シリア軍が「テロとの戦い」で戦略的に共闘する西クルディスタン移行期民政局の施設を初めて爆撃し、「主権に抵触するような要求」を行わないよう警告(2016年8月18日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)、ARA News(8月18日付)、Yekiti Media(8月18日付)などによると、国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの散発的な戦闘が続くハサカ市で、シリア軍がアサーイシュの拠点を4回にわたって空爆した。

シリア軍が西クルディスタン移行期民政局関連の拠点を空爆するのは同民政局が2014年1月に発足して以降初めて。また西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党関連拠点を空爆するのも、2011年3月に「アラブの春」がシリアに波及して以降初めて。

空爆が行われたのは、ハサカ市中心街に位置するマハッタ通り、市西部のカッラーサ地区にある第24通りにいたる交差点のアサーイシュ拠点など(ただしすべての標的はいまだ特定されていないという)。

Kull-na Shuraka', August 18, 2016
Kull-na Shuraka’, August 18, 2016

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍の空爆はハサカ市北西部および東部にある人民防衛隊の拠点6カ所に及び、うち3カ所は検問所、3カ所は(司令)拠点だったという。

シリア軍はまた、前日に引き続き砲撃を実施、カウカブ山に展開する部隊が、ハサカ市北部のタッル・ハジャル地区、北東部のサーリヒーヤ地区、ムフティー地区、南西部の西ヌシューワ地区が標的となり、西ヌシューワ地区で住民5人が死亡した。

さらに、ハサカ市中心街のマルシュー通り、マハッタ通り、南西部の西ヌシューワ地区では、17日夜から断続的に戦闘が続けた。

ハサカ市内での戦闘の激化を受け、ハサカ市住民の一部は市郊外、アームーダー市、カーミシュリー市への避難を開始した。

ARA News, August 18, 2016
ARA News, August 18, 2016

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なお、ハサカ市内のシリア政府筋がAFP(8月18日付)に明らかにしたところによると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の両当事者が対立解消に向け、会合を重ねてきたが、民政局側がハサカ市内で活動する国防隊の解体を要求してきたために、交渉が決裂、シリア軍が空爆を敢行したという。

この空爆は「シリアの主権に抵触するような要求を行わないようクルド人に警告するためのメッセージ」だという。

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一方、空爆を受けて人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は声明を出し、そのなかで「我が国民に対するあからさまな攻撃に沈黙はしない。国民を守るため断固たる対応をとる。我が国民の血に染まった手はあらゆる手段を駆使して裁きを受けることになる」と発表した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016、Yekiti Media, August 18, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がアレッポ市一帯、イドリブ県での爆撃を継続(2016年8月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がアレッポ県西部やイドリブ県からアレッポ市南部、南西部一帯への反体制武装集団(ファトフ軍)の増援部隊・物資の移送を阻止するため空爆を実施した。

またアレッポ市南西部のラームーサ地区、マフルーカ丘一帯、第1070集合住宅計画地区、士官学校一体、カラースィー村、アマーラ村などでは、シリア軍、シリア人・外国人戦闘員が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と戦闘を続けた。

同監視団によると、アレッポ市南部、南西部一帯での戦闘が「接近戦」のため、シリア・ロシア両軍の空爆の効果はあまり見込めず、そのためにシリア軍によるファトフ軍支配地域の奪還は難航しているという。

なお、空爆はアレッポ市東部にも及んだ。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊(戦闘爆撃機および戦闘ヘリ)が過去24時間で74回の出撃を行い、アレッポ市一帯で反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と戦闘を続ける地上部隊の航空支援と反体制武装集団の拠点を攻撃を行った。

これにより、カフルハムラ村、アッラーン村、アレッポ市南西部の士官学校一帯にある反体制武装集団の拠点、武器弾薬庫、車輌を破壊し、戦闘員70人を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、住民4人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がファトフ軍支配下のイドリブ市を空爆し、民間人15人と戦闘員10人の合わせて25人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊がザルダナー村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市一帯を空爆、またシリア軍がガントゥー市、ヒムス市和アル地区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場、フーシュ・ナスリー村一帯、フーシュ・ダワーヒラ村、ムハンマディーヤ町一帯を空爆、また同地でシリア軍がイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯、避難民キャンプ北西部、ダム街道一帯、ヌアイマ村で反体制武装集団と交戦した。

これに対して、反体制武装集団はアトマーン村国民和解委員会委員長のハーリド・カッサーブ・ミスリー氏をタファス市で暗殺した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月16日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1016件。

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シリア・ロシア両軍がヒムス県、ダイル・ザウル県のダーイシュ拠点を攻撃(2016年8月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアーラーク油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市ジャウラ地区を砲撃し、女性2人と子供1人が死亡した。

これに対して、シリア軍はジュナイナ村、ハトラ村、アイヤーシュ村、フジャイフ丘を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、ロシア軍がサーリヒーヤ村を空爆し、子供複数を含む12人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、ARA News(8月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍(ヤルムーク殉教者旅団)がヤルムーク川流域に位置するアイン・ズィクル村一帯で反体制武装集団と交戦した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

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米海兵隊員45人が地雷撤去のためにハサカ県アイン・アラブ市南西部のマブルーカ村入り(2016年8月18日)

ARA News(8月18日付)は、複数の消息筋の話として、米海兵隊の施設部隊45人が西クルディスタン移行期民政局支配下のアイン・アラブ市南西部に位置するマブルーカ村に派遣されたと伝えた。

同部隊はハサカ県西部および南部一帯にダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷の撤去作業にあたるという。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

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イランのハマダーン航空基地配備のロシア軍長距離爆撃機・戦闘爆撃機が3日連続となるシリア爆撃を実施(2016年8月18日)

ロシア国防省は、イランのハマダーン航空基地に配備されているロシア空軍のTu22-M3長距離爆撃機とSu-34戦闘爆撃機がシリア領内のダイル・ザウル県で空爆を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の指令拠点6カ所と戦闘車輌・装備多数を破壊した、と発表した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省はアレッポ市への支援物資搬入のため48時間の人道休戦の実施への意思表明(2016年8月18日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、アレッポ市一帯での戦闘に関して、「我々は、アレッポ市住民に物資を届ける余地を与えるため、来週から48時間の人道停戦を行う旨発表する用意がある」と発表した。

コナシェンコフ報道官は「正確な期日、時間は、国連が車輌の準備についての情報や、米国側からこれらの車輌が安全に移動できることの保障を受けてから決められることになる」と付言した。

この人道停戦が実現した場合、支援物資は、反体制武装集団が支配するアレッポ市東部とシリア政府が支配する西部の双方に搬入されることになり、前者はトルコのガジアンテップ市からアレッポ市北部からカースティールー街道を通じて、後者はアレッポ市東部からハンダラート・キャンプ、カースティールー街道を通じて搬入されるという。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア軍・ヒズブッラー包囲下の都市への人道支援搬入が3ヶ月以上滞っていると発表(2016年8月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、シリア軍やヒズブッラー戦闘員が包囲を続けるダマスカス郊外県のマダーヤー町とザバダーニー市に3ヶ月以上も人道支援物資の搬入ができない状態が続いていることを明らかにした。

デミストゥラ氏は「貨物車輌は入っていない。なぜか? 戦闘が続いているからだ」と述べた。

AFP(8月18日付)が伝えた。

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