アサド大統領はイラクのファイヤード国家安全保障担当顧問と会談(2017年1月5日)

アサド大統領は、イラクのハイダル・アバーディー内閣の国家安全保障担当顧問を務めるファーリフ・ファイヤード氏と首都ダマスカスで会談た。

ファイヤード氏は会談で、「テロとの戦い」においてシリアとイラクが協力調整を行うことが重要だとするアバーディー首相のメッセージを口頭で伝えた。

会談では、シリア(とりわけアレッポ)やイラクにおける「テロとの戦い」の成果などについて意見が交わされた。

SANA(1月5日付)が伝えた。

SANA, January 5, 2017
SANA, January 5, 2017

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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戦闘での負傷が理由で死亡した負傷兵を戦没者とみなし補償することを定めた2017年法律第1号施行(2017年1月5日)

アサド大統領は2017年法律第1号(2016年12月27日に人民議会において法案可決)を施行、戦闘での負傷が理由で死亡した負傷兵を戦没者とみなし、補償することを定めた。

アサド大統領はまた、これと併せて2017年法律第3号(2016年12月27日に人民議会において法案可決)を施行、戦傷者に対する補償に関する兵役法(2007年立法例第48号および第49号)を修正した。

SANA(1月5日付)が伝えた。


AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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ヒズブッラーはダマスカス郊外県バラダー渓谷へのロシア軍停戦監視団の派遣を拒否(2017年1月5日)

クッルナー・シュラカー(1月5日付)は、ダマスカス郊外県バラダー渓谷でシリア軍とともに、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と戦闘を続けるヒズブッラーが、ロシア軍の使節団の同地訪問を拒否していると伝えた。

ロシア軍の使節団は、トルコとの仲介により12月30日午前0時に発効し、31日に国連安保理決議第2336号で国際承認された停戦合意に基づく停戦監視チームで、士官3人からなり、シリア軍第13師団司令官、同地の名士らとともに現地入りしようとしたが、ヒズブッラーは、ダイル・カーヌーン村の検問所で使節団を制止し、進入を拒否したという。

なお、クッルナー・シュラカーによると、ヒズブッラーがロシア軍士官の同地訪問を拒否するのはこれが2回目だという。

Kull-na Shuraka', January 5, 2017
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AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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国連人道問題緊急援助調整官はダマスカス郊外県バラダー渓谷の水源封鎖を戦争犯罪と非難(2017年1月5日)

国連のヤン・エグランド人道問題緊急援助調整官は、ダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷でのシリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力とシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の戦闘により、アイン・フィージャの水源から首都ダマスカス(人口約550万人)への水道供給が遮断されていることに関して「戦争犯罪」に相当すると警鐘を鳴らした。

エグランド人道問題緊急援助調整官は記者会見で「ダマスカスだけで550万人が水道水を奪われるか、微量の水道水しか入手できなくなっている…。バラダー渓谷の水源が戦闘、破壊行為によって利用できなくなっているからだ」と述べた。

また「我々は現地に赴き、何が起きているかを調査したい。しかし、それ以前に水道を復旧したい…。水利施設の破壊剥奪行為は戦争犯罪だ。なぜなら、民間人はそれを飲料水として利用し、水道が復旧せずに病弊に来るのは彼らだからだ」と強調した。

ARA News(1月5日付)が伝えた。

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省は反体制派によるダマスカス郊外県バラダー渓谷の水源封鎖を戦争犯罪と非難、国連に対応を求める(2017年1月5日)

シリア外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理に書簡を送り、反体制武装集団によるダマスカス郊外県アイン・フィージャ町の水道施設の封鎖を国際法違反として報告した。

アイン・フィージャ町の水道施設は、首都ダマスカス(人口約550万人)の水源。

書簡によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線や「穏健な反体制派」からなる武装テロ組織が12月24日、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷およびアイン・フィージャ水源一帯に展開し、水源と首都ダマスカスを結ぶ配水管を爆破、さらに水道施設に灯油を注ぎ込み、水道水を汚染、これにより首都ダマスカスへの水道供給の80%が絶たれているという。

