イスラエル軍が再びアレッポ国際空港を爆撃、これによって空港がまたもや利用不能に(2023年10月14日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、14日午後11時35分にイスラエル軍がラタキア県西の地中海上空からアレッポ国際空港(アレッポ県)に対してミサイルで爆撃を行い、これによって物的損害が生じ、空港が利用できなくなったと発表した。

声明において、国防省は以下の通りイスラエルの攻撃を批判した。

この新たな攻撃は、イスラエル占領政体の犯罪的手法を示すもので、それは今日、明らかにパレスチナ人民に対して続けられている犯罪、女性や子供といった無辜の市民に対する虐殺のなかに体現されている。また、それは、この敵テロリストが、民間の空港に対する攻撃によって、法律や国際慣習を重視せず、地域、とりわけ中東におけるテロ組織の最大の支援者にしてテロの源泉であることを明白に示している。

SANA(10月14日付)が伝えた。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーとともに活動する諸派がダルアー県のアイン・ズィクル村近郊からイスラエル占領下のゴラン高原に向けてロケット弾を発射、イスラエル軍がロケット弾で応戦(2023年10月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、レバノンのヒズブッラーとともに活動する諸派がアイン・ズィクル村近郊から、イスラエル占領下のゴラン高原に向けてロケット弾を発射した。

これに対して、イスラエル軍は照明弾を発射し、占領地への戦闘員の潜入に警戒する一方、ロケット弾が発射されたアイン・ズィクル村一帯に向けて3発のロケット弾を発射した。

また、イスラエル軍戦闘機複数機が、レバノン領空を低空で飛行、警備にあたった。

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これに関して、イスラエル軍は午後10時半頃、X(旧ツイッター)の公式アカウント(https://twitter.com/idfonline/)を通じて、シリア領内からイスラエルの領土(占領下のゴラン高原)に砲弾2発が撃ち込まれ、空地に落下したと発表した。

また、これに先立ち、レバノン領土からイスラエル領内に侵入した不審な標的を迎撃したとも付言した。

一方、イナブ・バラディー(10月15日付)によると、この砲撃への報復として、イスラエル軍はダルアー県のサフム・ジャウラーン村とタスィール町の間に拡がる農地を砲撃した。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、October 15, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所を爆撃し女性1人が死亡、複数が負傷(2023年10月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるアルバイーン山地方一帯、イフスィム町、マシューン村北部、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バルユーン村、イドリブ市・サルミーン市街道沿線の工業地区東の紡績工場を爆撃し、アルバイーン山地方での爆撃で女性1人が死亡、男性1人が負傷、紡績工場でも2人が負傷した( シリア人権監視団によると、アルバイーン山地方に対する爆撃で負傷していた男性1人も16日に死亡した)。

シリア軍もルワイハ村一帯、バイニーン村および同地近くの森林地帯、マアーッラト・ナアサーン村、アーフィス村にあるトルコ軍の基地一帯、サルミーン市、マアーッラト・ウルヤー村、ビンニシュ村、アリーハー市、マアッルバリート村、フライフィル村、カンスフラ村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯、カフルバッティーフ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県西部のアスウース村、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村、タディール村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクバイナ丘一帯、トゥッファーヒーヤ村、ナビー・ユーヌス山、カッバーナ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃、これによりシリア軍兵士1人が死亡した。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるアンカーウィー村を砲撃した。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023、October 16, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県キバル村近郊でダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の通過に合わせて道路に仕掛けていた爆弾を爆発させ、兵士2人を殺害(2023年10月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属していると見られる正体不明の武装集団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるスブハ村で呪術を行っているとされる男性1人を殺害した。

また、キバル村近郊では、ダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の通過に合わせて道路に仕掛けていた爆弾を爆発させ、これにより兵士2人が死亡、2人が負傷した。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、シリア軍によるシリア北西部への攻撃を非難(2023年10月14日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月14日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモでは、参加者らが「イスラエルがダマスカスを爆撃し、アサドがイドリブとアレッポに報復する」などと書かれたプラカードを掲げ、シリア軍によるシリア北西部への攻撃に抗議した。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地を離陸したドローンがシリア政府の支配下にあるアレッポ市のフルカーン地区に飛来、将校グラブを攻撃(2023年10月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配地を離陸した無人航空機(ドローン)1機が、シリア政府の支配下にあるアレッポ市のフルカーン地区に飛来した。

