マッザ航空基地周辺が何者かによる3発の砲弾による攻撃を受ける(2025年12月9日)

ダマスカス県では、SANAによると、マッザ航空基地周辺が、何者かによる3発の砲弾による攻撃を受けた。
負傷者や物的損害は発生していないという。

SANAによると、内務治安部隊は、航空基地周辺で発射台4基を発見した。

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イスラエル軍はクナイトラ県のジャッバー村、ハーン・アルナバ市一帯に侵入、住民に向けて発砲、シリア軍兵士3人が負傷(2025年12月9日)

クナイトラ県では、SANAによると、装甲車1台とハンヴィー1台から成るイスラエル軍部隊がアドナーニーヤ村からジャッバー村とハーン・アルナバ市方面に侵入、サラーム高速道路に一時検問所を設置した。

SANAによると、イスラエル軍部隊は、検問所で民間人に向けて実弾や催涙弾を発射、これにより3人が負傷した。

SANAによると、これを受けて、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊などが、負傷者に対する救護活動を行った。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が検問所を設置し、民間車輛と住民の通行を遮断したのは、ジュバーター・ハシャブ村とハーン・アルナバ市を結ぶ道路、ジャッバー村とハーン・アルナバ市を結ぶ道路、首都ダマスカスとハーン・アルナバ市を道路。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊はその後撤退、負傷した3人は国立ゴラン病院に搬送された。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊は検問所近くを通過する際、「アッラー・アクバル」などと連呼し、威嚇した。

シリア人権監視団によると、負傷したのはシリア政府軍の兵士。

一方、イナブ・バラディーによると、負傷したのは、ハムザ・ダッバーク氏、ムハンマド・ダッバーク氏、ナースィル・バクル氏で、このほかにも民間人が発砲を受けたが、容体は不明。

また、SANAシリア人権監視団によると、ハーン・アルナバ市で、住民らがイスラエル軍の侵入と住民に対する発砲に抗議する抗議デモを行った。

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シリア人権監視団によると、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が県南部のイッシャ村を訪問し、現地視察を行った。

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シャルア暫定大統領はシャイバーニー外務在外居住者および外務在外居住者省の幹部らを迎え、解放記念日の祝意を表明、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談(2025年12月9日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者および外務在外居住者省の幹部らを迎え、解放記念日の祝意を表明、国際社会におけるシリアの存在感強化に向けた取り組みを称賛した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(首相)と電話会談を行った。

電話会談では、ムハンマド皇太子が解放記念日に祝意を表すとともに、二国間関係の現状と、協力拡大の可能性、地域・国際情勢、シリアの安定・治安・経済回復への取り組みについて意見が交わされた。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、バーレーンのハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファ国王から解放記念日を祝う祝電を受け取った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シリア国連常駐代表部は、ニューヨークで解放記念日を祝う式典を開催し、国連加盟国の代表や国際機関の高官らを招待した。

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北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ県やダイル・ザウル県で解放記念日を祝うデモ:シリア民主軍は介入せず(2025年12月8日)

イナブ・バラディーによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ県ラッカ市やダイル・ザウル県アブー・ハマーム市などで解放記念日を祝うデモが行われた。

シリア民主軍によるデモ強制排除の動きはなかったという。

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在シリア日本大使館は解放記念日に祝意(2025年12月8日)

在シリア日本大使館は、フェイスブックを通じて、解放記念日に合わせて声明を出し、以下の通り発表した。

この重要な機会にあたり、日本は、シリアが平和的かつ包括的な移行を達成するために行っている努力を高く評価し、対話を通じて平和裏に統合されることへの期待を表明する。
また日本は、自らの経験と独自の知識を生かしながら、今後もシリアを支援し、常にシリア国民と共にある。

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シリア民主軍はシャルア移行期政権の支配地域での解放記念日の祝賀行事での挑発的・敵対的な扇動行為を非難(2025年12月8日)

シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明するとともに、一部の勢力が今も前政権の「分断と憎悪の言語」を繰り返し、扇動、排外的言説を再生産していると非難、排除なき国民的対話と新たな社会契約が必要だと強調した。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権の支配地でアサド政権崩壊に関連する祝賀が行われるなか、同政権の国防省に所属する武装グループが同軍に対して挑発的・敵対的な扇動行為(示威行動)を行ったとして、これを非難した。

