ウマイヤ・モスクの説教師がシーア派の黒旗に代えて、シリア国旗を掲揚するよう呼びかける(2015年10月23日)

クッルナー・シュラカー(10月26日付)は、ダマスカス県旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスクでの23日金曜日の説教で、演壇に立ったマアムーン・ラフマ氏が、集まった信者に対して、シーア派(12イマーム派)が掲げる黒い旗ではなく、シリア国旗を掲揚するよう呼びかけた、と伝えた。

演説はシーア派のアーシューラーの祝祭と時を同じくして行われたもので、ラフマ氏は「市民よ、この旗(シリア国旗)を掲げよ。シリアの街でこの旗を掲げよ。この国のあらゆる街路で掲げよ」と呼びかけた。

ラフマ氏はまた「私はこの旗に接吻したい。この旗こそ我々の勲章だ。あなた方が掲げている黒い旗を我々は踏みつける。委任統治の旗(反体制派が掲げる旗)を我々はこの戦争(現下の混乱)が始まったときにゴミ箱に捨てている…。シリア(・アラブ)共和国の国旗に代わるものはなく、抵抗運動の指導者バッシャール・ハーフィズ・アサドに代わる者はいない」と述べたという。

Kull-na Shuraka', October 26, 2015
Kull-na Shuraka’, October 26, 2015

AFP, October 26, 2015、AP, October 26, 2015、ARA News, October 26, 2015、Champress, October 26, 2015、al-Hayat, October 27, 2015、Iraqi News, October 26, 2015、Kull-na Shuraka’, October 26, 2015、al-Mada Press, October 26, 2015、Naharnet, October 26, 2015、NNA, October 26, 2015、Reuters, October 26, 2015、SANA, October 26, 2015、UPI, October 26, 2015などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリアでの爆撃を行わず(2015年10月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月23日にイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は行われなかった。

CENTCOM, October 24, 2015をもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構は、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などが主導するファトフ軍からの脱退を宣言(2015年10月23日)

アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍から脱退すると発表した。

ツイッターを通じて発表された声明によると、脱退は、ファトフ軍を構成する一部の組織が、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の停戦イニシアチブなど「イスラームのシャリーアと衝突する計画を支持した」ためだという。

また声明では、シャーム自由人イスラーム運動が、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うよう断続的に圧力をかけてきたと付言、ジュンド・アクサー機構がダーイシュに共鳴していることを暗示した。

ファトフ軍の復帰の是非に関して、ジュンド・アクサー機構は、米・ロシアと戦うことをファトフ軍が明言することなどを求めている。

Kull-na Shuraka', October 24, 2015
Kull-na Shuraka’, October 24, 2015
Kull-na Shuraka', October 24, 2015
Kull-na Shuraka’, October 24, 2015

 

AFP, October 24, 2015、AP, October 24, 2015、ARA News, October 24, 2015、Champress, October 24, 2015、al-Hayat, October 25, 2015、Iraqi News, October 24, 2015、Kull-na Shuraka’, October 24, 2015、al-Mada Press, October 24, 2015、Naharnet, October 24, 2015、NNA, October 24, 2015、Reuters, October 24, 2015、SANA, October 24, 2015、UPI, October 24, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我々はシリアでの戦いにおいて退くことはない…。我々は勝利する」(2015年10月23日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はアーシューラー最終日に合わせて演説を行った。

演説においてナスルッラー書記長はシリア情勢についても言及し、「我々はこの戦いにおいて退くことはない。誰がそうなると賭けようとだ。この戦いは、我々が(勝利を)信じている戦いであり、我々は勝利するだろう」と述べた。

ナハールネット(10月23日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線らがハマー県北東部で反抗を激化、ハムラー村、ラハーヤー村などを制圧するも、アレッポ県、イドリブ県でヌスラ戦線の幹部4人が死亡(2015年10月23日)

ハマー県では、『ハヤート』(10月24日付)が複数の活動家の話として、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、県東部のハムラー村一帯各所、ラハーヤ村一帯でシリア軍と交戦し、同地を制圧したと伝えた。

クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、ファトフ軍はこのほかにも、ラハーヤー村、マアルカバ村も制圧し反撃に転じようとしているという。

またマサール・プレス(10月23日付)によると、反体制武装集団はスカイク村、アトシャーン村を砲撃した。

クッルナー・シュラカーによると、ファトフ軍は、ロシア軍の空爆に伴うシリア軍の反転攻勢に対抗すための「ハマー進撃」作戦を開始し、ラヒーヤ村、ハムラー村一帯への攻勢を強めていた。

