ガソリンを積んだトレーラー39輌がイラク領内からシリアに入り、レバノンに向かう(2021年9月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ガソリンを積んだトレーラー39輌が、ブーカマール国境通行所(カーイム国境通行所)を経由して、イラク領内からシリアに入り、レバノンに向かった。

イラクのトレーラーがレバノンにガソリンを移送するのは、8月29日に続いて2回目。

AFP, September 5, 2021、ANHA, September 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2021、Reuters, September 5, 2021、SANA, September 5, 2021、SOHR, September 5, 2021などをもとに作成。

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イラク産のガソリンを積んだトレーラー約50輌がシリア軍第4師団の護衛を伴い、ブーカマール国境通行所からシリアに入国、レバノンに向かう(2021年8月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ガソリンを積んだトレーラー約50輌が、シリア軍第4師団の護衛を伴い、ブーカマール国境通行所(カーイム国境通行所)を経由して、イラク領内からシリアに入った。

トレーラーの車列はレバノンに向かったという。

レバノンでは、8月22日、政府がガソリンへの補助金を削減し、ガソリン価格を66%引き上げると発表していた。

AFP, August 29, 2021、ANHA, August 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2021、Reuters, August 29, 2021、SANA, August 29, 2021、SOHR, August 29, 2021などをもとに作成。

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米軍所属のドローンがシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市近郊でイラク人民動員隊ヒズブッラー大隊の車輌を攻撃(2021年7月18日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月18日付)によると、米軍所属の無人航空機(ドローン)が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市近郊のスワイイーヤ村に近い街道で停車中の貨物車輌1輌に対して攻撃を加え、車輌が大破、複数が負傷した。

攻撃を受けた貨物車輌は食糧物資を積んでいた。

シリア人権監視団によると、ドローンが標的としたのは、イラク人民動員隊に所属するヒズブッラー大隊の軍用車輌だという。

アイン・フラート(7月18日付)によると、ドローンが狙った貨物車輌には、武器弾薬が積まれており、攻撃によって積み荷は全焼し、乗っていた2人が死亡したという。

AFP, July 18, 2021、ANHA, July 18, 2021、‘Ayn al-Furat, July 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2021、Reuters, July 18, 2021、SANA, July 18, 2021、SOHR, July 18, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領がイラクのサーリフ大統領と電話会談(2021年7月15日)

アサド大統領は、イラクのバルハム・サーリフ大統領と電話会談を行い、二国間関係、「テロとの戦い」における両国の連携のありようについて意見を交わした。

SANA(7月15日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4386733328037132

AFP, July 15, 2021、ANHA, July 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2021、Reuters, July 15, 2021、SANA, July 15, 2021、SOHR, July 15, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地がドローンによる攻撃を受ける(2021年7月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月7日付)が複数の地元筋から得た情報だとして伝えたところによると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある国内最大の油田地帯、ウマル油田に違法に設置されている米軍の基地が所属不明の無人航空機(ドローン)の攻撃を受け、複数の煙柱が立ち上がった。

ユーフラテス・ポスト(7月7日付)は、ドローンの攻撃に対して、米軍基地は携帯式の対空ミサイルで応戦したと伝えた。

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これに関して、シリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター局長は声明を出し、攻撃を回避したと発表した。

声明の内容は以下の通り。

北・東シリア現地時間の10時15分、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う我が前線部隊と有志連合部隊が、ダイル・ザウル県ウマル油田地帯で、無人航空機による攻撃に対処した。一次報告では、攻撃を失敗させ、被害がなかったことが確認されている。

https://www.facebook.com/QSDMEDIA/posts/1670037036522291

シリア人権監視団によると、攻撃は「イランの民兵」によるものと見られる。

同監視団によると、この攻撃を受けて、有志連合部隊はシリア民主軍部隊を従えて、ユーフラテス川東岸に位置するズィーバーン町に突入し、強制捜査を行った。

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また、イラクのスーマリーヤ・チャンネル(7月7日付)はイラク治安筋の話として、米軍が駐留するイラク・アンバール県にアイン・アサド基地にロケット弾複数発が打ち込まれ、イラク軍兵士複数が負傷した。

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なお、ロイター通信(7月5日、6日付)などによると、5日もアイン・アラブ航空基地に無人航空機(ドローン)2機が飛来、米軍の防空システムがこれを撃破した。

