ロシア軍の長距離爆撃機がダイル・ザウル市一帯のダーイシュ拠点を爆撃(2016年8月14日)

ダイル・ザウル県では、ロシア国防省の発表によると、ロシア領内を発進したTu-22M3長距離爆撃機6機が、ダイル・ザウル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、司令拠点2カ所、武器弾薬庫6カ所を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(8月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北部の「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市を砲撃した。

また、ARA News(8月14日付)によると、バーブ市一帯の活動家がダーイシュ(イスラーム国)掃討に向け「バーブ軍事評議会」を結成した。

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ヒムス県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がスフナ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がラシーダ村東部、サアド丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 14, 2016、AP, August 14, 2016、ARA News, August 14, 2016、Champress, August 14, 2016、al-Hayat, August 15, 2016、Iraqi News, August 14, 2016、Kull-na Shuraka’, August 14, 2016、al-Mada Press, August 14, 2016、Naharnet, August 14, 2016、NNA, August 14, 2016、Reuters, August 14, 2016、SANA, August 14, 2016、UPI, August 14, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍による「アレッポ大血戦」開始以降、アレッポ市での民間人死者数が200人を越える、うち6割がシリア・ロシア軍ではなく「反体制派」の砲撃による犠牲者(2016年8月13日)

シリア人権監視団は、アレッポ市南西部でのファトフ軍による「アレッポ大血戦」開始以降の民間人の犠牲者数が200人を越えたと発表した。

同監視団によると、13日時点での民間人死者数は209人(子供55人を含む)、このうち90人(子供17人、女性7人を含む)がシリア・ロシア両軍の空爆・砲撃により死亡、これに対してファトフ軍などの反体制武装集団の砲撃での死者数は119人(子供38人、女性18人)にのぼるという。

なおこの数値はアレッポ市郊外各所へのシリア・ロシア両軍の空爆による犠牲者67人(子供17人、女性10人を含む)は含まれていないという。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はファトフ軍の本拠地イドリブ県各所に激しい爆撃を実施、少なくとも16人が死亡(2016年8月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がイドリブ市、サラーキブ市、サルミーン市、カフル・ヤフムール村、カフルナブル市、アブー・ズフール町、トゥウーム村、タッル・マルディーフ村、ハザーヌー町、アラブ・サイード村、タッル・スルターン村、アリーハー市、ハーン・シャイフーン市、マアッラータ村、カフルタハーリーム町、ラーム・ハムダーン村、マアッラト・ヌウマーン市、タフタナーズ市、カフルルーヒーン村などを空爆し、少なくとも16人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(8月13日付)によると、この空爆により、イドリブ市内にある聖マリア教会が損害を受けたという。

一方、クッルナー・シュラカー(8月14日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がシャイフーニーヤ村を空爆、またシリア軍ヘリコプターがダーライヤー市を「樽爆弾」で攻撃した。

シリア軍はまたハラスター市各所を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、オートストラード・アダウィー地区にあるダール・シファー病院近くに迫撃砲弾1発が着弾した。

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ダルアー県では、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、カラク貯水場一帯、避難民キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月12日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、August 14, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はアレッポ市南西部郊外一帯を激しく爆撃(2016年8月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がアレッポ市南部、西部、南西部郊外(ラームーサ地区)、東部、ダーラト・イッザ市、カフル・ハラブ村、アナダーン市に対して空爆を行った。

また、ARA News(8月13日付)によると、シリア政府の支配下にあるアレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町をアレッポ・ファトフ軍作戦司令室が砲撃した。

一方、SANA(8月13日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区、ハムダーニーヤ地区、ザフラー地区、アアザミーヤ地区を砲撃し、子供1人を含む9人が死亡し、22人が負傷した。

また、アレッポ市(西部)の食糧備蓄を拡充するため、穀物取引製造公社が小麦1,500トンを貨物トラック30輌で搬入した。

なお、シリア人権監視団によると、また反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部内の市場では、ラームーサ地区を経由して搬入された食糧、燃料の売買が行われるようになる一方、シリア政府支配下のアレッポ市西部では食糧、燃料の価格がファトフ軍による「アレッポ大血戦」開始以前の1.5倍に高騰しているという。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはマンビジュ市で「人間の盾」としていた住民数百人を解放(2016年8月13日)

アレッポ県では、AFP(8月13日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市籠城時に「人間の盾」としていた住民数百人を解放したと伝えた。

住民は、ダーイシュがマンビジュ市を放棄し、トルコ国境に面するジャラーブルス市方面に敗走する際に解放されたという。

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ヒムス県では、ARA News(8月13日付)によると、シリア軍がファルハーニーヤ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、住民3人が死亡した。

