ロシア空軍長距離爆撃機とシリア軍戦闘機がヒムス県東部のダーイシュ拠点を爆撃(2016年8月8日)

ヒムス県では、ロシア国防省の声明によると、長距離爆撃機6機がロシア国内の基地から出撃し、県東部のスフナ市一帯、アーラーク村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

また、SANA(8月8日付)によると、シリア軍が県東部のアーラーク油田一帯、マヌーフ村、ウンク・ハワー村、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯、カルヤタイン・ダム北部、ウンム・サフリージュ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を実施した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市内に潜伏していたダーイシュ(イスラーム国)の残党の掃討を完了した。

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ハマー県では、SANA(8月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブー・アラーヤー村を砲撃した。

AFP, August 8, 2016、AP, August 8, 2016、ARA News, August 8, 2016、Champress, August 8, 2016、al-Hayat, August 9, 2016、Iraqi News, August 8, 2016、Kull-na Shuraka’, August 8, 2016、al-Mada Press, August 8, 2016、Naharnet, August 8, 2016、NNA, August 8, 2016、Reuters, August 8, 2016、SANA, August 8, 2016、UPI, August 8, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がファトフ軍支配下のイドリブ県での爆撃を継続するなか、シリア軍はラタキア県キンサッバー市一帯の治安と安定を回復(2016年8月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がイドリブ市を白リン爆弾で空爆した。

ロシア軍はまた、サラーキブ市一帯に対しても断続的に空爆、住民数百世帯が避難した。

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ラタキア県では、SANA(8月8日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにシャルフ砦、トゥーバール丘を完全制圧し、同地に近いキンサッバー町の治安と安定を回復した。

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ダマスカス郊外県では、イスラーム軍は声明を出し、フーシュ・ファーラ村一帯のシリア軍およびヒズブッラーの拠点複数カ所を制圧し、シリア軍兵士20人以上を殺害したと発表した。

またシリア人権監視団によると、ハムーリーン村近郊(アシュアリー農場)でラフマーン軍団司令官が何者かによる暗殺未遂に遭った。

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ハマー県では、ARA News(8月8日付)によると、反体制武装集団がハマー市郊外のハマー航空基地を砲撃した。

一方、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がマアルカバ村周辺の丘陵地帯を反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

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ARA News(8月8日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が主導する反体制武装集団がシャイフ・マスキーン市一帯でシリア軍への攻撃を開始した。

一方、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、SANA(8月8日付)によると、2016年政令第15号に従い、120人が投降し、免罪となった。

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クナイトラ県では、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がバアス市一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(8月8日付)によると、シリア軍がハラバー村・ジュビーブ村間で反体制武装集団の拠点を攻撃、破壊した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月7日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は952件。

AFP, August 8, 2016、AP, August 8, 2016、ARA News, August 8, 2016、Champress, August 8, 2016、al-Hayat, August 9, 2016、Iraqi News, August 8, 2016、Kull-na Shuraka’, August 8, 2016、al-Mada Press, August 8, 2016、Naharnet, August 8, 2016、NNA, August 8, 2016、Reuters, August 8, 2016、SANA, August 8, 2016、UPI, August 8, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市南部の全街道・回廊を射程圏内に収めることを明らかにしすることで、ファトフ軍によるアレッポ市東部包囲解除を事実上認める(2016年8月8日)

アレッポ県では、SANA(8月8日付)によると、シリア軍・ロシア軍の戦闘機がアレッポ市南部郊外の士官学校各学科一帯、ハーン・トゥーマーン村回廊、ズィルバ村回廊、サラーキブ市(イドリブ県)・アレッポ市回廊で反体制武装集団拠点に対して空爆を加えた。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サアドッラー・ジャービリー広場一帯を砲撃し、子供6人を含む9人が負傷した。

また『ハヤート』(8月9日付)などによると、アレッポ市南西部のハムダーニーヤ地区一帯、3000集合住宅計画地区、サラーフッディーン地区、セメント工場一帯、水道会社一帯でも反体制武装集団(ファトフ軍)がシリア軍と戦闘を続けた。

さらにクッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人民兵らがアレッポ市ラームーサ地区やマフルーカート丘への突入を試み、ファトフ軍と交戦、シリア軍、ロシア軍が同地を空爆、砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月8日付)によると、地中海沖に展開するロシア海軍艦艇から発射された艦対地ミサイルと思われる砲弾がダーラト・イッザ市に着弾し、6人が死亡した。

また、ARA News(8月8日付)は、地元活動家の話として、シリア軍が有毒ガスを焦点した砲弾でアレッポ市東部を空爆、住民複数人が中毒症状を訴えたと伝えた。

他方、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室に属する「命じられるまま正しく進め」連合によると、反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)はアレッポ市イザーア地区方面でシリア軍が陣地として使用していたビルを爆破した。

爆破はビルの地下に掘削したトンネルにしかけた爆弾の爆発によるもの。

また、ARA News(8月8日付)によると、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区農場地帯では、シリア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室が交戦した。

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なお、シリア軍消息筋は、シリア軍地上部隊が航空部隊の支援と協調のもと、アレッポ市南部での作戦地域におけるすべての街道と回廊を射程圏内に納めたことを明らかにした。

シリア軍は6日までアレッポ市南部郊外でのファトフ軍の進軍によるアレッポ市東部包囲解除を否定してきたが、上記消息筋の発言により、包囲が解除されていたことを事実上認めた。

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シリア人権監視団によると、シリア軍を支援するためシリア人、イラク人、イラン人の民兵、ヒズブッラー戦闘員合わせて約2,000人が増援部隊としてシリア中部からアレッポ市北部のカースティールー街道を経由してアレッポ市南西部に向かった。

また『ワタン』(8月8日付)によると、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯などでの戦闘に参加しているパレスチナ人からなるクドス旅団も大規模部隊をアレッポ市南部シャイフ・サイード地区(セメント工場方面)に派遣したという。

シリア人権監視団によると、これに対して、ファトフ軍を構成するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とトルコ系戦闘員数百人が、イドリブ県からアレッポ市西部郊外に到着したという。

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シリア軍総司令部は、アレッポ治安軍事委員会のアディーブ・ムハンマド委員長(少将)を解任し、ザイド・サーリフ少将を後任委員長に任命した。

ARA News(8月8日付)が伝えた。

AFP, August 8, 2016、AP, August 8, 2016、ARA News, August 8, 2016、Champress, August 8, 2016、al-Hayat, August 9, 2016、Iraqi News, August 8, 2016、Kull-na Shuraka’, August 8, 2016、al-Mada Press, August 8, 2016、Naharnet, August 8, 2016、NNA, August 8, 2016、Reuters, August 8, 2016、SANA, August 8, 2016、UPI, August 8, 2016、al-Watan, August 8, 2016などをもとに作成。

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