マティス国防長官「シリア領空へのロシア軍機の飛行は安全でなく危険」(2017年12月16日)

ジェームズ・マティス米国防長官は、ダイル・ザウル県ユーフラテス川左岸(東岸)に飛来したロシア軍戦闘機を米軍戦闘機が実弾警告射撃を行ったことに関して、シリア領空でのロシア軍機の飛行が「安全ではなく、危険」だと警告した。

マティス国防長官はしかし、「米・ロシア両国はシリア領空の航空機の移動に関してホットラインを通じて調整を続けている…しかしこの調整の仕組みには欠陥があるが…いかなる深刻な事態が発生することも望んでいない」と付言した。

AP(12月16日付)が伝えた。

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊でシリア軍将兵13人の遺体発見(2017年12月16日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(12月16日付)によると、15~16日の2日間で、ブーカマール市近郊で、士官1人を含むシリア軍13人の遺体が発見された。

遺体で発見された将兵は、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で殺害されたと思われる。

一方、シリア軍は、ハジーン市、バフラ村、ガラーニージュ市を砲撃した。

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、Euphrates Post, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県東部の1カ村を制圧(2017年12月16日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が撤退した県東部のアブー・ハルドゥーブ村を制圧した。

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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アレッポ市内で空軍情報部と国防隊が拠点の引き渡しをめぐって交戦(2017年12月16日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月16日付)によると、アレッポ市ジャウラト・アウワード地区で、空軍情報部の隊員と国防隊メンバーが軽火器で交戦した。

交戦は、同地の拠点の引き渡しを求める空軍情報部の要請を国防隊が拒否したため。

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団の拠点イドリブ県に進攻、南部の2カ村を制圧(2017年12月16日)

イドリブ県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍がアル=カーイダ系のシャーム解放機構の残党を追撃し、県南部のムシャイリファ村、タッル・ヒンズィール村を制圧した。

SANA, December 16, 2017

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ハマー県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍が人民防衛集団とともに、県北東部のザーフィリーヤ村近郊のザフラー農場、ハーウィヤ農場でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月16日付)によると、シャーム解放機構はラスム・スィヤーラ村に進攻したシリア軍と交戦し、これを撃退した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県南西部のズィヤート丘からシャーム解放機構などからなる武装集団を掃討、同地を制圧した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(12月16日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構と共闘するシャイフ(ヘルモン)山部隊連合(ヘルモン山作戦司令室)がシャイフ山山麓一帯でシリア軍と交戦した。

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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SANAは中国特殊部隊のシリア展開を否定、スプートニク・ニュースは誤報を謝罪(2017年12月16日)

SANA(12月16日付)は、中国特殊部隊がシリア領内に展開したとするいかなるニュースも配信していないと伝えるとともに、中国特殊部隊がシリア領内に到着したとするロシアのスプートニク・ニュースの報道内容を事実無根と否定した。

これを受け、スプートニク・ニュース(12月16日付)は、中国特殊部隊のシリア派遣が誤報だったことを伝え、謝意を示した。

SANA, December 16, 2017

AFP, December 16, 2017、ANHA, December 16, 2017、AP, December 16, 2017、ARA News, December 16, 2017、Champress, December 16, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2017、al-Hayat, December 17, 2017、al-Mada Press, December 16, 2017、Naharnet, December 16, 2017、NNA, December 16, 2017、Reuters, December 16, 2017、SANA, December 16, 2017、UPI, December 16, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2017年12月16日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月16日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県3件、ラタキア県2件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,309市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 16, 2017をもとに作成。

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駐ジュネーブ・ロシア国連大使「ジュネーブ8会議の失敗の責任は前提条件を設ける反体制派にある」(2017年12月15日)

アレクセイ・ニコラエヴィチ・ボロダフキン駐スイス(ジュネーブ)・ロシア国連大使は、ジュネーブで記者会見を開き、14日に閉幕したジュネーブ8会議に関して、反体制派の側に失敗の原因があると非難した。

ボロダフキン大使は「問題の根本は、反体制派が、アサド大統領の退陣要求などの前提条件対話に求めていることにある。交渉を成功させるには、反体制派とその支援者がこうした要求を議題から排除する必要があるということをまず理解することが求められる」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア連邦議会上院で2017年のロシアの外交活動の成果についての証言を行い、そのなかで、「ロシア軍による効果的な軍事活動により、シリア領内にいたダーイシュ(イスラーム国)を初めとするテロ組織が掃討されたことで、次の段階、すなわち国連安保理決議第2254号に基づく政治的正常化に向けたプロセスが促された」との見方を示した。