シリア軍は、アレッポ市北西のバーシャムラ村上空で撃墜を試みたが失敗、ドローンはフルカーン地区にある将校クラブを狙って攻撃を試み、複数回の爆発が発生した。

アレッポ市にシャーム解放機構所属と見られるドローンが飛来したのは、この一週間で5回目。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023、Suwayda 24, October 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍は10日連続で北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を実施(2023年10月14日)

トルコ軍は10日連続で北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を行った。

アレッポ県では、ANHA(10月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市のシリア軍の陣地1ヵ所を自爆型の無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズィヤーラ村を砲撃した。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はガザ地区の230万人の住民をパレスチナの外に強制移住させる「シオニスト植民地主義的トランスファー政策」を拒否(2023年10月14日)

外務在外居住者省は声明を出し、イスラエル郡がガザ地区の中心都市であるガザ市のパレスチナ住民に対して24時間以内に同地区南部に避難するよう指示したことに対して、ガザ地区の230万人の住民をパレスチナの外に強制移住させる「シオニスト植民地主義的トランスファー政策」と非難、これを拒否すると表明した。

SANA(10月14日付)が伝えた。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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アラブ議会がパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応を協議するための緊急会合を開き、シリア人民議会の使節団も参加(2023年10月14日)

アラブ議会がエジプトの首都カイロで、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応を協議するための緊急会合「ガザとの連帯」を開き、シリア人民議会の使節団も参加した。

SANA(10月14日付)が伝えた。

AFP, October 14, 2023、ANHA, October 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2023、‘Inab Baladi, October 14, 2023、Reuters, October 14, 2023、SANA, October 14, 2023、SOHR, October 14, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはイドリブ県の過激派に対する爆撃で過激派10人を殺害、ピックアップ・トラックに搭載されていた多連装ロケット・システム、攻撃用ドローン5機、管制所2ヵ所、地下シェルター2ヵ所、武器弾薬庫5ヵ所を破壊したと発表(2023年10月14日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍がイドリブ県の「緊張緩和地帯設置」で過激派を狙って爆撃を実施し、過激派10人を殺害、ピックアップ・トラックに搭載されていた多連装ロケット・システム、攻撃用無人航空機(ドローン)5機、管制所2ヵ所、地下シェルター2ヵ所、武器弾薬庫5ヵ所を破壊したと発表した。

クリット副センター長はまた、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)によるシリア軍陣地への砲撃を8回(うちアレッポ県2回、ラタキア県1回、イドリブ県5回)確認、これによってシリア軍兵士2人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月14日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 14, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を4件、55キロ地帯への侵犯を4件確認したと発表(2023年10月14日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に4件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を4件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月14日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 14, 2023をもとに作成。

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国連のOCHA、UNHCR、UNICEF、WHO、DSSなどの職員からなる使節団がシャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部への越境(クロスボーダー)ミッションを実施、シリア軍とロシア軍の攻撃の被害状況を視察(2023年10月13日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)はレポートを発表し、12日に国連の使節団がシャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部への越境(クロスボーダー)ミッションを実施したことを明らかにした。

使節団はデヴィッド・カーデン・シリア危機地域人道調整官代理を団長とし、国連人道問題調整事務所(OCHA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国際連合児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)、国連安全保安局(DSS)の職員らが参加、10月5日以降のシリア軍とロシア軍の攻撃によって新たに国内避難民(IDPs)となった住民のために開放されたシャーム外科病院などを視察した。

なお、OCHAによると、10月5日以降のシリア軍とロシア軍の攻撃により、アリーハー市一帯などの住民約6万8000人が新たにIDPsとなった。

AFP, October 16, 2023、ANHA, October 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2023、‘Inab Baladi, October 16, 2023、Reuters, October 16, 2023、SANA, October 16, 2023、SOHR, October 16, 2023などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを訪れ、アサド大統領、ミクダード外務在外居住者大臣と会談:パレスチナ・イスラエル情勢への対応を協議(2023年10月13日)

アサド大統領は、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化への対応を協議するためにシリアを訪問したイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣と同行した使節団と会談した。

