アル=カーイダ指導者のザワーヒリー氏はシリアでのムジャーヒディーンの統合を「死活問題」位置づけて主唱(2016年8月29日)

アル=カーイダ総司令部の指導者アイマン・ザワーヒリー氏はサハーブ広報製作機構を通じてビデオ演説(https://www.youtube.com/watch?v=yAVWPsfFEC4)を配信した。

演説のなかで、ザワーヒリー氏は「イスラームのウンマに対する死の脅威に立ち向かうため隊列を一つにする」よう呼びかけるとともに「シャームにおけるムジャーヒディーンの統合をめざす…のが我々の義務であり…、全世界のムジャーヒディーンの同胞にとって、統合は死活問題だ」強調した。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はスワイダー県、ヒムス県でダーイシュと交戦(2016年8月29日)

スワイダー県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がシャビーカ村東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。


AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。

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ハマー県北西部でジュンド・アクサー機構、イッザ軍がシリア軍に猛攻を加え、複数カ村を制圧か(2016年8月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が北西部のハラファーヤー市一帯でジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団と交戦し、シリア軍は同地を激しく空爆・砲撃した。

ジュンド・アクサー機構はアル=カーイダ系組織で、ダーイシュ(イスラーム国)との関係もとりざたされている。

一方、イッザ軍はいわゆる「穏健な反体制派」。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月29日付)によると、ジュンド・アクサー機構は「マルワーン・ハディードの戦い」と銘打って同地のシリア軍に対する攻勢を強め、シリア軍の検問所複数カ所を制圧したという。

またイッザ軍をも、「アッラーのために我々は進む」の戦いと銘打って、ハマー県北西部およびイドリブ県南部での戦闘を激化させ、マサースィナ村、ズラーキーヤート村、ザッリーン村、シャルユート村、ブワイダ村、マアルカバ村一帯でシリア軍と交戦、さらにハマー航空基地に対して砲撃を加えたという。

これに対して、シリア軍は、カフルズィーター市、ラトミーン村、ザカート村を空爆・砲撃したという。

クッルナー・シュラカー(8月29日付)、ARA News(8月29日付によると、この戦闘で、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍、ナスル軍は、マサースィナ村、ハラファーヤー市、ブワイダ村、ズラーキーヤート村、ザッリーン検問所などシリア軍の拠点複数カ所を制圧したという

一方、ハマー県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍は県北部のムーリク市、ラターミナ町、マサースィナ村、ハラファーヤー市、マアルカバ村、ズラーキーヤート村北部、カフルズィーター市一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた県南西部のタッラフ村およびその一帯でヌスラ戦線と交戦し、戦闘員11人を殲滅した。

これに対して、ファトフ軍はサルハブ市をロケット弾で砲撃し、4人が負傷したという。

Kull-na Shuraka', August 30, 2016
Kull-na Shuraka’, August 30, 2016

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区に対して3日連続となる空爆を実施、また同地を砲撃した。

一方、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がジャッブーリーン村、ウンム・シャルシューフ村一帯、タルビーサ市一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、シリア軍中部地区は、ヒムス市東部のライヤーン村(ライヤーン製油所近く)で、シリア駐留ロシア軍司令部の当事者和解調整センター(ラタキア県フマイミーム)の協力のもと、同地一帯の地元の名士、部族長と会談し、敵対行為を停止することで合意した。

この停戦合意(国民和解)には50の町村が参加したという。

なお、シリア駐留ロシア軍司令部の当事者和解調整センターによると、米・ロシアによる敵対行為停止合意履行後、国民和解に応じた市町村は486にのぼっているという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯、第1070集合住宅計画地区でシリア軍、シリア人・外国人民兵がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、フライターン市、英国人墓地地区一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がブルジュ・ザーヒヤ村のシリア軍拠点を砲撃、またカッバーナ町一帯でシリア軍と交戦した。

これに対してシリア軍は、クルド山一帯を空爆した。

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イドリブ県では、ARA News(8月30日付)によると、ロシア軍戦闘機がイドリブ市を白燐弾で空爆した。