また同日、イラクの首都バグダードにある米国大使館に無人航空機(ドローン)が接近したが、同じく撃破された。

さらに6日、米軍部隊が駐留するイラク北部のアルビール国際空港が爆弾を積んだ無人航空機(ドローン)の攻撃を受けた。

イラク・クルディスタン地域に主都でもあるアルビール市にある米国領事館はサイレンを鳴らし警戒を呼びかけた。

米国防総省の発表によると、人的・物的被害はなかった。

AFP, July 7, 2021、ANHA, July 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2021、Euphrates Post, July 7, 2021、Reuters, July 7, 2021、SANA, July 7, 2021、SOHR, July 7, 2021、al-Sumariya Channel, July 7, 2021などをもとに作成。

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イラクの人民動員隊は声明を出し、米国の爆撃への報復権を留保する(2021年6月28日)

イラクの人民動員隊は報道声明を出し、米国の爆撃に関して、イラクの舞台を弱体化させようとするものだと非難した。

本日(6月28日)未明午前2時、米軍航空機が、アンバール県西のカーイム郡の国境から13キロ領内に設置されている人民動員隊(第14旅団および第46旅団)の拠点3カ所を狙った。
この攻撃で、シリアからイラクへのダーイシュ(イスラーム国)の潜入を阻止するための通常任務に就いていた4人が殉教した。任務は合同作戦司令室のもとで人民動員隊に正式に与えられた義務に従うもので、イラク領内のいかなる外国部隊の活動も妨げるものではない。このことについて、人民動員隊はこれまでにも何度も繰り返し自らの立場を明らかにしてきた。

爆撃を受けた人民動員隊の拠点には、米国の主張に反して、倉庫、あるいはそれに類する施設は含まれていなかった。米国はこうした主張を通じて、人民動員隊の戦闘員を狙った犯罪行為を正当化しようとしている。

我々はもっとも強い表現で我が部隊に対する罪深い攻撃を非難するとともに、殉教者に心から哀悼の意を示したい。我々は、こうした攻撃に対する報復権、そしてイラク領内での犯罪者を処罰する権利を留保する。

攻撃は、イラク、そしてその治安部隊と人民動員隊を弱体化させようとして行われている。彼らのおかげで、米国、そして世界の国々はテロの撲滅を目の当たりし、その脅威を排除できた。また、攻撃は、テロ組織が強大化するために行われている。

この攻撃はイラクの主権を標的としたものだ。とりわけ、人民動員隊が大規模な設立記念観兵式を武装部隊総司令官の主催などで大成功を収め、昨日(27日)に首都バグダードで三カ国首脳会談が開催されたのに合わせて行われた。

我々は、ここにおいて、イラク政府の姿勢、領土、領空に対する主権が実現すべく、イラクから外国の部隊を撤退させようとする熱意を賞賛する。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021などをもとに作成。

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米軍戦闘機がシリアとイラク領内の「イランの民兵」の拠点や施設複数カ所に対して爆撃を実施、7人死亡(2021年6月28日)

『ニューヨーク・タイムズ』(6月27日付)は、米軍の戦闘機複数機がシリアとイラク領内の「イランの支援を受ける民兵」(Iran-backed militias)の拠点や施設複数カ所に対して爆撃を実施したと伝えた。

爆撃は、イラン・イスラーム革命防衛隊の無人航空機(ドローン)発着用の基地で、シリアでの戦闘や米軍を標的とするために使用されていたという。

シリア人権監視団によると、有志連合を主導する米国の爆撃は6月27日深夜から28日未明にかけて、イラクとの国境近くに設置されている「イランの民兵」の拠点複数カ所を狙って行われ、イラクの人民動員隊の戦闘員7人が死亡(シリア人権監視団は6月29日に、死者数が9人と増加したと発表)、武器弾圧庫1棟、軍事拠点1カ所が破壊されたという。

米主導の有志連合が「イランの民兵」に対して爆撃を行ったのは、4月29日以来だという。

AFP, June 28, 2021、ANHA, June 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2021、The New York Times, June 27, 2021、Reuters, June 28, 2021、SANA, June 28, 2021、SOHR, June 28, 2021、June 29, 2021などをもとに作成。

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正体不明の武装集団がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のイラクの人民動員隊の本部を襲撃、所属不明の航空機が武器弾薬庫を爆撃し破壊(2021年6月14日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(6月14日付)によると、正体不明の武装集団がシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊のハリー村にあるイラクの人民動員隊の本部を襲撃し、手兵を殴打した後、施設内に突入し、司令官1人を含む3人を殺害した。

また、アイン・フラート(6月15日付)は、所属不明の航空機複数機が、シリア政府の支配下にあるブーカマール市南に設置されている「イランの民兵」の基地内の武器弾薬庫を爆撃したと伝えた。