会談のなかで、アサド大統領は、パレスチナ人民と、70年以上にわたりはく奪されたままの権利を回復するために占領国イスラエルに対して行われている正当な闘争への支持を表明、イスラエル占領軍がガザ地区の民間人に対して行っている爆撃や強制退去がもたらす深刻さと流血の事態に警鐘を鳴らすとともに、国際的に禁止されている武器を使用してイスラエルがパレスチナ人に対して行っている犯罪を阻止するため、みなが団結しなければならないと強調、パレスチナ人民への支持を改めて表明した。

アサド大統領はまた、イスラエルが今日、パレスチナ人に対して行っている犯罪と虐殺は、パレスチナ人に正当な権利を放棄するよう圧力をかけようとする試みであるとしたうえで、パレスチナ人の国家建設の権利と、自由と尊厳をもって生きる権利を継続的に否定してきたことが、今日のパレスチナの領土の惨状をもたらした主因だと述べた。

さらに、シオニスト政体と西側諸国がこうした否定を続け、その歴史的、人道的真実を隠蔽しようとする限り、地域に安定はもたらされず、シオニス政体は占領地からの撤退を定めた国際決議を履行しなければならないと主張した。

これに対して、アブドゥッラフヤーン外務大臣は、パレスチナ人民に対するシオニスト政体の犯罪を停止するための国際的な取り組むを強化することの重要性を強調した。

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アブドゥッラフヤーン外務大臣ら一行は、続いてファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談し、緊迫するパレスチナ・イスラエル情勢への対応を協議した。

会談後の記者会見で、ミクダード外務在外居住者大臣は、アラブ諸国の領土の占領を続け、パレスチナ人民の権利を無視し、米国や西側諸国の際限ない支援を受けて犯罪、侵略、抑圧を行っているイスラエルに地域の緊張増加の主たる責任があると非難した。

ミクダード外務在外居住者大臣はまた、「我々は皆、パレスチナ人民の権利を守るためにパレスチナの抵抗勢力が下した決定を支持している。彼らは英雄的な行動を起こす前にあらゆる計算をしていた。イスラエルとそれを指示する者たちは、域内諸国への攻撃拡大やパレスチナ人民の破壊をめざすべきではない」と述べた。


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SANA(10月13日付)が伝えた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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イスラエルの当局は占領下のマジュダル・シャムス村出身のシリア人活動家のマクト氏を釈放(2023年10月13日)

イスラエルの当局は、占領下のマジュダル・シャムス村(クナイトラ県)出身のシリア人活動家で元捕虜のスィドキー・スライマーン・マクト氏を釈放した。

マクト氏は12日に自宅で一時拘束されていた。

SANA(10月13日付)が伝えた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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レバノン南部からパレスチナ人武装勢力がイスラエルへの潜入を試み、イスラエル軍とヒズブッラーが砲撃戦:イスラエルの砲撃でロイター通信の記者ら7人が死傷(2023年10月13日)

イスラエル軍は、レバノンとの境界(ブルー・ライン)に設置されているフェンスで爆発が発生したのを受けて、南部県スール郡のザヒーラ村、アルマー・シャアブ村一帯を砲撃した。

爆発は、イスラエル領内への潜入を試みたパレスチナ人武装勢力によるもの。

ナハールネット(10月13日付)が2人の匿名レバノン治安筋の話として伝えた。

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ナハールネットによると、この砲撃により、同地で取材活動を行っていたジャーナリストの一団が被弾し、ロイター通信のレバノン人カメラマンのイサーム・アブドゥッラー氏が、死亡、ロイター通信とジャズィーラ・チャンネルのジャーナリストら6人が負傷した。

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これに対して、レバノンのヒズブッラーは声明を出し、13日午後のイスラエルによるレバノン南部への攻撃への報復として、イスラエル北部の複数ヵ所を攻撃したと発表した。

声明によると、ヒズブッラーが攻撃したのは、アッバード陣地、マスカファアーム陣地、ラーミヤー陣地、ジャル・アラーム陣地。

マナール・チャンネル(10月13日付)などが伝えた。

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イスラエル軍は13日の午後7時頃、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/IDF/)、ドローンの攻撃を受けていると発表した。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Qanat al-Manar, October 13, 2023、Naharnet, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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政府の支配下にある首都ダマスカス、ダルアー県ムザイリーブ町でパレスチナ人民とその抵抗運動を支持し、ガザ地区に対するイスラエルの犯罪行為を非難するデモ(2023年10月13日)