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ダルアー県では、SANA(8月29日付)によると、シリア軍がダルアー市各所で反体制武装集団と交戦した。

AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省はトルコ軍のジャラーブルス進攻を「人道に対する犯罪」と非難(2016年8月29日)

外務在外居住者省は国連安保理議長および事務総長宛にそれぞれ書簡を送り、そのなかでトルコ軍のジャラーブルス市一帯(アレッポ県)への進攻、とりわけ民間人犠牲者20人あまりを出したジュッブ・クーサー村(ビイル・クーサー村)に対する攻撃に関して、「人道に対する犯罪」と非難、またシリア領内での「テロとの戦い」はシリア政府との連携のもとに行われねばならないと主張した。

AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。

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マクガーク米大統領特使はトルコ軍によるジャラーブルス進攻を「受け入れられない」とツイッターでつぶやく(2016年8月29日)

ブレット・マクガーク米大統領特使(対ダーイシュ有志連合担当)はツイッターのアカウントで、トルコによるジャラーブルス市一帯への軍事進攻に関して「受け入れられない」と非難した。

国防総省が伝えたところによると、マクガーク特使は「ダーイシュ(イスラーム国)がいない地域でのこうした戦闘が受け入れられず、深い懸念をもたらすと見ている」とつぶやいていたという。

AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の攻勢を受けてYPG主体のシリア民主軍はサージュール川以南に撤退(2016年8月29日)

アレッポ県では、『ハヤート』(8月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するジャラーブルス軍事評議会は、トルコ軍による越境空爆・砲撃、戦車部隊の進攻から「村々や民間人を守る」として、ジャラーブルス市南部郊外一帯からサジュール川の南岸(マンビジュ市の北約12キロの地点)まで撤退すると発表した。image

シリア人権監視団によると「トルコ軍戦車の支援を受けたイスラーム過激派などの武装集団」とシリア民主軍がジャラーブルス市南部郊外一帯で戦闘を続けた。

なお、シャーム軍団によると、この戦闘で、反体制武装集団側は、13カ村を制圧したという。

シャーム軍団が制圧したと発表したのは、ハッルーナジー村、大ブーラダク村、小ブーラダク村、タンムーラ農場、ウンム・スース村、ザフル・マガーラ村、ドゥライム村、大トゥーハール村、ウンム・ラスーム村、マルハミーヤ村、ヤアクービーヤ村、小アラブ・ハサン村、ムフスィンリー村。

またシャーム戦線もシリア民主軍との戦闘の末、小トゥーハール村、上ウンム・ラウサ村を制圧したと発表した。

これにより、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はサージュール川北岸までの地域をほぼ掌握した。

なお、ロイター通信(8月30日付)はトルコ軍消息筋の話として、トルコ軍は29日、シリア北部の16カ所に対して57回の砲撃を行ったと報じた。

Kull-na Shuraka', August 30, 2016
Kull-na Shuraka’, August 30, 2016

砲撃の標的については「テロ組織」と述べただけで、ダーイシュ(イスラーム国)なのかトルコ政府がテロ組織とみなす人民防衛隊なのかは明らかにはされなかったという。

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一方、シリア人権監視団によると、ジャラーブルス市西部郊外一帯では、トルコ軍および同軍の支援を受けた反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けた。

これに対して、ダーイシュは、トルコ領内のキリス市を越境砲撃し、迫撃砲弾3発が同市に着弾した。

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西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、トルコ軍がハサカ県のカーミシュリー市・アームーダー市間に展開する人民防衛隊を越境砲撃したと発表した。

AFP, August 29, 2016、AP, August 29, 2016、ARA News, August 29, 2016、Champress, August 29, 2016、al-Hayat, August 30, 2016、Iraqi News, August 29, 2016、Kull-na Shuraka’, August 29, 2016、al-Mada Press, August 29, 2016、Naharnet, August 29, 2016、NNA, August 29, 2016、Reuters, August 29, 2016、SANA, August 29, 2016、UPI, August 29, 2016などをもとに作成。

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