ロシア軍がハサカ県タッル・タムル町近郊に新たな基地を設置(2019年12月17日)

ハサカ県では、ユーフラテス・ポスト(12月17日付)によると、ロシア軍がタッル・タムル町近郊の畜産牛センターに軍用車輌13輌からなる増援部隊を派遣、新たな軍事基地を設置した。

また、SANA(12月17日付)によると、シリア軍地上部隊が、タッル・タムル町からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町 に至るM4高速道路沿い地域への展開を強化し、タッル・ワルド村など、トルコ占領地に接する沿線の村々の安全確保を続けた。

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アレッポ県では、ANHA(12月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がトルコ占領地に面するマンビジュ市北のアラブ・ハサン村、ムフスィンリー村を砲撃した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Euphrates Post, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構からイドリブ県を中心とする反体制派支配地域の自治を委託されているシリア救国内閣の新閣僚決定(2019年12月16日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構からイドリブ県を中心とする反体制派支配地域の自治を委託されているシリア救国内閣は、公式サイトのアンバー・シャーム通信(12月16日付)を通じて、シューラー評議会が11月16日に任期終了していた内閣の新閣僚を承認したと発表した。

承認された新閣僚は以下の通り:

アリー・カッダ首班
クタイバ・ハラフ地方行政福祉大臣
アフマト・ラトゥーフ内務大臣
アーディル・ハディーディー教育大臣
アブドゥッラフマーン・シャンムース開発人道問題大臣
ムハンマド・アフマド農業大臣
アイマン・ジャバス保健大臣
イブラーヒーム・シャーシュー宗教関係(ワクフ)大臣
ウンス・スライマーン法務大臣
ハサン・ジュブラーン高等教育科学研究大臣
バースィル・アブドゥルアズィーズ経済大臣

 

AFP, December 16, 2019、ANHA, December 16, 2019、AP, December 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2019、Reuters, December 16, 2019、SANA, December 16, 2019、SOHR, December 16, 2019、UPI, December 16, 2019、Wikala Anba’ al-Sham, December 16, 2019などをもとに作成。

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2017年にイドリブ県で拉致されていた南アフリカ人ジャーナリストが解放、シャーム解放機構は拉致への関与を否定(2019年12月15日)

シリア人権監視団などは、南アフリカ人ジャーナリストのシーラーズ・ムハンマド氏が釈放されたと発表した。

ムハンマド氏はフリー・ジャーナリストで、2017年にイドリブ県での人道活動を取材するため、ダルクーシュ町にあるラフマ病院を支援する人道組織とともに、シリアに入国したが、ジスル・シュグール市近郊の何者かによって拉致されていた。

同氏は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が拘束していたと見られていた。

しかし、シャーム解放機構の広報関係局長であるタキーッディーン・ウマル氏は、ムハンマド氏の拉致への関与を否定、同氏の居場所、活動などについて一切の情報も持ち合わせていなかったと主張した。

AFP, December 15, 2019、ANHA, December 15, 2019、AP, December 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2019、Reuters, December 15, 2019、SANA, December 15, 2019、SOHR, December 15, 2019、UPI, December 15, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領のおじバディーウ・アサド市の孫娘2人を殺害した容疑者がハマー県北部で逮捕される(2019年12月15日)

親政府系のハバル・テレビ(12月15日付)は、13日にラタキア県カルダーハ市でバッシャール・アサド大統領のおじバディーウ・アサド市の孫娘2人を殺害したとされるウィアーム・イサーム・ズユード氏を警察当局がハマー県ガーブ地方で逮捕したと伝えた。

ズユード氏はシリア軍の中尉で、反体制派の支配下にあるイドリブ県を経由してトルコに逃走しようとして、密輸業者の家で潜伏しているところを逮捕されたという。

AFP, December 15, 2019、ANHA, December 15, 2019、AP, December 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2019、al-Khabar TV, December 15, 2019、Reuters, December 15, 2019、SANA, December 15, 2019、SOHR, December 15, 2019、UPI, December 15, 2019などをもとに作成。

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大統領のおじの孫娘2人がラタキア県カルダーハ市で殺害される(2019年12月13日)

ラタキア県では、ワタン・オンライン(12月13日付)によると、カルダーハ市で、バッシャール・アサド大統領のおじバディーウ・アサド氏の孫娘2人が自宅で遺体で発見された。

