ダルアー県西部でダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍とイスラームの鷹旅団が交戦(2017年6月22日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月23日付)によると、県西部のハイト村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団と交戦し、イスラームの鷹旅団の戦闘員2人が死亡した。

AFP, June 23, 2017、AP, June 23, 2017、ARA News, June 23, 2017、Champress, June 23, 2017、al-Hayat, June 24, 2017、Kull-na Shuraka’, June 23, 2017、al-Mada Press, June 23, 2017、Naharnet, June 23, 2017、NNA, June 23, 2017、Reuters, June 23, 2017、SANA, June 23, 2017、UPI, June 23, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣は米国の支援を受けYPGと共闘するシリア・エリート部隊の政治部門を率いるジャルバー氏と会談(2017年6月22日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア・ガド潮流の代表を務めるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)とモスクワで会談した。

会談で、ラブロフ外務大臣は、シリア人どうしによる和平協議と緊張緩和地帯の設置により、シリア政府と反体制派の対立を解消し、「テロとの戦い」での協力関係を築くことができるとジャルバー氏に伝えるとともに、民主主義の原則に基づき、反体制派を統合し、シリア国内の危機打開をめざそうとする同氏の取り組みを高く評価した。

これに対して、ジャルバー氏は、緊張緩和地帯設置など、ロシアのイニシアチブによる停戦に向けた努力に支持を表明する一方、国連主導によるジュネーブでのシリア政府と反体制派の和平協議(ジュネーブ会議)については、政治的解決に向けてシリア政府とすべての反体制派が参加したかたちでの協議が必要だと強調した。

なお、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が行う「ユーフラテスの怒り」作戦に参加するシリア・エリート部隊は、ジャルバー氏が代表を務めるシリア・ガド潮流のイニシアチブのもとに創設された民兵組織で、米国が支援している。


AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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米国防総省「イランはタンフ国境通行所から遠くない地点に無人航空機発着場を建設した」(2017年6月22日)

ABCニュース(6月22日付)は、米国防総省の複数の高官の話として、イランがヒムス県タドムル市近郊に無人航空機の発着場を建設したと伝えた。

同高官によると、このこの発着場は、米英軍が不法に占拠し、拠点化しているタンフ国境通行所(ヒムス県)から遠くない地点に建設されたという。

ABC News, June 22, 2017、AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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トルコ国防省「マティス米国務長官はラッカ市解放後YPGに供与した武器を回収する旨誓約」(2017年6月22日)

ARA News(6月22日付)などは、トルコ国防省の複数の消息筋の話として、ジェームズ・マティス米国務長官が、トルコのフィクリ・イシク国防大臣に宛てた書簡で、米軍が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に供与した武器を、ラッカ市解放後に回収することを誓約した、と伝えた。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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トルコのカルン大統領府報道官「ロシアとトルコはイドリブ県に部隊を展開させることで合意しつつある」(2017年6月22日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、ロシア、トルコ、イランの署名を受けて5月に発効した「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」に関して、ロシアとトルコがイドリブ県に両国部隊を展開させることで合意に達しつつあることを明らかにした。

トルコの複数のメディアが伝えたところによると、カルン報道官はまた、ロシアとイランは首都ダマスカス一帯に部隊を展開させる見込みで、ダルアー県を含むシリア南部でも、ロシアは米国、ヨルダンとともに停戦監視のための人員派遣について協議を行っているという。

ロシアはまた、カザフスタン、キルギスタンの部隊の展開についても提案したという。

『ハベルトゥルク』(6月22日付)などが伝えた。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、Haberturk, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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ロシアのスィロモロトフ外務副大臣「ダーイシュのバグダーディー指導者が殺害されたと言及できるだろう」(2017年6月22日)

ロシアのオレグ・スィロモロトフ(Oleg Siromolotov)外務副大臣は、5月末のロシア空軍が実施したラッカ市南部の空爆でダーイシュ(イスラーム国)の指導者アブー・バクル・バグダーディー氏が死亡したとするロシア国防省の発表に関して、「ロシア国防省の情報によると、ダーイシュのバグダーディー指導者が殺害されたと我々は言及できるだろう」と述べた。

ARA News(6月22日付)が伝えた。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ラッカ市ヒッティーン地区の大部分を制圧(2017年6月22日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月22日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内西部のヒッティーン地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地の大部分を制圧した。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県のシャーム自由人イスラーム運動は他の反体制武装集団とともに、ダルアー市で戦うアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構とともに戦うと宣言(2017年6月22日)