また、こうした「テロ組織」の犯罪行為は、フランス、英国、米国、サウジアラビア、カタール、トルコによって隠蔽されていると非難し、民間人への水道供給を遮断する行為は「戦争犯罪」、「人道に対する犯罪」に相当すると指摘、国連安保理に対してこうした行為を非難し、適切な措置を講じるよう要請した。

SANA(1月5日付)が伝えた。

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は有志連合に続いてイドリブ県で、ダーイシュとつながりがあり、シャーム・ファトフ戦線に統合されたジュンド・アクサー機構の車列を爆撃(2017年1月5日)

イドリブ県では、SANA(1月5日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがあり、シャーム・ファトフ戦線に統合されたジュンド・アクサー機構の車列を空爆し、車輌6輌を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月5日付)によると、シリア軍がタドムル市南西部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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アレッポ県では、SANA(1月5日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外のラスム・ハルマル・イマーム町、ウンム・マラー村でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月5日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯で、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区、ラサーファ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷でのシリア軍、ヒズブッラーとシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の戦闘でホワイト・ヘルメット隊員1人が死亡(2017年1月5日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で、シリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装集団とシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の戦闘が続き、シリア軍は同地を数十回にわたり空爆、これにより民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)の隊員1人が死亡した。

シリア軍はまた、東グータ地方のマイダアーニー村一帯などを砲撃、ジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(1月5日付)によると、アレッポ市南部郊外のアイン・アッサーン村一帯で、シリア軍とイラク人・イラン人などからなる親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、ARA News(1月5日付)によると、反体制武装集団がダルアー市内のシリア軍拠点を砲撃、シリア軍も反体制武装集団の支配下にあるカイラータ村を砲撃した。

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イドリブ県では、カッリー町一帯で活動する複数の武装集団が共同声明を出し、統合軍事評議会を設置すると発表した。

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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ジャブラ市(ラタキア県)で爆弾が仕掛けられた車が爆発し10人以上が死亡(2017年1月5日)

ラタキア県では、SANA(1月5日付)によると、ジャブラ市アマーラ地区郊外の県立競技場近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも11人が死亡、35人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死者は少なくとも15人でうち民間人は8人だという。

Kull-na Shuraka', January 5, 2017
Kull-na Shuraka’, January 5, 2017
Kull-na Shuraka', January 5, 2017
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AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県西部の5カ村の戦闘員ら約200人が投降、同地一帯がシリア政府の支配下に復帰(2017年1月5日)

ダマスカス郊外県では、SANA(1月5日付)によると、県西部のバイト・サーイル村、バイト・ティーマー村、(西)サアサア町、ハサヌー村、カフルフール村の反体制武装集団戦闘員および兵役忌避者約200人が武器を放棄し、関係当局に投降し、同地一帯がシリア政府の支配下に復帰した。

SANA, January 5, 2017
SANA, January 5, 2017
SANA, January 5, 2017
SANA, January 5, 2017

 

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月4日にラッカ市近郊などで15回の爆撃を実施する一方、米軍はイドリブ県にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点への大規模爆撃への関与を認める(2017年1月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月4日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ラッカ市近郊(9回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

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有志連合のジョン・ドリアン報道官は、1月3日にイドリブ県サルマーダー市一帯の丘陵地帯にあるシャーム・ファトフ戦線の主要拠点が空爆を受け、戦闘員25人と同戦線に拘束されていた人質4人が死亡した件に関して、「空爆は米軍によるものだった」と述べ、関与を認めた。

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立暫定内閣はトルコ・シリア間の国境通行所の所轄をめぐってトルコ政府と合意したと主張(2017年1月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織である暫定内閣の首班を務めるジャワード・アブー・ハトブ氏はカタールの首都で記者会見を開き、暫定内閣がバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)などシリア・トルコ国境に設置されている国境通行所を所轄することでトルコ政府と合意したと発表した。

