トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)でトルコの撤退を求める暴動が発生(2018年12月18日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)に近いANHA(12月18日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市の中心に位置するアラム広場一帯で午後8時頃、暴動が発生、暴徒がタイヤなどを燃やして道路を封鎖し、トルコの撤退を要求した。

一方、アフリーン郡のシャッラー村でも大きな爆発が発生した。

AFP, December 18, 2018、ANHA, December 18, 2018、AP, December 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2018、al-Hayat, December 19, 2018、Reuters, December 18, 2018、SANA, December 18, 2018、UPI, December 18, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから124人、ヨルダンから648人の難民が帰国、避難民273人が帰宅(2018年12月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月11日付)を公開し、12月10日に難民772人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは124人(うち女性37人、子供64人)、ヨルダンから帰国したのは648人(うち女性194人、子供339人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は61,770人となった。 内訳は、レバノンからの帰国者29,925人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者31,845人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 291,050人(うち女性87,336人、子供148,335人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民273人が新たに帰宅した。 うち東グータ地方に帰宅したのは33人(うち女性12人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは240人(うち女性86人、子供109人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は177,642人(うち女性54,621人、子供88,114人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,260,004人(うち女性379,619人、子供640,497人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県3件、ハマー県1件、ラタキア県2件、イドリブ県2件)確認したと発表した。 トルコ側の監視チームも12件の停戦違反(アレッポ県7件、ハマー県4件、イドリブ県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 11, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから193人、ヨルダンから729人の難民が帰国、避難民605人が帰宅(2018年12月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月1日付)を公開し、11月30日に難民922人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは193人(うち女性62人、子供90人)、ヨルダンから帰国したのは729人(うち女性239人、子供372人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は52,815人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者27,179人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者24,636人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 282,095人(うち女性84,649人、子供143,768人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民605人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは24人(うち女性8人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは209人(うち女性66人、子供99人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは373人(うち女性125人、子供146人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は173,893人(うち女性53,253人、子供86,778人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,256,255人(うち女性378,251人、子供639,161人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2018をもとに作成。

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クウェートでのサッカー親善試合で「シリア革命旗」を持ち込んだ若者2人が他のシリア人ともみ合いに(2018年11月24日)

クウェートで開催されたサッカーのシリア代表チームとクウェート代表チームの親善試合で、「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)を持ち込んだ若者2人が、試合を観戦していた他のシリア人ともみ合いとなった。

球場内の警備にあたっていたクウェートの警察官が「シリア革命期」を掲げた2人を場外に連れ出すことで事なきを得た。

これに関して、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(11月24日付)は、アサド政権支持者の「シャッビーハ」が暴行を加えたと伝え、その映像を転載した。

なお、親善試合は、2対1でシリア代表チームの勝利に終わった。

AFP, November 24, 2018、ANHA, November 24, 2018、AP, November 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 24, 2018、al-Hayat, November 25, 2018、Reuters, November 24, 2018、SANA, November 24, 2018、UPI, November 24, 2018などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける国民解放戦線がアレッポ市西部のシリア軍拠点を攻撃し破壊(2018年11月15日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月16日付)によると、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が、アレッポ市西部のラーシディーン地区一帯にあるシリア軍拠点を襲撃し、これを破壊、兵士多数を殺害した。

al-Durar al-Shamiya, November 16, 2018

AFP, November 16, 2018、ANHA, November 16, 2018、AP, November 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2018、al-Hayat, November 17, 2018、Reuters, November 16, 2018、SANA, November 16, 2018、UPI, November 16, 2018などをもとに作成。

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シリア政府支配下のラタキア県、タルトゥース県、反体制武装集団支配下のイドリブ県を強風と豪雨が襲う(2018年10月25日)

SANA(10月25日付)によると、地中海岸のラタキア県、タルトゥース県が24日晩から25日未明にかけて、強風(風速時速70~80キロメートル)と豪雨を伴う寒波に見舞われ、ビニール・ハウスが吹き飛ばされたり、街路樹や電柱が倒れたりするなどの被害が出た。

