米主導の有志連合は6月8日、ラッカ市近郊、タンフ国境通行所近郊で11回の爆撃を実施(2017年6月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月8日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、タンフ国境通行所近郊(2回)、ラッカ市近郊(9回)で実施された。

CENTCOM, June 9, 2017をもとに作成。

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ダルアー市でのシャーム解放機構らとの戦闘でイラク人民動員隊司令官が戦死(2017年6月8日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月9日付)によると、イラクの人民動員隊の一つイマーム・フサイン旅団のファラーフ・ジャッブーリー司令官が、ダルアー市内でのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)との戦闘で戦死した。

人民動員隊は最近、マーヒル・アサド少将の「右腕」とされるガイス・ダッラー大佐が指揮する部隊とともに、ダルアー市に進駐し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘に参加していたという。

Kull-na Shuraka’, June 9, 2017

AFP, June 9, 2017、AP, June 9, 2017、ARA News, June 9, 2017、Champress, June 9, 2017、al-Hayat, June 10, 2017、Kull-na Shuraka’, June 9, 2017、al-Mada Press, June 9, 2017、Naharnet, June 9, 2017、NNA, June 9, 2017、Reuters, June 9, 2017、SANA, June 9, 2017、UPI, June 9, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は「シリアの主権保障に向けた当事者の取り組みの調和」を主張し、米国を牽制(2017年6月8日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、モスクワでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談し、シリア情勢や和平協議への対応について意見を交わした。

RT(6月8日付)によると、ラブロフ外務大臣は会談で「シリアの主権、同国のエスニック・宗派集団の権利の保障に向けて、シリア国内外のプレーヤーによる取り組みを調和させることが現時点では重要だ」と述べ、ヒムス県タンフ国境通行所を不法に占拠し、同地一帯で活動する反体制武装集団(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室)を支援、同地で散発的爆撃を繰り返す米国を牽制した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、RT, June 8, 2018、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室を放逐し、ドゥマイル市南西部のダクワ丘一帯地域を完全制圧(2017年6月8日)

ダマスカス郊外県では、SANA(6月8日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県東部の砂漠地帯(ドゥマイル市南東部15キロの距離)で「テロ組織」の拠点に対して集中的に攻撃を加え、ダクワ丘から発電所に至る地域(ダクワ丘、ウンム・サフィーヤ丘、アントゥート丘、マフフール・ダクワ丘、マスラジャ丘、ラマジュ・イブル地区、ドゥッハーン丘、アブー・ナイヤース丘、ハッラーク丘、マタッラ丘)を完全制圧した。

「テロ組織」とは、米軍が支援する「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室」)のこと。

一方、シリア人権監視団によると、県東部のズィラフ駐在所などで、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室を主導する東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団が、シリア軍、親政権武装勢力と交戦し、双方に死傷者が出た。

また、クッルナー・シュラカー(6月8日付)によると、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室に参加する東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団は、ズィラフ・ダム一帯でシリア軍・親政権武装勢力を攻撃し、シリア軍戦車1輌を破壊したほか、ドゥマイル航空基地に配備されていた戦闘機1機を破壊したという。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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米軍は不法占拠するタンフ国境通行所(ヒムス県)に近いシリア領空内で親政権武装勢力側の無人航空機を撃墜(2017年6月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、米軍などが不法に占拠するヒムス県タンフ国境通行所に近いシリア領空内で「親体制部隊」の武装した無人航空機1機を撃墜したと発表した。

撃墜した無人航空機は、米軍のMQ-1プレデターとほぼ同じサイズのもので、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う協力部隊を教練・指導する有志連合の人員が「占領」(occupied、原文まま)する拠点近くに、搭載していた兵器1器を落下させたことを受け、米軍航空機が撃墜したという。

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これに関して、米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍諸派)に参加する革命特殊任務軍の広報局長を務めるバラー・ファーリス氏は、イラン製の(無人)戦闘機をザクフ地区上空で撃墜したと発表した。

この攻撃で死傷者はなかったという。

ザクフ地区は、革命特殊任務軍が7日、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための前哨基地を建設したと発表していた。

Kull-na Shuraka’, June 8, 2017

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一方、スワイダー県で活動する複数の活動家によると、東部獅子軍は、5日に撃墜したシリア軍戦闘機に乗っていたパイロット(カミール・サミータ准将)の遺体をシリア政府側に引き渡した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、CENTCOM, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北西部(アアザーズ市北西部)でYPG主体のシリア民主軍とトルコ軍が支援するハワール・キリス作戦司令室が交戦(2017年6月8日)