アブー・ハトブ氏は会見で、暫定内閣が国境通行所を監督すべく、その引き渡しを希望しており、また同地を掌握している武装集団との合意もトルコの仲介のもとに成立しているのだという。

Kull-na Shuraka', January 5, 2017
Kull-na Shuraka’, January 5, 2017

 

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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バーブ市(アレッポ県)でのダーイシュとの戦闘でトルコ軍兵士1人が死亡(2017年1月4日)

アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、バーブ市一帯でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、トルコ軍兵士1人が死亡した。

ダーイシュ側も、トルコ軍の空爆で戦闘員14人が死亡した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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シリア領内に侵入したトルコ軍兵士をYPGが戦闘の末殺害(2017年1月4日)

ハサカ県では、ARA News(1月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がカフターニーヤ市郊外でシリア領内に侵入したトルコ軍と交戦、兵士1人を殺害した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はアスタナ会議への参加に消極的(2017年1月4日)

『ハヤート』(1月5日付)は、国連のファルハーン・ハック副報道官の話として、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が1月下旬にカザフスタンの首都アスタナで予定されているシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)に参加しないだろうと伝えた。

デミストゥラ氏は2月をめどに、スイスの首都ジュネーブでの和平協議再開をめざしているという。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団が退去したアレッポ市東部ハナーヌー地区に住民2,200人が帰宅(2017年1月4日)

アレッポ県では、ロイター通信(1月4日付)によると、シリア軍による解放後、地雷・爆発物撤去作業が行われていたアレッポ市東部の住民数千人が同地への帰宅を開始した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐シリア事務所のサージド・マーリク代表によると、帰宅したのは、ハナーヌー地区の住民約2,200人。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「我々が停戦を止められなければ、アスタナ会議は失敗する」(2017年1月4日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はテレビ演説を行い、トルコ軍の全面支援のもとハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦実施地域であるアレッポ県北部ユーフラテス川以西の地域から、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)を浄化する意思を改めて表明した。

一方、アナトリア通信(1月5日付)が伝えたところによると、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコはロシアとともに、シリア国内での停戦に違反した者に対して制裁を加えると述べたうえで、「我々が増え続ける停戦違反を止めることができなければ、アスタナでの交渉は失敗するだろう」と警鐘を鳴らした。

そのうえで、「我々は、シリア国内での停戦違反が、レバノンのヒズブッラー、シーア派民兵、シリア政府軍によるものだと見ている」と断じ、「イランは信頼を示し、シーア派民兵とシリア政府に圧力をかけるべきだ」と非難した。

AFP, January 4, 2017、Anadolu Ajansı, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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有志連合と思われる戦闘機がラッカ市を爆撃し、シャーム・ファトフ戦線の元メンバーでダーイシュの治安部門責任者のシリア人幹部を殺害(2017年1月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる無人戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市を空爆し、ラッカ市郊外出身のシリア人で治安部門責任者を務めていた幹部が死亡した。

この幹部はシャーム・ファトフ戦線の元メンバーで、その後ダーイシュに移籍していたという。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長と会談(2017年1月4日)

アサド大統領は、イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月4日付)によると、会談では、シリア・イラン二国間関係について意見が交わされ、ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長は、シリア軍によるアレッポ市解放に対して祝意を示すとともに、シリアの未来が地域の安定に重要な意味を持つと位置づけ、「テロとの戦い」においてシリアへの支援を継続すると表明した。

これに対して、アサド大統領は、「テロとの戦い」における成果は、イランをはじめとするすべての支援国とともに成し遂げられたものだと強調し、イランによる政治、経済面での支援がシリア人の抵抗力強化に貢献していると評価した。

ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長はまた、ハディーヤ・アッバース人民議会議長、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