SANA, October 25, 2018

SANA, October 25, 2018

SANA, October 25, 2018

ドゥラル・シャーミーヤ(10月25日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県の避難民キャンプも強風と豪雨の被害を受けた。

al-Durar al-Shamiya, October 25, 2018

al-Durar al-Shamiya, October 25, 2018

また、アナトリア通信(10月26日付)によると、暴風雨のなかイドリブ県からハタイ県に不法入国しようとしたシリア人6人が濁流に呑まれて死亡した。

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ANHA(10月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のラッカ県フース村近郊のユーフラテス川に架かる橋も濁流に流され、同橋を通る国際幹線道路が通行不能となった。

ANHA, October 26, 2018

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このほか、ダマスカス県、ダマスカス郊外県も25日に再び豪雨に見舞われた。

SANA, October 25, 2018

SANA, October 25, 2018

AFP, October 25, 2018、Anadolu Ajansı, October 26, 2018、ANHA, October 25, 2018、October 26, 2018、AP, October 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2018、al-Hayat, October 26, 2018、Reuters, October 25, 2018、SANA, October 25, 2018、UPI, October 25, 2018などをもとに作成。

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首都ダマスカス一帯が雷を伴う豪雨に見舞われ、首都中心部に位置するウマウィーイーン広場が冠水するなどの被害(2018年10月20日)

SANA(10月20日および21日付)は、ダマスカス県およびダマスカス郊外県が21日夜、雷を伴う豪雨に見舞われ、首都中心部に位置するウマウィーイーン広場が冠水するなどの被害が出たと伝えた。

同通信社によると、もっとも雨量が多かった地域の一つであるマッザ区の降雨量は42ミリメートルに達したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月21日付)によると、この豪雨で5歳の男の子と6歳の女の子がダイル・マクラン町でバラダー川の濁流に流されて死亡したという。

20日夜のダマスカスの様子

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

SANA, October 20, 2018

21日のダマスカスの様子

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

SANA, October 21, 2018

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 20, 2018、October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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シャルア前副大統領逮捕・自宅軟禁説を打ち消す写真が公開される(2018年10月13日)

反体制派系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(10月13日付)は、逮捕説や自宅軟禁説が流れていたファールーク・シャルア前副大統領の写真が公開され、これらの説が覆されたと伝えた。

同サイトによると、写真はシャルア前副大統領が詩人のハーニー・ダーニヤール氏を自宅に招いた際に撮影されたもので、複数のSNSアカウントを通じて拡散された。

撮影日時は不明だが、2年にわたり公の場所に姿を現さなかったシャルア前大統領は、健康そうで、笑みを浮かべている。

al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県タンフ国境通行所一帯に近いヨルダン北東部のラクバーン・キャンプで深刻な食糧・医療品不足(2018年10月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)は、米主導の有志連合が不法占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで8日、シリア難民の児童2人が医療行為を受けられずに死亡したと伝えた。

また、ルクバーン・キャンプの広報局は報道向け声明を出し、キャンプ内の食糧品が不足し始めており、1週間、ないしは10日後には完全に枯渇すると警鐘を鳴らした。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍装甲車複数輌および兵士数十人がダイル・ザウル県南東部に展開し、YPG主体のシリア民主軍と対峙(2018年10月6日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(10月6日付)によると、ロシア軍装甲車複数輌および兵士数十人が5日、県南東部のブーカマール市近郊のユーフラテス川右岸(西岸)の複数カ所に展開した。

同地には、「イランの民兵」の拠点が複数あり、対岸のユーフラテス川左岸(東岸)には、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が展開し、サイヤール村一帯の拠点を強化している。

AFP, October 6, 2018、ANHA, October 6, 2018、AP, October 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2018、Euphrates Post, October 6, 2018、al-Hayat, October 7, 2018、Reuters, October 6, 2018、SANA, October 6, 2018、UPI, October 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万6,009人が帰国、避難民124万599人が帰宅(2018年10月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月6日付)を公開し、10月5日に難民153人(うち女性46人、子供78人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は16,729人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,411人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万6,009人(うち女性7万3,797人、子供12万5,452人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民227人が10月5日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万8,237人(うち女性4万7,809人、子供7万9,955人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は124万599人(うち女性37万2,878人、子供63万2,456人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(ハマー県)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 6, 2018をもとに作成。

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親政府系日刊紙が「シリアの性同一性障害者が公の場に現れる」と題したレポートを掲載(2018年9月23日)

