イラン兵士数百人がシリア国内で本格化するとされている地上作戦に向けてシリアに派遣か?(2015年10月1日)

ARA News(10月2日付)は、複数の反体制筋、外交筋が、イラン兵士数百人が、シリア国内で本格化するとされている地上作戦を支援するために、シリアに派遣されたと主張している、と伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会「ロシアとの戦いはもっとも偉大なジハード」(2015年10月1日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、ロシア軍がシリア領内での空爆を開始したことに関して「あからさまな内政干渉、侵略行為」と非難、「暴君を救済するため…攻撃と殺戮を行う占領軍であるロシア」に対して、「すべての勢力はあらゆる手段で戦闘を行わねばならず…、その戦いはもっとも偉大なジハードとみなされる」と発表した。

AFP, October 3, 2015、AP, October 3, 2015、ARA News, October 3, 2015、Champress, October 3, 2015、al-Hayat, October 4, 2015、Iraqi News, October 3, 2015、Kull-na Shuraka’, October 3, 2015、al-Mada Press, October 3, 2015、Naharnet, October 3, 2015、NNA, October 3, 2015、Reuters, October 3, 2015、SANA, October 3, 2015、UPI, October 3, 2015などをもとに作成。

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ドイツのメルケル首相「シリアの内戦はロシアの支援なしに終わらせることはできない」(2015年10月1日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ドイツ統一25周年の祝典で演説を行い、シリア情勢に関して「シリアの内戦はロシアの支援なしに終わらせることはできない」と述べた。

メルケル首相は「シリア情勢は…ロシアがいて始めて解決し、ロシアがいなければ解決しないということを、何年も前からみなが知っている…。人々が帰宅できるように問題に対処すべきだ」と述べた。

ARA News(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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サウジのジュバイル外相「アサドがいない移行期統治評議会を設置することによってのみ、シリアの危機を終わらせることができる」(2015年10月1日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は国連総会で一般討論演説を行い、シリア情勢に関して「ジュネーブ合意に基づいた政治的解決を通じて、アサドがいない移行期統治評議会を設置することによってのみ、シリアの危機を終わらせることができる」と述べた。

『リヤード』(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、al-Riyad, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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ラッカ革命家旅団はダーイシュ(イスラーム国)との戦いに向け「部族軍」を結成(2015年10月1日)

ユーフラテスの火山作戦司令室に参加するラッカ革命家旅団は声明を出し、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯のアラブ系部族とともに「部族軍」を結成し、ラッカ県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を継続すると発表した。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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米英仏独、トルコ、サウジ、カタールが共同声明でロシア軍のシリアでの爆撃開始を批判(2015年10月1日)

米国、英国、フランス、ドイツ、トルコ、サウジアラビア、カタールは共同声明を出し、ロシア軍によるシリア領内の空爆開始によって、シリア情勢がさらに悪化すると批判した。

声明はトルコ外務省を通じて発表され、「ロシア軍のシリアでの軍備増強、とりわけダーイシュ(イスラーム国)を標的とするのではなく、民家人の犠牲者を出している昨日(30日)以降のハマー、ヒムス、イドリブなどでのロシア空軍の空爆に対して深い懸念を表明する」と表明した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣がニューヨークでロシア、北朝鮮、キューバ、インド、アルジェリア、オマーンの外相と相次いで会談(2015年10月1日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住大臣(兼副首相)は、国連総会出席のために訪問中の米ニューヨークで、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、北朝鮮の李洙墉外務大臣、キューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外務大臣、インドのスシマ・スワラジ外務大臣、アルジェリアのラムターン・ルアマーミラ外務大臣、オマーンのユースフ・ビン・アラウィーと相次いで会談し、各国間関係などに関して意見を交わした。

ムアッリム外務在外居住者大臣は、ラブロフ外務大臣との会談にマヤーディーン(10月1日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団への対応をめぐる分裂により、国際社会がテロへの対応に失敗していることに遺憾の意を示すとともに、「テロとの戦い」に関する一連の国連安保理決議を遵守し、テロに対峙すべきだと主唱した。