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民主社会運動(TEV-DEM)は公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明する一方、「アル=カーイダから派生したシャーム解放機構」が作り出したアフマド・シャルア移行期政権を「国民への約束に忠実ではなく、むしろその背後にいる後見人に忠実」だと断じ、トルコ、カタールの影響力の強化、ムスリム同胞団や排外的民族主義勢力の台頭、アラウィー派とドゥルーズ派への虐殺、キリスト教徒への攻撃、クルド人にかかる真実と、シリア民主軍による「テロとの戦い」と国家建設のける役割の歪曲を行っていると非難した。

そのうえで、前政権の崩壊は、抑圧と否認の終わりを意味するものではないと強調、シリア国民が自由と尊厳という真の目標を達成するまで、闘いを継続すると表明した。

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シャルア移行期政権に属する武装集団がスワイダー県の前線を複数回にわたって砲撃(2025年12月8日)

スワイダー県では、国民防衛部隊(フェイスブック)シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装集団が、タッル・ハディード村・工場道路・カナーキル村(ダマスカス郊外県)の前線で複数回にわたって砲撃、国民防衛部隊が応戦した。

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米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村にある基地に物資を搬入(2025年12月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛、密閉コンテナ、燃料タンクを積んだ20台のトラックなどからなる米主導の有志連合の車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク・クルディスタン地域からシリアに入り、カスラク村にある基地に物資を搬入した。

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ハマー県、ヒムス県でアラウィー派、ムルシド派が襲撃を受ける(2025年12月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハンダク村で、アラウィー派の30代の男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて重傷を負った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のユーフラテスの盾地域の拠点都市アアザーズ市近郊のカフィーン村で、アレッポ市アシュラフィーヤ地区に居住していた50代の男性(クルド人)とその息子が20人以上からなる武装グループの襲撃を受け、刺されて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で正体不明の武装グループが男性を銃撃し、殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区にムルシド派の住宅や商店に正体不明の武装グループが手榴弾を投げ込んだ。

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イドリブ県ダイル・ハッサーン村でダーイシュのセルによって車の座席下に仕掛けられたと見られる高性能爆弾の爆発によって司法関係者が死亡(2025年12月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ハッサーン村で、調査情報・拘束者関連ファイルを担当していたアレッポ県の司法関係者が、ダーイシュ(イスラーム国)のセルによって車の座席下に仕掛けられたと見られる高性能爆弾の爆発によって死亡した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部の各所でアラウィー派の住民がゼネストを実施(2025年12月8日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会(フェイスブック)は、同評議会議長であるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応するかたちで、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部の各所でアラウィー派の住民がゼネストを実施したと発表した。

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シリア人権監視団によると、住民らはゼネストを「尊厳と正義を表明するための確固たる姿勢」と位置づけ、各地で「我々は皆ガザール・ガザール師とともにある」、「我々は皆ストライキを支持する、ストライキは権利であり尊厳である」、「アラウィー派の血は安くない」といったスローガンが壁などに書かれ、支持が表明された。

シリア人権監視団によると、ゼネストは、ラタキア県のラタキア市、ジャブラ市、タルトゥース県タルトゥース市、サーフィーター市、ドゥライキーシュ市、ハマー県ミスヤーフ市などで実施され、アラウィー派が所有する商店や市場はほぼ完全に閉鎖された。