殺害されたのはフッバ・ジャッブールさんとヌール・ジャッブールさん。

容疑者はフッバさんの婚約者と見られ、フッバさんが口論の末に婚約破棄を切り出したことに激高し、殺害に至ったとみられるという。

AFP, December 13, 2019、ANHA, December 13, 2019、AP, December 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2019、Reuters, December 13, 2019、SANA, December 13, 2019、SOHR, December 13, 2019、UPI, December 13, 2019、al-Watan Online, December 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍がイドリブ県各所を激しく爆撃し、女性と子どもを含む市民21人が死亡(2019年12月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルタハーリーム町、ドゥワイラ村、シャイフ・バフル村、カフルナブル市、ハーッス村、バーラ村、ハルバ村、ブライジュ村、イブリーン村、バルシューン村、バイルーン村を爆撃した。

シリア軍も戦闘機が、カフルムース村、ハザーリーン村、バルナーン村、ファルワーン村、バルサ村、放棄された大隊基地を爆撃、ヘリコプターがディブス村、マアッルシューリーン村、マアッルシャムシャ村一帯、マアッラト・ヌウマーン市一帯、カフルナブル市、バザーブール村、バーラ村、イフスィム町、ハーッス村、ハザーリーン村、アブディーター村、カフルサジュナ村、カフルシャラーヤー村、タッル・マンス村、ジャルジャナーズ町一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

一連の爆撃により、バルユーン村では市場が狙われ、子ども3人と女性2人を含む市民9人が死亡、またアブディーター村で子ども3人と女性1人を含む市民5人、バーラ村で子ども1人と女性2人を含む4人、ブジュガース村で子ども1人、タッル・マンス村で女性1人を含む2人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がフワイジャ村、ハウワーシュ村、アリーマ町、マイダーン・ガザル村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県11件、ラタキア県12件、アレッポ県11件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を27件(イドリブ県13件、ラタキア県4件、アレッポ県10件、ハマー県0件)確認した。

AFP, December 7, 2019、ANHA, December 7, 2019、AP, December 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 7, 2019、Reuters, December 7, 2019、SANA, December 7, 2019、SOHR, December 7, 2019、UPI, December 7, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はシリア民主軍が掌握していた第93旅団基地(ラッカ県アイン・イーサー市近郊)に展開(2019年12月3日)

ラッカ県では、ジュルフ・ニュース(12月3日付)によると、ロシア軍の車列がアイン・イーサー市近郊の第93旅団基地に展開した。

同基地は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が掌握していた。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Jurf News, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから210人、ヨルダンから977人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年11月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月18日付)を公開し、11月17日に難民1,187人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは210人(うち女性63人、子供107人)、ヨルダンから帰国したのは977人(うち女性293人、子供498人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は469,380人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者148,749人(うち女性45,009人、子ども76,160人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者320,631人(うち女性96,228人、子ども163,511人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,726,560人(うち女性2,017,968人、子供3,430,546人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 698,660人(うち女性209,895人、子供356,593人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 18, 2019をもとに作成。

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アレッポ市の県知事公邸前で若者が物価高騰に抗議して焼身自殺(2019年11月17日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月17日付)によると、アレッポ市の県知事公邸前で若者が物価高騰に抗議して焼身自殺した。

AFP, November 17, 2019、ANHA, November 17, 2019、AP, November 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2019、Reuters, November 17, 2019、SANA, November 17, 2019、SOHR, November 17, 2019、UPI, November 17, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのホトベリー外務副大臣「YPGを支援する」(2019年11月6日)

イスラエルのツィッピー・ホトベリー外務副大臣は「イスラエルはシリアの人民防衛隊(YPG)を支援し、米国との交渉において彼らを守りたい」と述べた。

ホトベリー外務副大臣はまた「イスラエルは外交および人道分野などで多くの支援要請を受けている。我々はクルドをさまざまなチャンネルで支援し、クルド人民に寄り添っていることを誇りに感じている」と付言した。

そのうえで「シリア北東部でクルドの支配が衰退することは、イスラエルにとって悪いシナリオで、こうした事態が、イランが指導する地域の悪しき勢力を動きを促すことになることは明白だ」と強調した。

ロイター通信(11月6日付)が伝えた。

AFP, November 6, 2019、ANHA, November 6, 2019、AP, November 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2019、Reuters, November 6, 2019、SANA, November 6, 2019、SOHR, November 6, 2019、UPI, November 6, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)が非公式会合を開催(2019年10月31日)