一方、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村、タドムル市郊外穀物サイロ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、アイヤーシュ村、ジャフラ村、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ジュバイリーヤ地区、ハウィーカ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月13日付)によると、シリア軍がアーバール・ラシーダ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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イラン外相がトルコを訪問しエルドアン大統領らと会談:シリアの領土の一体性を強調することで、クルド民族主義勢力を牽制(2016年8月13日)

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣はトルコを訪問し、首都アンカラでトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と相次いで会談し、二国間関係、トルコでの軍事クーデタ未遂事件、エルドアン大統領のロシア訪問の成果などについて意見を交わした。

会談に先立ち、ザリーフ外務大臣はロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と電話会談を行い、ヴラジミール・プーチン大統領とエルドアン大統領の会談の成果について意見を交わしていた。

チャヴシュオール外務大臣は「トルコを支援してくれたイラン政府と国民に感謝したい」と述べ、軍事クーデタ未遂事件に際して、ロシアとともにエルドアン政権への支持を表明したイランに謝意を示した。

チャヴシュオール外務大臣また、「イランの治安と安定はトルコの治安と安定である」と述べ、両国の治安部門での連携の重要性を強調した。

さらに「シリアの領土の統一性などで、我々が合意に達している問題がある一方、見解を異にしている問題もある。しかし我々は対話のチャンネルを閉ざすことはない。なぜなら、トルコがシリアの問題の持続的解決のために建設的な役割を果たすことが重要だと当初から考えてきたからだ」と述べた。

そのうえで、トルコ、イラン、そしてシリアにおけるクルド民族主義組織が、「アンカラとテヘランにとっての脅威の源泉であり…、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)といった地域の過激派との戦いに向けたテヘランとの協力関係を創出する必要がある」と強調した。

これに対して、ザリーフ外務大臣も「一部の問題をめぐって意見や見解の相違はあるが、ダーイシュ、ヌスラ戦線などのテロリストに対処する必要があるとの点で共通の見解を持っている。イランとトルコには、テロとの戦いにおいて共通の目標がある」と述べた。

そのうえで「両国は、シリアの領土の統一性を望んでいる…。シリア国民が自らの未来を決せねばならない」と強調した。

さらに「イランは常に、トルコとロシアの良好な関係を望んでいる…。すべての域内諸国がシリアにおいて和平を実現し、過激派と戦うために協力しなければならない」と付言した。

AFP, August 13, 2016、AP, August 13, 2016、ARA News, August 13, 2016、Champress, August 13, 2016、al-Hayat, August 14, 2016、Iraqi News, August 13, 2016、Kull-na Shuraka’, August 13, 2016、al-Mada Press, August 13, 2016、Naharnet, August 13, 2016、NNA, August 13, 2016、Reuters, August 13, 2016、SANA, August 13, 2016、UPI, August 13, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍の事実上の統括者で「サウジアラビア人」のムハイスィニー氏がアレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク中庭でインタビューに応じた映像が公開(2016年8月12日)

アレッポ市南西部で「アレッポ大血戦」を展開するファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師アブドゥッラー・ムハイスィニー氏がアレッポ市の総カーディーを務めるというイブラーヒーム・シャーシュー氏とともに、アレッポ市旧市街にあるウマイヤ・モスクの中庭と思われる場所でインタビューに応じる映像がYoutube内のアカウント「シャーム・フィー・ウスブーア」(https://www.youtube.com/watch?v=uiWEpUzyxpg)を通じて公開された。

インタビューは約30分に及び、そのなかでムハイスィニー氏は、アレッポ市東部の解囲について「神がかった戦い」だったと自賛し、戦闘に参加した兵力は全体の20%に過ぎなかったと述べた。

Youtube, August 12, 2016
Youtube, August 12, 2016
Youtube, August 12, 2016
Youtube, August 12, 2016

 

AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市内のダーイシュ残党約100人の掃討を完了し、同地を制圧(2016年8月12日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官がロイター通信(8月12日付)に対して、マンビジュ市内に依然として約100人のダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が残留しているとしたうえで、その掃討にむけた「最後の作戦、最後の攻撃」を行っていると述べた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア民主軍がマンビジュ市サラブ地区にあるダーイシュの最後の拠点を制圧し、ダーイシュの残党はトルコ国境に面するユーフラテス河畔のジャラーブルス市に敗走したと発表した。

シリア民主軍の司令部筋によると、同軍はダーイシュ敗走のための経路を確保、ダーイシュの残党はこの経路を通って敗走したという。

なお、シリア人権監視団によると、2016年5月に始まったシリア民主軍と有志連合によるマンビジュ解放作戦での死者は、民間人437人(うち子供105人)で、そのうちの203人が有志連合の空爆による犠牲者だという。

またシリア民主軍の死者数は299人、ダーイシュの死者数は1,091人にのぼるという。

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同じくアレッポ県では、ARA News(8月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北部の反体制武装集団の戦略都市マーリア市を砲撃した。