ラブロフ外務大臣は「これは、ロシア、イラン、トルコの首脳のイニシアチブに基づく、ソチでのシリア諸国民大会開催の準備に資する」と付言した。

『ハヤート』(12月16日付)が伝えた。

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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紛争兵器研究所「ダーイシュの武器供給源はEU、米国、中国」(2017年12月15日)

英国を拠点に世界の武器の流れを調査しているNGO「紛争兵器研究所」(Conflict Armament Research)は「イスラーム国の兵器」(Weapons of the Islamic State)と題した報告書(http://www.conflictarm.com/download-file/?report_id=2568&file_id=2574)を発表した。

Conflictarm.com, December 15, 2017

202ページからなる報告書は、2014年7月から2017年11月にかけての3年5ヶ月間にわたり、シリア、イラク両国内におけるダーイシュ(イスラーム国)との戦いの前線地域での調査結果をまとめたもので、ダーイシュが保有している武器のほとんどが欧米諸国から供給されていることを明らかにした。

同報告書によると、ダーイシュの武器の約3分の1が欧州連合(EU)から供給され、残る3分の2が米国や中国などから供給されていたという。

調査は、イラク軍、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に随行した調査員が現地で実施し、武器弾薬のほか、化学兵器を製造するのに必要な化学物質などを発見したという。

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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シリア部族氏族最高評議会「米国はマンビジュ市から撤退するという約束を破り、住民を騙している」(2017年12月15日)

トルコ南部のガスィアンテプを拠点とするシリア部族氏族最高評議会のイブラーヒーム・ハーッジー氏は、「米国はマンビジュ市(アレッポ県)の住民を騙した。ダーイシュ(イスラーム国)の支配から同市を解放したら撤退すると約束したが、彼らとの間で交わしたこの約束を守っていない」と非難した。

ハーッジ氏によると、米国はアレッポ県東部ユーフラテス川のティシュリーン・ダムに近い米軍の基地で、マンビジュ市の部族長や名士と何度も会見し、このことを約束していたという。

アナトリア通信(12月15日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017

AFP, December 15, 2017、Anadolu Ajansı, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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ハマー県北東部でアル=カーイダ系のシャーム解放機構とダーイシュが交戦(2017年12月15日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月15日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団が、県北東部のラスム・ハンマーム丘一帯に進攻したダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にあるダマスカス郊外県南西部への攻勢を強める(2017年12月15日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(12月16日付)によると、親政権民兵組織の「クナイトラの鷹」が同じく親政権民兵組織の「ゴラン中隊」と合併し、新組織「祖国の盾」を結成、シリア軍とともにアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にある西グータ地方解放に向けた戦闘に参加すると発表した。

『ハヤート』によると、「祖国の盾」の支援を受けたシリア軍はバイト・ジン村一帯の複数拠点を制圧したという。

シリア軍は、マガル・ミール村一帯、マルワーン丘、ダフル・アスワド地区一帯に対して激しい砲撃を行っているという。

一方、SANA(12月15日付)によると、シリア軍が県南西部でアル=カーイダ系のシャーム解放機構などからなる武装集団の拠点に対して攻撃を行い、バイト・ジン村一帯の丘陵地帯を制圧した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月15日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団が、県北東部のシャークースィーヤ村一帯に進攻したシリア軍を撃退した。

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ヒムス県では、SANA(12月15日付)によると、反体制武装集団がアクラード・ダースィニーヤ村、ジャッブーリーン村を砲撃した。

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クナイトラ県では、SANA(12月15日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構がバアス市を砲撃した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月15日付)によると、アブー・アマーラ特殊連隊がアレッポ市シーハーン交差点にあるシリア軍検問所を襲撃し、兵士多数を殺傷した。

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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ジャルマーナー市(ダマスカス郊外県)でトランプ米大統領のエルサレム首都認定に抗議するデモ(2017年12月15日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月15日付)によると、ジャルマーナー市で、ドナルド・トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都として正式認定したことに抗議するデモが行われ、同市およびダマスカス県ドゥワイラア地区在住のパレスチナ人およびシリア人数百人が参加した。

 

