ハラスター市(ダマスカス郊外県)に人道支援物資を搬入しようとしたシリア赤新月社の車列が反体制武装集団の攻撃を受け、1人負傷(2017年6月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア赤新月社によると、ハラスター市に人道支援物資を搬入しようとした赤十字国際委員会、シリア赤新月社、国連の車列が反体制武装集団の襲撃を受けた。

この襲撃によってスタッフ1人が負傷した。

車列は27台の貨物車輌からなり、赤十字国際委員会、シリア赤新月社、国連が用意した食糧、医薬品、生活必需品1万1,000人分を搬送していた。

SANA(6月18日付)、『ハヤート』(6月19日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka’, June 18, 2017

また、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、これを受け、シリア軍当局は、ハラスター市への支援車輌の進入を禁止した。

AFP, June 18, 2017、AP, June 18, 2017、ARA News, June 18, 2017、Champress, June 18, 2017、al-Hayat, June 19, 2017、Kull-na Shuraka’, June 18, 2017、al-Mada Press, June 18, 2017、Naharnet, June 18, 2017、NNA, June 18, 2017、Reuters, June 18, 2017、SANA, June 18, 2017、UPI, June 18, 2017などをもとに作成。

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シリア人権監視団:過去12日間で米主導の有志連合の爆撃により民間人117人を含む250人あまりが死亡(2017年6月17日)

シリア人権監視団は、ラッカ市および同市一帯に対する米主導の有志連合の空爆により、この12日間で民間人117人、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員142人の死亡が確認されていると発表した。

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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ラッカ市内各所でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2017年6月17日)

ラッカ県では、ARA News(6月17日付)によると、米主導の有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内東部のバヤーティラ地区、西部のバリード地区、ヒッティーン地区、カーディスィーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団がアレッポ県北西部のシリア民主軍の拠点を砲撃するなか、トルコ軍が重機を搬入し、オリーブ畑を伐採(2017年6月17日)

アレッポ県では、ARA News(6月17日付)によると、アアザーズ市近郊のタッル・マーリド村、マーリア市に展開する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が、タッル・マディーク村一帯に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する革命家軍の拠点に対して砲撃を加えた。

反体制武装集団はまた、スムーカ村、タッル・ジージャーン村、ハルバル村、シャフバー・ダム一帯に対しても砲撃を行った。

またこの砲撃と時を同じくして、トルコ軍がシリア領に侵入し、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外近郊のウバイダード村のオリーブ畑に重機を投入し、オリーブの樹木を伐採した。

ARA News, June 17, 2017

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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バーブ市(アレッポ県)に駐留する武装集団が軍事拠点の撤去、武力行為の停止、恣意的逮捕の停止などを骨子とする合意を交わす(2017年6月17日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、トルコが設置する「安全地帯」の南端に位置するバーブ市内に駐留する反体制武装集団が、軍事拠点の撤去、武力行為の停止、恣意的逮捕の停止などを骨子とする合意を交わした。

合意を交わしたのは、ハワール・キリス作戦司令室に参加している武装集団。

Kull-na Shuraka’, June 17, 2017

 

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は、ダイル・ザウル市一帯、ラッカ県南東部、ハマー県東部、ヒムス県東部でダーイシュに対する掃討作戦を継続(2017年6月17日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ワーディー・サルダ一帯、ダイル・ザウル市旧空港地区、ジャフラ村などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点・車輌を空爆、またダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、バルーク丘一帯でダーイシュと交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍ないしはロシア軍と思われる所属不明の戦闘機によるダイル・ザウル市一帯に対する空爆で、女性6人、子供8人を含む24人が死亡したという。

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ラッカ県では、SANA(6月17日付)によると、シリア軍が県西部および南部のビイル・アブー・クブラー村、ナシュミー村、カラーウィー村、ラサーファ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して集中的な空爆を実施した。

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ヒムス県では、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がタドムル市とスフナ市の間に位置するアーラーク油田東部一帯、第3石油輸送ステーション(T3)、タイバ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ハマー県では、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部のサルバー村、クライブ・サウル村、アブー・フバイラート村、タナーヒジュ村、ジャニー・アルバーニー村、マーリーナー村、ティバーラト・ディーバ村西部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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ロシア、米国、ヨルダンの仲介により、シリア軍と南部戦線(自由シリア軍)が48時間の停戦で合意、南部戦線と連携するシャーム解放機構は公式声明を出さず(2017年6月17日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、「国民和解に向けた取り組みを支援」するため、ダルアー市の「テロ集団」に対する戦闘作戦を6月17日正午12時から48時間48時間停止すると発表した。

ダルアー市はマンシヤ地区など南部一帯を、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が主導する反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)によって掌握されている。

