トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西部郊外のYPG拠点複数カ所を重火器で攻撃(2015年10月27日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報センターは声明を出し、トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西部郊外の人民防衛隊拠点複数カ所に対して重火器で攻撃を行った、と発表した。

AFP, October 28, 2015、AP, October 28, 2015、ARA News, October 28, 2015、Champress, October 28, 2015、al-Hayat, October 29, 2015、Iraqi News, October 28, 2015、Kull-na Shuraka’, October 28, 2015、al-Mada Press, October 28, 2015、Naharnet, October 28, 2015、NNA, October 28, 2015、Reuters, October 28, 2015、SANA, October 28, 2015、UPI, October 28, 2015などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリアでの爆撃を行わず(2015年10月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月27日にイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を行ったと発表した。

シリア領内での空爆は行われなかった。

CENTCOM, October 28, 2015をもとに作成。

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ハサカ県マアバダ町で西クルディスタン移行期民政局の教育政策に反対するデモ発生(2015年10月27日)

クッルナー・シュラカー(10月27日付)によると、ハサカ県マアバダ(カルキールキー)町で、西クルディスタン移行期民政局の教育政策に反対するデモが発生し、多くの住民が参加した。

デモは、シリア・クルド国民評議会を構成するシリア・クルディスタン民主党、シリア・クルド・イェキーティー党、西クルディスタン民主学生青年連合、クルド女性連合、クルディスタン女性連合といった団体が呼びかけたという。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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フマイミーム軍事飛行場駐留のロシア人兵士が自殺(2015年10月27日)

ロシア国防省は、ラタキア県ジャブラ市郊外のフマイミーム航空基地(バースィル・アサド国際空港)に駐留するロシア軍の兵士1人(技術者)が自殺したと発表した。

インテルファクス通信(10月27日付)などによると、自殺したこの兵士は19歳で、「女性と個人的な問題」が自殺の原因と思われるという。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Interfax, October 27, 2015Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はロシア軍の爆撃で民間人1,511人が死亡したと主張(2015年10月27日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、9月30日のロシア軍によるシリア領内での空爆開始以降、ロシア軍の攻撃により、民間人1,511人が死亡していると主張した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はアレッポ市東部に位置するサフィーラ市のシリア軍拠点を奇襲(2015年10月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市内のシリア軍拠点に対して奇襲をかけた。

両者はサフィーラ市北東部やティヤーラ村一帯で激しく交戦したという。

またダーイシュが兵站路を遮断したハナースィル市・イスリヤー村街道一帯では、シリア軍、国防隊、クドス旅団がダーイシュとの戦闘を続けた。

このほか、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、重武装した車輌10台と戦闘員多数をラッカ県から、シリア軍との激戦が続くアレッポ県北西部に派遣したという。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地南部のシャイフ・アフマド村、ハナースィル市・イスリヤー村街道沿いのティバーラト・サハーナ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(10月27日付)によると、スィッリーン町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が砲撃戦を行った。

また、ARA News(10月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市南部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村に通じる県東部のサラミーヤ市郊外に位置するシャイフ・ヒラール村一帯で、ダーイシュとシリア軍の戦闘が再び激化した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がシャイフ・ヒラール村、ラスム・ティーナ村、ラスム・アムーン村、タナーフジュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外の柑橘農園、カルヤタイン市、ガズィーラ村、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中的な空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(10月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町、タッル・ハミース市の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を砲撃した。

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ラッカ県では、ARA News(10月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・イーサー市一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、October 28, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘続く(2015年10月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がムーリク市でシリア軍の車輌を米国製TOW対戦車ミサイルで破壊した。

またマアルカバ村一帯で、ジハード主義武装集団はシリア軍、国防隊と交戦した。

SNN(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がラターミナ町を空爆し、住民10人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がカフルナブル市、アーミリーヤ村を空爆した。

またロシア軍戦闘機がマアッル・シャマーリーン村東部各所を空爆した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がザーウィヤ山のマアッラーター村の反体制武装集団拠点を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー旅団の外国人戦闘員ら50人が死亡、車輌10輌が破壊された。

シリア軍はまた、スィンジャール町で反体制武装集団の車輌2台を破壊したほか、タマーニア町で特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殲滅した。

さらに、カフルナブル市ではファトフ軍の拠点を攻撃、破壊した。

この他、イドリブ県では、ARA News(10月28日付)は、反体制武装集団がスカイク村を奪還したと伝えた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジュャバーター・ハシャブ村、ハミーディーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアンタル丘一帯(カフルシャムス町北部)、ダイル・アダス村、ヌアイマ村を空爆・攻撃した。