SANA, December 15, 2017

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

 

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2017年12月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県5件、ラタキア県1件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,307市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 15, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は12月11~12月14日までの4日間でシリア領内で37回の爆撃を実施(2017年12月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、12月11~14日の4日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

12月11日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

12月12日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

12月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(9回)、タンフ国境通行所近郊(5回)に対して行われた。

12月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊(9回)、タンフ国境通行所近郊(1回)に対して行われた。

CENTCOM, December 15, 2017をもとに作成。

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米軍戦闘機がブーカマール市近郊のユーフラテス川左岸(東岸)領空に進入したロシア軍戦闘機に対して実弾威嚇射撃(2017年12月14日)

米国防総省のエリック・ペイホン報道官は、米主導の有志連合が、シリア領空でロシア軍戦闘機に対して実弾警告射撃を行ったと発表した。

ペイホン報道官は、米軍のF-22戦闘機2機が13日、ロシア軍Su-25戦闘機2機が、有志連合監督下のダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のユーフラテス川左岸(東岸)の領空に進入したために実弾警告射撃していたことを明らかにした。

これに関して、スプートニク(12月15日付)は、米中央軍高官の話として、米国とロシア両軍が事件を受けて協議を行ったと伝えた。

一方、CNN(12月15日付)は、米軍消息筋の話として、ロシア軍Su-35戦闘機3機がユーフラテス川左岸のシリア領空に数分にわたり進入したことを受け、米軍戦闘機2機が実弾警告射撃を行ったと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017

AFP, December 15, 2017、ANHA, December 15, 2017、AP, December 15, 2017、ARA News, December 15, 2017、Champress, December 15, 2017、CNN, December 15, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2017、al-Hayat, December 16, 2017、al-Mada Press, December 15, 2017、Naharnet, December 15, 2017、NNA, December 15, 2017、Reuters, December 15, 2017、SANA, December 15, 2017、Sputnik News, December 15, 2017、UPI, December 15, 2017などをもとに作成。

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シリア人権ネットワーク「ラッカ市解放戦で有志連合側が殺害した民間人は2,323人、シリア・ロシア両軍が殺害した民間人は48人(2017年12月14日)

シリア人権ネットワークは、ダーイシュ(イスラーム国)の首都と目されてきたラッカ市解放戦で、米主導の有志連合、ロシア、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア軍によって殺害された民間人の数が2,371人に達し、また45万人近くが家を追われたとする集計結果(http://sn4hr.org/blog/2017/12/14/49488/)と発表した。

ラッカ市解放戦は2016年11月6日から2017年10月19日までの約11ヶ月間にわたり行われ、民間人2,323人が死亡、うち子どもが543人、女性が346人に及んだという。

また民間人犠牲者のうち、有志連合によって殺害されたのは1,321人(うち子ども383人、女性247人)、シリア民主軍によって殺害されたのは309人(うち子ども51人、女性50人)、ダーイシュによって殺害されたのは693人(うち子ども109人、女性49人)だったという。

一方、シリア・ロシア両軍の攻撃による民間人犠牲者は48人(うち子ども19人、女性8人)だった。

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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トルコ治安部隊は米国がPYDに供与した武器をトルコ領内のPKKの施設で押収(2017年12月14日)

アナトリア通信(12月15日付)は、複数のトルコ消息筋の話として、トルコ治安部隊が、シリアで活動する民主統一党(PYD)を経由してクルディスタン労働者党(PKK)に供与された米国の兵器をハッキャリ県にあるPKKの施設で押収したと伝えた。

同消息筋によると、米国は対戦車砲などを含むさまざまな武器弾薬をPYDに供与、PYDはこれをハサカ県内にあるPKKの二つの基地に移送、PKKはこれをイラクのスィンジャール経由でトルコ領内に持ち込んでいるという。

AFP, December 14, 2017、Anadolu Ajansı, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構は、シリア軍とダーイシュのイドリブ県進入を阻止するための徹底抗戦を呼びかける(2017年12月14日)

シャーム解放機構のシャリーア評議会は声明(ファトワー)を出し、ハマー県東部および北部で進攻を続けるシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)のそれぞれに対して、徹底抗戦し、イドリブ県への進入を阻止するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「米国はアサド政権と戦うためにダーイシュを利用している」(2017年12月14日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワで年末の記者会見を開き、そのなかでシリア情勢に関して、「米国はアサド政権と戦うためにダーイシュ(イスラーム国)を利用している…。米国は、シリアからイラクにダーイシュのメンバーが向かったとのロシア国防省の情報を無視し続けている」と批判した。