連立与党の進歩国民戦線とシリアで活動するパレスチナ諸派は、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化を受けて、ダマスカス県のアルヌース広場でパレスチナ人民とその抵抗運動を支持し、ガザ地区に対するシオニスト占領国(イスラエル)の犯罪行為を非難するデモを行った。

SANA(10月13日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、デモは、ダルアー県のムザイリーブ町でも行われた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは、イドリブ県、パレスチナのガザ地区との連帯、すべての外国軍の撤退などが求める(2023年10月13日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月13日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモではまた、イドリブ県、パレスチナのガザ地区との連帯、すべての外国軍の撤退などが求められた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023、Suwayda 24, October 13, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市やトルコ占領下のシリア北部でガザ地区でのパレスチナ人による抵抗運動を支持するデモ(2023年10月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化を受けて、ガザ地区でのパレスチナ人による抵抗運動を支持するデモが行われた。

イドリブ市でのデモで、参加者らは「ガザにおける我らが民よ、あなた方の血なくして我々の血はなく、あなた方の魂なくして我々の魂はない、解放され、我々は見(まみ)えねばならない」、「砲撃はさまざまだが、犯罪者は、イスラエルであれ、その代理人、犬、その支持者であれ、一つだ」、「アラブの為政者たちよ、今日からは言い訳などできない」、「イドリブからガザへと続く傷は一つだ」などと書かれたプラカードを掲げて、連帯を訴えた。




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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるサッハーラ村、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のスーラーン・アアザーズ町、バーブ市、「オリーブの枝」地域内のアフリーン市でも同様のデモが行われた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市で、ガザ地区でのパレスチナ人による抵抗運動を支持するデモ(2023年10月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるマンビジュ市でパレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃激化を受けて、ガザ地区でのパレスチナ人による抵抗運動を支持するデモが行われた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の無人航空機1機がアレッポ市フルカーン地区にあるシリア軍の陣地複数ヵ所への爆撃を試みる(2023年10月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の無人航空機1機がアレッポ市フルカーン地区にあるシリア軍の陣地複数ヵ所への爆撃を試み、シリア軍が対戦車ミサイルで迎撃した。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県、ハマー県、ラタキア県を爆撃、シリア軍も砲撃を続ける(2023年10月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるタフタナーズ市一帯、マアーッラト・ナアサーン村一帯、ザーウィヤ山地方のバイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

この砲撃で、シャーム解放機構に所属するウバイダ・ブン・ジャッラーフ旅団のメンバー3人が死亡した。

また、ロシア軍戦闘機複数機がシャイフ・スィンドヤーン村一帯、バーラ村一帯、イフスィム町を爆撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、カフルバッティーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、ミラージャ村近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士1人を殺害、1人を負傷させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県西部のカフル・ヌーラーン村、カフルタアール村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のクバイナ丘を爆撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町・ウンム・マヤーズィン町間で若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、東ガーリヤ町とムサイフラ町を結ぶ街道でも、オートバイに乗った2人組がシリア軍のパトロール部隊によって撃たれ、1人が死亡、1人が逮捕された。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍は9日連続で北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を実施、オリーブを収穫する住民やシリア軍陣地を狙う(2023年10月13日)

トルコ軍は9日連続で北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を行った。

アレッポ県では、ANHA(10月13日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村、ハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃し、シャイフ・イーサー村でシリア軍兵士3人が負傷した。

このうち1人は 、このうち1人は14日に死亡した。

トルコ軍はまたスーガーニカ村、アキーバ村、バイナ村でオリーブの実を収穫していた住民、スーガーニカ村のシリア軍の陣地を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、11日に同軍がラッカ県のアイン・イーサー市近郊に設置されているトルコ軍基地(通称マズラア基地)に対して特殊作戦を実施し、戦車、軍用車、陣地、監視システムなどを破壊したと発表した。

 

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023、October 14, 2023などをもとに作成。