アレッポ県では、ARA News(6月8日付)によると、県北西部のアアザーズ市北西部一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と交戦した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュと交戦の末、ヒムス県タドムル市南東部に拡がるアッバースィーヤ地区、ゼノビヤ公衆浴場遺跡一帯を制圧(2017年6月8日)

ヒムス県では、SANA(6月8日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタドムル市南東部一帯に拡がるアッバースィーヤ地区、ゼノビヤ公衆浴場遺跡一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、同地を制圧した。

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ハマー県では、SANA(6月8日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のウカイリバート町一帯、アブー・ブバイラート村北部一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、車輌に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市南部の第137連隊基地周辺のシリア軍拠点に対して、爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行うなど、攻撃を激化させ、シリア軍と交戦した。

これに対して、シリア軍は第137連隊基地一帯、パノラマ交差点一帯、墓地地区、アイヤーシュ村などに対して空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(6月8日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のウンム・アッブード丘、Syriatel丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(6月9日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュう(イスラーム国)支配下のジュダイド・アカイダート村内の病院を爆撃し、医療スタッフや患者多数が死傷した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、June 9, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部からユーフラテス川に沿ってラッカ県西部のダーイシュ支配地域に進攻、37の村・農場を掌握(2017年6月8日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が指揮するシリア軍地上部隊、ヒズブッラー精鋭部隊が、アレッポ県東部のマスカナ市郊外一帯から、ラッカ県西部に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ヒルバト・ムスフィン村、ヒルバト・サブア村を制圧した。

これに関して、SANA(6月8日付)は、シリア軍が予備部隊とともにダーイシュと交戦し、アレッポ県東部およびラッカ県西部の37の村・農場の治安と安定を回復したと伝えた。

シリア軍が治安と安定を回復したのは、カラーミタ村、ムスターハ・ハムズーム村、ヒルバト・ヒッジャ村、マフズーム村、ジュワイン村、ラスム・ファーリフ村、ミフターヒーヤ村、ヒルバト・ムスフィン村、ヒルバト・ハッサーン村、ビイル・サブア村、ジャッラーバート村、タルカーウィー村、スライヒーヤ村、アンズ・ブークルディー村、第6農場、ブークルディー村、小ジャッラーバート村、ムワイリー村、ブースィー村、ビイル・ハッターブ村、カーディスィーヤ村、ラムサーン村、ヒルバト・ラムサーン村、バルムライハーン村、ハッラーブ・マフズーム村、ディブスィー村、ムダイヒル村、ディブスィー・アフナーン村、東ガザーリー村、マシュラファト・サアブ村、ガマーミール村、マシュラファト・ガジャル村、ヒルバト・アイス村、ウマイラート村、サアド村、ファヒーハ村、ディブスィー・ファラジュ村。

シリア軍はまた、ラッカ市西部約70キロの地点に位置するダイル・ムライハーン村、ディブスィー・アフナーン村、カーディスィーヤ村一帯、アレッポ県東部の大ワヒーバ村一帯のダーイシュ拠点に対して空爆を実施した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市北部のダーイシュの戦略的要衝第17師団基地を制圧(2017年6月8日)

ラッカ県では、ARA News(6月8日付)によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市北部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、ダーイシュの戦略拠点第17師団基地と砂糖工場を制圧した。

これにより、シリア軍はラッカ市北部入口から約850メートルの地点にまで進軍した。

Kull-na Shuraka’, June 8, 2017

シリア民主軍はまた、ダーイシュとの戦闘の末、ラッカ市内西部のジャズラ地区を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア民主軍はラッカ市内東部のマシュラブ地区一帯、工業地区一帯、同市北部郊外の第17師団基地一帯でダーイシュと交戦した。

一方、SANA(6月8日付)によると、米主導の有志連合はラッカ市西部のジャズラ地区にある住宅ビルを空爆し、住民14人を殺害、また多数が負傷した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍とイスラーム軍の戦闘続く(2017年6月8日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月8日付)によると、東グータ地方のフーシュ・ダワーヒラ村一帯で、シリア軍と反体制武装集団(イスラーム軍など)と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がダルアー市内の空軍情報部、製粉工場一帯のシリア軍・親政権武装勢力拠点を砲撃した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構メンバーと目されるサウジ人説教師のムハイスィニー氏がイドリブ県で襲撃を受け軽傷を負う(2017年6月8日)

