ロシア軍はハマー県に新駐屯地を建設(2017年6月15日)

RusVesna(6月15日付)などロシアの複数のメディアは、シリア駐留ロシア軍がハマー県内に新たな駐屯地を建設していると伝え、その写真を公開した。

駐屯地には、ロシア軍兵士約700人を収容可能な空調付きテント、一度に100人を収容できる食堂などが設営されるという。

RusVesna, June 15, 2017
RusVesna, June 15, 2017
RusVesna, June 15, 2017

AFP, June 16, 2017、AP, June 16, 2017、ARA News, June 16, 2017、Champress, June 16, 2017、al-Hayat, June 17, 2017、Kull-na Shuraka’, June 16, 2017、al-Mada Press, June 16, 2017、Naharnet, June 16, 2017、NNA, June 16, 2017、Reuters, June 16, 2017、RusVesna, June 15, 2017、SANA, June 16, 2017、UPI, June 16, 2017などをもとに作成。

 

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ロシア日刊紙「シリア軍の対イラク国境への到達により、イラク経由でのイラクからの武器供与が円滑化」(2017年6月15日)

ロシア日刊紙『イズベスチア』(6月15日付)は、シリア軍がヒムス県タンフ国境通行所北東部のイラク国境地帯に到達したことで、「両国を結ぶ陸路が開通し、貨物車輌が往来を始めた」ことで、イラク経由でのイランからシリアへの武器供与が「円滑になった」と伝えた。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Izvestia, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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シリア政府はアレッポ市からカーミシュリー市への人道支援物資の陸路での搬送を国連に許可(2017年6月15日)

ロイター通信(6月15日付)は、シリア政府が国連に対して、アレッポ市からハサカ県カーミシュリー市への人道支援物資の陸路での搬送を許可したと伝えた。

カーミシュリー市への国連(世界食糧機関)による人道支援物資は、2016年7月に本格化したが、搬送は主に空路によるものだった。

空路での物資移送は、週6回、1日2便の割合で実施され、これまでにラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県内の17万2,000人に配給されている。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動はアレッポ県北西部のロジャヴァ支配地域を砲撃(2017年6月15日)

アレッポ県では、ARA News(6月15日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動が前日に引き続き、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のバースーファーン村を砲撃、人民防衛隊がこれに対して応戦し、交戦した。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市各所でダーイシュと交戦(2017年6月15日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダルアー市内東部の工業地区をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

また、ARA News(6月15日付)によると、シリア民主軍は、市内東部のバヤーティラ地区に突入し、ダーイシュと交戦した。

Kull-na Shuraka’, June 16, 2017

シリア人権監視団によると、ラッカ市内ではさらに、工業地区の北に位置するバターニー地区でも激しい戦闘が行われたほか、市内西部のバリード地区一帯、ヒッティーン地区一帯でもシリア民主軍とダーイシュは交戦した。

これに関して、スマート・ニュース(6月16日付)は、シリア民主軍がヒッティーン地区とジャザル交差点地区を制圧したと伝えた。

一方、米軍主導の有志連合は、ラッカ市内のナフダ地区、アンダルス地区、イッディハール地区、サイフ・ダウラ通り地区、2月23日通り地区、ジスル・ジャディード入口一帯に対して13回の空爆を実施した。

このほか、ARA News(6月16日付)によると、アイン・イーサー市で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の車輌が爆破され、民間人1人を含む2人が負傷した。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、June 16, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、SMART News, June 16, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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シリア政府はハサカ県のアラブ人部族からなる「シリア人民動員隊」結成を指示、シーア派宗徒が指導にあたる(2017年6月15日)

クッルナー・シュラカー(6月15日付)は、複数の親政権消息筋の話として、シリア政府がハサカ県内のアラブ人部族の子息を動員し、「シリア人民動員隊」の名で新たな民兵組織を設置するよう指示した、と伝えた。

同消息筋によると、「シリア人民動員隊」には、タイ部族の子息のほか、クルド人、シリア正教徒なども参加する見込みだという。

またハサカ青年連合によると、隊の結成には、シーア派宗徒のハサン・ムハンマド・ムスラト氏、アブドゥルハミード・カンジュ氏が指導にあたっているという。

なお、アナトリア通信(6月15日付)によると、アサド政権はイランとともにシリア北西部のアラブ人部族の子息からなる民兵組織を結成し、イラク国境地帯の制圧をめざしているという。

AFP, June 15, 2017、Anadolu Ajansı, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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イラク人民動員隊による砲撃でハサカ県南東部のロジャヴァ支配下の村々から住民7,000人が避難(2017年6月15日)

ハサカ県では、ハサカ青年連合の複数の活動家ところによると、県南東部のシャッダーディー市東方のイラク国境地帯に点在するアトシャーン村、ルーサーン村、シュワイハーン村、アスマーン村、トゥワイミーン村が、イラク領内からの人民動員隊の砲撃に曝され、住民約7,000人が避難を余儀なくされた。