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一方、アサド大統領は、アルメニア使徒教会のキリキア総主教(カトリコス)アラム1世を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はタドムル市郊外のタイフール航空基地でダーイシュに対して攻勢(2017年1月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、親政権系のサイトなどでは、ダーイシュがタドムル市西部郊外のタイフール航空基地一帯からの撤退を開始したと伝えた。

また、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯、アワーミード丘一帯、マハッサ地区、バーリダ地区、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して攻撃を行った。

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アレッポ県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外にある航空士官学校に近いダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯、イドリブ県、アレッポ県で停戦を拒否する反体制武装集団とシリア軍の戦闘続く(2017年1月4日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月4日付)によると、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・フィージャ町、アイン・ハドラー村などの無人地帯で、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の拠点などに対して空爆を続ける一方、シリア軍地上部隊、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍側は、バスィーマ町近郊などの反体制武装集団の拠点複数カ所(カフタールー集合住宅など)を制圧した。

一方、東グータ地方のマルジュ・スルターン村に近いハズラマー村一帯、アイン・タルマー村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、イスラーム軍の拠点都市ドゥーマー市で、シリア軍による停戦違反に抗議するデモが行われた。

デモでは、シリア軍の攻撃が続くバラダー渓谷一帯の住民との連帯が叫ばれた。

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イドリブ県では、ARA News(1月4日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府の支配下にとどまるフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、アレッポ市南部郊外のビンジーラ丘、ハッダード丘一帯でシリア軍と、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が交戦した。

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ダルアー県では、SANA(1月4日付)によると、サナマイン市出身の元反体制武装集団戦闘員ら89人が、地元和解プロセスの一環で2016年政令第15号に基づいて放免となった。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月3日にシリア領内で21回の爆撃を実施(2017年1月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、シャッダーディー市近郊(3回)、ラッカ市近郊(7回)、タンフ国境通行所近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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イランのヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、ヒズブッラーのシリア撤退を否定(2017年1月3日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者国際問題担当上級顧問は、イラクのヌーリー・マーリキー前首相とテヘランでの会談に際して、シリア政府を支援しているヒズブッラーなどの外国人武装勢力について「シリア政府の要請に基づき現地入りしている」と述べ、ロシア・トルコの仲介により成立したシリア政府と反体制派の停戦が、ヒズブッラーのシリアからの撤退をも規定しているとの一部情報を、「敵のプロパガンダで事実無根だ」と否定した。

ヴェラーヤティー氏はそのうえで、イランが「抵抗枢軸への支援」を継続すると改めて表明、「シリアは、イランに始まり、イラクを経由し、シリア、レバノン、そしてパレスチナへと至るこの枢軸における重要な柱をなしている」と述べた。

『ハヤート』(1月4日付)などが伝えた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ市に続き、ロジャヴァとシリア政府が分割統治するカーミシュリー市でもシリア軍治安当局が兵役忌避者を多数摘発(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が治安厳戒地区以外の大部分を実効支配するハサカ市に続いて、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割(共同)統治するカーミシュリー市内の検問所複数カ所で、シリア軍・治安部隊が兵役を忌避している18歳から24歳の男性多数を拘束した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合のB-52戦略爆撃機がイドリブ県内のシャーム・ファトフ戦線拠点を爆撃し、戦闘員25人を殺害(2017年1月3日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合と思われる戦闘機がサルマダー市一帯の丘陵地帯にあるシャーム・ファトフ戦線の主要拠点を空爆し、戦闘員25人と同戦線に拘束されていた人質4人が死亡、多数が負傷した。

ARA News(1月3日付)によると、空爆を実施したのはB-52戦略爆撃機で、サルマダー市とカフル・ドゥリヤーン村の間に点在するシャーム・ファトフ戦線の拠点複数カ所が5回にわたり爆撃を受けた。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ハサカ県のイラク国境近くに位置するロジャヴァ支配下の2カ村を所属不明のヘリコプターが爆撃(2017年1月3日)

