YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県東部のムラード油田をダーイシュから奪取(2017年12月25日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県東部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ムラード油田、アブー・ハルドゥーブ村、フサイヤート村を制圧した。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「米軍がシリア領内に進駐を続けることで政治的正常化とシリアの統合が阻害される」(2017年12月25日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、米軍がシリア領内に進駐を続けることで政治的正常化とシリアの統合が阻害されると非難した。

ラブロフ外務大臣は「米国はシリア問題に関する我々との合意に関して不誠実だ…。レックス・ティラーソン米国務長官は、シリアにおける米政府の唯一も目的はダーイシュ(イスラーム国)殲滅であると私に誓約した。しかし、米高官は今や、過激派に対する完全勝利が、政治以降が始まった後でなければ実現しないと述べ、しかもその最後にはバッシャール・アサド大統領は対峙すべきだとしている」としたうえで、「米軍の進駐はシリアにおける政治的正常化の真の障害で…、シリアの統合を脅かしている」と非難、「シリア政府は、ダーイシュ(イスラーム国)殲滅後に米軍が領内に駐留を続けることを認めない」と述べた。

リア・ノヴォースチ通信(12月25日付)が伝えた。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、RIA Novosti, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍事革命諸勢力代表団はアスタナ8会議でデミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表にPYDを国際テロ組織に認定するよう求める報告書を提出(2017年12月25日)

アナトリア通信(12月24日付)は、アスタナ8会議に出席した反体制武装集団代表団「シリア軍事革命諸勢力代表団」が、会議期間中(21日)にカザフスタンの首都アスタナでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に提出した報告書のなかで、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)を国際テロ組織として認定するよう求めたと伝えた。

シリア軍事革命諸勢力代表団は報告書のなかで、国際テロ組織の定義に言及するとともに、クルディスタン労働者党(PKK)、シリア政府との関係、そして数々の犯罪行為について指摘、「PYDの行為は国際人道法に違反しており、国際刑事裁判所規程(ローマ規定)が定義するところの戦争犯罪とみなし得る」と指弾、PYDをPKKのシリアにおける支部組織と断じたうえで、「欧州連合、英国、米国、そしてそのほかの多くの国を含む世界水準においてテロ組織と分類される」と締めくくっているという。

AFP, December 25, 2017、Anadolu Ajansı, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がアレッポ県北部でYPGの拠点に侵入(2017年12月25日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月25日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室が、タッル・マディーク村にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点に侵入し、ロシア製の小銃やライフルを捕獲した。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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国内で活動を続ける主要な反体制武装集団40組織はソチでのシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)を「断固拒否」(2017年12月25日)

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と共闘するイッザ軍、ナスル軍、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、ダマスカス郊外県(東グータ地方)で抵抗を続けるイスラーム軍、ラフマーン軍団、ヒムス県タンフ国境通行所一帯で米国の支援を受け活動する殉教者アフマド・アブドゥー軍団、東部獅子軍など40の武装集団は共同声明を出し、1月29~30日にロシアのソチで開催が予定されているシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)を「断固拒否」すると発表した。

共同声明では、シリア危機の政治的解決が国連安保理決議第2118号、第2254号に準じなければならないとし、ロシアが呼びかけている大会を団居拒否すると表明した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に従い、逮捕者の釈放と包囲下にある地域に対する封鎖解除を主唱、国際社会に対してシリア国民を保護するよう呼びかけた。

共同声明に参加した武装集団は以下の通り:

1. 第21軍連合
2. (命じられるまま)正しく進め連合
3. 東部自由人連合
4. アドル連合
5. 殉教者アフマド・アブドゥー部隊連合
6. イッザ軍
7. ナスル軍
8. 第2軍
9. 自由イドリブ軍
10. マラーヒムの兵
11. エリート軍
12. シャーム戦線
13. 東部獅子軍
14. 東部軍
15. イスラーム軍
16. ヒムス軍
17. シャーム自由人イスラーム運動
18. ヌールッディーン・ザンキー運動
19. 南部の稲妻
20. 第1沿岸指弾
21. スンナの獅子師団
22. 第23指弾
23. ラフマーン軍団
24. 第9師団
25. ムスタファー連隊
26. 第1連隊
27. 北部師団
28. ハスム軍団
29. ハウラーンの騎士旅団
30. アンサール・ウマリー旅団
31. 第51旅団
32. 第5旅団
33. アンサール・スンナ旅団
34. 北部の鷹旅団
35. スルターン・スライマーン・シャー旅団
36. イスラーム自由旅団
37. ダイル・ザウル解放旅団
38. ムウタスィム旅団
39. 革命特殊任務(軍)
40. ラスタン軍事評議会

al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017

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トルコのイスタンブールで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、1月29~30日にロシアのソチで開催が予定されているシリア国民対話大会(シリア諸国民大会)に関して、「ロシアがその手先とともに、いわゆる国際的な原則を脇に追いやろうとしている」と非難、「基本となる要求はアサドと犯罪者一味の退陣である」と述べ、大会を拒否した。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県南西部、イドリブ県南部、ハマー県北部でシャーム解放機構などからなる武装集団への攻勢を続ける(2017年12月25日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月25日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県南西部のバイト・ジン村農場地帯方面でシャーム解放機構などからなる武装集団を追撃し、ハラファー村北東部のアーミル丘にある拠点を制圧した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月25日付)によると、ロシア軍およびシリア軍の戦闘機がタッル・トゥーカーン村、サラーキブ市、タッル・アマーラ村、シャイフ・バラカ村、フワイン村、タマーニア町、スカイク村、ムシャイリファ村、ダジャージュ村、アブー・ダーリー村などを爆撃し、少なくとも4人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍がラターミナ町一帯を激しく空爆・砲撃した。

AFP, December 25, 2017、ANHA, December 25, 2017、AP, December 25, 2017、ARA News, December 25, 2017、Champress, December 25, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2017、al-Hayat, December 26, 2017、al-Mada Press, December 25, 2017、Naharnet, December 25, 2017、NNA, December 25, 2017、Reuters, December 25, 2017、SANA, December 25, 2017、UPI, December 25, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは10件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年12月25日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(アレッポ県9件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(アレッポ県1件、イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

シリア政府との停戦に応じた自治体は現在、2,315市町村、武装組織の数は234組織。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2017をもとに作成。

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