親政権系の日刊紙『アイヤーム』(9月23日付)は、「シリアの性同一性障害者が公の場に現れる」と題したレポート(アントワーン・バスマジー記者)(http://alayam.sy/2018/09/23/%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%ab%d9%84%d9%8a%d9%88%d9%86-%d9%81%d9%8a-%d8%b3%d9%88%d8%b1%d9%8a%d8%a9-%d9%8a%d8%ae%d8%b1%d8%ac%d9%88%d9%86-%d8%a5%d9%84%d9%89-%d8%a7%d9%84%d8%b9%d9%84%d9%86/)を掲載した。

al-Ayyam, September 23, 2018

同レポートによると、シリアの性同一性障害者は、国際的な関心の高まりに呼応するかたちで、自らの存在を公にするようになっているという。

レポートでは、14歳のときに30歳代の隣人に性行為を強要されるなかで、性同一性障害であることを自覚するに至ったというマフムード氏(仮称)の証言、自身が性同一性障害であることを恥じてはいないが、自分を「レインボーブラック」とみなして卑下する社会の目がイヤだ、と述べ、有識者、芸術家、クリエイターらが性同一性障害であることを口外するようになっているとするカラム氏(仮称)の証言を紹介している。

また、SNSを通じて自身が性同一性障害であることを公表する以外にも、性同一性障害であることを隠さずに、首都ダマスカスのスィブキー公園、フォーシーズン・ホテル、カフェ、映画館といった公の場に現れる人も増えているという。

なお、同紙のレポートは「性同一性障害者」(المثليون)という言葉を用いているのに対して、反体制派系のドゥラル・シャーミヤ(9月24日付)は、「同性愛者」(الشواذ الجنسيون)という言葉を用いて、このレポートの内容を伝えている。

al-Ayyam, September 23, 2018

AFP, September 24, 2018、ANHA, September 24, 2018、AP, September 24, 2018、al-Ayyam, September 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2018、al-Hayat, September 25, 2018、Reuters, September 24, 2018、SANA, September 24, 2018、UPI, September 24, 2018などをもとに作成。

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シンポジウム「生写真が語るシリアの今:人々は紛争の苦難をどう乗り越えようとしているのか?」(2018年10月6日、於東京外国語大学)

「今世紀最悪の人道危機」と呼ばれたシリア内戦も、主要な戦闘が収束し、終わりを迎えようとしています。日本で得られる情報は、欧米諸国のメディア、そしてこれらの国々の支援を受ける反体制派が発信するものが多く、政府支配地域の様子を知ることはなかなかできません。しかし、今回シリア世論調査研究センター(SOCPS、ダマスカス)の協力により、シリア国内で撮影された写真を入手することができました。
本シンポジウムは、これらの資料を解説しながら、シリアでの復興の現状や課題について明らかにしていこうと思います。等身大のシリアに寄り添うまたとない機会ですので、シリアをもっと知りたいという方、シリアのために何かしたいという方のお越しをお待ちしています。

日時
2018年10月6日(土) 14:00~17:00(13:45開場)

場所
東京外国語大学 講義棟113教室

参加費
無料

登壇者
青山弘之(東京外国語大学・教授)
髙岡豊(公益財団法人中東調査会・主席研究員)
佐藤真紀(JIM-NET事務局長)
小泉尊聖(サダーカ・アドボカシー・グループ・リーダー)

プログラム
14:00-14:05 開会挨拶(青山)
14:05-14:35 シリア情勢解説(髙岡)
14:35-16:45生写真解説(青山、髙岡、佐藤、小泉)
14:35-15:15 平穏な街
15:15-15:55 内戦の爪痕
(15:55-16:05 休憩)
16:05-16:45 復興に向けて
16:45-16:55 質疑応答
16:55-17:00 閉会挨拶(青山)

アクセス
◆JR中央線
「武蔵境」駅のりかえ
西武多摩川線「多磨」駅下車
徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)
◆京王電鉄
「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分
「東京外国語大学前」下車

主催
科学研究費補助金(基盤研究(A))「東アラブ地域の非公的政治主体による国家機能の補完・簒奪に関する研究」(東京外国語大学)

共催
日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)
東京外国語大学シリア研究会

ロシア難民受入移送居住センター:難民45人が新たに帰国、避難民353人が新たに帰宅(2018年9月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月10日付)を公開し、9月9日に難民45人(うち女性14人、子供23人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,859人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,541人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万1,139人(うち女性7万2,324人、子供12万2,980人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