一方、シリア人権監視団によると、沿岸部の学校・大学・行政機関などの教育関連機関が、職員に対し完全出勤を厳命し、欠勤した場合は解雇を含む処分の可能性を警告した。

シリア人権監視団が公開したデモの様子の写真・画像は以下の通り:
ラタキア県ラタキア市








ラタキア県クタイリーヤ村

ラタキア・タルトゥース高速道路

ラタキア県ジャブラ市



ラタキア県カルダーハ市

タルトゥース県ミスヤーフ市・サーフィーター市

タルトゥース県ミンタール村

タルトゥース県農村各所



タルトゥース県サフサーファ村

タルトゥース県タルトゥース市

タルトゥース県バーニヤース市

タルトゥース県カルトゥー村


ハマー県アイン・クルーム村



ハマー県サルハブ市

ハマー県イナーブ村

ハマー県バアリーン村

ヒムス県ヒムス市


ヒムス県スワイリー村・アルカーヤー村

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シャルア移行期政権の支配下にある各地で、祝賀の集会、イベントでイスラーム過激派を象徴する旗が掲げられ、ウマウィーイーン広場では男女の同席に過激派が抗議しイベントが途中で中止に(2025年12月8日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ダマスラフー地区および市北部周辺で、アフマド・シャルア移行期政権の支持者が軽武装して、イスラーム過激派を象徴する旗を掲げるなどして、示威行動を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、移行期政権の支持者がタッルカラフ市近郊のタッバト・ハンナー村にあるアラウィー派宗教施設に侵入し、タクビール(アッラーアクバルの唱和)を連呼した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団が9日に発表したところによると、フォーシーズン・ホテル前の通りでアフマド・シャルア移行期政権の支持者がイスラーム過激派を象徴する旗を掲げるなどして行進した。

また、シリア人権監視団が9日に発表したところによると、前政権と関係が深いことで知られていたハイダル・ダーウード氏の菓子店に対して、シャルア移行期政権の軍の兵士と見られる男性が、「ハイダル・ダーウードはハイバルのユダヤ教徒だ」などと暴言を吐いた。

シリア人権監視団は12月9日、ウマウィーイーン広場で予定されていた祝賀イベントが途中で中止となり、内務省当局によって即時撤収が決定されたことについて、過激派が乱入し、男性と女性が一緒に参加していることに異議を唱えたことが原因だと発表した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイドナーナー市での祝賀イベント最中に、一部参加者がシリア民主軍を脅迫するスローガンを連呼した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団が9日、県内の学校の校庭で、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊が、生徒らを祝賀イベントに強制的に参加させている映像を公開した。

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シャルア移行期政権の支配下にある各地で、祝賀の集会、イベントでの混雑や花火・弾薬で1人死亡、200人以上が医療措置を受ける(2025年12月8日)

イナブ・バラディーシリア人権監視団などによると、ダマスカス県のウマウィーイーン広場での祝賀行事中に参加者らの激しい押し合い、発煙する花火や弾薬によって、死者や失神者が発生、ダマスカス県当局は、市民に対し、同広場およびその周辺へ近づかないよう呼びかけた。

また、イナブ・バラディーによると、事態を受けて、ダルアー市と首都ダマスカスを結ぶ街道が封鎖された。

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保健省(フェイスブック)によると、ダマスカス県での祝賀行事で、医療処置(応急対応)が行われたのは247件、病院への搬送が18件、死亡が1人(慢性的な心臓疾患を抱えていた17歳の少年が煙と混雑により窒息死亡)した。

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タルトゥース県のバーニヤース郡広報局(フェイスブック)によると、バーニヤース市で無差別発砲により男性1人が死亡した。

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シリア・アラブ赤新月社(テレグラム)によると、各県でボランティア・チームが祝賀会場で、窒息、意識不明、低血圧などへの対応にあたったと発表した。

各県での対応件数は以下の通り:

ダマスカス県:現場での応急処置200件。5人の負傷者を病院へ搬送、187人の迷子への対応、36件の心理的初期支援を実施。2人の移動診療所が260名以上に医療ケアを提供。
アレッポ県:現場での応急処置59件
ハマー県:現場での応急処置14件。15人の迷子への対応、23名の失神・負傷者を病院へ搬送。
イドリブ県:現場での応急処置38件。6人を治療のために病院へ搬送。移動診療所によって50人の患者に医療サービスを提供。3人の迷子に対応。
ラタキア、タルトゥース県:22人の負傷者に現場で応急処置、3人を病院に搬送

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サウジアラビア、ヨルダン、トルコ、オマーンなどが解放記念日に祝意(2025年12月8日)