SANA(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Qanat al-Mayadin, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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ドイツのシュタインマイヤー外務大臣「我々は行動をもってアサドの独裁体制の蛮行を止めねばならない」(2015年10月1日)

ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣は国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関してシュタインマイヤー外務大臣は以下のように述べた。

「殺戮には終わりがない…。我々はそれをともに行動することによってのみ止めることができる。我々はアサドの独裁体制の蛮行を止めねばならない。我々はダーイシュ(イスラーム国)の支配を破壊しなければならない…」。

ハフィングトン・ポスト(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はロシアのシリア爆撃を「主権侵害」「国際法違反」と非難(2015年10月1日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ロシア軍によるシリア領内での空爆に関して、「主権侵害」、「国際法違反」と非難した。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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サウジアラビアのムアッリミー国連代表がロシアによるシリア領内での爆撃停止を求める(2015年10月1日)

サウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連大使は、「テロとの戦い」への対応を協議するために招集されている安保理閣僚級会合(議長国ロシア)で、ロシアに対してシリアへの空爆を停止するよう求めた。

ムアッリミー国連大使は「ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに最後になって参加したと主張している国々は、シリア政府、そしてその同盟者であるヒズブッラー、クドス軍団、そのほかの宗派主義的組織などの外国人武装テロ集団を支援しながら、それ(ダーイシュとの戦いへの参加)をすることなどできない」と述べた。

ムアッリミー国連大使はまた「ロシアがハマー県、ヒムス県で行った軍事作戦に深い懸念を表明する。我々は軍事作戦の即時停止と再開しないための保証を求める」と付言した。

ムアッリミー国連代表は、シリア国内におけるテロ拡散や過激派の台頭が、サウジアラビア、トルコ、カタールが行っているイスラーム過激派への支援ではなく、「「樽爆弾」投下、化学兵器使用など、シリア政府がシリア国民に対して行っている迫害、もっとも卑劣な犯罪にある」と主張し、「シリア政府の存続に体現されている問題を根絶するための広範な同盟の結成」を呼びかけた。

アサド大統領に関して、ムアッリム国連代表は「バッシャール・アサドと彼の体制は、いかなる「テロとの戦い」においても当事者とはなり得ない。なぜなら、彼こそがテロそのものを体現しているからだ」と述べた。

一方、サウジアラビア政府の政策に関しては、「ダーイシュに対する有志連合に積極的に参加している」と主張し、サウジアラビアによるイスラーム過激派支援について弁明しないまま、「イランが地域各国で追求する覇権主義、内政干渉、宗派主義紛争の助長の試みは歴史上もっとも卑劣な行為」と非難した。

『ハヤート』(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年10月1日)

アレッポ県では、SANA(10月1日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、フワイジーナ村各所のダーイシュ拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(10月1日付)によると、カスル村、ラジャム・ダウラ村、サアド遺跡、サアド丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(10月2日付)によると、ハワーイジュ・ズィヤーブ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のリビア人メンバーの遺体が発見された。

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ハサカ県では、ARA News(10月2日付)によると、ハサカ市郊外のアブドゥルアズィーズ山一帯、タッル・タムル町一帯、シャッダーディー市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、有志連合が同地を空爆した。

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米中央軍(CENTCOM)は、10月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(6回)、タドムル市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、October 2, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市のYPG支配地域(シャイフ・マクスード地区)をヌスラ戦線が砲撃(2015年10月1日)

アレッポ県では、ARA News(10月1日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、西クルディスタン移行期民政局が支配下に置くアレッポ市北部のシャイフ・マクスード地区を砲撃し、子供1人が死亡した。