RT(12月14日付)が伝えた。

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シリア・イスラーム評議会「アサド政権はダーイシュを利用して、ハマー県、アレッポ県での戦果を狙っている」(2017年12月14日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、ハマー県北東部でのシャーム解放機構とダーイシュ(イスラーム国)の衝突や、シリア軍によるシャーム解放機構への攻勢に関して、「アサド政権がダーイシュを利用して、ハマー県東部やアレッポ県南部での戦闘での目的達成を狙っている」と非難した。

al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017

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ファトフ軍再活性化に向けた合意に従い、シャーム解放機構がシャーム自由人イスラーム運動の捕虜を釈放、ヌールッディーン・ザンキー運動に拠点を移譲(2017年12月14日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月14日付)は、複数の消息筋の話として、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、アフラール軍がファトフ軍再活性化に向けて11日に交わした合意に従い、シャーム解放機構が拘置していたシャーム自由人イスラーム運動メンバー多数を釈放するとともに、アレッポ県西部のウワイジル村の検問所をヌールッディーン・ザンキー運動に移譲したと伝えた。

AFP, December 14, 2017、ANHA, December 14, 2017、AP, December 14, 2017、ARA News, December 14, 2017、Champress, December 14, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2017、al-Hayat, December 15, 2017、al-Mada Press, December 14, 2017、Naharnet, December 14, 2017、NNA, December 14, 2017、Reuters, December 14, 2017、SANA, December 14, 2017、UPI, December 14, 2017などをもとに作成。

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ジュネーブ8会議は何の成果もないまま終了(2017年12月14日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブの国連本部でシリア政府代表団と反体制派統一代表団と個別に会談した。

この個別会談をもって、ジュネーブ8会議はシリア政府代表団と反体制派統一代表団の直接交渉がないままに終了した。

デミストゥラ氏は、個別会談後に記者会見を開き、「我々の目標は、真の交渉を行うことだった…。率直に言わせて欲しい。我々はそれを実現できなかった。そのような交渉を行うことができなかった。言い方を変えると、本当の交渉は行われなかった」と述べた。

また、「シリア政府はこのラウンドで、対話や交渉に向けた道筋を本気でつけようとはしなかったと思う」と述べ、シリア政府を批判した。

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ジュネーブ8会議第2ラウンドに参加するためにスイスに滞在しているシリア政府代表団のバッシャール・ジャアファリー団長(国連シリア代表)は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表との会談後、記者会見を開き、反体制派統一代表団との協議を行わないままにジュネーブ8会議が終わったと発表した。

ジャアファリー国連シリア代表は、ジュネーブ8会議でのデミストゥラ氏との数度にわたる協議において、四つの議題のパッケージである①ガヴァナンス(移行プロセス)、②憲法、③選挙、④テロとの戦いのうち、テロとの戦いについて集中的に協議したことを明らかにした。

また、反体制派統一代表団が11月のリヤドでの反体制派全体会合で、アサド政権の退陣を移行期の起点とすることを採択したことに関しては、「この声明(リヤドでの声明)が存在する限り、我々は彼らとの直接交渉には入らないと明言してきた。とにかく、もう一方の代表団との折衝を行っている人々の成果を期待している。なぜなら、シリア政府はいかなる前提条件が示されている限りは直接交渉には応じないということを彼らは承知しているからだ。もちろん、リヤドでの声明は対話に前提条件を科している」と述べた。

一方、デミストゥラ氏に関しては「我々は今回のラウンド、とりわけ昨日と今日の(デミストゥラ)特別代表との会談で、彼が昨日(14日)のスイスのテレビ局とのインタビューでの発言を通じて、仲介者として過ちを犯したと明言した…。こうした姿勢、つまりこうした発言は、対話の仲介者としての任務を逸脱しており、ジュネーブでのプロセス全体の成功に悪影響を及ぼす」と批判した。

SANA(12月14日付)が伝えた。

SANA, December 14, 2017

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一方、シリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥッラフマーン・ムスタファー副代表は、アサド政権が、交渉を妨害し、2012年のジュネーブ合意や国連安保理決議第2254号に沿った政治移行プロセスを阻止したと非難した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月15日付)が伝えた。