この爆撃で、武器弾薬庫は完全に破壊され、民兵多数が死傷したという。
AFP, June 14, 2021、ANHA, June 14, 2021、‘Ayn al-Furat, June 14, 2021, June 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2021、Reuters, June 14, 2021、SANA, June 14, 2021、SOHR, June 14, 2021などをもとに作成。

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ラフムーン内務大臣がイラクのジャービルー移民・避難民大臣と会談(2021年4月2日)

ムハンマド・ラフムーン内務大臣は、シリアを訪問中のイラクのイーファーン・ファーイク・ジャービルー移民・避難民大臣と会談し、シリア国内のイラク人難民の状況などについて意見を交わした。

SANA(4月2日付)が伝えた。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣は、イラクのジャービルー移民・避難民大臣と会談(2021年4月1日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、シリアを訪問(4月1日)中のイラクのイーファーン・ファーイク・ジャービルー移民・避難民大臣と会談した。

SANA(4月1日付)によると、ミクダード外務在外居住者大臣は、会談であらゆる分野で両国間の協力関係を強化することが重要だとしたうえで、イラクにいるシリア難民の帰国を歓迎し、安全で自発的な帰国を保証する状況を整えるための措置を講じる意思を示した。

その一方で、一部西側諸国が、難民問題を政治的に利用し、シリアに一方的な制裁を課し、難民の帰還を奨励しないことを批判した。

ジャービルー移民・避難民大臣は、両国政府間、国民間レベルでの関係が重要だとしたうえで、シリアにいるイラク難民、イラクにいるシリア難民双方の自発的帰国を促すためにシリア政府と協力する用意があると述べた。

両大臣は、難民帰国を促す取り組みを行い、安全で自発的な帰国を阻害する障害を取り除くために連絡を継続することで合意した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

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イラク国家安全保障担当顧問はフール・キャンプを「時限爆弾」と評して、米大使にその解体を要請(2021年3月18日)

イラクの国家安全保障担当顧問のカースィム・アアラジー氏は広報局を通じて声明を出し、マシュー・テュエラー在イラク米大使との会談で、北・東自治局の支配下にあるハサカ県のフール・キャンプを解体するよう求めたと発表した。

アアラジー氏は声明で、首都バグダードで行われた大使との会談が、両国の戦略対話会合の一環で行われ、安全保障、科学技術、経済、文化などといった分野について意見を交わしたとしたうえで、大使に次のように伝えたことを明らかにした。

イラクは、国際社会が参加するかたちで、さまざまな国籍のテロリストを収容しているフール・キャンプをめぐる問題の実質的・最終的な解決を必要としている。
フール・キャンプを現状のまま維持することは、時限爆弾のようなものだ。なぜなら、そこにはイラク人児童20,000人が収容されているが、彼らは、イラクとこの地域に脅威を及ぼすダーイシュ(イスラーム国)になってしまうからだ。この問題を解決するためにみなが肩を寄せ合わねば、イラク、この地域、そして世界の安全を脅かすことになる。

ANHA(3月18日付)が伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理課にあるフール・キャンプに収容されていたダイル・ザウル県出身の国内避難民(IDPs)261人がスワル町にバスで移送された。

IDPsの移送は、フール・キャンプの閉鎖をめざすシリア民主評議会のイニシアチブによるもの。

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トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 18, 2021、ANHA, March 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2021、Reuters, March 18, 2021、SANA, March 18, 2021、SOHR, March 18, 2021などをもとに作成。

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イラクのクルディスタン地域のエルビールとアレッポ国際空港を結ぶフライ・バグダード航空定期旅客便の運航再開(2021年3月3日)

運輸省は、イラクのクルディスタン地域のエルビールとアレッポ国際空港を結ぶフライ・バグダード航空の定期旅客便の運航が再開されたと発表した。

同便は2012年以降運休していた。

SANA(3月3日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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イラク国防省はダイル・ザウル県南東部の国境地帯に対する米国の攻撃に際して、米国と「情報交換」を行ったとのオースティン米国防長官の発言を否定(2021年2月26日)

イラク国防省は声明を出し、シリア南東部、ダイル・ザウル県南東部の国境地帯に対する米国の攻撃に際して、米国とイラクの間で「情報交換」が行われたとのロイド・オースティン米国防長官の発言を否定した。

声明の概要は以下の通り:

