などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して正確な攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、フーシュ・ザバーディー村、ラジャム・カスル村、タッラト・タウィーラ農場で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ラタキア県では、シリア軍は、トゥールース村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、教練キャンプ、武器弾薬庫を破壊した。

このほかダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ARA News(10月3日付)によると、ダイル・ザウル市およびその周辺で、シリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が激しく交戦した。

戦闘は、工業地区、ラサーファ地区、労働者住宅地区、ダイル・ザウル航空基地一帯で激しく行われ、シリア軍が同地一帯を空爆したという。

またSANA(10月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地、ティーム油田一帯を襲撃したが、シリア軍がこれを撃退した(SANA(10月3日付)によると、ダイル・ザウル市一帯の戦闘で、シリア軍はダーイシュのメンバー160人以上を殲滅したという。)

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https://youtu.be/L1okFkHayPs
https://youtu.be/2DZcj960fGo
https://youtu.be/kPW3t6oflh0
https://youtu.be/VUOKSJQ_YdI

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Arabi 21, October 3, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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潘国連事務総長、国際テロ組織のみを爆撃の標的とするようロシアに要請(2015年10月2日)

潘基文国連事務総長は声明を出し、ロシア軍によるシリア領内での空爆開始に関して、国連の諸決議において「テロ組織」と認定された勢力のみに空爆を限定し、民間人の犠牲を回避するよう努めるよう求めた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合がアル=カーイダ系組織などとともに、国連安保理議長声明で承認されたデミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表提案の作業グループを拒否(2015年10月2日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が提案し、国連安保理議長声明(S/PRST/2015/15)で設置への支持が表明された、シリア紛争解決に向けた四つの作業グループに関して、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、ジハード主義部組織のイスラーム軍とともに、「シリア問題に関する国連の決議のほとんどを逸脱している」と非難し、拒否するとの意思を示した。

声明はまた、ロシア軍によるシリア領内での軍事活動についても拒否し、その責任はシリア政府にあると追及した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣が国連総会で演説「爆撃はシリア国内でテロと戦う唯一の勢力であるシリア・アラブ軍との協力がなされない限りは無駄なものとなる」(2015年10月2日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が国連総会で一般討論演説を行った。

SANA(10月2日付)が伝えた。

ムアッリム外務在外居住者省の主な発言は以下の通り:

「安保理が国連憲章第7章に基づいて採択した(テロとの戦いに関する)諸決議は依然として紙の上のインクに過ぎない…。資金供与などを通じてテロを保護・支援する一部の国は依然として、この地域で過激派を育んでおり、シリアにテロリストを送り、彼らに武器を与えている」。

「テロは限度のない思想だ。この巨人が一端出現すると、それを国のなかだけで押さえ込むことはできない。ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてその他のアル=カーイダ系組織のテロは無実の人々を殺し、女性を奴隷扱いし、市民に迫撃砲を雨のように浴びせ、飲料水、電気を遮断し、歴史的文明的な史跡を破壊する」。

「選挙や議会によって政治を執り行っている先進国が、議会を持たず、女性の権利さえ認めていない国と同盟を結ぶことができるのか?」

「シリアは言葉と行動をもって、テロと戦い続ける。シリア軍は国からテロリストを浄化する能力を持っている…。テロとの戦いは、何よりもまず優先されるべき事項であるとともに、シリアは外国の干渉のない、シリア人どうしの対話を通じた政治プロセスを信じている」。

「シリアはジュネーブ2、モスクワ1および2への参加に同意してきたが、今日、みなさんの前でこう宣言したい。シリアはスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が、ブレーンストーミングのために設置を提案した四つの作業グループへの参加に同意した、と」。