一方、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がイズラア市上空を飛行する小型無人偵察機7機を撃墜した。

これらの偵察機はブスル・ハリール市、ないしはラジャート高原から発進したと思われるという。

シリア軍は10月11日にも同様の小型無人偵察機9機を撃墜しているという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍がアルバイン市南部、ミスラーバー市農場地帯、ハラスター市、ダーライヤー市でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シャームの剣旅団は、ジュダイダト・アルトゥーズ町に向かう街道沿いのカウカブ丘にある「闘争中隊」施設入り口で爆弾を仕掛けた車を爆発させ、兵士6人を殺害したと発表した。

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ヒムス県では、SANA(10月27日付)によると、シリア軍が国防隊とともに、ティールマアッラ村、ジャワーリク村、ガントゥー市、ファルハーニーヤ村、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(10月27日付)によると、ロシア軍戦闘機がシリア軍戦闘機とともにタルビーサ市、サアン村、ティールマアッラ村、ガルナータ村、ガントゥー市を空爆した。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、October 28, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、SNN, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア大統領府声明:早期大統領選挙実施をめぐる報道に関して、テロ撲滅を優先すると強調(2015年10月27日)

シリア大統領府は声明を出し、「最近話題になっているアイデアやイニシアチブ、そしてシリア人が将来合意し得る問題に関して、アサド大統領はこれまでの演説やメディアのインタビューにおいて、再三にわたり、全土においてテロが根絶され、治安と安定が回復することなく、いかなるイニシアチブもアイデアも成功し得ないと明言している」と発表した。

この声明は、シリアを訪問していたロシア議員団が、26日のアサド大統領との会談後に、「アサド大統領は人民議会選挙と大統領選挙を任期終了前に前倒しで実施する用意がある」と発言したことを受けたもの。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊副司令官「シリア軍再編のために顧問の数を増員した」:イラク人民兵組織アブー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員1,100人がアレッポ県に派遣(2015年10月27日)

『ハヤート』(10月28日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊のホセイン・サラーミー副司令官(准将)がイランの第1チャンネルのインタビューで、シリア政府の要請に基づき、シリア軍の再編が数ヶ月前からイランの支援のもとで開始されている、と述べた。

サラーミー副司令官はまた、シリア軍再編のために、シリアに派遣している顧問の数、そしてレベルを向上させたと付言、「我々の顧問は閉ざされた部屋のなかに座っていることなどできない。戦死者が増加するなかで、戦地に赴かねばならない」と強調した。

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ARA News(10月27日付)は、イラク人戦闘員約1,100人が、イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団のカースィム・スライマーン司令官の命令を受け、アレッポ県に派遣された、と伝えた。

シリア人権監視団によると、派遣されたのは、ダマスカス郊外県に駐留し、サイイダ・ザイナブ廟の防衛にあたっていたアブー・ファドル・アッバース旅団の戦闘員だという。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)戦闘員500人以上が、トルコ、カタールなどの航空機で、イエメンに移送され、サウジアラビア軍の指揮のもとに各地に配置されたと発表(2015年10月27日)

シリア・アラブ軍報道官は声明を出し、ロシア軍の空爆を受けてシリアからトルコに撤退したダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員500人以上が、トルコ、カタール、UAEの航空機でイエメンへと移送されたとする情報を得たと発表した。

ダーイシュ戦闘員を移送したのは、トルコ航空の航空機2機、カタール航空の航空機1機、エミレーツ航空の航空機1機の合わせて4機で、戦闘員はいずれもイエメン南部のアデンの飛行場に着陸、同地でサウジアラビア軍の士官によって三つの部隊に分けられ、第1の部隊はバブ・エル・マンデブ海峡に、第2の部隊はマアリブ市に、そして第3の部隊は、サウジアラビア軍などからなる地上部隊と合流するためサウジアラビアのアスィール州、ジーザーン州に派遣されたという。

https://youtu.be/lj-OlKs8sH0

SANA, October 27, 2015
SANA, October 27, 2015

 

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ロシアのラブロフ外相「シリア政府との和平交渉を行う反体制派の統一代表団を発足させるため、エジプトと連絡を取り合っている」(2015年10月27日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア政府との和平交渉を行う反体制派の統一代表団を発足させるため、エジプトと連絡を取り合っていることを明らかにした。

ラブロフ外務大臣は「モスクワで、反体制派と何度も会合を行ってきた。またカイロは反体制派のさまざまな代表者たちの会合を招致してきた。我々は、エジプトと連絡を取り続けており、こうした努力を通じて、より代表性の高い反体制派の代表団の発足をめざしている」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、シリア国内でテロとの戦いを続ける「穏健な反体制派」と連絡経路確保に向けた努力を継続していると付言した。