SANAによると、ヨルダン政府、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドルアズィーズ・アール・サウード国王およびムハンマド・ビン・サルマーン皇太子、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領(X)イエメン大統領指導評議会、コソボのフィヨサ・オスマニ大統領(X)、ヨルダンのフサイン2世国王、クウェートのミシュアル・アフマド・ジャービル・サバーハ首長、オマーンのハイサム・ビン・ターリク・サイード国王は、解放記念日を祝して、アフマド・シャルア移行期政権に祝電や祝辞を送った。

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シャルア移行期政権の支配下にある各地で、祝賀の集会、イベント(2025年12月8日)

SANAによると、解放記念日を記念して、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にある各地で、祝賀の集会、イベントが実施された。

集会、イベントが行われた主な場所は以下の通り。
ダマスカス県タダームン区、ルクン・ディーン地区、マルジャ地区、サールージャ地区、カダム区、サーリヒーヤ地区、ウマウィーイーン広場、マイダーン区、カフルスーサ区

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解放行進

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ムアッズィン高速道路(オートストラード・マッザ)(軍事パレード)

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ダマスカス郊外県ミスラーバー市

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ダマスカス郊外県ドゥーマー市

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シリア革命軍事展

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ダマスカス郊外県タッル市

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アレッポ県アアザーズ市

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アレッポ県アレッポ市

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ヒムス県ヒムス市

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ハマー県西部のスカイラビーヤ市

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ハマー県スカイラビーヤ市

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ハマー県ハマー市

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ラタキア県ラタキア港、ラタキア市

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タルトゥース県バーニヤース市

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タルトゥース県タルトゥース市

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イドリブ県イドリブ市

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イドリブ県バーブ・ハワー国境通行所

ダルアー県ブスラー・シャーム市

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ダルアー県ダルアー市

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ダイル・ザウル県ブーカマール市

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ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市

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クナイトラ県サラーム市(旧バアス市)

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シャルア暫定大統領、解放記念日を記念してウマイヤ大モスクでのファジュルの礼拝、軍事パレード、シリア革命軍事展、公式記念式典に参加(2025年12月8日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、解放記念日に合わせて、首都ダマスカス旧市街のウマイヤ大モスクでファジュルの礼拝を行った。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、礼拝後、解放記念日を祝して演説を行った。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は続いて、閣僚、軍司令官、政府高官らとともに、解放記念日を記念して国防省が首都ダマスカスで行った軍事パレードに出席した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は続いて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣、軍司令官らとともに首都ダマスカスの見本市会場で開催されているシリア革命軍事展を視察した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はその後、コンベンション・センターで開催された解放記念日の公式記念式典に出席した。