 

一方、9月9日に国内避難民353人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万9,238人(うち女性36万9,039人、子供62万6,723人)となり、うち2018人1月以降の帰宅者数は14万6,876人(4万4,330人、子供7万4,719人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県16件、ハマー県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも4件(イドリブ県1件、ハマー県3件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 10, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民371人が新たに帰宅(2018年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民107人(うち女性32人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,814人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,496人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は24万1,094人となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

一方、9月8日に国内避難民371人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万8,885人(うち女性36万8,900人、子供62万6,575人)で、うち2018年1月以降の帰宅者数は14万6,523人(4万4,191人、子供7万4,571人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(アレッポ県10件、ハマー県14件、イドリブ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも5件(イドリブ県4件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民371人が新たに帰宅(2018年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民107人(うち女性32人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

内訳は、レバノンからの帰国者11,389人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,814人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,496人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万1,094人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,389人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

一方、9月7日に帰宅した国内避難民371人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は13万5,014人(うち女性36万8,751人、子供62万6,421人)で、うち2018人1月以降の帰宅者数は14万6,532人(4万4,191人、子供7万4,571人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(アレッポ県10件、ハマー県14件、イドリブ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも5件(イドリブ県4件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2018をもとに作成。

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レバノンで避難生活を送ってきた避難民数百人が帰国(2018年9月9日)

SANA(9月9日付)によると、レバノンで避難生活を送ってきた避難民数百人が、ダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ヒムス県のザムラーニー国境通行所、タルトゥース県のダブースィーヤ国境通行所を経由して、ダマスカス郊外県(『ハヤート』(9月10日付)によると主にカラムーン地方出身者))、ヒムス県の自宅に帰還した。

SANA, September 9, 2018

 

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月6日に難民58人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は11,630人に(2018年9月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月7日付)を公開し、9月6日に難民58人(うち女性17人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,630人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,312人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県9件、イドリブ県2件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件(ハマー県1件、イドリブ県6件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 7, 2018をもとに作成。

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第60回ダマスカス国際博覧会が開幕、48カ国が参加(2018年9月6日)

ダマスカス郊外県マディーナト・マアーリド(エクスポ・シティ)で第60回ダマスカス国際博覧会が開幕し、イマード・ハミース首相がアサド大統領の代理として開会式に出席し、開会の辞を述べた。

第60回ダマスカス国際博覧会にはアラブ諸国を含む48カ国が参加している。

SANA, September 6, 2018

AFP, September 6, 2018、ANHA, September 6, 2018、AP, September 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 7, 2018、Reuters, September 6, 2018、SANA, September 6, 2018、UPI, September 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月5日に難民960人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は11,572人に(2018年9月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月6日付)を公開し、9月5日に難民960人(うち女性288人、子供490人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,572人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,254人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万6,358人(うち女性209万5,907人、子供356万3,043人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(アレッポ県10件、ハマー県1件、ラタキア県15件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 6, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月4日に難民259人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は10,612人に(2018年9月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月5日付)を公開し、9月4日に難民259人(うち女性77人、子供128人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は10,612人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者10,294人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万6,358人(うち女性209万5,907人、子供356万3,043人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県10件、ハマー県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2018をもとに作成。

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レバノンから難民数約人が新たにシリアに帰国(2018年9月4日)

レバノンで避難生活を送っていたシリア難民数百人が、タルトゥース県ダブースィーヤ国境通行所とダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由して、シリアに帰国した。

新たに帰国したのは、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県の住民。

SANA(9月4日付)が伝えた。

SANA, September 9, 2018

AFP, September 4, 2018、ANHA, September 4, 2018、AP, September 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 4, 2018、SANA, September 4, 2018、UPI, September 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月3日に難民266人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は10,353人に(2018年9月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月4日付)を公開し、9月3日に難民266人(うち女性80人、子供136人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は10,353人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者10,035人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万6,358人(うち女性209万5,907人、子供356万3,043人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県7件、ハマー県3件、ラタキア県14件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2018をもとに作成。

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「シリア人たちよ出て行け」という意味のトルコ語の「#suriyelilerdefolsun」というハッシュタグがツイッター上で拡散(2018年9月4日)