イドリブ県で活動を続けるシャーム自由人イスラーム運動の司令官は、ダルアー市で推し進められているロシア、米国、ヨルダン仲介による停戦交渉について、ツイッターを通じて声明を出し、反体制諸派を内乱に陥れ…、シャーム自由人イスラーム運動・自由シリア軍とシャーム解放機構を競合させ、反体制派の武器が政権やその民兵に向かないようにあうるロシアとの(停戦)合意を拒否する」と批判した。

そのうえで、この司令官は、ダルアー市一帯での戦闘に参加し、同地で活動する反体制派を支援するとしたうえで、シャーム軍団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、そして自由シリア軍諸派とともに「ダルアー住民救済」のための軍事活動に向け準備すると表明した。

シャーム自由人イスラーム運動は、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構とともに、ロシア、トルコ、イランの署名を受けて5月に発効した「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」を拒否し、イドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県西部および北西部、ダマスカス郊外県などで戦闘を継続している一方、トルコが実質占領するアレッポ県バーブ市一帯(「安全地帯」)では停戦に応じ、ハワール・キリス作戦司令室との共闘を強めている。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス県東部の「安全回廊」一帯、ダルアー市一帯で、シャーム解放機構、イスラーム軍、ラフマーン軍団への攻勢を強める(2017年6月22日)

ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月23日付)によると、シリア軍がジャウバル区に突入、また同地区およびアイン・タルマー村一帯の反体制武装集団に対して激しい砲撃を加えた。

クッルナー・シュラカー(6月22日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ジャウバル区、アイン・タルマー渓谷、南部環状道路一帯などいわゆる「安全回廊」一帯で反体制武装集団(ラフマーン軍団など)と交戦した。

このほか、『ハヤート』(6月23日付)によると、シリア軍は、フーシュ・ダワーヒラ村一帯で反体制武装集団(イスラーム軍)と交戦した。

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ダルアー県では、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)は、ダルアー市難民キャンプ地区東部のシリア軍・親政権武装勢力の拠点を攻撃し、多数の兵士を殺害したと発表した。

また、クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、シリア軍は過去48時間でダルアー市各所およびガラズ刑務所一帯に「樽爆弾」138発を投下、またロシア軍戦闘機が35回にわたり空爆を実施した。

Kull-na Shuraka’, June 22, 2017

一方、SANA(6月22日付)によると、シリア軍がラジャート高原(マドゥーラ村一帯)、ダルアー市各所で反体制武装集団の拠点を重点的に攻撃した。

これに対して、反体制武装集団はダルアー市カーシフ地区の私立東病院入り口一帯を砲撃し、1人が死亡、3人が負傷した。

反体制武装集団はまた、ダルアー市郊外地区を砲撃し、1人が死亡、女性5人を含む6人が負傷した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、アルマナーズ市・カフルタハーリーム町間の街道で爆弾が爆発し、近くを走行していたシャーム軍団の車輌に乗っていた1人が死亡した。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル県でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年6月22日)

ヒムス県では、SANA(6月22日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにアーラーク油田東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ザフル・アバー地区を制圧した。

シリア軍はまた、アブー・タバービール村、アブー・ファートゥール村、ジュッブ・ハブル村、ラスム・タウィール村でダーイシュ拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月22日付)によると、シリア軍がジュナイナ村、フサイニーヤ町、アイヤーシュ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市工業地区、ハミーディーヤ地区、ハスラート村、カナーマート地区、パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

シリア軍はまたダイル・ザウル市西部郊外の開発地区でダーイシュと交戦したほか、ダイル・ザウル市ハラービス地区で爆発物を搭載したダーイシュの無人航空機を撃墜した。

AFP, June 22, 2017、AP, June 22, 2017、ARA News, June 22, 2017、Champress, June 22, 2017、al-Hayat, June 23, 2017、Kull-na Shuraka’, June 22, 2017、al-Mada Press, June 22, 2017、Naharnet, June 22, 2017、NNA, June 22, 2017、Reuters, June 22, 2017、SANA, June 22, 2017、UPI, June 22, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2017年6月22日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月22日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県6件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも6件(ダルアー県2件、ヒムス県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に11カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,828市町村、武装組織の数は223組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 22, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月21日、ラッカ市近郊のみで爆撃を実施(2017年6月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月21日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回でラッカ市近郊で実施された。

CENTCOM, June 22, 2017をもとに作成。

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