制憲委員会(憲法委員会)は、30日の開幕会合に続いて、31日に第1回会合を開いた。

会合は非公式のかたちで行われた。

SANA(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2019、ANHA, October 31, 2019、AP, October 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2019、Reuters, October 31, 2019、SANA, October 31, 2019、SOHR, October 31, 2019、UPI, October 31, 2019などをもとに作成。

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米軍とYPG主体のシリア民主軍がシャーム解放機構など反体制派の支配下にあるイドリブ県で空挺作戦を敢行、ダーイシュのバグダーディー指導者を殺害(2019年10月26日)

シリア人権監視団によると、米軍ヘリコプター8機が26日未明(早朝)、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊のスィッリーン町にある航空基地を離陸、トルコが占領する「ユーフラテスの盾」地域のジャラーブルス市、ラーイー村、アアザーズ市、そして同じくトルコが占領する「オリーブの枝」地域のアフリーン市上空を経由して、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制派の支配下にあるイドリブ県北部に向かい、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者が潜伏していたバーリーシャー村で空挺作戦を敢行し、バグダーディー指導者本人、ダーイシュ・メンバー、そして民間人を殺害した。

スィッリーン町の航空基地は、20日に米軍部隊が撤退したとSANAなどによって報じられていた場所(http://syriaarabspring.info/?p=61407)。

また、22日のソチでのロシア・トルコ首脳会談での合意では、YPG主体のシリア民主軍を撤退させ、シリア軍が駐留、シリア・ロシア軍が警備活動を行う地域に含まれていた。

https://twitter.com/TurkiShalhoub/status/1188367061216649216

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複数の情報筋によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の諜報機関に所属する対テロ部隊も作戦に参加した。

8機のヘリコプターのうちの3機がシリア民主軍対テロ部隊を移送した。

この部隊は、バグダーディー指導者の追跡の任務にあたっていた部隊で、同部隊の作戦への参加は、トルコには事前には通告されたなかったという。

これは、トルコがYPGやクルディスタン労働者党(PKK)を「テロ組織」とみなしていることを踏まえたもの。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月27日)は、イドリブ県の複数の医療筋の話として、米軍ヘリコプターがバグダーディー指導者を狙って実施した空挺作戦で市民7人が巻き添えとなって死亡したと伝えた。

死亡した7人のうち、3人が女性、1人が子ども(女児)を含む5人は、標的となった建物内にいたという。

また、残る2人は、乗用車に乗っていたところを爆撃に巻き込まれたという。

7人の遺体は現地の救急チームによって回収され、米軍はこの7人の遺体と身元不明の遺体2体を同地から回収して、撤退したという。

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追い詰められたバグダーディー指導者は身につけていた自爆ベストを爆発させ、死亡したという

なお、遺体の破片は、イラクのアイン・アサド基地(アンバール県)に移送された。

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空挺作戦の実施に合わせるかのように、シリアのアル=カーイダと目されいてるシャーム解放機構は、バーリーシャー村一帯を封鎖、住民らの往来を禁じた。

AFP, October 27, 2019、ANHA, October 27, 2019、AP, October 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2019、Reuters, October 27, 2019、SANA, October 27, 2019、SOHR, October 27, 2019、UPI, October 27, 2019などをもとに作成。

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シリア北東部から撤退する米軍部隊に住民、子供たちが投石し不満を露わに(2019年10月21日)

シリア・テレビ(10月21日付)は、シリア北東部から撤退する米軍の車列に住民が石を投げて不快感を示す映像を放映し、活動家らがSNSを通じてこれを拡散した。

映像はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県カーミシュリー市で21日に撮影されたと思われるもので、活動家らによると、投石を行ったのは、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支持する市民だという。

別の映像では、子供たちが車に投げている。

投石を受けた部隊は、スィーマルカー国境通行所に向かって移動を続けた。

https://www.facebook.com/alwatan.sy/videos/544014573030170/

 

AFP, October 21, 2019、ANHA, October 21, 2019、AP, October 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2019、Reuters, October 21, 2019、SANA, October 21, 2019、SOHR, October 21, 2019、UPI, October 21, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)の反体制派メンバーの1人ムハンマド・アリー・サーイグが逮捕される(2019年10月8日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、総合情報部の第279課(外務課)が、制憲委員会(憲法委員会)の反体制派メンバーの1人で弁護士のムハンマド・アリー・サーイグ氏をダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所で拘束したと発表した。