式典には、閣僚、軍司令官、各地の有識者、宗教関係者、社会活動家らが出席した。

大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は式典で記念演説を行った。

SANAによると、演説の内容は以下の通り。

英雄たちへ、
祖国をその血で解放した者たちへ、
喪失に耐えながら心に希望を抱き続けた母たちへ、
孤児として人生を始め、生きる意味を知る前に喪失の暗闇を経験した子どもたちへ、
国内外で抑圧と不正義の年月に耐え、あらゆる困難に立ち向かった偉大なシリア国民へ、
歴史の中心にいる諸君へ。
諸君らは英雄譚の1ページであり、偉大な勝利の物語の構成者である。
シリアが専制と圧制から解放され、祖国が誇り高く自由な姿でその民のもとへ戻ったこの記念日に心から祝意を表する。
50年以上もの間、シャームは東洋の至宝としての地位を失い、その歴史・文化・アイデンティティから切り離されようとしてきた。何度も何度も埋められようとしましたが、月の顔を隠し、太陽の光を遮ることなど、誰にもできない。
ここシャーム。
ここから人類史が歩み始め、ここから再び歩み出す。
この聖なる地から信仰の薫りが世界に広がり、人々は人間性・忠誠・正義・知恵の意味を悟り、それらを世代から世代へと受け継いできた。
旧体制の時代は、我が国の歴史に刻まれた暗黒ページだった。
専制は一時は支配したが、やがて崩れ落ち、再び洞察と対話と兄弟愛が世に満ちた。シャームは心の拠り所となり、国際的利益の均衡点となり、世界のシリアに対する語りは「同情」から「賞賛と誇り」へと変わった。このすべてが、わずか1年で起こった。アッラーに感謝する。
シャームよ、なんと驚くべき存在か。
そこには善良さと品位があり、澄んだ心、鋭い知恵、輝く知性がある。
あなた方国民は権利を奪われ、尊厳を踏みにじられたとき、最も強靱だった。
人々は早くから権利は奪い返すものであって、与えられるものではなく、自由には代償があり、勝利は忍耐によってのみ得られることを悟っていた。
その結果、偉大な成果が訪れた。
旧体制は、国民の間に争いと分裂を持ち込み、シリア人の心と精神に疑念を植え付けた。
権力と国民の間に恐怖の壁を築き、市民という契約を「忠誠と隷属の証文」へと変質させ、人々の意志をくじき、自己信頼を失わせた。
国家はあらゆる分野で最下層に引きずり下ろされ、「無法」と汚職と賄賂の仕組みが築かれ、国民は貧困と無知と権利剝奪へ追いやられた。
言葉は罪となり、創造性は恥とされ、愛国心は罪として扱われた。
今日、自由の太陽が昇る中で、我々はその遺産と完全に決別し、虚偽の幻想を打ち砕き、専制と圧制の時代から永遠に離れ、新たな夜明けへ踏み出す。
その柱は、正義・慈愛・市民性・共生・創造性、そして祖国建設における輝きだ。
旧体制との戦いの終結は、働き・努力・勤勉の現場における新たな戦いの始まりに過ぎない。
言葉を行動で裏付け、約束を誠実に果たし、価値を実践で確立する戦いだ。
国民は、長年の抑圧の後、我々に信頼を与え、責任という託された重荷を預けた。
であれば、我々の標語は「誠実」、我々の誓いは「建設」でなければならない。
解放の瞬間から我々は全国を巡り、国民の訴えに耳を傾け、その上で新しいシリアの明確なビジョンを策定した。
それは、過去の栄光を受け継ぎつつ未来を目指し、アラブ・地域・国際圏における本来の位置を取り戻す強い国家だ。
外交面では、我々は世界にこのビジョンを伝え、各国の代表団を受け入れ、諸国を訪問した。
シリア外交の努力により、国外でのシリアのイメージが根本的に変わり、地域と世界の信頼できるパートナーとなった。
経済・投資面では、エネルギー、港湾、空港、不動産、通信といった重要分野で友好国と戦略的提携を結んだ。
これらの提携は経済回復を後押しし、投資の道を開き、雇用を創出し、国家経済の構造を改善した。
生活面では、国民の生活に直接影響する経済政策の合理化に努め、所得水準を段階的に引き上げ、苦しみを軽減し、より安定と公平性の高い環境を整えた。
また、さまざまな武装勢力を統合し、職業性と国家忠誠を基盤とする統一国軍を創設した。
これにより、国家の安全と安定は強化された。
新しいシリア建設の道を歩む今日、我々は「移行期の正義」の理念を守り、法を犯し国民に対して罪を犯した者を必ず追及すると同時に、被害者の権利を守り、正義を実現することを約束する。
国民の「知る・問う・責任を問う・和解する」権利は、国家安定の基礎であり、違反行為の再発を防ぐ根本原則であり、市民と国家の信頼構築の礎である。
失踪者とその家族は、人道的に最優先の課題であり、いかなる妥協もない。
我々は真実の究明に絶えず努める。
シリア国民よ、
諸君らは「勝利とは始まりにすぎない」ことを世界に証明した。
共に物語を完成させよう。
試練に耐え、神により尊厳と勝利を授かった国民の物語を。
勝利を、努力・行動・正義・慈愛の責任として体現し、
祖国を先進国の列へと押し上げようではないか。
最後に、血と苦難、傷と痛みによってこの道を切り開いたすべての人々、
戦士、捕虜、殉教者、負傷者、革命家、闘士、
そしてその家族に、心からの敬意と平和を捧げる。

SANAによると、式典で、シャルア暫定大統領は、旗手のアドナーン・カッサール氏から「解放行進の兜」を受け取った。

また、シャルア暫定大統領は、アブー・カスラ国防大臣および「攻撃抑止」の戦いに参加した軍司令官らに「勝利の盾」を授与した。

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アラビーヤ・チャンネル:アサド前大統領が在任中にシブル大統領府特別顧問(政治報道局長)らと車内で交わした会話を録画した映像を独自に入手(2025年12月6日)

