SANA:米軍ヘリコプターがダイル・ザウル県での空挺作戦でダーイシュ幹部を救出し、ロジャヴァ支配下のハサカ県に移送(2017年12月28日)

SANA(12月28日付)は、米軍ヘリコプター複数機が28日、ダイル・ザウル県内で空挺作戦を実施、その後ハサカ県南部に飛び去った、と伝えた。

作戦に参加した米軍ヘリコプターは、ハサカ県南部のサッド避難民キャンプで目撃されたという。

SANAによると、米軍ヘリコプターは、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部複数名を乗せて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に移送したと思われるという。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 28, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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有志連合副司令官「アサド政権は支配地域内でのダーイシュの移動を許しているようだ」(2017年12月28日)

米主導の有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)副司令官(戦略支援担当)を務める英陸軍のフェリックス・ゲドニー少将は、記者団に対して、アサド政権がシリア政府支配地域内のダーイシュ(イスラーム国)の移動を黙認していると疑義を呈した。

ゲドニー少将は「ダーイシュの戦闘員は、政権支配地域を処罰も受けずに移動しているようだ。アサド政権はその支配地域内でダーイシュの敗北を望んでいないか、敗北させられないということだ」と述べた。

ロイター通信(12月28日付)、AFP(12月28日付)などが伝えた。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「アサド大統領とテロリストと断じたエルドアン大統領の発言は法的根拠がない」(2017年12月28日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、報道声明のなかで、アサド大統領を「テロリスト」と指弾したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の発言に関して「何らの法的根拠はない」と一蹴した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)が伝えた。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のハジーン市に到達(2017年12月28日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(12月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ブーカマール市近郊のハジーン市(ユーフラテス川左岸)に到達した。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バイト・ジン村一帯からのシャーム解放機構をはじめとする武装集団戦闘員の退去は「戦闘員側の要請」により延期(2017年12月28日)

ダマスカス郊外県では、シャームFM(12月28日付)によると、県南西部のバイト・ジン村一帯で活動を続けていたシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団戦闘員および家族の(イドリブ県およびダルアー県への)退去が延期となった。

戦闘員らの退去は、シリア政府とシャーム解放機構の合意に基づくもので、シリア政府側が準備した旅客バスがサアサア町に到着している。

だが、「戦闘員側の要請」により退去は延期されたという。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、Sham FM, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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シリア政府とイスラーム軍の合意に基づき、反体制武装集団が拉致していた16人が釈放(2017年12月28日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月28日付)によると、シリア赤新月社と赤十字国際委員会の合同チームが、東グータ地方のワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプに使節団を派遣し、反体制武装集団によって拉致されていた16人(うち子供2人)をシリア政府支配地域に移送した。

反体制武装集団側が拘束していた人質の解放は、シリア政府による逮捕者釈放、反体制武装集団支配地域からの重篤患者の搬出などにかかるシリア政府とイスラーム軍による合意の一環。

SANA, December 28, 2017

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017などをもとに作成。

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ハマー県ではシリア軍がイドリブ県南部を見下ろす戦略的要衝を制圧する一方、シャーム解放機構などからなる武装集団はザーラ火力発電所を砲撃で稼働不能に(2017年12月28日)

ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、反体制武装集団が件南部のザーラ火力発電所を砲撃し、発電所施設に物的被害が発生、稼働不能となった。

SANA, December 28, 2017

反体制武装集団はまた、ハマー市、スカイラビーヤ市に対しても砲撃を行い、子供1人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、砲撃を行ったのは中部師団で、ハマー航空基地のヘリコプター発着場などに対して砲撃を行ったという。

これに対して、ロシア軍戦闘機がカフルズィーター市、ザカート村を爆撃、シリア軍がカフルズィーター市を砲撃した。

一方、SANAやシリア人権監視団によると、スハイル・ハサン准将率いる部隊などからなるシリア軍は、県北東部でシャーム解放機構などからなる武装集団との戦闘の末、ムサイリファ村、ターマ村、マガーラ村、ワーリド村、ダジャージュ村、マクタア丘を制圧した。

これにより、シリア軍はイドリブ県南部とハマー県北東部を結ぶ交通の要衝であるアブー・ダーリー村を見下ろす地域を手中に収めた。

これに対して、シャーム解放機構に近いイバー通信(12月28日付)は、ハマー北部郊外作戦司令室のアブー・ハサン・ファールーク司令官の話として、同地での戦闘でシリア軍兵士60人が死亡したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、シャーム解放機構がシリア軍との戦闘の末、県南部のアブー・ダーリー村、ムシャイリファ(ムシャイフィラト・アブー・ダーリー)村を奪還した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(12月29日付)がホワイト・ヘルメットのムスタファー・ハーッジ・ユースフ・イドリブ局長の話として伝えたところによると、ロシア・シリア両軍戦闘機がサルマーン村、ムシャイリファ村、シャキーカート村、バーブーリーン村、タマーニア町、ウンム・ジャラール村、シャイハーン村などを空爆し、少なくとも22人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(12月28日付)によると、反体制武装集団がダルアー市サハーリー地区、カーシフ地区、そして同市北部一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)およびロシアの複数メディアによると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地が反体制武装集団のグラード・ロケット弾による砲撃を受けた、と伝えた。

また、第2沿岸師団が、トルコマン山一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, December 28, 2017、ANHA, December 28, 2017、AP, December 28, 2017、ARA News, December 28, 2017、Champress, December 28, 2017、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2017、al-Hayat, December 29, 2017、al-Mada Press, December 28, 2017、Naharnet, December 28, 2017、NNA, December 28, 2017、Reuters, December 28, 2017、SANA, December 28, 2017、UPI, December 28, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, December 28, 2017、December 29, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年12月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(12月28日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(アレッポ県8件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、ヒムス県3件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県2件、ハマー県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,317市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 28, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合はシリアとイラクでの爆撃で「意図せず死亡したとされる民間人」は2017年11月末の段階で1,799人、うち死亡が確認されたのは817人と発表(2017年12月28日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年11月にシリア、イラク両国領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる9件の新たな報告を受け、すでに報告されている695の案件と併せて調査を行い、101件の調査を完了した。

調査を完了した案件のうち92件は事実と異なり、民間人の犠牲者が出たとされるのは9件のみで、これによる民間人の犠牲者は11人だった。

これにより、2014年8月から2017年11月までに有志連合が実施した空爆2万8,562回によって、意図せず犠牲となったことが確認される民間人の数は817人となった。

なお、有志連合の空爆で意図せず死亡したとされる民間人の数は1,799人となり、うち死亡が確認されたのは208人となった。

CENTCOM, December 28, 2017をもとに作成。

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