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運輸省は12日のイスラエル軍による爆撃で損害を受けたアレッポ国際空港が14日土曜日午前8時に再開すると発表(2023年10月13日)

運輸省は声明を出し、12日のイスラエル軍による爆撃で損害を受けたアレッポ国際空港が14日土曜日午前8時に再開すると発表した。

SANA(10月13日付)が伝えた。


AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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ベネズエラ、レバノンは12日のイスラエル軍によるダマスカス、アレッポ両空港への爆撃を非難(2023年10月13日)

ベネズエラ政府は、12日のイスラエル軍によるダマスカス、アレッポ両空港への爆撃について、「地域情勢をさらに複雑化する」と非難した。

RT(10月13日付)が伝えた。

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レバノン外務省は声明を出し、12日のイスラエル軍によるダマスカス、アレッポ両空港への爆撃について、国際法、国際慣習、国連憲章へのあからさまな違反で、地域と国際の平和と安定を脅かすものだと批判した。

NNA(10月13日付)が伝えた。

AFP, October 13, 2023、ANHA, October 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2023、‘Inab Baladi, October 13, 2023、NNA, October 13, 2023、Reuters, October 13, 2023、RT, October 13, 2023、SANA, October 13, 2023、SOHR, October 13, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党による9回の砲撃を確認したと発表(2023年10月13日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、イドリブ県の「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党によるシリア軍陣地への砲撃を9回確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 13, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を3件、55キロ地帯への侵犯を6件確認したと発表(2023年10月13日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に3件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を6件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 13, 2023をもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地を離陸したと見られるドローン複数機がアレッポ市上空に飛来、シリア軍防空部隊がこれを迎撃(2023年10月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配地を離陸したと見られる無人航空機(ドローン)複数機がアレッポ市上空に飛来、シリア軍防空部隊がこれを迎撃した。

一方、シリア軍は県西部のカフル・アンマ村を砲撃、これにより住民1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアーフィス村のトルコ軍基地の入口一帯を砲撃、これによりトルコ軍兵士2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に所属する沿岸師団がシリア政府の支配下にあるカサブ市内のシリア軍の陣地複数ヵ所を砲撃、これによりシリア軍の士官1人が死亡した。

国民解放戦線は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構となどともに武装連合体「決戦」作戦司令室を構成している。

AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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ロシア外務省はダマスカス、アレッポ両国際空港に対するイスラエル軍のミサイルによる爆撃をシリアの主権と国際法の基本規範に対する重大な違反と非難(2023年10月12日)

ロシア外務省は声明を出し、ダマスカス、アレッポ両国際空港に対するイスラエル軍のミサイルによる爆撃に関して、シリアの主権と国際法の基本規範に対する重大な違反であると非難した。

外務省はまた、パレスチナ・イスラエルの状況が急激に悪化しているなか、こうした強硬な行動は、地域全体での武力紛争の拡大を引き起こし、きわめて危険な結果を伴う可能性があり、いかなる状況においても許されるべきではないと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(10月12日付)が伝えた。

AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、RIA Novosti, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はダマスカス、アレッポ両国際空港に対するイスラエルの爆撃をパレスチナでの戦争犯罪や人道に対する罪から注意を反らそうとするものだと非難(2023年10月12日)

外務在外居住者省は声明を出し、ダマスカス、アレッポ両国際空港に対するイスラエルの爆撃に関して、占領国イスラエルとその支援者が続ける侵略と占領の政策の一環で、危機を輸出し、ガザ地区のパレスチナ人に対して占領政体(イスラエル)が犯している戦争犯罪や人道に対する罪から注意を反らそうとするものだと非難した。

SANA(10月12日付)が伝えた。

AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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運輸省はダマスカス、アレッポ両国際空港へのイスラエル軍の爆撃を受け、両空港に発着する予定だった全便をラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港便に振り返ると発表(2023年10月12日)

運輸省は声明を出し、イスラエル軍によるダマスカス、アレッポ両国際空港への爆撃を受け、両空港に発着する予定だった全便をラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港便に振り返ると発表した。

SANA(10月12日付)が伝えた。

AFP, October 12, 2023、ANHA, October 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2023、‘Inab Baladi, October 12, 2023、Reuters, October 12, 2023、SANA, October 12, 2023、SOHR, October 12, 2023などをもとに作成。

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