「「テロとの戦い」に向けた国際・地域同盟の設立を訴えるロシアのヴラジミール・プーチン大統領の呼びかけは、シリア政府が関心を払い、また支持してきたものである…。なぜなら、テロとの戦いは、空からだけでは行い得ず、これまで行われ得てきた(有志連合の)作戦はテロの拡散をもたらしただけだからだ。空爆はシリア国内でテロと戦う唯一の勢力であるシリア・アラブ軍との協力がなされない限りは無駄なものとなる。ロシア空軍がシリア領内で空爆を開始したとの発表、そしてこれがシリア政府の要請のもとに行われたこと…。これこそが、「テロとの戦い」に対するシリアの努力を支援する真の実効的な参加のありようだ」。

「EUや米国が課している非人道的な制裁がシリア人の生活状況の悪化をもたらした…。シリアは、移民が安全に帰国することを保障している。またすべての市民に差別なく人道支援物資が配給されるべく最大限の努力を続けている」。

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ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、総会での演説のほか、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣、潘基文国連事務総長と相次いで会談した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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マレーシアのラザク首相はシリア人難民3,000人の受け入れを表明(2015年10月2日)

マレーシアのナジブ・ラザク首相は、国連総会で一般討論演説を行い、シリア人難民3,000人を受け入れる用意があると述べた。

ARA News(10月2日付)などが伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県内でダーイシュ(イスラーム国)とムーハサン市住民の対立が激化(2015年10月2日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月2日付)は、複数の消息筋の話として、ムーハサン市で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと、ダーイシュに追従していた同市の指導者との間で対立が激化し、ダーイシュと部族民兵の交戦が生じていると伝えた。

両者の緊張状態は数日前、ダーイシュの宗教警察(ヒスバ)が女性に対して厳格な規則を押しつけ、またダイル・ザウル航空基地一帯での戦闘に参加していた若者らや女性が逮捕され、公開処罰を受けたことで激化したという。

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ハサカ県では、ARA News(10月3日付)によると、ダーイシュのバラカ州が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘の末にアブドゥルアズィーズ山の大部分を制圧したと発表した。

これに対して、人民防衛隊はアブドゥルアズィーズ山一帯での戦闘でダーイシュ戦闘員28人を殲滅したと発表した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、October 3, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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南部戦線(自由シリア軍)「ロシア軍とイラン軍への攻撃は我々の部隊にとって合法的な標的」(2015年10月2日)

ダルアー県で活動する南部戦線(自由シリア軍)は、ロシア軍によるシリア領内での空爆開始を受けて声明を出し、「ロシア、イラン両政府はシリア国民の真の敵」としたうえで、占領への抵抗を保障した国際法に基づき「ロシア軍とイラン軍への攻撃は我々の部隊にとって合法的な標的とみなす」と発表した。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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オバマ米大統領「「穏健な反体制派」への軍事教練の失敗は、彼らが「樽爆弾」の攻撃を受けており、ダーイシュとの戦闘に集中できないため」(2015年10月2日)

バラク・オバマ米大統領は記者会見で、ロシアがダーイシュ(イスラーム国)と「イスラーム教スンナ派の反体制派」を区別せずに空爆していると述べた。

また「穏健な反体制派」への軍事教練の失敗に関して、彼らが「樽爆弾」の攻撃を受けているためにダーイシュとの戦闘に集中できないと主張した。

記者会見でのオバマ米大統領の主な発言は以下の通り。

「何よりもまず、シリアで何が起きているのか…を理解しよう。アサドに対する平和的デモが内戦に発展したのは、アサドが想像を絶する蛮行で抗議行動に対峙したからだ。だから、これは米国とシリアの当事者の間の紛争ではない。これはシリア国民と野蛮で非常な独裁者の間の紛争だ」。

「アサドが未だに権力の座にいるのは、ロシアとイランが支援してきたからだ…。彼ら(ロシア)は、圧倒的なシリア国民が拒んでいる体制をてこ入れしている…。だから、プーチン大統領との会談で、私ははっきりと、シリアの問題を解決する唯一の方法が政治的移行であり…、それを実現する唯一の方法が、アサドを移行させることだと言った…。これは私が行った判断ではなく、圧倒的大多数のシリア人が下した判断だ。だから、私は、プーチン大統領がアサドやイランを仲介して、政治的移行を推し進めるのであれば、彼とともに行動する用意があると彼に伝えた」。

