トルコ軍がロジャヴァ支配地域近くのシリア領内に対空ミサイル・システムを配備(2018年12月31日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)が複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、トルコ軍部隊が31日晩、西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市一帯およびタッル・リフアト市一帯に近いダーラト・イッザ市近郊に対空ミサイル・システムMIM-23ホーク、通信設備およびレーダーを配備した。

al-Durar al-Shamiya, January 1, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 1, 2018

AFP, January 1, 2018、ANHA, January 1, 2018、AP, January 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2018、al-Hayat, January 2, 2018、Reuters, January 1, 2018、SANA, January 1, 2018、UPI, January 1, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県東部を爆撃し、民間人12人死亡、ダーイシュはYPG主体のシリア民主軍拠点に対して自爆攻撃を行い50人以上を殺傷(2017年12月31日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)によると、米主導の有志連合が県南東部のスーサ町を爆撃し、民間人12人が死亡、数十人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(12月31日付)によると、ダーイシュがハジーン市北西のバフラ村にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対して自爆攻撃を行い、50人以上を殺傷した。

AFP, December 31, 2017、ANHA, December 31, 2017、AP, December 31, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2017、al-Hayat, January 1, 2018、Reuters, December 31, 2017、SANA, December 31, 2017、UPI, December 31, 2017などをもとに作成。

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トランプ米大統領「有志連合はイラク、シリア領内のダーイシュの支配地をほぼ100%奪還した」(2017年12月31日)

ドナルド・トランプ米大統領は、ホワイト・ハウスでの定例会見で、「我々はISIS(ダーイシュ(イスラーム国))として知られる殺戮テロリストに対する戦いで歴史的な前進を成し遂げた。ISISを打ち負かすための有志連合は今日、このテロリストがイラクとシリアで掌握していた領域をほぼ100%奪還した」と述べた。

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ロシア連邦議会下院国際問題委員会議長アレクセイ・プシュコフ氏は、トランプ大統領のこの発言に関してFacebookで「現実に沿っていないし、現実と何の関係もない。それはフェイクで、政治的な目的があっての発言だ」と批判した。

AFP, December 31, 2017、ANHA, December 31, 2017、AP, December 31, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2017、al-Hayat, January 1, 2018、Reuters, December 31, 2017、SANA, December 31, 2017、UPI, December 31, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県、ダマスカス郊外県でシリア軍とシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団が激しく交戦(2017年12月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる武装集団とシリア軍がフワイン村一帯で交戦した。

シリア軍はフワイン村を数時間にわたって占拠したが、シャーム解放機構はこれを奪還したという。

一方、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月31日付)によると、ハマー北部郊外作戦司令室がフワイン村一帯で、シリア軍と交戦し、将兵数十人を殲滅したと発表した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)によると、シリア軍が県南部のカフルサジュナ村、ハルバ村を空爆・砲撃し、少なくとも7人が死亡した。

このほか、SNN(12月31日付)は、イドリブ県南部およびハマー県北東部でのシャーム解放機構などからなる武装集団とシリア軍の戦闘とロシア・シリア両軍の空爆の激化を受け、この2日で住民5,700人以上が同地を避難したと伝えた。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)によると、シリア軍が県南部の東アトシャーナ村、ハージブ町を空爆・砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラスター市、ハムーリーヤ市、カフルバトナー町、ナシャービーヤ町、ウーターヤー町、ミスラーバー市を爆撃・砲撃し、子供9人、女性3人を含む29人が死亡した。

また、SANA(12月31日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外を砲撃し、住宅複数棟が物的被害を受けた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が主導する「彼らが不正を働いた」作戦司令室に所属する武装集団がシリア軍と戦闘の末、ハラスター市内のアジャミー地区、ハダーイク地区、アジャミー・モスク地区、アジャミー・パン製造所地区、バシャル病院地区を制圧し、同地の350棟を掌握、同市郊外の車輌管理局一帯に展開するシリア軍を包囲した。

al-Durar al-Shamiya, December 31, 2017

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ダルアー県では、SANA(12月31日付)によると、反体制武装集団がダルアー市サハーリー地区、サッル地区、カーシフ地区を砲撃した。

AFP, December 31, 2017、ANHA, December 31, 2017、AP, December 31, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2017、al-Hayat, January 1, 2018、Reuters, December 31, 2017、SANA, December 31, 2017、SNN, December 31, 2017、UPI, December 31, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 31, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは19件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2017年12月31日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月31日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県10件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも7件(ヒムス県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県6件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,319市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月31日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、ウンム・トゥユール村西方でロシア軍ヘリコプターが墜落した。

同ヘリコプターは技術的トラブルにより墜落、士官1人を含む7人が死亡した。

al-Durar al-Shamiya, December 31, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 31, 2017をもとに作成。

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