アラビーヤ・チャンネルは、アサド前大統領が在任中にルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)らと車でダマスカス郊外県のグータ地方を訪れた際に車内で交わされた会話を録画した映像を独自に入手したと発表、これを公開した。

映像には、アサド大統領がシリアの現実に対して辛辣な発言や嘲笑を行う内容が記録されている。

アラビーヤ・チャンネルの情報源によれば、社内にはシブル顧問のほか、同顧問の助手アムジャド・イーサー氏が同乗していたという。

ある映像では、シブル顧問が、破壊された軍用車輛を見て、「これはあの人たちの? それとも私たちの?」と尋ねると、アサド大統領は「若者たちはどこだ? 誰もいないのあ…奇妙だ…」などと答えている。

別の映像では、シブル顧問が、「私たち、グータを出るのね……出るときに何て言えばいい?」と尋ねると、アサド大統領は笑いながら「東グータなんてくそくらえだ」と応えている。

また、別の映像では、シブル顧問が、「ヒズブッラーはあれだけ得意げだったのに、最近は声すら耳にしなくなった」と語ると、アサド大統領は「サクバー市(ダマスカス郊外県)へ入るぞ。ここが解放されたなんて知らなかったよ」と嘲笑している。

さらに、別の映像では、アサド大統領の手にキスをした兵士たちを嘲り笑う場面も含まれおり、シブル顧問が「街中にある自分の写真を見てどう思うか」と尋ねると、アサド大統領は「何も感じない」と答えている。

映像では、アサド大統領とシブル顧問が警察や内務大臣を嘲笑する場面も収められている。

シブル顧問は、「内務大臣は自分の警察を見て喜んでるのよ。フェイスブックに毎回ニュースを載せさせて」と述べると、アサド大統領は「恥ずかしいだけじゃない、むしろ嫌悪を感じる」などと応えている。

さらに、また別の録音では、「写真のために戦車の上に立ちたい」というアサド大統領が発言、シブル顧問が、シリア軍第25特殊任務師団司令官のスハイル・ハサン准将について、「暇じゃないのよ。カシオン山に足を乗せて、ロシア人の随伴者たちと写真を撮ってるんだから」と皮肉ると、アサド大統領はハサン准将のことを「奇妙な理論の持ち主」と評し、別の場面では、アサド大統領が自身の苗字(「アサド」は「獅子」の意味)を揶揄して、「ニムル(トラ)」の愛称で知られていたハサン准将が「別の動物の名前に変えるべきだ」などと語っている。

別の映像では、アサド大統領が「シリア人はモスクに金を使うくせに、食う物もない」と国民を見下す発言、シブル顧問は、アサド大統領に対する軍の無線での呼びかけを嘲り、国民について「礼儀正しい」と馬鹿にしている。

またシブル顧問は、アサド大統領に対し、「我々の若者はジャウバル地区(ダマスカス県)を略奪して、何ひとつ残さなかった」と述べると、アサド大統領は、「街はもともと破壊されていたし、あの地域の問題は和解で解決できる」と答えている。

さらにシブル顧問は車で廃墟を通過する際、アサド大統領に向かって「あなたは人道問題の話をする気がない。でも軍事の話となると、「ヤー・ラティーフ」(なんて熱心なの)」と皮肉を述べている。


このほか、別の映像では、士官が兵士らの前でアサド大統領に「あなたの手と足をキスさせてください」と懇願する場面が記録されている。

アラビーヤ・チャンネルのマフムード・ワーウィー特派員によると、これらの映像は大統領府内で「極秘」と記された封筒に保管されており、そのなかにはシブル顧問の個人的文書も収められていたという。

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北・東シリア地域民主自治局は12月7、8日の両日、支配地域であらゆる集会・大衆的行事・社会的催事を禁じることを決定(2025年12月6日)

北・東シリア地域民主自治局は、フェイスブックを通じて通達第7号を発出し、12月7、8日の両日、支配地域であらゆる集会・大衆的行事・社会的催事を禁じる決定を下した。