一方、パリでのドイツ、英国、米国、サウジアラビア、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンの外相会合については、「パリの会議については何も知らされていない…。誰も我々を招いていないし、会合の詳細も伝えられてはいない」と述べた。

『ハヤート』(10月29日付)が伝えた。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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ロシア大統領府報道官は、ウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会合でロシアがアサド大統領の再出馬制限などを骨子とする和平案を提案したとの報道を否定(2015年10月27日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシアがウィーンでの米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会談でアサド大統領の再出馬制限などを骨子とする和平案を提案したとする『シャルク・アウサト』の記事に関して、「この点の報道には通常はコメントしない。こうした情報の価値はゼロを超えるものではない」と述べ、強く否定した。

『シャルク・アウサト』(10月23日付)は、23日にオーストリアのウィーンで開催された米・ロシア・サウジアラビア・カタールの外相会談で、ロシアが、アサド大統領の再出馬制限などを骨子ととする和平案を提示した、と伝えていた。

中東調査会の「中東かわら版 No.109 シリア:紛争を巡る外交動向」(10月27日付、http://www.meij.or.jp/kawara/2015_109.html)がまとめたところによると、外相会談でのロシアの提案の内容は以下の通り:

1.各国の間でシリア領内での攻撃対象リストを共有する。紛争の政治解決を受け入れない武装勢力は攻撃対象とする。

2.政府軍と「自由シリア軍」との戦闘を全ての戦線で凍結する。

3.シリア政府、内外の反体制派、「自由シリア軍」を含む対話会議を開催する。対話では、以下の諸点について成果を得ることを想定する。

(1)恩赦
(2)全ての囚人の釈放
(3)議会選挙
(4)大統領選挙
(5)全当事者を代表する挙国一致政府の編成
(6)(レバノンの例に倣って)大統領の権限の複数を集合的政府に移譲するための憲法改正

4.ロシアのプーチン大統領は、アサド大統領が上記の選挙に立候補しないことを個人的に約束する。ただし、この約束は同大統領に近しい者やシリア政府の者が選挙に立候補することを妨げるものではない。

5.親政府の民兵を政府軍に統合した後、「自由シリア軍」の諸部隊を政府軍に統合する方策を見出す。

6.ロシアは、反体制派がアサド大統領や政府要人を将来訴追しないこと、彼らがシリアにとどまるか離れるかを選択することを受け入れるならば、恩赦が武装した者を含む内外の反体制派全てを含むことを約束する。

7.反体制派が政府の支配地域への封鎖を解除し、各国が反体制派への武器援助を凍結するならば、政府軍は各地の封鎖を解除する。

8.ロシアは安保理決議に基づいてシリア領内の軍事基地を維持する。

9.ロシアは、アサド大統領が軍やその他の武装部隊への統制を失うことを懸念し、同大統領が選挙に参加するか否かの問題を含む、合意の一部を非公開とすることを条件とする。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、al-Sharq al-Awsat, October 23, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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トルコのダウトオール首相はトルコ軍がシリア領内のYPG拠点を2度にわたって攻撃したことを認める(2015年10月27日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、Aハベル・チャンネル(10月27日付)とのインタビューで、トルコ軍が2度にわたりシリア領内の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を攻撃したと認めた。

ダウトオール首相は「我々は民主統一党の戦闘員(人民防衛隊)に、ユーフラテス川西岸に渡らないよう警告し、2度にわたり攻撃を行った」と述べた。

ユーフラテス川西岸は、米トルコ両政府がダーイシュ(イスラーム国)排除のために設置合意した「安全地帯」内に位置する。

この「安全地帯」は西クルディスタン移行期民政局がハサカ、アレッポ両県に設置したジャズィーラ地区、コバネと、アレッポ県北西部のアフリーン地区を分断かたちで設定されている。

西クルディスタン移行期民政局は最近になって、ジャズィーラ地区とコバネを結ぶかたちでラッカ県北部にタッル・アブヤド地区を新設している。

AFP, October 27, 2015、AP, October 27, 2015、ARA News, October 27, 2015、Champress, October 27, 2015、al-Hayat, October 28, 2015、Iraqi News, October 27, 2015、Kull-na Shuraka’, October 27, 2015、al-Mada Press, October 27, 2015、Naharnet, October 27, 2015、NNA, October 27, 2015、Reuters, October 27, 2015、SANA, October 27, 2015、UPI, October 27, 2015などをもとに作成。

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