委員会は、サーイグ氏の逮捕が、信頼醸成を定めた制憲委員会の実施規約の第6条への違反だと非難するとともに、同氏の即時釈放を求めた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから418人、ヨルダンから948人の難民が帰国、避難民264人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月19日付)を公開し、9月18日に難民1,366人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは418人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは948人(うち女性284人、子供483人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は406,000人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者127,990人(うち女性38,774人、子ども65,576人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者278,010人(うち女性83,439人、子ども141,773人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,646,677人(うち女性1,994,003人、子供3,389,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 635,280人(うち女性190,871人、子供324,271人)となった。

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一方、国内避難民264人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは264人(うち女性105人、子供23人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した264人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,680人(うち女性11,060人、子供16,262人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,276人(うち女性393,619人、子供660,028人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2019をもとに作成。

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ヒズブッラーはイスラエル領内をミサイル攻撃し、イスラエル軍車輌を破壊、兵士を殺傷(2019年9月1日)

ヒズブッラーが主導する対イスラエル武装抵抗組織のレバノン国民抵抗は声明を出し、9月1日午後4時15分に、占領下パレスチナ(イスラエル)北部のアヴィヴィン入植地に至る街道のイスラエル軍車輌を攻撃し、中にいた兵士複数名を殺傷したと発表した。

攻撃は、24日にイスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県アクラバー村近郊をミサイル攻撃し、ヒズブッラーのメンバー2人が死亡したことへの報復で、レバノン側の発表によると死者数は4人。

イスラエル軍は、この攻撃により負傷者が出たことを認めたが、死者については否定した。

イスラエル軍の発表によると、発射されたのは対戦車ミサイル。

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一方、レバノン軍司令部は、イスラエル軍がこれに対する報復として、ナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡のマールーン・ラース村、アイタルーン村、ヤールーン村一帯をクラスター弾や白リン弾40発以上で攻撃、火災が発生した。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、イスラエル軍が対抗措置として、ミサイルが発射された地域に向けて迫撃砲約100発を発射し、ヘリコプター複数機で攻撃を加えたと発表した。

AFP, September 1, 2019、ANHA, September 1, 2019、AP, September 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2019、Reuters, September 1, 2019、SANA, September 1, 2019、SOHR, September 1, 2019、UPI, September 1, 2019などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「イスラエルは自らが行う攻撃の代償を払わねばならない」(2019年8月31日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はアーシューラーに合わせて、マナール・チャンネル(8月31日付)を通じてテレビ演説を行い、8月24日のダマスカス郊外県アクラバー町一帯へのイスラエル軍戦闘機によるミサイル攻撃や25日の無人航空機による首都ベイルート郊外ダーヒヤ地区への攻撃など、イスラエルの最近の挑発行為に関して、「こうした行為は容認できず、イスラエルは自らが行う攻撃の代償を払わねばならない。いかなる脅威、脅迫を受けようとも、レジスタンスの報復は阻止されない」と述べ、最近のイスラエル軍による攻撃への報復を約束した。

ナスルッラー書記長はまた、「こうした攻撃への最初の報復は、「無人航空機撃墜」という見出しの新たな段階の始まりになるだろう。なぜなら、重要なのは、我々は敵に、「お前たちはレバノン領空で安心していられず、お前たちに対して開かれていない」と伝えることにあるからだ」と強調した。

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NNA(8月31日付)は、イスラエル軍が占領下のガジャル村、シャブアー農場一帯(ナバティーヤ県)で発光弾約30発を発射、重火器を発射した。

AFP, August 31, 2019、ANHA, August 31, 2019、AP, August 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2019、NNA, September 1, 2019、Qanat al-Manar, September 1, 2019、Reuters, August 31, 2019、SANA, August 31, 2019、SOHR, August 31, 2019、UPI, August 31, 2019などをもとに作成。

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ヒズブッラーは首都ベイルート郊外に墜落したイスラエル軍の無人航空機1機をレバノン軍に引き渡す(2019年8月30日)

マナール・チャンネル(8月30日付)は、25日に首都ベイルート郊外のダーヒヤ地区に墜落したイスラエル軍の無人航空機1機をレバノン軍に引き渡したと伝えた。

AFP, August 30, 2019、ANHA, August 30, 2019、AP, August 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2019、Qanat al-Manar, August 30, 2019、Reuters, August 30, 2019、SANA, August 30, 2019、SOHR, August 30, 2019、UPI, August 30, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表「テロとの戦い」であっても300万人の市民を危険にさらすことがあってはならない」(2019年8月29日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、シリア情勢への対応について協議する国連安保理での会合で、ロシアとシリア政府によるイドリブ県への攻撃を批判した。