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スワイダー県では、SANA(8月12日付)によると、シリア軍がシャンワーン村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県のフーシュ・ナスル村を制圧(2016年8月12日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市、アルバイン市、ナシャービーヤ町、シャイフーニーヤ村を空爆し、子供2人を含む住民3人が死亡した。

またシリア軍はダーライヤー市を砲撃、これに対して反体制武装集団はハラスター市項がのダーヒヤト・アサド町一帯を砲撃した。

一方、SANA(8月12日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにフーシュ・ナスリー村で反体制武装集団を掃討、同地を制圧した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月12日付)によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がタッルアーダ村など県内の複数の市村を空爆し、15人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(8月12日付)によると、シリア軍がダルアー市南東部に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

また反体制武装集団は、ダルアー市カーシフ地区、鉄道駅北部地区を砲撃した。

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ヒムス県では、ARA News(8月13日付)によると、シリア軍戦闘機がラスタン市、タルビーサ市を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月11日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。


AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、August 13, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、RT, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市西部への人道回廊を確保する一方、「人権団体」を名のるトルコのIHHがアレッポ市東部に食糧物資を搬入(2016年8月12日)

RT(8月12日付)は、シリア軍がアレッポ県アレッポ市北部のバニー・ザイド地区を経由してアレッポ市西部地区(シリア政府支配下)に人道物資を搬送するための人道回廊を設置、ロシア国防省が10日に発表した3時間(午前10時から午後1時)までの人道停戦を利用して、同地に物資搬入を行う模様だと伝えた。

一方、ARA News(8月12日付)によると、「人道支援」団体」を名のるトルコのIHH(人道支援基金)が、アレッポ市東部(反体制武装集団支配地域)に支援物資を積載した貨物トラックの車列を2度にわたり派遣し、同地に野菜、穀物を配給した。

支援物資は、トルコおよびクウェートから寄せられ、トルコのハタイ県を経由して同地に運び込まれたという。

ARA News, August 12, 2016
ARA News, August 12, 2016

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市北部のフライターン市、ハイヤーン町、アジア地区を空爆し、女性、子供を含む9人が少なくとも死亡、多数が負傷し、またフライターン市の小児科病院が空爆で利用不能となった。

戦闘機はまた、アレッポ市南西部のアウラム・クブラー町、ダーラト・イッザ市に対しても空爆を行い、少なくとも8人が死亡、

空爆はさらに、アレッポ市カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、旧市街、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ライラムーン交差点一帯、第1070集合住宅計画地区、スーク・ジャバス地区、ラーシディーン地区にも及んだほか、シリア軍ヘリコプターはアレッポ市旧市街各所を「樽爆弾」を攻撃、同地一帯ではシリア軍、外国人戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなるファトフ軍と交戦した。

これに対して、SANA(8月12日付)は、シリア軍がアレッポ市南西部の士官学校(各学科)一帯、ヒクマ学校南部、第1070集合住宅計画地区、ラームーサ地区一帯、カフルナーハー村、カフルハムラ村、アーミリーヤ村、ガス工場南部で反体制武装集団(ファトフ軍)の拠点を空爆したと伝えた。

また、反体制武装集団は、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、バロン通り地区、ハーディル村を砲撃し、子供と女性合わせて2人が死亡、7人が負傷したと伝えた。

一方、アレッポ市とハナースィル市を結ぶ街道が通るアレッポ市南東部の養畜所一帯では、シリア軍と反体制武装集団(バヤーン運動とナスル軍)が戦闘を続けた。

なお、クッルナー・シュラカー(8月12日付)によると、反体制武装集団は、養畜所一帯のシリア軍拠点複数カ所を制圧し、街道を遮断したという。

これが事実だとすると、反体制武装集団はアレッポ市西部に至るシリア軍の唯一の兵站路をアレッポ市南東部で寸断することに成功したことになる。

しかし、RT(8月12日付)は、これを否定、シリア軍が11日夜に養畜所一帯に進攻し、同地を奪還したと伝えた。

AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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ロシアは、ダーイシュに対する「テロとの戦い」でロシアとの共同作戦実施への意思を表明したトルコの姿勢を歓迎する一方、米国は両国の協力がダーイシュとの戦いに限定されるべきと慎重な対応(2016年8月12日)

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、トルコがダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」でロシアとの合同作戦の実施を検討する用意があるとメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣が述べたことに歓迎の意を示した。

ボグダノフ外務副大臣は「もちろん、トルコは極めて重要なパートナーであり、もし彼らがそうした方針を持つのであれば、我々はチャヴシュオール外務大臣の発言を歓迎しないはずない。これは、我々はトルコのパートナーとハイレベル、そしてそのほかのレベルで連絡をとりあったことの結果だ」と述べた。