ドゥラル・シャーミヤ(9月4日付)は、ツイッター上で4日から「シリア人たちよ出て行け」という意味のトルコ語の「#suriyelilerdefolsun」というハッシュタグが拡散され始めたと伝えた。

シリア人の複数の専門家は、トルコの世俗主義者がこのハッシュタグ拡散の背後におり、「シリア人はトルコの社会生活を尊重せず、娯楽と水タバコにしか関心が無い」というイメージを植え付けるとしていると見ているという。

AFP, September 4, 2018、ANHA, September 4, 2018、AP, September 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 4, 2018、SANA, September 4, 2018、UPI, September 4, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:9月2日に難民76人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は10,087人に(2018年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月3日付)を公開し、9月2日に難民76人(うち女性23人、子供39人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は10,087人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者9,769人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万5,282人(うち女性209万5585人、子供356万2494人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県7件、ハマー県2件、イドリブ県1件、ラタキア県15件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2018をもとに作成。

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【速報】首都ダマスカス近郊にイスラエル軍によると思われるミサイル攻撃(2018年9月2日)

フェイスブックの「ヤウミーヤート・カザーイフ・フィー・ディマシュク」(ダマスカス迫撃砲日誌)などによると、1日深夜から2日未明にかけて、首都ダマスカスおよびその近郊にイスラエル軍によると思われるミサイル攻撃が行われた。

ミサイルの着弾によると思われる爆発が、首都ダマスカスに位置するマッザ航空基地、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市郊外などで複数回発生、またシリア軍の防空部隊が応戦したという。

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イランのハータミー国防大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2018年8月26日)

イランのエミール・ハータミー国防大臣はシリアを訪問し、アサド大統領と会談、シリア軍による「テロとの戦い」の成果などについて意見を交わした。

会談のなかでハータミー国防大臣は、シリアの統合と独立の維持を支援し、外国の介入を拒否するとのイランの姿勢を確認した。

これに対して、アサド大統領は、両国関係の発展や長期的協力計画の策定が重要だと指摘するとともに、イラン核合意からの離脱、ロシアへの制裁、シリアでのテロ組織の支援といった米国の政策が、シリア国内での「テロとの戦い」に脅威を与える一方で、そうした政策が「テロのと戦い枢軸」(抵抗枢軸)側の政策の正当性を確たるものとしていると強調した。

SANA, August 26, 2018

 

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ハータミー国防大臣はまた、アリー・アブドゥッラ・アイユーブ国防大臣と個別に会談した。

会談のなかで、アイユーブ国防大臣は「イドリブ県は祖国の庇護のもとに戻るだろう。シリア全土でテロ浄化が完了するだろう。和解か戦場での作戦のいずれかしかない」と述べた。

これに対して、ハータミー国防大臣は「米国はこの地域におけるプレゼンスを強化するため、ユーフラテス川東岸に残留する理由を探している」と述べ、米国を批判した。

SANA, August 26, 2018

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SANA(8月26日付)、『ハヤート』(8月27日付)などが伝えた。

AFP, August 26, 2018、ANHA, August 26, 2018、AP, August 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2018、al-Hayat, August 27, 2018、Reuters, August 26, 2018、SANA, August 26, 2018、UPI, August 26, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のウマル共同議長は米使節団のロジャヴァ訪問やシリア政府との交渉の成果に言及(2018年8月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のアミーナ・ウマル共同議長は『ハヤート』(8月27日付)の電話取材に応じ、米主導の有志連合顧問を務めるウィリアム・ロバック(William Roebuck)元駐バーレーン米国大使のラッカ市(ラッカ県)、シャッダーディー市(ハサカ県)などロジャヴァ支配地域への訪問の成果、シリア政府との交渉の進捗などについて語った。

al-Hayat, August 27, 2018

ウマル共同議長は、ロバック氏の訪問に関して「シリアにおける米国の新戦略の一環で…、テロ撲滅、シリアからのイランの排除、米政府の同盟者であるシリア民主軍への支援を最優先事項としている」としたうえで、「訪問は、米国がダーイシュを根絶するまで無期限でシリアに残留するとのメッセージをこの地域の評議会や住民に送り、彼らを安心させるものだった」と述べた。

また、「ロバック氏は、米政府が電力、衛生、教育といった福祉を充実させるためこの地域の住民を支援し続けると述べた」と高く評価する一方、米軍の駐留については「米国は今後も残留し、空港や基地の拡張や増強、兵器装備の補充などを続ける兆候が現地に存在する」と述べた。