イドリブ県では、ファトフ軍の実質的統括者で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構メンバーと目されるサウジアラビア人説教師アウドゥッラー・ムハイスィニー氏が、県内の検問所(場所特定せず)を移動中に、武装集団の襲撃を受け、警鐘を負ったと発表した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年6月8日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反は、すべてダマスカス県・ダマスカス郊外県で発生した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダルアー県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 8, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月7日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で30回の爆撃を実施(2017年6月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月7日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して38回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は30回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マヤーディーン市近郊(1回)、ラッカ市近郊(22回)、タブカ市近郊(2回)で実施された。

CENTCOM, June 8, 2017をもとに作成。

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ロジャヴァはシリア軍にハサカ市、カーミシュリー市から政府関連施設、軍拠点の撤去を求め、アサーイシュ・YPGとシリア軍の間で緊張高まる(2017年6月7日)

ハサカ県では、ARA News(6月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュと人民防衛隊が、ハサカ市の治安厳戒地区に含まれるマサーキン地区、カダート通りに多数展開し、シリア軍に対して政府関連施設と軍拠点の撤去を要請、両者の間の緊張が高まった。

アサーイシュと人民防衛隊はまた、カーミシュリー市内でも隊員を展開させ、シリア軍に圧力をかけている、という。

ハサカ市とカーミシュリー市は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割統治(共同支配)を行っており、これまでにもたびたび武力衝突が起こっている。

ARA News, June 8, 2017

 

『ハヤート』(6月9日付)によると、これにより、ハサカ市ではアサーイシュとシリア軍部隊が散発的に衝突しているという。

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クッルナー・シュラカー(6月9日付)によると、ハサカ市、カーミシュリー市の緊張は、シリア軍がラッカ県アブー・アースィー村西部の人民防衛隊拠点を砲撃したことへの対抗措置だという。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、June 9, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部マスカナ市一帯にあるYPG主体のシリア民主軍拠点を砲撃(2017年6月7日)

アレッポ県では、ARA News(6月8日付)によると、4日に制圧した県東部におけるダーイシュ(イスラーム国)最後の拠点都市マスカナ市南部のユーフラテス川河畔に配置されていた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点3カ所をシリア軍が砲撃した。

シリア民主評議会(シリア民主軍の政治部門)の共同議長を務めるイルハーム・アフマド女史はこの砲撃に関して、ツイッターで、「シリア民主軍のラッカ市解放作戦を妨害しようとしている」と非難した。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア政府使節団が国連職員とともにダーイシュ支配下のハジャル・アスワド市(ダマスカス郊外県)に入り、停戦合意実施を最終調整(2017年6月7日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるハジャル・アスワド市をシリア軍使節団が国連職員とともに訪れた。

訪問は、シリア政府とダーイシュが最近になって交わした停戦合意の実施方法を最終調整するためと見られる。

なお、ダーイシュはハジャル・アスワド市のほか、同市に隣接するダマスカス県タダームン区の一部、カダム区の一部、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの一部を支配下に置いている。

AFP, June 8, 2017、AP, June 8, 2017、ARA News, June 8, 2017、Champress, June 8, 2017、al-Hayat, June 9, 2017、Kull-na Shuraka’, June 8, 2017、al-Mada Press, June 8, 2017、Naharnet, June 8, 2017、NNA, June 8, 2017、Reuters, June 8, 2017、SANA, June 8, 2017、UPI, June 8, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室が撤退したアブド丘一帯(ダマスカス郊外県東カラムーン地方)に進軍(2017年6月7日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力がドゥマイル航空基地の東方約15キロに位置する東カラムーン地方一帯(アブド丘一帯)で、反体制武装集団と交戦した。

「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)に参加する殉教者アフマド・アブドゥー軍団のウマル・サービリーン報道官(中佐)によると、シリア軍は、反体制武装集団が撤退したドゥマイル市近郊のアブド丘に進軍したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける革命特殊任務軍はヒムス県南東部のザクフ地区にダーイシュとの戦いのための新たな前哨基地を建設(2017年6月7日)

「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)に参加する革命特殊任務軍は、ヒムス県南東部のザクフ地区に新たな基地を建設したと発表した。

革命特殊任務軍広報局のバラー・ファーリス氏によると、この基地は、タンフ国境通行所の北東約70キロ、ダイル・ザウル県ブーカマール市の南西130キロの地点に位置し、ダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦の前哨基地となるという。

『ハヤート』(6月8日付)が伝えた。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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イラン革命防衛隊が直接監督する「ファーティミーユーン」の司令官が、米軍が拠点化するシリア領内のタンフ国境通行所一帯での偵察活動中に「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室と交戦し死亡(2017年6月7日)