TASS通信(8月12日付)が伝えた。

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チャヴシュオール外務大臣はこれに先立ち、NTV(8月12日付)で「我々は詳細についての検討を行っている。我々が、共通の敵である…ダーイシュに対する作戦の実施をロシアによびかけており…こうした提案を今も行っている」と述べていた。

一方、アサド政権に関して、チャヴシュオール外務大臣は「多くの人々を殺戮した政権が国を指導できるはずもない。しかし、アサドの処遇をめぐって合意に達していないという理由だけで、ロシアとの対話を無視することなどできない…。我々はともに戦い、ダーイシュを根絶し…、シリアなどの国における病が流行らないようにせねばならない」と述べた。

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米国務省のエリザベス・トルドー報道官は、こうしたロシアとトルコの歩み寄りに関して、「我々は今も、ダーイシュと戦うため、同盟国であるトルコと連絡をとり合っている。ダーイシュに対する行動は我々みなにとって最優先事項だ。(ロシアとトルコの)協力がこの方向に実質的に向かうものであれば、我々はそれを歓迎する」と述べた。

トルドー報道官はまた「ロシアがダーイシュとの戦いを望むのであれば、我々はそれを支援する」と付言した。

一方、アレッポ市内でシリア軍が塩素ガスを装填した「樽爆弾」で攻撃を行ったとする現地活動家を守る者たち張に関しては「アレッポで化学兵器が使用されたことを示す情報について精査してお…、この情報を深刻に受け止めている」と述べた

AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、TASS News Agency, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は11日にシリア領内で6回の爆撃を実施(2016年8月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月11日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

同発表によると、有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市一帯(2回)、マンビジュ市近郊(2回)、アイン・イーサー市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, August 12, 2016、AP, August 12, 2016、ARA News, August 12, 2016、Champress, August 12, 2016、al-Hayat, August 13, 2016、Iraqi News, August 12, 2016、Kull-na Shuraka’, August 12, 2016、al-Mada Press, August 12, 2016、Naharnet, August 12, 2016、NNA, August 12, 2016、Reuters, August 12, 2016、SANA, August 12, 2016、UPI, August 12, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県ダーナー市を爆撃し、11人が死亡(2016年8月11日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月11日付)によると、ロシア軍がダーナー市を空爆し、民間人11人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がガジャル村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、ARA News(8月11日付)によると、同地で最大勢力を誇る5つの武装集団がハウラーン法務局に服すことを宣言する声明を出した。

声明を出した5組織は、シャーム自由人イスラーム運動、ヤルムーク軍、ムジャーヒディーン・ワ・アンサール旅団、イスラーム軍、フルカーン旅団。

一方、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区などで反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにカーファート村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がハミーディーヤ村、ウーファーニヤー村で反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(8月11日付)によると、いわゆる「ファトフ軍」がアミーン地区とバーブ・サラーム地区を砲撃し、4人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月10日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。


AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省による3時間の人道休戦にもかかわらず、アレッポ市一帯では戦闘が続くも、シリア政府支配地域に食糧物資を積んだ車輌40輌が到着(2016年8月11日)

アレッポ県では、AFP(8月11日付)によると、ロシア国防省による3時間(午前10時から午後1時)までの人道停戦実施宣言を受け、アレッポ市での戦闘は緩和したが、完全には停止せず、アレッポ市(東部)への人道支援物資は行われなかった。

しかし、アブドゥッラー・ガルビー国内通商消費者保護大臣は、アレッポ市(西部)に食糧物資を積んだ車輌40輌が入ったと発表した。

『ハヤート』(8月13日付)によると、物資はアレッポ市西部地区、ハンダラート・キャンプ一帯、シャイフ・ナッジャール市一帯に配給されたという。

SANA, August 11, 2016
SANA, August 11, 2016

『ハヤート』(8月12日付)によると、シリア軍は、アレッポ市南西部のラームーサ地区に進軍、ロシア軍による同地への空爆が激化した。

シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南西部で前日夜から朝にかけて反体制武装集団と激しく交戦した。

一方、ARA News(8月11日付)によると、バヤーン運動とナスル軍がアレッポ市南部のガズラーン養豚所を攻撃し、同地のシリア軍拠点複数カ所を制圧し、アレッポ市西部への包囲を強化した。

他方、SANA(8月11日付)によると、シリア軍・ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍が「同盟部隊」とともに、アレッポ市南部郊外で反体制武装集団と交戦、士官学校(各学科)周辺と第1070集合住宅計画地区の複数拠点を制圧した。

シリア軍はまたイドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市とダマスカス・アレッポ街道(国際幹線道路)を結ぶ回廊一帯、アレッポ市ラームーサ地区、アーミリーヤ村、ハーン・トゥーマーン村を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、住民4人が死亡した。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016, August 13, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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ロシア空軍長距離爆撃機がダーイシュの中心都市ラッカ市を爆撃し化学兵器製造工場などを破壊(2016年8月11日)