ハサカ県では、ARA News(1月3日付)によると、イラク国境に近い西クルディスタン移行期民政局支配下のジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊のタッル・マシュハム村とアリー・アーガー村が所属不明のヘリコプターの空爆を受けた。

空爆を受けた同地では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と共闘するサナーディード軍が応戦した。

また、ARA News(1月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市近郊の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を攻撃した。


AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合の航空支援を受けるYPG主体のシリア民主軍はダーイシュからラッカ市西方の4カ村を奪取(2017年1月3日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月3日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アラブー村、ダフラーン村、アーリール村、ハンフード村を制圧した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコのユルドゥルム首相はトランプ米新政権にYPGへの支援を断念するよう暗に迫る(2017年1月3日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、与党公正発展党(AKP)の国会議員を前に演説を行い、「テロ組織が(トルコと米国の)戦略的パートナーシップを破壊することを米国は許してはならない」と述べ、1月20日に発足するドナルド・トランプ新政権に、民主統一党(PYD)、人民防衛隊への支援を断念するよう暗に迫った。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍がユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主導のシリア民主軍支配下のアリーマ村(アレッポ県)を激しく砲撃(2017年1月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川右岸のマンビジュ市西部に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍支配下ののアリーマ村一帯を、ハワール・キリス作戦司令室を全面支援するトルコ軍が激しく砲撃し、人民防衛隊隊員ら少なくとも2人が死亡、12人が負傷した。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯でシリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団への攻撃を続ける(2017年1月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機およびヘリコプターが、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・ハドラー村などを空爆、またシリア軍地上部隊は同地一帯を地対地ミサイルと思われる砲弾などで、アイン・フィージャ町などを激しく砲撃した。

また、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力は、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団とバスィーマ町、アイン・フィージャ町一帯で交戦した。

一方、イスラーム軍の参謀長を名乗るアリー・アブドゥルバーキー少佐(離反士官)はツイッターで、東カラムーン地方に展開している部隊をバラダー渓谷に派遣すると表明した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍支配下のハーン・シャイフーン市を空爆し、妊婦1人が死亡、3人が負傷した。

また、ARA News(1月3日付)によると、シリア軍はジスル・シュグール市一帯を空爆した。

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ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がラビーア村を砲撃し、住民複数人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(1月3日付)によると、シリア軍がハマッタ村、ジャワーリク村にあるシャーム・ファトフ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員7人を殲滅した。

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ダルアー県では、ARA News(1月3日付)によると、ダルアー市東部郊外でウマリー旅団の戦闘員が何者かに暗殺された。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(1月2日)にシリア領内で27件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ハマー県で8件、アレッポ県で7件、ラタキア県で7件、ダマスカス郊外県で5件でいずれも反体制武装集団による違反だという。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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有志連合は2016年11月のシリア領内での爆撃による民間人犠牲者が3人だけだったと発表(2017年1月3日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2016年11月のシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる16の新たな報告を受け、すでに報告されている7件の併せて23件を調査、うち13件が事実と異なり、民間人の犠牲者が確認できたのは5件のみで、のこる5件は調査続行中だと発表した。

民間人の犠牲者が確認できた5件のうち、シリアでの空爆は、2016年11月21日のサーリヒーヤ村近郊(民間人2人死亡)、11月26日のラッカ市近郊(民間人1人死亡)の2件。

AFP, January 3, 2017、AP, January 3, 2017、ARA News, January 3, 2017、Champress, January 3, 2017、al-Hayat, January 4, 2017、Iraqi News, January 3, 2017、Kull-na Shuraka’, January 3, 2017、al-Mada Press, January 3, 2017、Naharnet, January 3, 2017、NNA, January 3, 2017、Reuters, January 3, 2017、SANA, January 3, 2017、UPI, January 3, 2017などをもとに作成。

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