クッルナー・シュラカー(6月15日付)が伝えた。

ARA News, June 16, 2017

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュに対する掃討作戦を継続し、ラッカ県南西部の油田地帯、ヒムス県東部のアーラーク油田地帯を制圧(2017年6月15日)

ラッカ県では、ディマシュク・アーン(6月15日付)によると、シリア軍が県南西部のサフヤーン油田、サフヤーン村、ラサーファ油田、ラサーファ市、サウラ油田、給水所を制圧した。

同地の制圧はダーイシュ(イスラーム国)の撤退を受けたものだという。

syria.liveuamap.com, June 16, 2017

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ヒムス県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともにタドムル市東方の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続行し、タドムル市とスフナ市を結ぶ街道上に位置するアーラーク油田地帯を制圧した。

SANA, June 16, 2017

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点一帯、墓地地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、サルダ山、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、旧空港地区、ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、フワイジャト・サクル、ティーム砂漠一帯、バルーク丘一帯、ムッラート村のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して集中的に空爆・砲撃を行った。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、Dimashq al-An, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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ダルアー県でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団と交戦(2017年6月15日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍がアドワーン村一帯で反体制武装集団と交戦した。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団は首都ダマスカスのアッバースィーイーン地区を砲撃(2017年6月15日)

ダマスカス県では、SANA(6月15日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がアッバースィーイーン地区の住宅街に迫撃砲弾2発を撃ち込み、集合住宅が被害を受けた。

SANA, June 16, 2017

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県アッバースィーイーン地区に対する反体制武装集団の砲撃を受け、シリア軍がアイン・タルマー村・ダマスカス県ジャウバル区間の地域、アイン・タルマー村、ザマルカー町に対して、地対地ミサイルなどを撃ち込んだ。

一方、シャーム解放軍司令部が声明を出し、ルハイバ市でヒズブッラーの渉外関係を担当するハーッジ・サミールを名乗る人物を殺害したと発表した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター一帯に対する砲撃を行った。

同地で活動するナスル軍の広報責任者であるムハンマド・ラシード氏はクッルナー・シュラカーに対して、シャーム解放機構、ダーイシュ(イスラーム国)がいない同地へのシリア軍の停戦違反をほぼ連日続いていると述べているが、ナスル軍はシャーム解放機構と連携している。

また、県南部では、シャーム自由人イスラーム運動がヒルブナフサ村に進軍するシリア軍と交戦した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)がダルアー市東部入口でシリア軍と交戦、戦車2輌を破壊した。

シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍はダルアー市内各所に「樽爆弾」少なくとも8回を投下、地対地ミサイルと思われる砲弾22発以上を撃ち込んだ。

シリア軍はまた、マンシヤ地区などで、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)と交戦した。

一方、イナブ・バラディー(6月15日付)によると、同市(難民キャンプ地区など)上空では航空機による偵察活動が頻繁化しており、同地での大規模作戦に向けた動きが健在化しているという。

なお、『ハヤート』(6月16日付)によると、ダルアー県北部にはシリア軍第4機甲師団とヒズブッラーの増援部隊が進駐しているという。

シリア軍はこのほか、ヤードゥーダ村、ヌアイマ村に対しても砲撃を行う一方、ムサイフィラ町と東カラク村を結ぶ街道で爆弾が爆発した。

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、‘Inab Baladi, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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ヒムス市ワアル地区で投降した反体制武装集団戦闘員の免罪手続き終了(2017年6月15日)

ヒムス県では、SANA(6月15日付)によると、地元和解プロセスの一環でヒムス市ワアル地区で投降した反体制武装集団戦闘員全員(1,111人)の免罪の手続きが終了した。

ヒムス市ワアル地区では、ロシアの仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦合意を受け、5月までに退去を希望する戦闘員がイドリブ県、アレッポ県(ジャラーブルス市)方面に退去、また投降希望者の受け入れ作業が行われていた。

15日には、投降希望者136人が、2016年政令第15号に従い恩赦を受け、放免となった。

SANA, June 16, 2017

AFP, June 15, 2017、AP, June 15, 2017、ARA News, June 15, 2017、Champress, June 15, 2017、al-Hayat, June 16, 2017、Kull-na Shuraka’, June 15, 2017、al-Mada Press, June 15, 2017、Naharnet, June 15, 2017、NNA, June 15, 2017、Reuters, June 15, 2017、SANA, June 15, 2017、UPI, June 15, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2017年6月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(ダルアー県3件、ハマー県3件、ヒムス県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 15, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月14日、ラッカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊などで21回の爆撃を実施(2017年6月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月14日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、ブーカマール市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(11回)で実施された。

CENTCOM, June 15, 2017をもとに作成。

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