ラッカ県では、ロシア国防省によると、ロシア国内を離陸したロシア空軍のTu-22M3長距離爆撃機4機が、ラッカ市内南東部と、同市外北部および北西部郊外にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対する空爆を集中的に行った。

この空爆で、ラッカ市近郊の武器弾薬燃料倉庫、市外北西部の化学兵器製造工場と教練キャンプを破壊、多数のメンバーを殲滅したという。

SANA, August 11, 2016
SANA, August 11, 2016

シリア人権監視団によると、この空爆で民間人24人を含む30人が死亡、15人が負傷した。

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ヒムス県では、ARA News(8月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市郊外の穀物サイロ東部にあるシリア軍拠点を攻撃した。

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スワイダー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がアーバール・ラシーダ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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モスクワでロシア・トルコ両国の国防省、外務省高官がシリア情勢への対応に向けて協議するなか、ロシアはシリア軍と「自由シリア軍」からなる「合同軍事評議会」設置を画策(2016年8月11日)

ロシアの首都モスクワでは、ヴラジミール・プーチン大統領とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の会談を受けて、両国国防省、外務省の代表からなる会合が行われ、シリア情勢への対応が協議された。

これに関して、『ハヤート』(8月12日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、ロシアがシリア軍幹部と「自由シリア軍」の離反士官からなる「合同軍事評議会」の設置を画策していると伝えた。

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一方、ロシア上院のフランツ・クリンツェヴィッチ副議長はシリア駐留ロシア空軍の本拠地であるラタキア県フマイミーム航空基地に関して「ロシア国防省はフマイミーム軍事基地を拡張し、大型航空機の受け入れを可能とするとともに、基地を防御するためのミサイルシステムを導入するだろう…。ロシア議会は、ロシア軍兵士および兵器の常駐を定めたシリアとの合意を承認した」と述べた。

ARA News(8月11日付)が伝えた。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊総司令官「シリア軍の戦闘能力を高めるために支援を行う」(2016年8月11日)

イラン・イスラーム革命防衛隊総司令官のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将は、シリア軍の戦闘能力を高めるために支援を行うと述べた。

『ハヤート』(8月12日付)が伝えた。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシア国防省が提案した毎日3時間のアレッポ市での人道停戦に関して「3時間では十分でない」(2016年8月11日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで記者会見を開き、ロシア国防省が提案した毎日3時間のアレッポ市での人道停戦に関して「3時間では十分でない。ロシアは我々に耳を傾け、彼らの原案をどう改善するかを審議する用意があると行った…。我々は自分たちの見方を明確に説明したし、ロシア側も対話の用意があると表明した。今後どうなるか注視したい」と述べた。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は6~9日までの戦果を発表せず(2016年8月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月10日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

同発表によると、有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ダイル・ザウル市一帯(2回)、マンビジュ市近郊(15回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

なお有志連合合同司令部は8月6日から9日にかけての空爆についての発表は行っていない。

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市の地元活動家はシリア軍が塩素ガスと思われる有毒ガスを装填した「樽爆弾」で爆撃を行ったと主張(2016年8月10日)

アレッポ県では、ロイター通信(8月11日付)によると、アレッポ市内で10日、「樽爆弾」に装填されたと塩素と思われる有毒ガスにより、複数人が死亡、数十人がクドス病院に搬送された。

クドス病院を経営するハムザ・ハティーブを名のる人物がロイター通信のカメラマンに述べたところによると、死者は4人、負傷者が55人で、7人が現在も治療を受けているという。

一方、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)によると、3人が死亡、22人が負傷したという。

クドス病院のハティーブ氏によると、患者の衣服に付着していた「樽爆弾」の破片を証拠として保管しているという。

また、アフマド・ハーリディーを名のる地元の活動家は、ARA News(8月11日付)に対して、ヘリコプターがアレッポ市ズブディーヤ地区に多数の「樽爆弾」を投下、「清掃用の塩素物質に非常によく似た臭いが拡がり、複数の民間人がこの有毒ガスを吸引し気絶、救急チームが死傷社を診察所に搬送した」と述べた。

Reuters, August 11, 2016
Reuters, August 11, 2016

AFP, August 11, 2016、AP, August 11, 2016、ARA News, August 11, 2016、Champress, August 11, 2016、al-Hayat, August 12, 2016、Iraqi News, August 11, 2016、Kull-na Shuraka’, August 11, 2016、al-Mada Press, August 11, 2016、Naharnet, August 11, 2016、NNA, August 11, 2016、Reuters, August 11, 2016、SANA, August 11, 2016、UPI, August 11, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍を統括する「サウジアラビア人」ムハイスィニー氏がアレッポ市東部に入って行ったとされる映像が公開(2016年8月10日)