「ハマー進撃」作戦は、ラターミナ町を経てハマー市を攻略することを目的としているという。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、マフサル丘、カフルズィーター市で反体制武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ザーウィヤ山のビーニーン村、サルジャ村を空爆した。

クッルナー・シュラカー(10月24日付)によると、ザーウィヤ山を走行中のシャームの民のヌスラ戦線の車輌が、仕掛け爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた幹部3人が死亡した。

死亡したのは、アブー・ズバイル・シャーミー氏、アブー・ダジャーナ・アンサーリー氏、アブー・ナスル・ジャズラーウィー氏。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月24日付)によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがタルビーサ市など県北部一帯を空爆した。

クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、シリア軍のタルビーサ市への空爆では、住民15人が死亡したという。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、ジャワーリク村、ガントゥー市、タルビーサ市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、サムアリール村、アイン・ダナーニール村、ラスタン市で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(10月23日付)によると、シャーム革命家大隊のムハンマド・ハティーブ司令官(中佐、アブー・アブドゥッラフマーン)がアレッポ市南部でのシリア軍との戦闘で死亡した。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、アマーラ村、フワイズ村、カラースィー村、マフディーヤ丘を空爆、人民防衛諸集団とともに反体制武装集団と交戦し、同地を制圧した。

このほか、ファルス通信(10月23日付)は、マフムード・アフマディーネジャード前大統領のSPを務めていたイラン人男性(アブドゥッラー・バーゲリー氏)が、巡礼地の防衛にあたっていたアレッポ市近郊で死亡した、と伝えた。

また、シャームの民のヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダーのアレッポ特派員は、アレッポ市南部郊外のカラースィー丘(カラースィー村付近)でのシリア軍との戦闘で、幹部の一人アブー・スライマーン・ミスリー氏が死亡したと発表した。

Kull-na Shuraka', October 24, 2015
Kull-na Shuraka’, October 24, 2015

さらに、クッルナー・シュラカー(10月24日付)によると、アレッポ市内のバグダード通りの交差点で、第1連隊のウマル・シャムタ司令官が何者かに銃で撃たれて、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がアトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2015、Fars News Agency, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、October 24, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Masar Press Agency, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市とハマー県を結ぶシリア軍の唯一の兵站路を遮断(2015年10月23日)

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信が、ダーイシュがアレッポ市東部のハナースィル市にいたる街道沿いのシリア軍検問所への攻撃を激化させ、検問所8カ所を制圧し、シリア軍兵士34人を殺害し、ハナースィル市とハマー県イスリヤー村を結ぶ兵站線を遮断したと発表した。

一方、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がティバーラト・サハーナ村、タッル・マラーガ村、ウンム・アルキーラ村、ダフラト・シャマーリー村、タッル・アフマル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がハザーヌー町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がラッカ市中心に位置する県庁舎一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー複数名が負傷、また住民4人が死亡した。

また、ARA News(10月23日付)によると、スルーク町近郊で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、自爆攻撃を行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)の車輌を阻止、破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍が、ヒルバ村、サアド丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(10月23日付)によると、シリア軍がラスム・ティーナ村、ダッバーラト・ディーバ村、シャイフ・ヒラール村東部、イスリヤー村南部、ウカイリバート町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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米シリア医療協会(SAMS)は、ロシア軍がシリア各地の野戦病院5カ所を爆撃したと批判(2015年10月23日)

米シリア医療協会(SAMS)は声明を出し、ロシア軍がシリア各地の野戦病院5カ所を空爆し、多くの住民と医療スタッフが死亡している、と発表した。

声明によると、ロシア軍は20日、イドリブ県サルミーン市の野戦病院を空爆し、民間人10人と医療スタッフ2人死亡したという。

またこれに以前にも、ロシア軍は8回にわたって各地の野戦病院を空爆、2011月3月以降、攻撃を受けた医療施設の数は313カ所に上っていると主張した。

一方、シリア人権監視団は、ロシア軍が9月30日に開始した空爆での死者数が446人に達していると発表した。

このうち151人が民間人(子供38人、女性35人を含む)で、のこり295人が戦闘員。

戦闘員295人のうち、シャームの民のヌスラ戦線が31人、ダーイシュ(イスラーム国)が75人、それ以外の組織が189人だという。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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フランスのファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合し、シリア情勢への対応を協議すると発表(2015年10月23日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表とパリで会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見でファビウス外務大臣は、来週中にドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外務大臣を招いて会合を開き、シリア情勢への対応について協議する予定だと述べた。