一方、シリア政府との協議については「初回会合では、協議を進展・継続させるための小委員会を設置した。今月8日に行われた2回目の会合では、改正地方自治法(政令第107号)と我々の地域で適用されている民政自治体制を整合させるための法務委員会が設置された。だが、対話に進展はない…。次回会合の日程は確定していない」と述べたうえで、「双方とも対話を継続し、両当事者にとっての病弊を解消したいと考えている」と表明した。

AFP, August 26, 2018、ANHA, August 26, 2018、AP, August 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2018、al-Hayat, August 27, 2018、Reuters, August 26, 2018、SANA, August 26, 2018、UPI, August 26, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省報道官「シリアのアル=カーイダが英国民間軍事会社とともにイドリブ県で化学兵器攻撃を準備をしており、米国はこれを攻撃にシリアをミサイル攻撃しようとしている」(2018年8月25日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、複数の消息筋から得た情報として、塩素が入った樽8本が、ラタキア県に近いイドリブ県から7キロの地点に位置する村に搬入され、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党とシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構による「化学兵器攻撃」に使用されようとしていると発表した。

この攻撃には英国の諜報機関も参加し、米英仏がシリアに対する敵対行為を正当化する口実にしようとしているという。

ロシア国防省が得た情報によると、英国の民間軍事会社オリーヴ・グループで教練を受けた「テロ集団」(ホワイト・ヘルメット)が、化学兵器攻撃の犠牲者を救出する「演技」をするために、ジスル・シュグール市に到着したという。

コナシェンコフ報道官はまた、シリアをミサイル攻撃するため、トマホーク巡航ミサイル56発を搭載した米海軍のミサイル駆逐艦USSザ・サリヴァンズがアラビア湾に展開、またAGM-158 JASSMミサイル24発を搭載した米空軍のB-1B戦略爆撃機がカタールのウデイド航空基地に配備されたと主張、米国がシリアへの攻撃を画策していると批判した。

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これを受け、ロシア海軍は、最新鋭フリゲート艦のアドミラル・グリゴロヴィチとアドミラル・エッセンをシリア沖に展開させることを決定したと発表した。
AFP, August 25, 2018、ANHA, August 25, 2018、AP, August 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018、al-Hayat, August 26, 2018、Reuters, August 25, 2018、SANA, August 25, 2018、UPI, August 25, 2018などをもとに作成。
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シリアとレバノンのキリスト教諸派の司教・主教はイタリアでの会合で「我々にとって最大の恐怖は世俗的な体制が、イスラーム過激派の政府にとって代わること」と表明(2018年7月8日)

イタリア南部のバーリ市で、シリアとレバノンのキリスト教諸派の司教・主教会議が開催され、司祭・主教らは、シリア難民を帰国させるための国際社会の支援を求めるメッセージをローマ法王フランシスコに送った。

ローマ・カトリック教会のジャーン・クライマーン・ジャーンバール・アレッポ司教区長は「戦争前には17万人いたアレッポのキリスト教徒は、今はもう6万人ほどしかいない。西側諸国に去った者は戻ってこないだろう。だが、近隣諸国に避難した人々は事情が違う」と述べた。

そのうえで「アサド政権以外の唯一の選択肢はイスラーム過激派の体制だ…。シリアは西欧風の民主主義を受け入れる準備ができていない」と付言した。

ジャーンバール司教区長は「アレッポはあなた方を待っている」というスローガンを掲げ、スイスなどで寄付を募り、難民のアレッポ市への帰還を支援してきた人物。

またダマスカスに首座を構えるシリア正教アンティオキア全東方総主教区のイグナティウス・アフレム2世カリーム総主教は「西側は体制転換に力点を置いた。だが、我々にとって最大の恐怖は世俗的な体制が、イスラーム主義的な政府にとって代わることです」と述べた。

一方、レバノンのマロン派教会のビシャーラ・ラーイー総大司教は、シリア難民に帰国を促した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)が伝えた。

AFP, July 8, 2018、ANHA, July 8, 2018、AP, July 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2018、al-Hayat, July 9, 2018、Reuters, July 8, 2018、SANA, July 8, 2018、UPI, July 8, 2018などをもとに作成。

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