 

この措置は、内紛を引き起こそうとするテロ組織の細胞の活動増加、旧体制崩壊の記念日を悪用したテロ攻撃の可能性などを踏まえ、市民の安全・公共の利益・社会的安寧を守るための措置として実施される。

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シリア民主軍のアブディー総司令官と北・東シリア地域民主自治局がバアス体制崩壊から1年を記念して声明を発表(2025年12月7日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アサド政権(バアス党政権)崩壊から1年に合わせたマズルーム・アブディー総司令官の以下のメッセージを発表した。

ちょうど1年前、バアス体制の崩壊によってシリアは新たな段階に入り、独裁と分断の数十年を終わらせた歴史的な転換点を迎えた。
我々は、正義・安定・パートナーシップ・そしてすべての構成体の権利の保護にもとづく未来を築こうとするシリア国民の意思を象徴する、この記念日にあたり、全シリア国民に祝意を表する。
現在の段階は、すべての者が国家的責任を共有し、シリア人の利益を最優先に据えた包括的対話が求められている。
我々は、3月10日合意を「民主的で、地方分権的で、国民の意思にもとづくシリアを構築するための基礎」として揺るぎなく支持し続ける。
それは自由・正義・平等の価値によって守られるべきものである。

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北・東シリア地域民主自治局は、公式サイトを通じて、アサド政権(バアス党政権)崩壊から1年に合わせて声明を発表した。

声明のなかで、北・東シリア地域民主自治局は、政権崩壊を「国民の希望の一部を実現する重要な一歩」と位置づけたうえで、「より重要で長い道のり、民主的・自由・地方分権・権利が守られ、差異が尊重され、専制と不正義と排除がないシリアの構築が、今まさに我々全員に求められている」と強調した。

そのうえで、アフマド・シャルア移行期政権が、全国を代表する包括的対話が行われなかったこと、移行期内閣の発足、人民議会選挙、沿岸部やスワイダー県での虐殺事件がシリア国民の要求・現実・未来への希望を反映しておらず、むしろ国家的結束を破壊し、社会分断を深刻化させ、憎悪と過激主義を助長したと批判、これらの措置は、「バアス体制の排除・不透明性・独断・国民意思の無視」と変わらないと断じた。

そのうえで、包括的で参加型の国家政策を採用すること、全シリア国民にふさわしい新しい祖国を建設すること、全国規模の誠実な対話の開始、国内避難民・難民の安全な帰還の保証、すべての分野において国民の目標を迅速に実行する仕組みの構築を求めた。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会はガザール議長のビデオ演説を発表、ゼネストを呼び掛ける(2025年12月6日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長であるガザール・ガザール師のビデオ演説を発表した。

演説のなかで、ガザール師は、アフマド・シャルア移行期政権が「不正な体制を、より不正な体制へと置き換えることで、その記念日を祝おうとしている」と述べ、市民への脅迫、解雇、強制的な異動、抑圧、威嚇などが、祝賀行事への参加を強制するためのもので、過去の年月が残した「深い傷」を露骨に無視していると批判した。

また、アサド政権の崩壊は本来「専制の崩壊」であるべきだったが、実際には「自由の名のもとで、この祖国に残されていたものを崩壊させている」と表現し、圧制が激化し、弱者の声が封じられた結果、正義の欠如と抑圧の激化により、「暗黒のタクフィール主義思想」への帰属が拡大していると警告した。

そのうえで、今月8日から12日までの5日間、ゼネストを実施すると表明、「真の自由を信じるすべての高潔な自由人」に対して参加を呼びかけ、「高まる専制」に対抗する倫理的立場を示すよう求めるとともに、「不正にあなた方の声を奪わせてはならない。我々の一人への攻撃は、我々全員への攻撃である」と述べた。

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バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使「この地域では分権は本当にどこでもうまくいったことがない」:シリア民主評議会広報局のアリー共同議長が反論(2025年12月7日)