シリア領内の複数カ所を標的とするのに先立って、イラクと諜報関連の情報の交換が行われたとする米国務長官の発言内容に驚いている。
我々はそうしたことが行われたことを否定する一方、有志連合との協力関係が、同連合発足時のダーイシュ(イスラーム国)との戦いに関する目的に限定される。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプ第3区でイラク人難民の遺体が発見される(2021年2月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区でイラク人難民の遺体が発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(西フール地区)で、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)の武装グループがファーティミーユーン旅団と国防軍の拠点複数カ所を襲撃した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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スプートニク・ニュース:サウジアラビアはイラク経由でのシリアとの陸運貿易を模索、イラクに街道の整備と国境通行所開設を要請(2020年11月16日)

スプートニク・ニュース(11月16日付)は、シリア国際貨物輸送業者連合会員のハサン・アジャム氏の話として、サウジアラビアが、シリアとの陸運貿易を活性化するため、両国を結ぶ街道の整備と、イラク・サウジアラビア国境に新たな通行所(アルアル国境通行所)を開設するようイラクに要請していると伝えた。

アジャム氏によると、アルアル国境通行所が開設され、同通行所とシリア・イラク国境に位置するブーカマール・カーイム国境通行所を結ぶ街道が整備されれば、ヨルダンを経由するよりも迅速な物流が可能になる。

AFP, November 16, 2020、ANHA, November 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2020、Reuters, November 16, 2020、SANA, November 16, 2020、SOHR, November 16, 2020、Sputnik News, November 16, 2020などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」が開幕:アサド大統領、ロシア、イラン、中国は西側諸国のテロ支援と制裁が難民を発生させ、帰還を阻止していると非難(2020年11月11日)

シリアの首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で、「難民帰還に関する国際会議」が開幕し、ロシア(共同議長国)、イラン、中国、レバノン、イラク、UAE、オマーン、アルジェリア、パレスチナ、ソマリア、インド、ブラジル、南アフリカ、ベラルーシ、パキスタン、アルゼンチン、キューバ、コロンビア、インドネシア、キルギス、ナイジェリア、スリランカ、アブハジアなど27カ国、12国際機関の代表が参加した。

米国、EU諸国、カナダ、サウジアラビア、カタール、エジプト、日本などは参加しなかった。

また、トルコは招待されなかった。

一部の在外活動家は、ツイッター、フェイスブックなどのSNSを通じて「帰還はアサドが去ることから始まる」というハッシュタグ(#العودة_تبدأ_برحيل_ الأسد)を拡散し、会議開催に異議を唱えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/videos/762446961147470

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開幕式では、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官が開会の挨拶を行い、司会進行役を務めた。

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開会挨拶に続いて、アサド大統領がテレビ会議システムを通じて基調演説を行った。

出席者、とりわけロシアとトルコに謝意を示したのちに、アサド大統領は以下のように述べた。

「多くの国が人道的、道徳的な原理に基づいて難民を保護している一方、一部西側諸国および一部中東諸国は、もっとも卑劣なかたちで難民を利用し、彼らをめぐる人道的な問題を政治的なカードとし、彼らを資金源に仕立て、避難生活を送っている我が国国民が置かれている真の苦しみを考慮せずに自らの責任を逃れようとしている」。

「彼らの帰還にふさわしい環境を作り出すための実質的な行動をとるのではなく、彼らをそそのかし、圧力をかけ、脅迫するなどして、帰国しないよう仕向けている…。こうしたことは珍しいことではない。なぜなら、これらの国の政府はシリアでテロを拡散し、それによって数十万というシリアの国民が殺害され、数百万人が避難を余儀なくされたからだ。こうした行為が難民の帰還をもたらすことは論理的にあり得ない。その証拠に、これらの国は…難民帰還をめざすこの大会への参加を拒否した」。

「世界にとって難民問題が人道問題であるというのであれば、我々にとっては、人道問題であることに加えて、国民的な問題なのだ…。我々は今も、帰国し祖国建設に貢献したいと考えるすべての難民の帰還に向けて取り組んでいる。しかし、障害は大きい。加えて、難民は帰還を阻止しようとする圧力に晒されている。米体制とその同盟国によって科せられている違法な経済制裁と包囲が、テロで破壊された各地のインフラを復旧することで、難民を帰還させ、尊厳ある日常生活ができるようにしようとするシリア国家機関の取り組みを阻害している…。これが、多くの難民の帰還を躊躇させる主因だ。基本的な生活を送るための最低限のニーズがないのだ」。

「にもかかわらず、国外にいる圧倒的大多数のシリア人が帰国を望んでいる。なぜなら、彼らは政治的植民地主義のリストのうえの「数」や、自分たちの祖国に対するテロを支援する諸国体制の「カード」になりさがることを拒否しているからだ」。