ペデルセン特別代表は「ジハード主義グループへの攻撃が止めらねばならない…。「テロとの戦い」であっても300万人の市民を危険にさらすことがあってはならず、国際人道法に従って保護される権利がある」と述べた。

国連安保理での会合は、ペデルセン特別代表が7月下旬に目を怪我したことで、2度にわたって中止されていた。

AFP, August 29, 2019、ANHA, August 29, 2019、AP, August 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2019、Reuters, August 29, 2019、SANA, August 29, 2019、SOHR, August 29, 2019、UPI, August 29, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官:24日のシリアへの越境攻撃で死亡したヒズブッラーのメンバー2人はイランでドローン操作の教練を受けていた(2019年8月27日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、ダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対する24日のイスラエル軍戦闘機のミサイル攻撃で死亡したレバノンのヒズブッラーのメンバー2人に関して、この数年間にイランを何度も訪問し、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団から無人航空機(ドローン)の操作についての教練を受けていたと主張、その写真を公開した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1166382397019033601

 

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県に進駐するトルコ軍停戦監視部隊が無人航空機(ドローン)を撃墜(2019年6月1日)

ANHA(6月1日付)は、トルコの支援を受ける反体制派刑の複数のサイトで、イドリブ県ジスル・シュグール市近郊のイシュタブリク山に駐留するトルコ軍の停戦監視部隊が、同地上空を旋回する無人航空機(ドローン)を撃墜したと伝えた。

AFP, June 1, 2019、ANHA, June 1, 2019、AP, June 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 1, 2019、SOHR, June 1, 2019、UPI, June 1, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市で内務治安部隊の車を狙った爆弾テロが発生し、3人が負傷(2019年5月18日)

ラッカ県では、ANHA(5月18日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市タイヤール地区の街道脇に仕掛けられていた爆弾が爆発し、内務治安部隊の車が爆発に巻き込まれ、隊員3人が負傷した。

AFP, May 18, 2019、ANHA, May 18, 2019、AP, May 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 18, 2019、al-Hayat, May 19, 2019、Reuters, May 18, 2019、SANA, May 18, 2019、SOHR, May 18, 2019、UPI, May 18, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地域で3日連続となる抗議デモが行われ、参加者はYPG主体のシリア民主軍の退去を求める(2019年4月26日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月26日付)によると、24、25日に続いて、北・東シリア自治局支配下の県北部のブサイラ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の素行に抗議し、北・東シリア自治局支配地からの退去を求めるデモが発生し、多くの住民が参加した。

AFP, April 26, 2019、ANHA, April 26, 2019、AP, April 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2019、al-Hayat, April 27, 2019、Reuters, April 26, 2019、SANA, April 26, 2019、UPI, April 26, 2019などをもとに作成。

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サーラ情報大臣「シリアはそもそも、領内のどの場所であれ、イスラエル兵の遺体があるなどということは承知していない」(2019年4月4日)

イマード・サーラ情報大臣は、1982年のスルターン・ヤアクーブの戦い(レバノン)で行方不明になっていたイスラエル軍兵士ザハリア・バウメル(Zacharia Bawmel)氏の遺体をイスラエル軍・諜報機関が特殊作戦でシリア領内から奪還したことに関して、シリア・アラブ・テレビ(4月4日付)に対して「シリアはそもそも、領内のどの場所であれ、イスラエル兵の遺体があるなどということは承知していない」と述べた。

サーラ情報大臣はまた、「もし承知していたら、国益が求めることを行っていた。それがこれまで行ってきたことだ」と付言し、イスラエル軍が遺体を奪った事実はそもそもないと主張した。

AFP, April 4, 2019、ANHA, April 4, 2019、AP, April 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2019、al-Hayat, April 5, 2019、Reuters, April 4, 2019、SANA, April 4, 2019、UPI, April 4, 2019などをもとに作成。

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スワイダー市上空で人型のUFOが目撃される、グレンダイザーか?!(2019年3月31日)