一方、SANA(10月1日付)によると、ナイラブ航空基地一帯、ラドワーニーヤ村、アルバイド村、ジャッブール村、アイン・ジャマージマ村、タッル・イスタブル村、ナアーム丘一帯、タッル・ハッターバート村、ハーン・アサル村、マンスーラ村、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャッアール地区、カルム・ジャバル地区、サーフール地区、旧市街、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、カルム・タッラーブ地区、カーディー・アスカル地区、ナアナーイー広場一帯、マルジャ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(10月1日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村、タルジャナ村一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(10月1日付)によると、サムリーン村、インヒル市、ジャースィム市、ハーッラ丘、アクラバー村、ヒルバト・ガザーラ町西方で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの剣旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(10月1日付)によると、シリア軍がマリージュ村、マールーニーヤート村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線、海岸自由人旅団、シャーム自由人イスラーム運動と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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YPGは、ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線などのテロ組織と戦うため、ロシアに武器支援と連携を要請(2015年10月1日)

『ハヤート』(10月2日付)、ズハイリー・ニュース(10月1日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のスィーバーン・ハンムー総司令官は、人民防衛隊がロシアに対して、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線と戦うための武器供与、連携を要請していることを明らかにした。

Kull-na Shuraka', October 1, 2015
Kull-na Shuraka’, October 1, 2015

ハンムー司令官はまた、シリア人権監視団のインタビューに応じ、「シリアをめぐる紛争が10年は続くだろう」との見解を示した。

ロシア軍によるシリア領内での空爆開始前に行われたこのインタビューのなかで、ハンムー司令官は、「(シリアの紛争の)解決は今や、シリア人の手中にはない。解決は、紛争を続ける諸外国にかかわる問題であり、我々はこの紛争が、(中東の)地図を変更するための戦争だと見ている…。残念ながら、今起きていることは、シリアの国土をめぐる「巨人」(大国)どうしの紛争だと言える。それは第3次世界大戦のようなもので、そこでは大国が世界を分割するために争い合っている…。我々は残念ながら、この紛争が長期戦になり、10年は続くだろうと見ている」と述べた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015、Zuhairinews, October 1, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍はCIAが支援する「山地の鷹旅団」の教練キャンプを爆撃(2015年10月1日)

『ハヤート』(10月2日付)は、イドリブ県で活動する山地の鷹旅団のハサン・ハーッジ・アリー司令官が、ロシア空軍による空爆で、米CIAの監督のもと自身らが運営している教練キャンプが標的となったと主張している、と伝えた。

アリー司令官によると、ロシア軍はこの訓練キャンプ一帯を2度にわたり空爆し、ミサイル約20発が着弾したという。

山地の鷹旅団は、「自由シリア軍」と目されているが、アレッポ県ではアレッポ・ファトフ作戦司令室に参加、またイドリブ県ではアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍とともに戦闘に参加している。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

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米共和党のジョン・マケイン上院議員は、ロシア軍がシリア領内で開始した空爆に関して、米CIAがダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のために教練、資金援助を行ってきた反体制武装集団の拠点が攻撃を受けたと述べた。

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ARA News(10月2日付)によると、ハマー県でのロシア軍の空爆では、イッザ連合が標的となり、住民2人が死亡、また同連合に所属する戦闘員10人が負傷したという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、October 2, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県、ハマー県、イドリブ県を12回にわたり爆撃、シリア軍も3県での爆撃を実施(2015年10月1日)

RT(10月1日付)、スプートニク通信(10月1日付)などによると、ロシア国防省のイゴール・コナシンコフ報道官は、ロシア軍が30日に引き続き、ロシア軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などの拠点を12回にわたり空爆した、ことを明らかにした。

コナシンコフ報道官はこの空爆に関して、「イドリブ市近郊でテロリストの拠点、弾薬庫、ハマー市近郊の司令部3カ所を破壊した…。また、ヒムス県北部の爆弾弾薬製造工場を直接空爆で破壊した」と述べた。

イドリブ県での空爆では、マアッラト・ヌウマーン市の教練キャンプ、武器庫に対して5回の攻撃を行われたという。

ロシア軍が空爆をしたとされる地域は、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍、あるいはこれらの組織および連携する反体制武装集団の活動地域。