ヒムス県では、イランのABNA通信(6月7日付)によると、米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)との戦闘で、タンフ国境通行所一帯での偵察活動中だった民兵組織「ファーティミーユーン」の諜報司令官モハンマド・ホスニー氏(通称サルマーン)が死亡した。

『ハヤート』(6月8日付)によると、「ファーティミーユーン」はイラン・イスラーム革命防衛隊の直接監督のもと、シリア領内で活動を続けてきた組織で、アフガン人(ハザラ人)を主体とする。

「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室は、米主導の有志連合によるダマスカス郊外県東部のシリア軍拠点に対する空爆に呼応するかたちで、6日に「土地は我らのものだ」作戦を再開していた。

ABNA, June 7, 2017、AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける部族自由人軍はシリア軍との戦闘の末、ズィラフ刑務所(ダマスカス郊外県)を制圧(2017年6月7日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、米軍の支援を受ける部族自由人軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室参加組織)が、シリア軍と戦闘の末に、ズィラフ・ダムに近い県東部のズィラフ刑務所を制圧した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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イランが後援する外国人民兵は「シリア同盟者部隊」作戦司令室の名で声明を出し、米国への報復を示唆(2017年6月7日)

「シリア同盟者部隊」作戦司令室は声明を出し、タンフ国境通行所(ヒムス県)に向けて進軍を続けるシリア軍・親政権武装勢力の拠点・車列に対する6日の米主導の有志連合による空爆を非難するとともに、シリア領内および周辺諸国の米軍拠点に対して攻撃を行う能力を備えていると威嚇した。

クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、「シリア同盟者部隊」作戦司令室は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構、これらの組織と連携する反体制武装集団に対するシリア軍の「テロとの戦い」に参加する外国人武装勢力((レバノンのヒズブッラー、イラク人民兵、アフガニスタン・パキスタン人(ハザラ人)民兵など)の連合体で、イランが後援している。

「シリア同盟者部隊」作戦司令室は声明のなかで、「いわゆる「対テロ有志連合」の名で米国が行った敵対行為は、不用意かつ危険な振る舞いであり、米国がテロに立ち向かっているとうそぶいていることの良い一例だ…。米国はシリア軍とその同盟者の血が安くないことを知ることになる。シリアおよびその隣国の彼らの拠点に打撃を与える能力は充分に備わっている」と主張した。

そのうえで、「米国は和平もテロとの戦いも望んでいない。シリア領内にテロの温床を維持し、米国の命令に従って任務が遂行されることを望んでいるのだ」と非難した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室との対立が続くスワイダー県南東部に侵攻したダーイシュを撃退(2017年6月7日)

スワイダー県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍が県東部のカルア地区、ズィルフ・ダム一帯、フランス駐在所一帯に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

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ヒムス県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともに県東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、タドムル市南東のスッカリー採石所に近いゼノビヤー・リゾート、ファッリー丘からサワーナ町に至る地帯を制圧した。

SANA, June 7, 2017

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は親政権武装勢力とともにダーイシュ追撃を続け、アーラーク油田に近いムスタディーラ山地に連なる丘陵地帯に進軍した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のイーマーン・ガソリン・スタンド、パノラマ交差点一帯、ラッカ橋、第13連隊基地一帯、アイヤーシュ村燃料庫一帯などを空爆した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(6月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がサラミーヤ市東部郊外のバルグースィーヤ村一帯、シャイフ・ハラール村南部の丘陵地帯などでシリア軍と交戦し、の戦略的丘1カ所を制圧した。

これを受け、ロシア軍と思われる戦闘機が同地を空爆した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、SMART News, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動するダルアー市に対して激しい爆撃・砲撃を続ける(2017年6月7日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所(難民キャンプ地区、ダム街道地区など)を地対地ミサイルと思われる砲弾などで少なくとも54回にわたり砲撃した。

またシリア軍はヘリコプターで同地に「樽爆弾」25発以上を投下、さらに戦闘機によって16回もの空爆を実施した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、東グータ地方のフーシュ・ダワーヒラ村の反体制武装集団(イスラーム軍など)の拠点を地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ支配下のラッカ市西部入口に到達(2017年6月7日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市西部のハルカル城丘を制圧し、ラッカ市西側の入口に到達した。