シリア民主評議会広報局のハサン・ムハンマド・アリー共同議長は、ルダウ・チャンネルに対して、以下の通り述べた。

地方分権が中東で成功しなかったと言うのであれば、それは地域の政治危機の根源を無視した性急な結論だ。失敗したのは地方分権ではなく、その正反対の“厳格な中央集権モデル”の方だ。国家を独占し、社会を周縁化し、今日見るような弱体化を生んだのは中央集権だ。
「中東で存在したとされる地方分権の経験は、制度的な意味での地方分権ではまったくなかった。実施されなかった統治モデルを失敗と判断することはできないし、現実に実行される機会すら与えられていない理念を失敗だと呼ぶこともできない。

ドーハ・フォーラム2025に出席するためにカタールの首都ドーハに滞在中のトーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は記者団に対して、「この地域では分権は本当にどこでもうまくいったことがない」と述べ、バルカン半島、レバノン、イラク、リビアをその失敗例として挙げていた。

また、「クルド人、ドゥルーズ派、アラウィー派、5種類のイスラーム教派、6種類のキリスト教派がどのように共存するのか、彼ら自身が決めならない。共存は可能です」と付言した。

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シリア人権監視団:アサド政権が崩壊から2024年12月8日から2025年12月5日までの約1年で、殺人、現場処刑、虐殺、報復などで11,439人が死亡(2025年12月7日)

シリア人権監視団は、アサド政権が崩壊から2024年12月8日から2025年12月5日までの約1年で、殺人、現場処刑、虐殺、報復などでの死者が11,439人を記録していると発表した。

そのうち民間人は8,835人(内訳:子ども512人、女性676人)、非民間人は2,604人。

非民間人の内訳は以下の通り:

・ダーイシュ(イスラーム国)構成員:40
・「攻撃抑止」の戦い関係者:1,093
・シリア民主軍および関連部隊:307
・反体制イスラーム主義勢力:645
・地元武装勢力:383
・前政権の元軍人:83
・その他:24
・イランの民兵(外国人):10
・トルコ軍兵士:8
・ジハード主義者:11

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シャルア暫定大統領は政令で財務副大臣などを新たに任命(2025年12月6日)

SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は政令第268号(2025年)を公布し、ムハンマド・アブドゥルハリーム・アバーザイド氏を財務副大臣に任命した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は政令第269号(2025年)を公布し、イマード・ハマド・ミスリー氏を公共事業住宅省の企画研究担当次官補に任命した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は政令第270号(2025年)を公布し、マーヒル・ジャミール・フルーフ氏を公共事業住宅省の技術担当次官補に任命した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は政令第271号(2025年)を公布し、ワヒード・ムハンマド・マージド・ウバイド氏を公共事業住宅省の行政投資担当次官補に任命した。

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アラウィー派およびキリスト教徒が多く住むドライキーシュ市で何者かが宗派扇動的なビラを市内の壁や地区入口に貼り付ける(2025年12月7日)


タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派およびキリスト教徒が多く住むドライキーシュ市で何者かが、宗派扇動的なビラを、市内の壁や地区入口に貼り付けたのが発見された。

ビラは、アンサール・スンナ旅団というグループの名義で、マイノリティ宗派の住民に対して「殉教(自爆)作戦」を実行するなどと書かれていた。と脅す内容まで含まれていた。

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バイト・ジン村で各県から集まった市民らがイスラエル軍の違反行為を非難する抗議集会(2025年12月6日)

ダマスカス郊外県では、SANAによると、前日に続いて、バイト・ジン村で各県から集まった市民らがイスラエル軍の違反行為を非難する抗議集会を開催した。

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イスラエル軍がダマスカス郊外県バイト・ジン村の葡萄園に侵入(2025年12月6日)


ダマスカス郊外県では、SANAシリア人権監視団によると、3両の戦車と5台の車輛から構成されるイスラエル軍がバイト・ジン村西の葡萄園に侵入、家畜の牧童を威嚇し、周辺から退去させる目的で、断続的に空中へ向けて発砲した

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クネイトラ県では、シリア人権監視団によると、戦車2両と四輪駆動車7台からなるイスラエル軍が県北部のハドル村とダマスカス郊外県バイト・ジン村を結ぶ道路沿いにある放棄された兵舎内部に侵入、
不発弾・旧式弾薬の爆破処理を行った。

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