「(シリアにおける)客観的状況は難民を生み出すものではない。それゆえに、米体制が主導する西側諸国の体制、そしてそれに従属するトルコなどの近隣諸国は、シリアからシリア人を追い出すのにふさわしい環境を作り出し、シリアへの内政干渉を正当化し、シリアという国家を分断し、自分たちの国益に資するような国家にしようとした。

「シリアの難民問題は作り出された問題だ。なぜなら、シリアの歴史は、何世紀にもわたっていかなる集団難民も発生してこなかった…。シリアが古今の歴史において、度重なる占領、混乱に苦しんできたにもかかわらずだ…」。

「テロ拡散はそのためのもっとも安易な方法だった。米国の庇護のもとに2006年にイラク・イスラーム国が作り出され、この組織はシリアでの戦争でムスリム同胞団、(シャームの民の)ヌスラ戦線などとともに、インフラを破壊し、無垢の人々を殺害し、公共サーヴィスを麻痺させ、恐怖を蔓延させ、シリア人を国外へと押しやっていった」。

「2014年にシリアの国家が、治安と安定の回復に向けて進み始めると、これらの国はダーイシュ(イスラーム国)を動員した…」。

「我々は現在、絡み合う三つの要素からなる問題に直面している。帰国を望む数百万人の難民、破壊された数千億というインフラ、そして各地でくすぶり続けているテロだ。

「我々シリアの国家機関はこの大いなる課題に取り組むために前進してきた…。テロとの戦いを続ける一方で、難民数十万の帰還に向けた施設を準備した…。違法な制裁にもかかわらず、最低限のインフラを復旧した…。今後、こうした措置は、事態に対処する能力が増大する毎に、さらに加速することになるだろう。だが、能力の増大は、経済封鎖や制裁といった混乱がどの程度後退するかによる…」。

「私は、この会議が、この人道問題を終わらせるため、今後の協力に向けた基礎を作り出すと確信している」。

https://youtu.be/qoBvL3_bigE

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アサド大統領の演説に続いて、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使がセルゲイ・ラヴロフ外務大臣のメッセージを代読した。

ラヴロフ外務大臣のメッセージでは、難民問題の解決には、国際社会の参加が不可欠だと位置づけられたうえで、国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの主権尊重、領土保全を遵守したうえで、難民や国内避難民(IDPs)の帰還を支援すべきだと強調された。

また、一部諸外国がシリア国内のテロ組織を支援し、難民問題を政治利用していると指摘、そうした国に難民となったシリア人数百万人の苦難の責任があるとの非難が表明された。

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続いて、レバノンのシルビル・ワフバ外務在外居住者大臣がテレビ会議システムを通じて演説を行い、レバノン国内にいる約150万人のシリア難民の存在が、レバノン経済にとって負担となっているとしたうえで、国際社会に対して、彼らの安全且つ尊厳のある帰国を無条件で促すための取り組みを強化するよう求めた。

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次に、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補が演説を行い、難民を帰還させるため、国際社会が復興支援を通じて彼らを支援する必要があるとしたうえで、国際社会にとっての最優先課題は難民問題を政治的に利用したり、その解決を阻害しないことにあると強調した。

また、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域を米軍が占領していることに触れ、米軍が同地のテロ組織を支援し、国内避難民(IDPs)の帰還を妨げていると非難する一方、占領やテロ支援によって目的を達成できなかった米国など一部諸外国が、シーザー・シリア市民保護法に代表される一方的制裁を通じて、シリア国民をさらに苦しめ、難民帰還を妨害していると付言した。

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次に、レバノンのラムズィー・ムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣も、難民を帰還させるために、国際社会によるシリア復興への支援が必要だと強調した。

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次に、冯飚駐シリア中国大使は、シリアに対する一部諸外国による一方的経済制裁が難民帰還を阻害していると指摘し、これを違法だと批判する一方、中国がシリアの独立、主権、領土保全、危機の政治的解決に向けて真摯に取り組んでおり、シリアに対して1億3,000万ドルの支援を行ってきたと強調した。

またシリアでの「テロとの戦い」にも言及し、テロ撲滅が難民問題の解決における重要な条件になると述べた。

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最後に、ロシア合同連携センター議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将(国家防衛管理センター長)は、ロシアの各省が、教育、医療、資源開発、住宅建設、通商、経済、科学技術といった分野でさまざまなプロジェクトを立ち上げ、これまでに10億米ドル以上を電力、産業、人道分野に支援、復興に協力してきたと強調した。