アレッポ市南西部で「アレッポ大血戦」を展開するファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏が、アレッポ市内とされる場で演説する様子がYoutube(https://youtu.be/OuKGYEVarG4)を通じて公開された。

公開に先立って、ムハイスィニー氏は、特攻自爆戦闘員(インギマースィー)1,000人とともにアレッポに到着した映像を配信すると述べていた。

Youtube, August 10, 2016
Youtube, August 10, 2016

ARA News(8月10日付)によると、ムハイスィニー氏が演説したとされる場所はアレッポ市マアーディー地区。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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シリア軍・ロシア軍はダマスカス郊外県、イドリブ県で爆撃を続ける(2016年8月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラスター市を砲撃する一方、戦闘機(所属明示せず)がハザルマー丘一帯を空爆した。

また、フーシュ・ナスリー村一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がイスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦を続けた。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がダイル・ハビーヤ村農場地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、バイト・ジン村農場地帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍・ロシア軍の戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市、ジスル・シュグール市、アルバイーン山一帯、サラーキブ市、タフタナーズ市でファトフ軍、イスラーム戦線、ナスル軍、イッザ連合の拠点に対する空爆を集中的に行った。

これに関して、クッルナー・シュラカー(8月10日付)は、ロシア軍による空爆で子供と女性を含む10人が死亡したと伝えた。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(8月10日付)によると、ダルアー市内でのシリア軍と反体制武装集団の砲撃戦で住民4人が死亡した。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がダルアー市郵便局東部一帯、ジャムリーン村で反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、ARA News(8月10日付)によると、反体制武装集団がクルド山一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、ARA News(8月10日付)によると、シリア軍がラスタン市を空爆した。

一方、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がリーハーニーヤ村に侵入しようとした反体制武装集団(タルビーサ自由人旅団など)と交戦した。

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ハマー県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにカッバースィーン村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を攻撃した。

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クナイトラ県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍が、フッリーヤ村・ハミーディーヤ村間、ハーン・アルナバ市、ジャッバー村で反体制武装集団と交戦した。

2016年政令第15条に従い、地元和解プロセスの一環で反体制武装集団メンバー135人が当局に投降、放免となった。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月8日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯で爆撃と戦闘が続くなか、シリア軍による事実上の包囲が続くアレッポ市東部に野菜などの食糧品を積んだトラック複数台が約1ヶ月ぶりに入る(2016年8月10日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月10日付)によると、シリア軍による事実上の包囲が続くアレッポ市東部に野菜などの食糧品を積んだトラック複数台が入った。

同地に食糧物資が搬入されるのは約1ヶ月ぶりだという。

Kull-na Shuraka', August 10, 2016
Kull-na Shuraka’, August 10, 2016

また、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(8月10日付)によると、アレッポ市南部で反体制武装集団がアレッポ市南西部のシャイフ・サイード地区(セメント工場一帯)でシリア軍と交戦する一方、戦闘機(所属明示せず)が同地を含むアレッポ市南西部一帯(ラーシディーン地区、ラームーサ地区など)、カルム・カーティルジー地区、ダマスカス・アレッポ街道一帯、アウラム・クブラー町、カフルナーハー村を空爆し、住民少なくとも5人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、空爆を行ったのはロシア軍で、白リン弾などが使用されたという。

反体制武装集団はまた、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。

一方、SANA(8月10日付)によると、アレッポ市南部郊外でシリア・ロシア両軍の戦闘機が反体制武装集団(ファトフ軍)の拠点に対する空爆を集中的に行った。

これに対して反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、14人が死亡、44人が負傷した。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は毎日3時間(午前10時から午後1時まで)アレッポ市での人道支援物資搬入のための停戦を行うと発表(2016年8月10日)

ロシア国防省は、毎日午前10時から午後1時までの3時間、すべての軍事作戦、空爆、砲撃を停止するとしたうえで、シリア当局とともにすべての関係機関によるアレッポ市への人道物資搬入を支援する用意がある、と発表した。

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国連安保理では、アレッポ市住民に対して同地への残留か退去を選択する自由を保障することを求める決議案を英国が提出した。

同決議案は、アレッポ市など包囲下にあるすべての地域に対する人道支援物資搬入を保証するための人道停戦の宣言も盛り込まれていた。

しかし『ハヤート』(8月11日付)によると、アレッポ市からの住民退去を求めるロシアと、支援物資搬入を優先させようとする欧米諸国が対立し、決議は廃案となった。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末マンビジュ市内の治安厳戒地区を完全制圧(2016年8月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市の北部、南部、そして西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が交戦した。

また、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市中心街の治安厳戒地区を完全制圧したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月10日付)によると、シリア軍がバーラク村東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が前日に引き続き会談し、シリア情勢への対応を協議(2016年8月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は前日に引き続き、ロシアのサンクトペテルブルクでヴラジミール・プーチン大統領と会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