ファビウス外務大臣はまた、シリア情勢における最優先事項に関して「もちろんダーイシュ(イスラーム国)との戦いだ」としつつ、「しかしダーイシュやテロとの戦いは、明確な政治プロセスを伴わねばならず、この二つは並行して行われねばならない。一方だけが先行すれば、さらなるテロが生じるだろう」としたうえで、「ロシアはシリアにおいて大きな影響力がある」と述べ、政治プロセスを進める必要を強調した。

しかし、ファビウス外務大臣は「政治的解決とは、犯罪者が国家の未来を構成しない新たな現実を作り出すものでなければならない」と述べ、アサド政権の存続を改めて拒否する一方、「ロシアが行っている空爆は、穏健な反体制派に向けられていることを遺憾に感じる」と述べ、その軍事介入を批判した。

『ハヤート』(10立つ24日付)が伝えた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣がヨルダンのジャウダ外務大臣と会談し、シリアにおける軍事作戦で両軍が調整を行うことで合意(2015年10月23日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・トルコ外相会談のち、ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣と会談した。

会談後の共同記者会見、ラブロフ外務大臣は、シリアにおける軍事作戦において調整することでヨルダン側と合意したと述べた。

ラブロフ外務大臣は記者団に対して「ロシア軍とヨルダン軍は、シリア領空の航空部隊の作戦などで調整を行うことで合意し…、強調のための仕組みはヨルダンの首都において策定された」と述べた。

また「シリアの紛争解決のための政治的プロセスのなかで、我々の努力を集中させる必要があるのが我々共通の姿勢であり…、シリア政府と、国内外のすべての反体制勢力の代表者どうしの広範な交渉」をめざすべきだと強調した。

一方、ジャウダ外務大臣も「友好国ロシアと、とりわけ両国軍の間で広範な調整を行う」と述べた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談は協議継続で合意(2015年10月23日)

オーストリアの首都ウィーンで、米・ロシア・サウジアラビア・トルコの外相会談が開かれ、シリア情勢への対応について協議が行われた。

『ハヤート』(10月24日付)によると、この会談で、ジョン・ケリー米国務長官、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、アーディル・ジュバイル外務大臣、フェリドゥン・シニルリオール外務大臣は、協議を継続することで合意した。

ジュバイル外務大臣は会談後、アサド大統領の処遇をめぐっては合意に達しなかったと明らかにした。

一方、ケリー米国務長官は、「我々は今日、すべての当事者と協議を行うことで合意した。来週金曜日に、より多くの当事者が参加したかたちでの会合が開かれるだろう」と述べたが、イランがこれに参加するかどうかは明らかにしなかった。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、「シリア大統領の処遇はシリア国民が決めるべきだ」と述べ、改めてアサド大統領退陣への拒否の姿勢を示した。

また「ロシアはシリア政府とシリアのすべての反体制派との対話を支持している」と強調した。

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『ハヤート』(10月24日付)によると、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、トルコ政府の複数の高官が、移行期間後にアサド大統領が退陣することを条件に、同期間中のアサド大統領の残留を認める意思を示していることに関して、「モスクワは、特定の補償を得たうえで、バッシャール・アサド大統領を最終的に退陣させる計画があるという情報を得てない」と述べた。

そのうえで、「ロシアは、テロとの戦いで共闘できるような反体制派を作り出そうと努力を重ねてきたが、いまだに建設的な勢力を作り出すことさえできていない。協力できるような集権的な勢力が存在しないというのは非常に残念なことだ。そしてこれが困難の理由だ」と付言した。

さらに、欧米諸国は「自らが言うところの主張する穏健な反体制派が何なのかをロシアが明らかにしようとすることを手伝ってくれない」と批判、「我々はもっとも重要なこと、すなわちテロや過激主義との戦いから始めねばならず、そこには穏健なテロリスト、穏健でないテロリストという区別はない」と述べた。

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トルコのイスタンブールにいるシリア革命反体制勢力国民連立のヒシャーム・ムルーワ副代表は、米・ロシア・サウジアラビア・トルコ外相会談に関して「シリアの政治的解決は、ジュネーブ合意(2012年)と国連決議に従わねばならない…。いかなる段階においてもアサドの存在は決して受け入れられない」と述べた。

AFP, October 23, 2015、AP, October 23, 2015、ARA News, October 23, 2015、Champress, October 23, 2015、al-Hayat, October 24, 2015、Iraqi News, October 23, 2015、Kull-na Shuraka’, October 23, 2015、al-Mada Press, October 23, 2015、Naharnet, October 23, 2015、NNA, October 23, 2015、Reuters, October 23, 2015、SANA, October 23, 2015、UPI, October 23, 2015などをもとに作成。

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