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開会式の後、出席者は、シリアの現状、難民の帰還状況、帰還に向けた障害、帰還に向けた環境情勢、人道支援、インフラ復旧、科学教育機関との連携、エネルギー部門のインフラ復興などについて、複数の部会に別れた。

このうち、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が議長を務めた第3部会は「難民帰還の障害」を扱い、難民帰還の阻止をめざし、この問題を政治的カードとして利用しようとしている諸外国の政策への対応などについて議論した。

部会のなかで、ミクダード外務在外居住者副大臣は、トルコ、米国、イスラエル、西欧諸国によるテロ支援と一方的経済制裁が難民、国内避難民(IDPs)を発生させ、その機関を阻害している最大の要因だと指摘した。

そのうえで、難民帰還を推進するには、こうした国の政策やシリアへの支援の政治利用に対して体系的に対処するとともに、西側諸国の経済制裁の解除することが重要だと主張した。

また部会に出席したロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、テロによって被害を受けた地域の復興こそが、難民帰還を促すもっとも重要な課題だと述べるとともに、西側諸国の一方的経済制裁も同時に解除していく必要があると強調した。

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会議は12日に共同声明を出して閉幕する予定。

SANA(11月11日付)が伝えた。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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イラクのテロ撲滅機関は米主導の有志連合がダーイシュの「イラク総督」をダイル・ザウル県での爆撃で殺害したと発表(2020年5月26日)

イラクのテロ撲滅機関は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の主要幹部の1人ハッジー・タイスィール(本名ムウタッズ・ナウマーン・アブドゥナーイフ・ナジュム・ジャブーリー・ムカンナー)が死亡したと発表した。

タイスィール氏は、「イラク総督(ワーリー)」として知られ、ダーイシュ支配地全域における「傭兵」の副司令官を務め、国外でのテロ活動を計画・調整していたとされる。

タイスィール氏は、テロ撲滅機関が提供した情報をもとに、米主導の有志連合がシリアのダイル・ザウル県で実施した爆撃で死亡したという。

タイスィール氏は、複数のパスポート、通行証を持ち、追跡を恐れて電話の使用を控えていたという。

AFP, May 26, 2020、ANHA, May 26, 2020、AP, May 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2020、Reuters, May 26, 2020、SANA, May 26, 2020、SOHR, May 26, 2020、UPI, May 26, 2020などをもとに作成。

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イラク通信社はダーイシュの故バグダーディー前指導者の後継者と目されていたカルダーシュ氏を治安機関が逮捕したと発表(2020年5月20日)

イラク通信社は、同国治安機関が、ダーイシュ(イスラーム国)の前指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏の後継者と目されていたアブドゥッラー・カルダーシュ氏(同通信社ではアブドゥンナースィル・カルダーシュ)を逮捕したと発表した。

逮捕された日時、場所などは明らかにされなかった。

AFP, May 20, 2020、ANHA, May 20, 2020、AP, May 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2020、Iraq News Agency, May 20, 2020、Reuters, May 20, 2020、SANA, May 20, 2020、SOHR, May 20, 2020、UPI, May 20, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でタンクローリー1台、旅客バス2台、乗用車15台の衝突事故が発生し、イラク人ら22人が死亡(2020年3月7日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月7日付)によると、首都ダマスカスとヒムス市を結ぶM5高速道路でタンクローリー1台、旅客バス2台、乗用車15台の衝突事故が発生し、22人が死亡、70人が負傷した。

ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣が発表した声明によると、事故は、タンクローリーのブレーキの故障が原因。

コントロールを失ったタンクローリーは大型旅客バスと乗用車と次々と衝突した。

犠牲者の多くは大型旅客バスに乗っていたイラク人で、死者の数はさらに増えることが予想されている。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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米軍はシリア・イラク領内のイラク人民防衛隊ヒズブッラー大隊の拠点を爆撃(2019年12月29日)

米国防総省のジョナサン・ホフマン報道官は、イラクとシリア領内にあるイラク人民動員隊所属のヒズブッラー大隊の拠点を爆撃したと発表した。

ホフマン報道は「有志連合軍を迎え入れてくれているイラクの複数の基地に対するヒズブッラー大隊の度重なる攻撃への対抗措置として、米軍はシリアとイラク領内にある同組織の施設5カ所に対して、正確な自衛攻撃を行った。これはイラクの基地がロケット団30発によって狙われ、米軍兵士1人が死亡、米軍兵士4人とイラク治安部隊兵士2人が負傷したことへの対抗措置である」と述べた。

AFP, December 30, 2019、ANHA, December 30, 2019、AP, December 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2019、Reuters, December 30, 2019、SANA, December 30, 2019、SOHR, December 30, 2019、UPI, December 30, 2019などをもとに作成。

