シリア軍高級使節団がイラクを訪問し、ダーイシュに代表される「共通の敵」に対する作戦と国境地帯の安全保障対策での連携強化を確認(2017年6月14日)

イラク国防省は、シリア軍の高級使節団が首都バグダードを訪問し、イラク軍幹部と会談、両国国境の安全保障について意見を交わした。

ダーイシュ(イスラーム国)との戦いを続ける両国軍がこうした会合を持つのはこれが初めて。

シリア国防省幹部から構成される軍高級使節団は、イラク軍のウスマーン・ガーニミー参謀長(一等大将)らと会談し、イラク攻防省によると、イラク・シリア両軍の作戦地をテロ組織ダーイシュに代表される共通の敵に対する一つの戦地と位置づけ、両軍による諜報の交換、国境地帯の掌握、テロへの圧力継続などの分野での協力・調整の強化と、そのための合同作戦本部の設置の必要を確認したという。

『ハヤート』(6月15日付)が伝えた。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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米軍は、シリア領内を不法に占拠し拠点化したタンフ国境通行所の基地に高機動ロケット砲システム(HIMARS)を配備(2017年6月14日)

ロイター通信(6月14日付)は、複数の匿名諜報筋からえた情報として、米英軍が不法に占拠し、拠点化しているヒムス県のイラク国境に面するタンフ国境通行所の基地に、米軍がヨルダンに配備していた新型の高機動ロケット砲システム(HIMARS)を配備したと伝えた。

HIMARSは射程距離が300キロメートルに達するという。

ARA News, June 14, 2017

また『ハヤート』(6月15日付)も、シリア軍の複数の消息筋の話として、HIMARSを米軍がヨルダン国内の基地からタンフ国境通行所の基地に搬入したと伝えた。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するため国連人権理事会調査委員会は米主導の有志連合によるラッカ市一帯での爆撃強化に警鐘を鳴らす(2017年6月14日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、米主導の有志連合による空爆が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のラッカ市一帯に対して集中的に行われていると指摘、「作戦が急激に親交すると、民間人が(ラッカ)市内でダーイシュの抑圧的支配に曝されるだけでなく、激しい空爆による避難によって著しい危険に直面してしまう」と警鐘をならし、16万人が家を追われ避難生活を余儀なくされていると述べた。

また調査委員会のメンバーの一人で米国人のカレン・アブーザイド氏は、「我々は有志連合の空爆による死者を記録してきたが、その数は約300人におよび、うち200人が1カ所、すなわちマンスーラ市に対する空爆による犠牲者である」と述べた。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市南部郊外を爆撃し、一家5人を殺害(2017年6月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下の県南部カスラト・シャイフ・ジュムア村を空爆し、女性1人と子供3人を含む一家5人が死亡した。

一方、ARA News(6月14日付)によると、「ユーフラテスの怒り」作戦を継続する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はラッカ市内各所を砲撃し、同市西部のヒッティーン地区一帯、同市東部一帯でダーイシュと交戦、これに対してダーイシュもシリア民主軍が制圧したマシュラブ地区、ルーマーニーヤ地区に対して砲撃を行った。

また、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市内のバリード地区に進軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、シリア民主軍はさらにラッカ市内東部の工業地区に突入した。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、June 15, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構、シャーム自由人はロジャヴァ支配下のアレッポ県北西部を砲撃(2017年6月14日)

アレッポ県では、ARA News(6月14日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市郊外のバースーファーン村、バーシャルマ村を砲撃、これに対して人民防衛隊が応戦した。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ掃討作戦を継続し、アーラーク油田(ヒムス県)一帯の三角地帯および丘陵地を制圧(2017年6月14日)

ヒムス県では、SANA(6月14日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともに県東部砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、タドムル市東部郊外の第3採油ステーション、アーラーク油田一帯の三角地帯および周辺の丘陵地を制圧した。

シリア人権監視団も、シリア軍、親政権武装勢力がタドムル市とスフナ市を結ぶ街道沿いに位置するアーラーク油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦したと発表した。

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ラッカ県では、SANA(6月14日付)によると、シリア軍がアレッポ県に隣接する県西部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点・車列に対する空爆を実施した。

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アレッポ県では、SANA(6月14日付)によると、シリア軍がラッカ県に隣接する県東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する空爆を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市ラサーファ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またダイル・ザウル市労働者住宅地区、ラサーファ地区、ハミーディーヤ地区、パノラマ交差点一帯、ムッラート村、ハトラ村、ジャフラ村を砲撃・空爆した。

一方、SANA(6月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点一帯、墓地地区、ラシュディーヤ地区、工業地区、労働者住宅地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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ダルアー市一帯でシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と戦闘を続ける(2017年6月14日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)の支配下にあるダルアー市南部一帯、タファス市、アトマーン村などを空爆し、9人が死亡した。

これに対して反体制武装集団は未明に、首都ダマスカス県とダルアー市を結ぶ幹線道路(ヒルバト・ガザーラ町近郊)でシリア軍とイラン人民兵の車列を襲撃した。

ARA News(6月14日付)によると、要撃を行ったのは南部戦線所属のスンナ青年軍団。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がダルアー市内各所、ガラズ刑務所一帯に対して少なくとも12回の空爆を実施、またタファス市、ダーイル町を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物」作戦司令室)はダルアー市マハッタ地区などのシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(6月14日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ハムダーニーヤ地区を砲撃し、2人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 14, 2017、AP, June 14, 2017、ARA News, June 14, 2017、Champress, June 14, 2017、al-Hayat, June 15, 2017、Kull-na Shuraka’, June 14, 2017、al-Mada Press, June 14, 2017、Naharnet, June 14, 2017、NNA, June 14, 2017、Reuters, June 14, 2017、SANA, June 14, 2017、UPI, June 14, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年6月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)を確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダルアー県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にイドリブ県の47ヵ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,619市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

ただし、前回(6月9日)のシリア政府と自治体の停戦合意についての発表では、停戦に応じた自治体の数は1,571件で、これに47を足しても1,619にはならない。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 14, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は6月13日、ラッカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊で29回の爆撃を実施(2017年6月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月13日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、ラッカ市近郊(20回)で実施された。

CENTCOM, June 14, 2017をもとに作成。

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