イスラエル軍がダマスカス郊外県にあるイラン・ヒズブッラーの軍事拠点をミサイル攻撃、シリア軍が迎撃(2017年12月2日)

SANA(12月2日付)は、複数の消息筋の話として、イスラエル軍が深夜0時30分頃、ダマスカス郊外県のシリア軍拠点1カ所を地対地ミサイルで攻撃、シリア軍が防空兵器で迎撃し、ミサイル2発を破壊した、と伝えた。

複数の消息筋によると、イスラエル軍のミサイル攻撃によってシリア軍の拠点も物的被害を受けたという。

SANA, December 2, 2017

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ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)が、複数の地元消息筋の話として伝えたによると、ミサイル攻撃を行ったのは、(イスラエル軍地上部隊ではなく)イスラエル軍戦闘機で、キスワ市西方のマーニア山にあるイランの軍事拠点を標的としていたという。

この拠点には、ヒズブッラーの戦闘員が駐留し、武器や爆発物の製造工場が併設されていたという。

なお、イランのアーラム・チャンネル(12月3日付)によると、イスラエル軍航空機はレバノン領空を経由してシリア領空に侵入、5発のミサイルを撃ったという。

al-Hayat, December 3, 2017

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Qanat al-‘Alam, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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元国防長官の長男でビジネスマンのフィラース・トゥラース氏がスイスに本社を持つ建材企業とダーイシュを仲介か?(2017年12月2日)

フランス24(12月2日付)は、ムスタファー・トゥラース元国防大臣の長男でビジネスマンのフィラース・トゥラース氏が、シリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)を支援していたと伝えた。

同チャンネルは、セメント、骨材、コンクリートなどの製造・販売を行う企業ラファールジュホルシム(本社スイス)の前社長の話として、フィラース氏が同社とダーイシュを仲介していたと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、France 24, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍を離反したスィッルー前報道官がアナトリア通信の単独インタビューに答える「米国はテロ組織PKKに武器を供与している」(2017年12月2日)

11月半ばにトルコの工作によって西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を離反したタラール・スィッルー前報道官は、アナトリア通信(12月2日付)の単独インタビューに応じた。

スィッルー氏が公の場で発言するのは離反後初めて。

al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017

スィッルー氏はインタビューのなかで主に以下の通り述べた。

「米国は、シリアでダーイシュ(イスラーム国)と戦ういわゆるシリア民主軍を支援するとして、クルディスタン労働者党(PKK)に重火器や高性能兵器を供与したが、どのように使用されるかはまったく監視していない」。

「最初、私はアフリーン地域から、サラージカ旅団の名で、革命家軍(シリア民主軍所属)に加わるよう呼びかけを受けた。当時はトルコにいた。その後知り合うことになるハッジ・アフマド・ハドルーを名乗るアフリーン地域の責任者がいた。彼はPKKの幹部の一人だった」。

「シリア民主軍内で司令官たちは決定権を持っていなかった。決定権者はハドルーを名乗る人物で、彼はPKKの幹部だった」。

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はユーフラテス川左岸(東岸)のスワイダーン・ジャズィーラ村を制圧(2017年12月2日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がユーフラテス川東岸(左岸)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦(「ジャズィーラの嵐」作戦)を続行し、スワイダーン・ジャズィーラ村を制圧した。

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府の批判を受け、シリア政府代表団が提示していた12項目からなる原則文書を反体制派に初めて開示(2017年12月2日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブ8会議に参加している反体制派統一代表団(最高交渉委員会)に、ジュネーブ3会議の第2ラウンド(2016年3月)でシリア政府代表団が提示していた12項目からなる原則文書を初めて開示した。

デミストゥラ氏による開示は、1日のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表による厳しい批判を受けたもの。
RT(12月2日付)が伝えた。

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、RT, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団はダマスカス県・ダマスカス郊外県を砲撃、シリア軍と交戦(2017年12月2日)

ダマスカス県では、SANA(12月2日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が、旧市街バーブ・トゥーマ地区の聖マリア教会敷地内に着弾し、3人が負傷した。

迫撃砲弾はまた、カフルスーサ区のカフルスーサ発電所にも着弾し、複数人が負傷した。

SANA, December 2, 2017

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月2日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がジャルマーナー市内各所、ハラスター市郊外に着弾し、1人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)によると、シリア軍は東グータ地方のアルバイン市、ハラスター市、マディーラー市などを空爆し、複数人が死傷した。

これに対して、県南西部でシャーム解放機構とともに活動するシャイフ山(ヘルモン山)部隊連合は、シリア軍と交戦、未明までにバイト・ジン村一帯を制圧した。

AFP, December 2, 2017、ANHA, December 2, 2017、AP, December 2, 2017、ARA News, December 2, 2017、Champress, December 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2017、al-Hayat, December 3, 2017、al-Mada Press, December 2, 2017、Naharnet, December 2, 2017、NNA, December 2, 2017、Reuters, December 2, 2017、SANA, December 2, 2017、UPI, December 2, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは1件の停戦違反を、トルコ側は9件の違反を確認(2017年12月2日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月2日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも9件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県5件、アレッポ県4件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,291市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2017をもとに作成。

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