「私はまた彼に、米国とロシア、そして全世界がISIL(ダーイシュ(イスラーム国)を殲滅するという点で利害が一致していると言った。しかし、プーチン大統領が何と言おうが、非常に明白なのは、彼はISILと、アサドの退陣を求める穏健なスンナ派反体制勢力をしていない。彼ら(ロシア)にとって、彼らはすべてテロリストだというのだ」。

「シリア国内の反体制組織への支援に関して、米国は軍事的解決を押しつけるつもりはないと明確の述べてきた…。しかしまた、我々はシリアの穏健な反体制派と関わっている…。なぜなら、シリアはいずれ倒れ、またアサド体制は倒れたとき、我々には、共にその破片を拾い集める…ことができる誰が必要だからだ…。それゆえに、我々は今後も彼らを支援し続ける」。

「私は…国防省による穏健な反体制派の教練プログラムが意図した通りには進んでいないと最初に認めた人間だ。国防省を同じことを言ったかと思う。その理由について率直に言うと、我々は彼らがISILに集中するよう試みたが、我々が得た応えは、「我々は毎日、シリア政府の樽爆弾攻撃を受けているのに、どうやってISILに集中できるというのか?」というものだった」。

「我々は、シリアを米国とロシアの代理戦争の場にしたくはない。我々にとって、それは誤った戦略だ。これは、ロシア、イラン、そしてアサドが大多数のシリア国民に対して行っている戦いだ。我々の戦いはISILに対するものであり、我々の戦いはすべての国際社会とともに行われており、流血、難民危機を終わらせるためのものである」。

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菅官房長官「仮にロシアがダーイシュ以外の対象を攻撃したのが事実であれば、シリア情勢のさらなる悪化につながり、懸念せざるを得ない」(2015年10月2日)

菅義偉官房長官は2日午前の記者会見で、ロシアがシリア領内で開始した空爆について、米国が「無差別な軍事作戦だ」と批判したことに関連して、「仮にロシアがダーイシュ以外の対象を攻撃したのが事実であれば、シリア情勢のさらなる悪化につながり、懸念せざるを得ない」と述べた。

シリア情勢をめぐる日本政府の対応に関し、菅氏は「情勢の改善に向け、引き続き米国と連携しながら適切に対応したい」と語った。

sankei.comなどが伝えた。

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ロシア軍が「無差別爆撃」しているとされるシリアの反体制派とは?:『国際情勢紀要』所収論考(PDF版)より

青山弘之「シリア反体制武装勢力の同質性と異質性:アル=カーイダ系組織、ジハード主義者、「穏健な反体制派」
『国際情勢紀要』第85号(http://www.sekaiseikei.or.jp/kokujo2014.pdf)、2015年3月、125~133ページ

Ⅰ はじめに

シリアで紛争が発生してから2015年3月半ばで4年が経とうとしている。「アラブの春」の一環として始まったはずのこの紛争が「独裁政権」対「民主化運動」といったイメージとはほど遠く、混沌と暴力の応酬によって特徴づけられていることは今や周知の事実である。そこでは、シリア軍、国防隊、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(Yekîneyên Parastina Gel、略称YPG)、反体制武装勢力が入り乱れて戦いを続けるなか、米国が主導する有志連合が、一方でイスラーム国壊滅に向けて空爆を行いつつ、他方でバッシャール・アサド政権退陣をめざして「穏健な反体制派」を支援している。
本論では、現下の武力紛争における主要な当事者のうち、アル=カーイダ系組織、ジハード主義組織、「穏健な反体制派」といった言葉(カテゴリー)で分類されることが多い反体制武装勢力の組織間の関係に着目することで、その異質性と同質性を明らかにする。そのうえで、反体制武装勢力への支援や共鳴が持つ意味を考察する。なお2011年以降のシリア国内情勢の詳細な推移については「シリア・アラブの春顛末記――最新シリア情勢――」(https://syriaarabspring.info/)を参照されたい。・・・