PYDやロジャヴァの幹部はシリア諸国民大会への参加の意思を表明(2017年12月21日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)の幹部スィーハーヌーク・ディーブー氏は、ロシアのソチで開催が決定されている「シリア諸国民大会」に関して「我々は、ソチでの大会、そしてシリア危機にかかわるそれ以外のすべての会合にも、ロジャヴァおよび北シリアの諸人民の意思を代表して出席するつもりだ」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月21日付)が伝えた。

一方、西クルディスタン移行期民政局の顧問を務めるバドラーン・ジヤー・クールド氏はロイター通信(12月21日付)に対し、「我々は(シリア諸国民大会への)招待を今も受けている」と述べ、参加の意思を示した。

AFP, December 21, 2017、ANHA, December 21, 2017、AP, December 21, 2017、ARA News, December 21, 2017、Champress, December 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017、al-Hayat, December 22, 2017、al-Mada Press, December 21, 2017、Naharnet, December 21, 2017、NNA, December 21, 2017、Reuters, December 21, 2017、SANA, December 21, 2017、UPI, December 21, 2017などをもとに作成。

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ロシアとトルコはPYD以外のクルド人代表のシリア諸国民大会への参加を調整(2017年12月21日)

RT(12月21日付)は、アスタナ8会議に参加している某代表団内の消息筋の話として、ロシア政府がソチでの「シリア諸国民大会」開催に向けて1,490人に招待状を送付する模様と伝えた。

そのなかには、クルド人23人がいるが、トルコ側は参加に慎重な姿勢を示しているという。

なお、RTによると、「シリア諸国民大会」の招待者は、アスタナ8会議で合意がめざされて、大会は1月29、30日の開催がめざされているという。

『ハヤート』(12月22日付)によると、トルコ政府は、ロシア政府に対して民主統一党(PYD)以外のクルド人の代表であれば「シリア諸国民大会」への参加を認めるとの意向を示し、ヴラジミール・プーチン大統領がトルコ訪問時に、シリア・クルド国民評議会、クルド系部族長、無所属活動家ら15人の氏名をトルコ側に示したという。

ルダウ・チャンネル(12月21日付)によると、プーチン大統領が提案した15人のなかには、シリア国民評議会元代表のアブドゥルバースィト・サイダー氏が含まれているという。

なお、シリア・クルド国民評議会は参加の是非を検討中だという。

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一方、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「シリア諸国民大会」の開催時期に関して、依然として確定していないと述べた。

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アスタナ8会議が開幕、反体制派は逮捕者釈放の争点化を狙う(2017年12月21日)

カザフスタン外務省主催のもと、同国の首都アスタナで、ロシア、トルコ、イランを保証国とする停戦協議「アスタナ8会議」が開幕した。

アスタナ入りしたバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、ホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)を団長とするイラン代表団、アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団とそれぞれ会談した。

またこれに先立ち、ロシア代表団は、イラン代表団、セダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とするトルコ代表団と個別に会談した。

ロシアのソチでの開催が決まっている「シリア諸国民大会」については、会議期間中にロシア、トルコ、イランの代表団が準備に向けて協議する予定だという。

SANA(12月21日付)が伝えた。

SANA, December 21, 2017

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月21日付)によると、アスタナ8会議に参加するためにアスタナを訪問中のシリア軍事革命諸勢力代表団は声明を出し、国連の技術チームと会談し、シリア政府によって拘置されている逮捕者釈放の問題について協議したと発表した。

AFP, December 21, 2017、ANHA, December 21, 2017、AP, December 21, 2017、ARA News, December 21, 2017、Champress, December 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017、al-Hayat, December 22, 2017、al-Mada Press, December 21, 2017、Naharnet, December 21, 2017、NNA, December 21, 2017、Reuters, December 21, 2017、SANA, December 21, 2017、UPI, December 21, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアのショイグ国防大臣、ラヴロフ外務大臣と会談、ジュネーブ会議の必要を強調(2017年12月21日)

22日にアスタナ入りを予定しているスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ロシアの首都モスクワでセルゲイ・ショイグ国防大臣、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

会談後、デミストゥラ氏は「ジュネーブ・プロセス以外にオルターナティブはない」と強調した。

これに対して、ラブロフ外務大臣は会談で、「政治プロセスを加速するために解決が必要な問題への議論に力点を置いた」としたうえで、「一部当事者が、このプロセスを妨害するため、さまざまな要因を濫用しようとしている」と非難した。

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しかし、ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、ジュネーブ会議を仲介しているスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に関して、「和平への道のりを挫折させ、ソチでのシリア諸国民大会開催を困難にしようとする反体制派の挑発を正しく評価できずにいる」と非難した。

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ロイター通信:ロシア人退役軍人数百人がシリアでの戦闘に参戦(2017年12月21日)

ロイター通信(12月21日付)は、複数の消息筋の話として、シリアでの戦闘に参戦するロシア人退役軍人の数が数百人に上っていると伝えた。

同消息筋によると、2017年だけでも、シリア国内での戦闘で28人のロシア人退役軍人が死亡しているという。

AFP, December 21, 2017、ANHA, December 21, 2017、AP, December 21, 2017、ARA News, December 21, 2017、Champress, December 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017、al-Hayat, December 22, 2017、al-Mada Press, December 21, 2017、Naharnet, December 21, 2017、NNA, December 21, 2017、Reuters, December 21, 2017、SANA, December 21, 2017、UPI, December 21, 2017などをもとに作成。