スワイダー24(3月31日付)は、スワイダー市上空で、人間のかたちをした未確認飛行物体(UFO)が確認されと伝え、その画像を公開した。

このUFOは、気象観測のための気球だと思われるが、公式筋はその真偽について何ら発表は行っていない。

インターネット上では、「クレンダイザーだ」、「スーパーマンだ」などといった冗談交じりのコメントが散見された。

https://www.facebook.com/Suwayda24/videos/1538282802975661/

AFP, March 31, 2019、ANHA, March 31, 2019、AP, March 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 31, 2019、al-Hayat, April 1, 2019、Reuters, March 31, 2019、SANA, March 31, 2019、UPI, March 31, 2019などをもとに作成。

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イスラエル占領下のクナイトラ県バクアーサー村で、トランプ米大統領によるゴラン高原に対するイスラエル主権承認決定に抗議するデモ(2019年3月30日)

SANA(3月30日付)によると、イスラエル占領下のクナイトラ県バクアーサー村で、住民が、ドナルド・トランプ米政権がゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に著名したことに攻撃するデモを組織し、バクアーサー村、マジュダル・シャムス村、マスアダ村、アイン・カニーヤ村の住民のほか、ドゥルーズ派の聖職者らが参加した。

AFP, March 30, 2019、ANHA, March 30, 2019、AP, March 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2019、al-Hayat, March 31, 2019、Reuters, March 30, 2019、SANA, March 30, 2019、UPI, March 30, 2019などをもとに作成。

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「土地の日」43周年に合わせて、シリアのパレスチナ・キャンプでトランプ米大統領によるゴラン高原のイスラエル主権承認決定に抗議するデモ(2019年3月29日)

シリア各所のパレスチナ・キャンプで、「土地の日」(3月30日)43周年に合わせて、パレスチナ諸派が、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモを呼びかけ、パレスチナ人が参加した。

抗議デモが行われたのは、首都ダマスカスのヤルムーク区、ダマスカス郊外県バッティーハ村、ジャルマーナー市のキャンプ。

SANA(3月29日付)が伝えた。

ヤルムーク・キャンプ(ダマスカス郊外県)
バッティーハ村(ダマスカス郊外県)
ジャルマーナー・キャンプ(ダマスカス郊外県)

AFP, March 29, 2019、ANHA, March 29, 2019、AP, March 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2019、al-Hayat, March 30, 2019、Reuters, March 29, 2019、SANA, March 29, 2019、UPI, March 29, 2019などをもとに作成。

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米国防総省はシリア関連予算5億米ドルを確保(2019年3月13日)

米国防総省は声明を出し、2020年会計年度予算において、5億米ドルをシリア関連予算として確保したと発表した。

声明によると、5億米ドルのうち2億5000万ドルはシリアの近隣諸国の安全保障関連の経費、3億5000万ドルはシリア国内での教練プログラムにかかる経費で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍などが対象となる。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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ダルアー市、アレッポ市で国民社会支援基金が退役兵士の援助申請を受け付ける(2019年3月13日)

SANA(3月13日付)は、ダルアー市やアレッポ市に設置された国民社会支援基金で、退役兵士の援助申請受付が続けられていると伝えた。

ダルアー支部のワスィーム・ダイリー支部長によると、ダルアー市ではこの2日間で退役兵士69人が資金援助などの申請を行ったという。

またアレッポ支部のアフマド・ハムザ支部長によると、アレッポ市ではこの3日間で退役兵士920人が申請を行ったという。

AFP, March 13, 2019、ANHA, March 13, 2019、AP, March 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2019、al-Hayat, March 14, 2019、Reuters, March 13, 2019、SANA, March 13, 2019、UPI, March 13, 2019などをもとに作成。

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「東アラブ地域の非公的政治主体による国家機能の補完・簒奪に関する研究」(2018年〜2022年度科学研究費補助金(基盤研究(A) 18H03622))がシリア国内の避難民1,500人を対象とした世論調査を実施(2018年12月27日)

「東アラブ地域の非公的政治主体による国家機能の補完・簒奪に関する研究」(2018年〜2022年度科学研究費補助金(基盤研究(A) 18H03622))が、シリア世論調査研究センター(SOCPS、在ダマスカス)の協力のもと、シリア国内の避難民1,500人を対象とした世論調査を実施した。

調査の概要および質問内容(調査で使用された質問票)は、現代中東政治研究ネットワーク(CMESP-J.net)の「中東世論調査(シリア国内避難民2018)」(日本語)、「Middle East Public Opinion Survey (IDPs in Syria 2018)」(英語)で公開されている。

なお、調査結果の詳細は近く公開される予定。

CMEPS-J.netをもとに作成。

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