また米主導の有志連合がラッカ市内のジュマイリー地区にあるヌール・モスクの近くでダーイシュの車輌2台を爆撃、またブスターン公園内に配備されていた23ミリ機関砲を装備する車輌を破壊した。

なお、シリア人権監視団によると、ラッカ市では米主導の有志連合の空爆により過去48時間で民間人30人の死亡が確認されているという。

一方、ラッカ市内で住民に対する裁判で、「背教罪」や有志連合との「共謀罪」を宣告してきたダーイシュの幹部の一人アブドゥッラー・ジャルキーフ氏がシリア民主軍に投降したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構はイドリブ県南部にある同胞団系のシャーム軍団の本部3カ所を接収(2017年6月7日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、県南部のナキール村近郊にある親トルコでシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の本部3カ所を接収した。

接収に際して両者の間に戦闘は発生せず、シャーム軍団のメンバーは軽火器を携帯したまま、本部3カ所を放棄し、退去したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年6月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が2件、ダルアー県が2件、ハマー県が3件。

またトルコ側の監視チームも5件(ダルアー県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月6日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で28回の爆撃を実施(2017年6月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月6日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、ブーカマール市近郊(2回)、タンフ国境通行所近郊(1回)、ラッカ市近郊(17回)、タブカ市近郊(1回)で実施された。

CENTCOM, June 7, 2017をもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制派の支配下にあるイドリブ市にビラを散布し、武装集団に参加する若者に投降を呼びかける(2017年6月6日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、シリア軍航空機が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ市にビラを散布し、反体制武装集団に参加する若者に投降を呼びかけた。

EMC(6月7日付)はビラの画像を公開、「祖国の民への呼びかけ」と題されたビラには、「武器を携帯するすべての若者よ…シリア・アラブ軍の一連の勝利は危機が終わりに近づいていることを示している」としたうえで、「自らを悪し様にするな、未来は君たちの前に広がっている。祖国の庇護のもとに服する機会が与えられている。時期を逸する前にこの機会を捉え、進んで武器を捨てよ…。国家は君たちを保護し、君たちの復帰を歓迎する」と書かれている。

EMC, June 7, 2017
EMC, June 7, 2017

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市解放に向けた大規模作戦を開始し、同市内東部のマシュラブ地区を制圧(2017年6月6日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令部(タラール・サッルー報道官)はラッカ県の北15キロの地点に位置するハズィーマ村で声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市の解放に向けた大規模作戦を開始すると発表した。

声明によると、この作戦には、16の武装組織、ラッカ文民評議会、シリア民主評議会、現地の名士・部族長が参加しているという。

ANHA, June 6, 2017

作戦に参加している武装組織は以下の通り:

人民防衛隊(YPG)
女性防衛隊(YPJ)
革命軍
クルド戦線
北部民主旅団
部族軍団
ヒムス特殊任務旅団
ラッカの鷹
解放(タフリール)旅団
サラージカ旅団
サナーディード軍団
シリア正教軍事評議会
マンビジュ軍事評議会
ダイル・ザウル軍事評議会
シリア・エリート部隊
自治防衛部隊

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ARA News(6月6日付)によると、シリア民主軍はこれにより、ラッカ市内東部のマシュラブ地区に突入、同地を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまたラッカ市北部のダーイシュの拠点の一つ第17師団基地に対する攻撃も継続した。

なお、シリア民主軍によると、ラッカ市にはダーイシュの戦闘員3,000人から4,000人が籠城しているという。

AFP, June 6, 2017、ANHA, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ掃討を目的とする新たな武装集団「家の者たち」作戦司令室がアレッポ県タッル・リフアト市一帯のシリア民主軍を攻撃する一方、シリア軍はバーブ市東部の武装集団拠点を攻撃(2017年6月6日)

アレッポ県では、タッル・リフアト市など県北部出身者がビデオ声明(https://youtu.be/DoSqWi3wuw8)を出し、西クルディスタン移行期民政局支配下の同市一帯の解放を目的とする武装集団「家の者たち」作戦司令室を結成したと発表した。

声明において、彼らは、西クルディスタン移行期民政局、民主統一党(PYD)、人民防衛隊(YPG)を「PKK」と呼び、「テロ行為に抗戦し、占領された領土を解放する」と主張している。

また、クッルナー・シュラカー(6月6日付)によると、「家の者たち」作戦司令室が声明を出し、タッル・リフアト市一帯で人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

Youtube, June 6, 2017

 

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アレッポ県では、ARA News(6月6日付)によると、シリア軍が、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるバーブ市東部一帯にある拠点複数カ所を攻撃した。

AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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