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ブーカマール国境通行所(カーイム国境通行所)を経由してシリアに入国する貨物車輌に対する入国手数料免除に(2019年12月5日)

運輸省は、ハサカ県ブーカマール国境通行所(イラク側はアンバール県カーイム国境通行所)を経由してシリアに入国する貨物車輌に対する入国手数料を免除することを決定した。

SANA(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2019、ANHA, December 5, 2019、AP, December 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2019、Reuters, December 5, 2019、SANA, December 5, 2019、SOHR, December 5, 2019、UPI, December 5, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部の国境地帯でイラク人民動員隊が所属不明の無人航空機の攻撃を受ける(2019年11月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市近郊のイラク国境近くでイラク人民動員隊の車輌が所属不明の無人航空機の攻撃を受け大破し、乗っていた全員が死亡した。

AFP, November 18, 2019、ANHA, November 18, 2019、AP, November 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2019、Reuters, November 18, 2019、SANA, November 18, 2019、SOHR, November 18, 2019、UPI, November 18, 2019などをもとに作成。

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イラクはダーイシュの潜入を阻止するためシリア領に至るすべての国境通行所を閉鎖(2019年10月18日)

イラクのヌーファル・バハー・ムーサー移民大臣は、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を受けて、シリア領に至るすべての国境通行所を閉鎖したと発表した。
スーマリーヤ・チャンネル(10月18日付)が伝えた。

ムーサー移民大臣によると、通行所閉鎖は、難民流入に紛れて「容疑者」(ダーイシュ(イスラーム国)メンバー)が潜入するのを阻止するのが目的。

AFP, October 18, 2019、ANHA, October 18, 2019、AP, October 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2019、Reuters, October 18, 2019、SANA, October 18, 2019、SOHR, October 18, 2019、al-Sumariya Channel, October 18, 2019、UPI, October 18, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領「トルコのシリア北東部への侵攻は歴史的野望に基づいたあからさまな侵略」(2019年10月17日)

アサド大統領はシリアを訪問したイラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問と会談し、両国間関係について意見を交わした。

SANA(10月17日付)によると、会談で、アサド大統領は、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)について言及、次のように発言したという。

「我々の地域における複数の国の対外的野望は歴史を通じて止むことはない。(レジェップ・タイイップ・)エルドアン(大統領)が今我が国に行っているトルコの犯罪的攻撃は、それがいかなる野望のもとに行われていようと、こうした野望に基づくもので、あからさまな侵略である。シリアは、こうした攻撃に対して、いたるところでその手先やテロリストに打撃を与えて対抗してきた。シリア領内のあらゆる場所で、合法的なすべての手段を通じて今後も対抗し、対峙する」。

AFP, October 17, 2019、ANHA, October 17, 2019、AP, October 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2019、Reuters, October 17, 2019、SANA, October 17, 2019、SOHR, October 17, 2019、UPI, October 17, 2019などをもとに作成。

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シリアとイラクを結ぶユーフラテス川西岸のブーカマール・カーイム国境通行所が正式に再開(2019年9月30日)

シリアのダイル・ザウル県とイラクのアンバール県のユーフラテス川西岸の国境を結ぶブーカマール・カーイム国境通行所が正式に再開した。

再開式典には、シリアのムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣、アブドゥルマジード・カワーキビー・ダイル・ザウル県知事、アースィム・イスカンダル・ブーカマール国境通行所税関局長イラク国境委員会のカーズィム・ウカービー委員長ら用心が出席した。

式典でラフムーン内務大臣は「シリア・アラブ軍とイラク軍の犠牲、そしてダーイシュ(イスラーム国)などさまざまな名を名乗る武装テロ組織に対する両国国民の勝利の甲斐あって、通行所が再開した」としたうえで、人や物の移動など通商が活性化し、両国に利益をもたらすだろうと強調した。

ブーカマール・カーイム国境通行所は9月1日に再開が予定されていたが、再開はたびたび延期され、その間、イスラエル軍所属と思われる戦闘機が国境地帯を幾度となく爆撃した。

ブーカマール・カーイム国境通行所は、ダーイシュ(イスラーム国)が同地一帯を掌握した2013年以降閉鎖されていた。

SANA(9月30日付)、スーマリーヤ・チャンネル(9月30日付)などが伝えた。

ブーカマール国境通行所

カーイム国境通行所

AFP, September 30, 2019、ANHA, September 30, 2019、AP, September 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2019、Reuters, September 30, 2019、SANA, September 30, 2019、SOHR, September 30, 2019、al-Sumariya TV, September 30 2019、UPI, September 30, 2019などをもとに作成。