また、コナシンコフ報道官は、シリア国内のダーイシュに対するロシア軍の作戦には戦闘機とヘリコプター50機以上が参加していることを明らかにするとともに、空爆が、住宅地域から離れた場所を標的とし、また無人航空機や衛星などによる偵察により、ダーイシュの拠点に関する情報を確実に入手したうえで攻撃が行われていることを強調した。

クッルナー・シュラカー(10月1日付)によると、ロシア軍が空爆したのはカフルナブル市郊外のヒルバ村。

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一方、SANA(10月1日付)によると、シリア軍はハマー県のラターミナ町、マンスーラ村を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ロシア軍による空爆と並行するかたちで、アトシャーン村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

イドリブ県でも、シリア軍は、ロシア軍による空爆と並行するかたちで、ムハムバル村、タマーニア町、マジャース村、アブー・ズフール町、ジルス・シュグール市・フライカ村街道、スカイク村にあるファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ヒムス県では、シリア軍は、ロシア軍の空爆と並行するかたちで、カルヤタイン市、バーリダ地区、シャーイル・ガス採掘所一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外のワーディー・ザカーラー南東部でダーイシュの車輌を攻撃、さらにウンク・ハワー村ではダーイシュの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにシリア軍は、ロシア軍の空爆と並行するかたちで、ラスタン市一帯、タイバ村、ガントゥー市、タルビーサ市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米国防総省のスティーブ・ウォーレン報道官は、シリア領内での有志連合とロシア軍の偶発的な衝突を回避するための米ロシア両軍の協議が開始されたと発表した。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、Sputnik News, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外務大臣「ロシア軍の爆撃は有志連合とまったく同じで、ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線を標的としている」(2015年10月1日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、国連総会出席のため訪問中のニューヨークで、シリア領内でのロシア空軍の空爆開始に関して、有志連合と同様に、ダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などのテロ組織を標的とした作戦であることを改めて強調した。

ラブロフ外務大臣は「シリアでのロシアの作戦は、テロとの戦いが目的であり、いかなる当事者も支援していない…。シリアでの我々の作戦は、アサド大統領の要請を受けたものであり、ロシア連邦議会の決議に基づいている」と述べた。

また「欧米諸国の有志連合のシリア領内での活動は法的根拠を有さない。主権国家領内での軍事活動は、その国の政府の要請、ないしは国連の要請がなければ行うことはできない」と付言した。

そのうえで「我々は、ダーイシュ、そしてその他のテロ組織と戦う。これは米国の姿勢とまったく同じものだ…。有志連合は常に、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そしてそのほかのテロリストを標的としていると言ってきた。我々の姿勢はこれと同じであり、我々と有志連合の姿勢は一つだ。

RT(10月1日付)が伝えた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者会見で、30日にロシア軍がシリア領内で開始した空爆に関して、シリア軍との連携のもとに、テロ組織を標的としていると述べ、「穏健な反体制派」や民間人に「無差別空爆」をしているとの欧米諸国の高官やメディア、一部の反体制派の批判を否定した。

ペスコフ報道官は「シリア国内でのロシア空軍の空爆作戦の成果を評価するのは時期尚早だ」としたうえで、この空爆によって、ロシア政府がダーイシュ(イスラーム国)をはじめとするテロ組織と戦うシリア軍を支援することをめざしていることを改めて明らかにした。

ペスコフ報道官はまた、「ロシア空軍はシリア国内でのテロ組織との戦いに参加している」と強調し、欧米諸国の高官やメディア、一部反体制派による主張が歪められており、事実無根だと反論した。

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RT(10月1日付)によると、ロシア外務省は、地中海に展開するロシア海軍の強襲揚陸艦をシリア領内でのテロ組織に対するロシア空軍の作戦に投入すると発表した。

ロシア軍筋によると、ロシア海軍黒海艦隊の作戦参加は、タルトゥースの軍港、ラタキア県内の臨時空軍基地(フマイミーム航空基地)への技術支援拠点の防衛、海軍の特殊部隊の派遣などが目的だという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、RT, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

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