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ロシア下院はタルトゥース市のロシア海軍補給基地の拡張常設基地化法案を可決(2017年12月21日)

ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)は、タルトゥース県タルトゥース市にあるロシア海軍の補給基地(MTSP)を拡張し、常設基地とする法案を可決した。

この拡張・調節基地化により、大型の原子力艦艇の停泊も可能となるという。

『ハヤート』(12月22日付)、AFP(12月21日付)などが伝えた。

AFP, December 21, 2017、ANHA, December 21, 2017、AP, December 21, 2017、ARA News, December 21, 2017、Champress, December 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017、al-Hayat, December 22, 2017、al-Mada Press, December 21, 2017、Naharnet, December 21, 2017、NNA, December 21, 2017、Reuters, December 21, 2017、SANA, December 21, 2017、UPI, December 21, 2017などをもとに作成。

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自由シリア軍参謀総評議会はトルコによるザカリヤー大佐の処罰要請を撤回(2017年12月21日)

シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣国防省所轄の自由シリア軍参謀総評議会は声明を出し、ジャズィーラに出演し「機密情報」を漏らしたアブドゥルハミード・ザカリヤー大佐の身柄をトルコの治安当局への引き渡しとトルコによる処罰を要請した声明を撤回すると発表した。

al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017

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YPG主体のシリア民主軍のアウワーク准将がシリア民主評議会を離職(2017年12月21日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のフサーム・アウワーク准将はフェイスブックを通じて声明を出し、シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会を離職すると発表した。

声明では離職の理由については言及されていない。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月21日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017

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ハマー県北東部では、シャーム解放機構などからなる武装集団とダーイシュが一進一退の攻防を続ける(2017年12月21日)

ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月21日付)によると、シリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団が県北東部で交戦を続けるなか、シャーム解放機構などからなる武装集団がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ウンム・カバブ丘を奪還した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュがラスム・ハンマーム村を制圧した。

AFP, December 21, 2017、ANHA, December 21, 2017、AP, December 21, 2017、ARA News, December 21, 2017、Champress, December 21, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2017、al-Hayat, December 22, 2017、al-Mada Press, December 21, 2017、Naharnet, December 21, 2017、NNA, December 21, 2017、Reuters, December 21, 2017、SANA, December 21, 2017、UPI, December 21, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 21, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北東部、ダマスカス郊外県南西部でシャーム解放機構などからなる武装集団と交戦(2017年12月21日)

イドリブ県では、『ハヤート』(12月22日付)によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にある件南部のムシャイリファ村、アブー・ダーリー村一帯を爆撃した。

また、同地一帯では、シリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団が交戦した。

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ハマー県では、『ハヤート』(12月22日付)によると、戦闘機(所属明示せず)が、シャーム解放機構などからなる武装集団の支配下にある県北東部のラフジャーン村一帯を爆撃した。

また、同地一帯では、シリア軍とシャーム解放機構などからなる武装集団が交戦した。

県北部のラターミナ町、カフルズィーター市一帯でも、イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党、アフラール軍がシリア軍と交戦し、シリア軍が砲撃を行った。

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ダマスカス郊外県では、SANA(12月21日付)によると、クナイトラ県のハムル丘方面からバイト・ジン村農場地帯、マガル・ミール村一帯に侵攻したシャーム解放機構などからなる武装集団をシリア軍が迎撃した。

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シリア軍はダイル・ザウル県東部のブサイラ市にあるシリア民主軍の拠点を砲撃(2017年12月21日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月21日付)によると、シリア軍がユーフラテス川とハーブール川が交わる要衝に位置するブサイラ市にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所に対して重火器による砲撃を行った。

syria.liveuamap.com, December 21, 2017

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アレッポ市解放1周年の記念祝典が同市中心街で行われ数千人が参加(2017年12月21日)

アレッポ県では、昨年末にシリア軍によってアレッポ市東部街区が完全制圧されたことを記念し、アレッポ市中心街のサアドッラー・ジャービリー広場で記念祝典が催され、住民数千人が参加した。

祝典にはまた、ムハンマド・ラーミズ・タルジャマーン情報大臣、フサイン・ディヤーブ・アレッポ県知事、ファーディル・ナッジャール・バアス党シリア地域指導部アレッポ支部指導部書記長、ムハンマド・ナーイフ・サトリー同アレッポ大学支部書記長、シリア駐留ロシア軍司令部当事者和解調整センター代表(سيرغى تشيبتروف)らが参列し、祝辞を述べた。

SANA(12月21日付)が伝えた。

SANA, December 21, 2017
SANA, December 21, 2017
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アレッポ市解放1周年の記念祝典に合わせて反体制武装集団が同市を砲撃し、子ども2人が死亡(2017年12月21日)

アレッポ県では、SANA(12月21日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ナイル通りを砲撃し、子ども2人が死亡、6人が負傷した。

シリア人権監視団によると、迫撃砲はナイル通りの他にも、ティシュリーン通り、アンダルス地区に着弾した。

砲撃は、アレッポ市中心街でのアレッポ市解放1周年記念祝典に合わせたものだという。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2017年12月21日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月21日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県5件、ラタキア県1件、クナイトラ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(イドリブ県1件、ハマー県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,313市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 21, 2017をもとに作成。

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