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ロジャヴァ支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区にこの1年で2,300世帯が帰還(2017年12月14日)

西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区の自治を担う「人民庁」所轄の登記委員会は、2017年1月以降、同地区に帰還した住民の世帯数が2,300世帯に達し、地区全体の世帯数も8,400世帯に増加したと発表した。

ANHA(12月14日付)が伝えた。

ANHA, December 14, 2017

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ハマー県で、シャーム解放機構などからなる武装集団がシリア軍、ダーイシュと交戦(2017年12月14日)

ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月14日付)によると、シャーム解放機構などからなる武装集団が県北部および東部でシリア軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

シリア軍との戦闘は、県北部のSyriatel丘、ムシャイリファ村一帯で、またダーイシュとの戦闘はラスム・ハンマーム村一帯で行われたという。

『ハヤート』(12月15日付)によると、シリア軍戦闘機が、シャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にあるハマー県北東部およびアレッポ県南部を断続的に爆撃した。

また、ヒズブッラーの中央戦争広報局によると、シリア軍と同盟部隊は、シャーム解放機構などからなる武装集団と交戦の末に、Syriatel丘、ラスム・カッバーラ村を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月14日付)によると、シャーム解放機構と共闘するシャイフ山(ヘルモン山)部隊連合が西グータ地方のシャイフ山麓地帯でシリア軍と交戦した。

ダルアー県では、SANA(12月14日付)によると、反体制武装集団がダルアー市カーシフ地区を砲撃し、複数人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア軍が県南部のハナースィル市近郊のタッル・アフマル地区でシャーム解放機構と交戦し、戦闘員22人を殺害した。

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ダマスカス県では、SANA(12月14日付)によると、南部環状道路を大量の爆発物を積んで走行していた車を警察が追跡包囲し、リワーン陸橋近くで爆破させた。

爆発によって、乗っていた自爆未遂犯は死亡した。

一方、カッサーア地区、アッバースィーイーン地区に迫撃砲弾複数発が着弾し、2人が負傷した。

これに対して、シリア軍はジャウバル区、ダマスカス郊外県ザマルカー町、ドゥーマー市、アイン・タルマー村を砲撃し、4人が死亡した。

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首都ダマスカスでパレスチナとシリアを含むアラブ人学生がトランプ米大統領によるエルサレム首都認定に抗議するデモを実施(2017年12月14日)

ダマスカス県では、マッザ区でパレスチナ人学生、シリア人学生、そしてアラブ諸国出身の学生が「東もない、西もない、エルサレムはアラブのものであり続ける」と銘打ったデモを行い、ドナルド・トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に正式認定したことに抗議した。

SANA(12月14日付)が伝えた。

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シリア赤新月社の支援チームが緊張緩和地帯内にあるハウラ地方(ヒムス県)、ヒルブナフサ村(ハマー県)に人道支援物資を搬入(2017年12月14日)

SANA(12月14日付)によると、シリア赤新月社の支援チームがヒムス県北部のハウラ地方とハマー県南部のヒルブナフサ村に貨物トラック26台分の人道支援物資(食糧品、医療品)を搬入した。

ハウラ地方、ヒルブナフサ村はいずれも緊張緩和地帯に指定されている。

SANA, December 14, 2017

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ヒムス県クサイル市近郊のジュースィーヤ国境通行所再開(2017年12月14日)

ヒムス県では、SANA(12月14日付)によると、クサイル市近郊の対レバノン国境に位置するジュースィーヤ村の国境通行所が2013年の閉鎖以来5年ぶりに再開された。

SANA, December 14, 2017

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県東部の東ジャルズィー村を爆撃し、民間人20人を殺害(2017年12月14日)

外務在外居住者省は、国連事務総長および安保理議長に宛てて書簡を送り、そのなかで米国が主導する有志連合が13日ダイル・ザウル県ユーフラテス川左岸(東岸)の東ジャルズィー村を爆撃し、多数の住民を虐殺したと報告した。

書簡ではまた、有志連合の航空機がダイル・ザウル県で活動していたダーイシュ戦闘員を安全な場所に移送させていると指摘、これを厳しく非難した。

SANA(12月14日付)が伝えた。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月14日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、この空爆で民間人20人以上が死亡した。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2017年12月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダルアー県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村とアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,307市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2017をもとに作成。

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