レバノンで避難生活を続けてきたカラムーン地方住民120世帯が帰国を開始(2017年6月10日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月11日付)によると、シリア国内での戦闘激化を受けて、レバノンのアルサール村(ベカーア県)一帯に避難していたカラムーン地方の住民約120世帯が帰宅を開始した。

避難民の帰宅は、シリア政府とヒズブッラーが5月に交わした合意に基づくものだという。

al-Hayat, June 11, 2017

 

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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トランプ米政権がロシアと緊張緩和地帯をめぐり「秘密協議」(2017年6月10日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(6月10日付)は、複数の米高官の話として、ドナルド・トランプ米政権がロシア側とヨルダンの首都アンマンで、緊張緩和地帯に関する「秘密協議」を行っていると伝えた。

同誌によると、協議はこれまで2度行われ、3度目が予定されていたが、技術的理由で中止されているという。


AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合と思われる戦闘機がダイル・ザウル県で福祉センター、産婦人科病院を爆撃(2017年6月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマヤーディーン市およびその一帯を空爆した。

空爆は、同市郊外の福祉センター、ファーティマ・ザフラー産婦人科病院を標的としたもので、建物が倒壊するなどの被害を受けたほか、バクラス村近郊の砂漠地帯に対しても行われたという。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017、The Wall Street Journal, June 10, 2017などをもとに作成。

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ズィラフ・ダム(ダマスカス郊外県)一帯でシリア軍と米軍が支援する「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室が交戦(2017年6月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヨルダン国境に近いズィラフ・ダム一帯(タンフ国境通行所の南西に位置)で、シリア軍、親政権武装勢力が、「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)を主導する東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団と激しく交戦した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はラッカ県西部の20カ村を制圧し、ロジャヴァとシリア政府の支配地域が接する(2017年6月10日)

ラッカ県では、ARA News(6月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県西部の20カ村から撤退したのを受け、シリア軍が同地に進軍、これを制圧した。

シリア軍が制圧したのは、ディブスィー・アフナーン村、ディブスィー・ファラジュ村、ファヒーハ村、カッタート村、アル=ジャリーヤート村、マシュラファト・サアブ村、マシュラファト・ジャガル村、ガマーミーズ村、ウマイラート村、サーリミーヤ村、ムガイズィーラ村、ヒルバト・ワーウィー村、マドヒール村、ジャリーヤート村、ガイス村、ムハッダド村、クスール村、シャンタ村、シャアブ・ドゥッカール村、ビイル・ムライハーン村、ラムサーン村。

これにより、タブカ市一帯を制圧する西クルディスタン移行期民政局の支配地域とシリア政府の支配地域が接することになった。

syria.liveuamap.com, June 10, 20170

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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、シリア軍がタドムル市北東部に位置するアーラーク油田一帯の丘陵地帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、県東部のタリーラ保護区一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍がダルアー市でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2017年6月10日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月10日付)によると、ダルアー市難民キャンプ地区などで、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊が支援する外国人武装勢力がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)と交戦した。

また、SNN(6月10日付)によると、ロシア・シリア両軍の戦闘機・ヘリコプターがダルアー市ダルアー・バラド地区、ダム街道地区、難民キャンプ地区一帯に対して20回以上の空爆を実施、また「樽爆弾」30発以上を投下した。

またシリア軍地上部隊、ヒズブッラー部隊、イラン・イスラーム革命防衛隊(が支援する外国人戦闘員)が同地に対して40回以上の砲撃を行った。

一方、クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、3月18日師団の司令官ファルハーン・ハマーディー氏がダルアー市難民キャンプ地区でのシリア軍との戦闘で戦死した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機がルワイダ村、ラターミナ町を空爆した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、June 11, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、SNN, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市西部のルーマーニーヤ地区を制圧(2017年6月10日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月10日付)によると、「ユーフラテスの怒り」作戦を継続中の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市内西部のルーマーニーヤ地区に突入、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

シリア人権監視団によると、これにより、シリア民主軍はルーマーニーヤ地区を制圧した。

また米主導の有志連合は、ラッカ市にビラを散布し、ダーイシュ戦闘員に退去、投降を呼びかけた。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構とイドリブ自由軍が第13師団の完全解体などを骨子とする合意を交わす一方、シリア・イスラーム評議会はシャーム解放機構を非難(2017年6月10日)

シャーム解放機構と共闘するイドリブ自由軍のムスタファー・アブー・ウダイ広報局長は、シャーム解放機構によるマアッラト・ヌウマーン市(イドリブ県)制圧と第13師団の粛清に関して、クッルナー・シュラカー(6月10日付)に対し、両者は第13師団の完全解体、同師団の本部・拠点のシャーム解放機構への引き渡し、指名手配中のメンバーの司法委員会への身柄引き渡し、を骨子とする合意を交わしたことを明らかにした。

ARA News, June 10, 2017

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シリア・イスラーム評議会は、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市でのシャーム解放機構による第13師団粛清を受けるかたちで、声明を出し、「ジハード」というスローガンのもと、シャーム解放機構が他の武装勢力に対して逮捕、暴行などの不義を続けていると非難、事態打開の唯一の方法が反体制派の統合にあると主張した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室は、「シリア軍はイラク国境に到達していない」と反論(2017年6月10日)

米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派、「土地は我らのものだ」作戦司令室)を主導する殉教者アフマド・アブドゥー軍団の広報局は、シリア軍がヒムス県タンフ国境通行所北東に位置するザクフ地区一帯のイラク国境地帯に到達したとの情報に関して、クッルナー・シュラカー(6月10日付)に対して、「シリア軍はタンフ国境通行所北西のグラーブ丘一帯に進軍したが、国境から45キロ北西に到達しただけ」と主張した。

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また、革命特殊任務軍のバラー・ファーリス報道官はスマート・ニュース(6月10日付)に対して、シリア軍はイラク国境から75キロの地点におり、国境地帯に到達していないと述べた。

革命特殊任務軍のアブー・ジャッラーフを名乗る司令官も、タンフ国境通行所北西部のイラク国境地帯は依然としてダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあると主張した。

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、SMART News, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はタンフ国境通行所(ヒムス県)北東部のイラク国境に到達したと正式に発表(2017年6月10日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍が9日、同盟部隊の協力を受けてシリア砂漠での軍事作戦の第一段階を完了し、タンフ国境通行所(ヒムス県)北東部のイラク国境に到達したと発表した。

声明によると、タドムル市南部および東部で作戦を開始したシリア軍部隊は、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員数百人を殲滅し、イラク国境に近いシリア砂漠内の約2万平方キロの地域で戦略拠点多数を制圧することに成功したという。

SANA, June 10, 2017

AFP, June 10, 2017、AP, June 10, 2017、ARA News, June 10, 2017、Champress, June 10, 2017、al-Hayat, June 11, 2017、Kull-na Shuraka’, June 10, 2017、al-Mada Press, June 10, 2017、Naharnet, June 10, 2017、NNA, June 10, 2017、Reuters, June 10, 2017、SANA, June 10, 2017、UPI, June 10, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年6月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県で4件、ダルアー県で2件発生した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダルアー県3件、ラタキア県1件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 10, 2017をもとに作成。

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