SANA(6月17日付)によると、シリア政府はダルアー市をはじめとするシリア国内各所で国民和解に向けた取り組みを強化しており、反体制武装集団戦闘員の投降・恩赦・放免、投降を拒否する戦闘員とその家族のイドリブ県、アレッポ県ジャラーブルス市方面への退去を促している。

Kull-na Shuraka’, June 17, 2017

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)が南部戦線(自由シリア軍)内の消息筋の話として、シリア軍・親政権武装勢力と南部戦線所属の武装集団との間で17日に停戦合意が成立した、と伝えた。

停戦合意は、双方による砲撃の停止、ロシア・シリア両軍による空爆の停止などを骨子としている。

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スマート・ニュース(6月17日付)などによると、停戦合意はロシアと「南部戦線を支援する複数の国」の仲介によるもので、双方の戦闘停止を骨子としているほか、今後の会合では停戦の持続、シリア・ヨルダン国境(ナスィーブ国境通行所)の再開など「そのほかの項目」についての協議がなされる予定だという。

シリア人権監視団によると、「南部戦線を支援する複数の国」とはヨルダンと米国だという。

SNN(6月17日付)によると、南部戦線と連携し、ダルアー市マンシヤ地区などを占拠するシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)は、シリア軍と南部戦線の停戦合意への対応に関して、公式な見解を発表していない。

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クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ロシア軍戦闘機が停戦発効後も、ダルアー市内各所を空爆した。

またシリア軍もヌアイマ村を砲撃したという。

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、June 18, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、SMART News, June 17, 2017、SNN, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー市などでシリア軍と反体制武装集団の戦闘続く(2017年6月17日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、シリア軍がドゥーマー市近郊のナシャービーヤ町、リーハーン農場に進攻を試み、反体制武装集団(イスラーム軍)と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(6月17日付)によると、反体制武装集団がダルアー市カーシフ地区の住宅街を砲撃し、3人が負傷した。

一方、ダルアー市マンシヤ地区などを占拠するシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)は声明を出し、早朝にダルアー市キャンプ地区内に進攻したシリア軍を撃退したと発表した。

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クナイトラ県では、SANA(6月17日付)によると、ハーン・アルナバ市で自爆ベルトを着用した男性が自爆し、2人が死亡、5人が負傷した。

SANA, June 17, 2017

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市を砲撃した。

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)で当局に投降した73人が地元和解プロセスと一環として恩赦を受ける(2017年6月17日)

ハサカ県では、SANA(6月17日付)によると、カーミシュリー市内で、地元和解プロセスを受け入れ当局に投降した73人が、2016年政令第15号に従い、恩赦を受け、放免となった。

SANA, June 17, 2017

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合とスンナ派民兵の支援を受けたイラク軍がタンフ国境通行所に面するワリード国境通行所を制圧(2017年6月17日)

『ハヤート』(6月18日付)などによると、イラク軍国境警備隊と部族動員隊からなる合同部隊が、米主導の有志連合の支援を受けて、米軍が不法に占拠し拠点化しているシリア領内のタンフ国境通行所(ヒムス県)に面するワリード国境通行所(アンバール県)およびヨルダン・シリアと接する国境地帯からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を解放した。

al-Hayat, June 18, 2017

AFP, June 17, 2017、AP, June 17, 2017、ARA News, June 17, 2017、Champress, June 17, 2017、al-Hayat, June 18, 2017、Kull-na Shuraka’, June 17, 2017、al-Mada Press, June 17, 2017、Naharnet, June 17, 2017、NNA, June 17, 2017、Reuters, June 17, 2017、SANA, June 17, 2017、UPI, June 17, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2017年6月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも7件(ダルアー県4件、イドリブ県1件、ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2017をもとに作成。

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シリア政府支配地域の人々が外国の援助、国内外への転居・移住をどう考えているかを調査した「中東世論調査(シリア2017年)」の単純集計報告書をCMEPS-Jが発表

中東調査会の髙岡豊上席研究員を中心とする平成27年~30年度科学研究費助成事業「世論調査による中東地域の政治秩序と変革の実証研究」(研究代表者:浜中新吾・龍谷大学教授)の調査チームが、シリア世論調査研究センター(SOCPS)の協力のもとに実施した最新の世論調査の結果がCMEPS-J.netにて発表された。

「中東世論調査(シリア2017年)」と題された世論調査は、シリア政府および西クルディスタン移行期民政局の支配地域で暮らす1500人を対象に2017年3月に実施され、現下の生活、日本を含む諸外国の援助をどう評価しているかに加え、国内外への転居・移住の是非をどう考えているかが調査された。

単純集計報告書は以下のURLにて閲覧可能。

https://cmeps-j.net/wp-content/uploads/2017/04/report_syria2017.pdf

CMEPS-J.net

 

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