『トルコ』(8月11日付)によると、会談において、トルコ側は、ロシアとの間でアサド大統領の進退や紛争解決に向けた政治プロセスの進め方をめぐって意見の相違があることを認める一方、米国にとってアサド大統領の退陣がもはや副次的な問題になっているとの認識を示した。

AFP, August 10, 2016、AP, August 10, 2016、ARA News, August 10, 2016、Champress, August 10, 2016、al-Hayat, August 11, 2016、Iraqi News, August 10, 2016、Kull-na Shuraka’, August 10, 2016、al-Mada Press, August 10, 2016、Naharnet, August 10, 2016、NNA, August 10, 2016、Reuters, August 10, 2016、SANA, August 10, 2016、UPI, August 10, 2016などをもとに作成。

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『ハヤート』:ヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などのイスラーム過激派と「穏健な反体制派」が初めて大規模な連携を行ったことがアレッポ市東部解囲成功の理由の一つ(2016年8月10日)

『ハヤート』(8月10日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団からなるファトフ軍と、ヌールッディーン・ザンキー運動などの「穏健な反体制派」とシャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団の混成組織であるアレッポ・ファトフ軍によるアレッポ市東部の解囲に関して、10の理由をあげることができると伝えた。

10の理由とは以下の通り:

1. ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍の双方合わせて8,000人から10,000人とされる兵力。
2. 戦闘地域の拡大。
3. ファトフ軍とアレッポ・ファトフ軍側がアレッポ市東部を喪失することを「死活問題」とみなしたこと。
4. ファトフ軍がアレッポ市北部のカースティール街道一帯の奪還ではなく、アレッポ市南西部で奇襲攻撃を行ったこと。
5. 「穏健な反体制派」とジハード主義武装集団による初の大規模な連携。
6. 域内諸国、欧米諸国から独立したファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室の意思決定。
7. トルコによると思われるファトフ軍側への高性能兵器(無人偵察機など)の供与。これはアレッポ市南西部でのファトフ軍の作戦計画が、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とロシアのヴラジミール・プーチン大統領の会談(8月9日)日程決定前に策定されたため。
8. アレッポ市東部の包囲をめぐるロシアとの意見の相違を背景とする米国の黙認。
9. シリア軍および人民防衛諸集団と、ヒズブッラー、パレスチナ人のクドス旅団、イラク人、アフガン人、イラン人民兵の連携不足。
10. ロシア軍戦闘機が参加していたかどうかの確証が得られておらず、同軍の参加が限定的だった可能性があること。

AFP, August 9, 2016、AP, August 9, 2016、ARA News, August 9, 2016、Champress, August 9, 2016、al-Hayat, August 10, 2016、Iraqi News, August 9, 2016、Kull-na Shuraka’, August 9, 2016、al-Mada Press, August 9, 2016、Naharnet, August 9, 2016、NNA, August 9, 2016、Reuters, August 9, 2016、SANA, August 9, 2016、UPI, August 9, 2016などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動のナッハース報道官「シャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)を含むすべての革命諸勢力の接近が肝要」(2016年8月10日)

シャーム自由人イスラーム運動のラビーブ・ナッハース報道官は『ハヤート』(8月10日付)とのインタビューに応じ、そのなかで同運動が所属するファトフ軍およびアレッポ・ファトフ軍作戦司令室によるアレッポ市一帯での戦闘の最終目的が「アレッポ市の包囲解除と…全土解放」にあるとしたうえで、同地での勝利が「ゲームのルールを変え…国際社会は政治プロセス、そしてそのなかでのアサドの役割を再検討することを余儀なくされるだろう」と強調した。

また、シャームの民のヌスラ戦線がアル=カーイダとの関係解消を宣言し、シャーム・ファトフ戦線に改称ついては、「遅きに失したが正しい方向に向けた前向きなステップであり、「シリア革命を軍事、政治の両面からかたち作ってきた様々な勢力が長らく求めてきたこと」だと高く評価した。

そのうえで「シャーム・ファトフ戦線は偉大な(シリア)国民の一部をなしており、アサド政権とその同盟者に対してもっとも激しい戦闘を行っている当事者だ。それゆで、彼らを愛国的な革命プロジェクトのなかに包摂することが、みなにとっての最優先事項にならねばならない」と付言し、シャーム・ファトフ戦線との共闘を主唱した。

なお、ヌスラ戦線最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏は以前、ジャズィーラ・チャンネルのインタビューで、ヌスラ戦線の主導的戦闘員は外国人で、その数はメンバーの3割程度を占めていると述べており、実際に幹部の多くはシリア人以外の外国人からなっている。

また、シャーム・ファトフ戦線は、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍に所属するとともに、同運動が参加するアレッポ・ファトフ軍作戦司令室と共闘関係にある。

一方、シャーム自由人イスラーム運動とシャーム・ファトフ戦線の違いに関して、ナッハース氏は、外国のアジェンダとの関係の有無、サラフィー・ジハード主義以外のイスラーム主義の潮流との関係の有無をあげたうえで、後者がアル=カーイダとの関係解消を組織面に限定すべきでないと主張し、「シリア革命のプロジェクト」に歩み寄るべきだとしつつ、「シャーム・シャーム戦線を含む多様な革命諸勢力どうしが接近し、革命に資する共通のヴィジョンに至ることが肝要」と述べ、シャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)を「革命勢力」とみなした。

AFP, August 9, 2016、AP, August 9, 2016、ARA News, August 9, 2016、Champress, August 9, 2016、al-Hayat, August 10, 2016、Iraqi News, August 9, 2016、Kull-na Shuraka’, August 9, 2016、al-Mada Press, August 9, 2016、Naharnet, August 9, 2016、NNA, August 9, 2016、Reuters, August 9, 2016、SANA, August 9, 2016、UPI, August 9, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がアレッポ市南西部への兵站路遮断に向け、イドリブ県サラーキブ市、タフタナーズ市を爆撃(2016年8月9日)

イドリブ県では、SANA(8月9日付)、ARA News(8月9日付)によると、シリア・ロシア両空軍戦闘機がサラーキブ市南部、タフタナーズ市を空爆し、イドリブ県とアレッポ市南部・西部郊外を結ぶ兵站路を寸断したほか、サルマダー市に対しても空爆を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所、第52旅団基地一帯、ラハム村・東カラム村街道一帯を砲撃した。

一方、SANA(8月9日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ製パン工場西部、郵便局一帯、ワーディー・ザイディーとブスラー・シャーム市間の地域などで反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市を「樽爆弾」、地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃し、同市一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまたドゥーマーシを砲撃、戦闘機(所属明示せず)もナシャービーヤ町、フーシュ・サーリヒーン村など東グータ地方一帯を砲撃した。

さらにフーシュ・ナスリー村一帯では、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦を続けた。

なお、ARA News(8月9日付)によると、東グータ地方各所に空爆を行ったのはシリア・ロシア両軍戦闘機。

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SANA(8月9日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、イドリブ県で、2016年政令第15号に従い、94人が国民和解委員会の呼びかけに応じるかたちで当局に出頭、免罪となった。

AFP, August 9, 2016、AP, August 9, 2016、ARA News, August 9, 2016、Champress, August 9, 2016、al-Hayat, August 10, 2016、Iraqi News, August 9, 2016、Kull-na Shuraka’, August 9, 2016、al-Mada Press, August 9, 2016、Naharnet, August 9, 2016、NNA, August 9, 2016、Reuters, August 9, 2016、SANA, August 9, 2016、UPI, August 9, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍による解囲にもかかわらずアレッポ市東部への物資搬入は依然として滞ったまま(2016年8月9日)

アレッポ県では、アレッポ市東部の反体制武装集団支配地域への食糧、燃料といった物資の搬入が、ファトフ軍による解囲成功にもかかわらず、依然として滞っている、とARA
News(8月9日付)が伝えた。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外、南西部郊外(マフルーカート丘など)、そして西部郊外一帯(ラーシディーン地区など)、ハフルハムラ村、ダフラト・アブドゥラッブフ地区などで、シリア軍、シリア人および外国人からなる民兵とファトフ軍が交戦するなか、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

またアレッポ市東部のサーフール地区、カラム・ナズハ地区、タッル・ザラーズィール地区などに対しても戦闘機(所属明示せず)が空爆を行った。

一方、SANA(8月9日付)によると、シリア・ロシア両空軍戦闘機がアレッポ市南部および西部郊外一帯(士官学校各学科、ハーン・トゥーマーン村、フライターン市、カフルハムラ村、ヒクマ学校南部、1070計画地区、アーミリーヤ村)で反体制武装集団(ファトフ軍)に対して集中的な空爆を実施した。

両軍戦闘機はまた、ズィルバ村を空爆し、イドリブ県とアレッポ市南部・西部郊外を結ぶ兵站路を寸断したほか、ハーン・アサル村、アターリブ市に対しても空爆を行った。

またファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣がアサド大統領の指示を受けアレッポ市一帯で任務にあたるシリア軍地上部隊を視察した。

AFP, August 9, 2016、AP, August 9, 2016、ARA News, August 9, 2016、Champress, August 9, 2016、al-Hayat, August 10, 2016、Iraqi News, August 9, 2016、Kull-na Shuraka’, August 9, 2016、al-Mada Press, August 9, 2016、Naharnet, August 9, 2016、NNA, August 9, 2016、Reuters, August 9, 2016、SANA, August 9, 2016、UPI, August 9, 2016などをもとに作成。

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