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イラクからのシーア派巡礼者数百人を乗せた車列がカーイム国境通行所を経由してダイル・ザウル県ブーカマール市に到着(2019年9月18日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(9月18日付)によると、大型旅客バス車輌5台からなる車列がシーア派巡礼客数百人を乗せて、イラクのカーイム国境通行所を経由してブーカマール市に到着した。

車列はダマスカス県のウマイヤ大モスク、サイイダ・ザイナブ・モスク(廟)、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ・モスク(廟)などを巡礼する予定だという。

AFP, September 18, 2019、ANHA, September 18, 2019、AP, September 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2019、Jurf News, September 18, 2019、Reuters, September 18, 2019、SANA, September 18, 2019、SOHR, September 18, 2019、UPI, September 18, 2019などをもとに作成。

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イラクのアンバール県カーイム郡知事はカーイム・ブーカマール国境通行所再開が延期されたと発表(2019年9月6日)

イラクのアンバール県カーイム郡のアフマド・ジドヤーン郡知事は、9月7日に予定されていたダイル・ザウル県ブーカマール市に面するカーイム国境通行所(ブーカマール国境通行所)の再開が延期されたことを明らかにした。

ジドヤーン郡知事によると、通行所の復旧作業は90%完了しているが、電気、予算、インフラ、運輸面での準備が未だ不十分であることがその理由。

スプートニク・ニュース(9月6日付)が伝えた。

通行所の再開が延期されるのはこれが4回目で、当初は9月1日に再開が予定されていた。

再開の日時は追って告知されるという。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019Sputnik News, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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イラク領内でイラク人民動員隊の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月25日)

イラク人民動員隊の第45旅団は声明を出し、シリアとの国境に面するアンバール県カーイム市近郊にある同旅団の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受けたと発表した。

ANHA(8月25日付)などが伝えた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュのバグダーディー指導者はカルダーシュ氏を後継者「カリフ」に推挙(2019年8月7日)

ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(8月7日付)は、アブー・バクル・バグダーディー指導者が、トルコマン系イラク人のアブドゥッラー・カルダーシュ氏を自らの「後継者」(カリフ)として推挙したと速報で伝えた。


同通信によると、「後継者」推挙は、「イスラーム国におけるイスラーム教徒の地位を守るため」だという。

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イラクのスーマリーヤ・チャンネル(8月8日付)によると、カルダーシュ氏は、ニーナワー県タル・アファル郡出身のトルコマン人。

サッダーム・フサイン政権下でイラク軍士官を務め、ダーイシュ内では「アブー・ウマル」として知られている。

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また、安全保障問題が専門のイラク人研究者のファーディル・アブー・ラギーフ氏のツイッター・アカウント(https://twitter.com/fadhil_abu_ragh/)によると、カルダーシュ氏は、モースル市のイマーム・アアザム大学卒で、バスラ県にある米英両軍が管理するキャンプ・ブッカ収容所に収監されていた経歴があり、その後、イラクのアル=カーイダで法務官になったという。

また、カルダーシュ氏は、バグダーディー氏に次ぐダーイシュ・ナンバー・ツーの幹部とされるアブー・アラー・アファリー氏(2016年死亡)に近く、父親は聡明なハティーブ(モスクの説教師)で、自身は厳しさ、権威、過激さが特徴の「テロリスト」で、ダーイシュがモースル市を制圧した際、同市でバグダーディー氏を出迎えたメンバーの1人だという。

AFP, August 8, 2019、ANHA, August 8, 2019、AP, August 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 8, 2019、Reuters, August 8, 2019、SANA, August 8, 2019、SOHR, August 8, 2019、al-Sumariya Channel, August 8, 2019、UPI, August 8, 2019などをもとに作成。

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イラク・アンバール県カーイム郡知事「ブーカマール・カーイム国境通行所を9月1日に再開する」(2019年8月7日)

イラクのアンバール県西部のシリア国境に面するユーフラテス川河畔のカーイム郡のアフマド・ジドヤーン知事は、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市とカーイム市を結ぶブーカマール・カーイム国境通行所を9月1日に再開することが決定されたと明らかにした。

ジドヤーン知事は「カーイム郡とシリアのブーカマール市の間で9月1日に通行所を開通させる合意がなされた」と述べるとともに、今週に入って国境管理局の代表団と国境警備隊の司令官らが、通行所再開に向けた作業を加速させるためカーイム郡に滞在していたと付言した。

なお、8月6日には、シリア・イラク両国の司令部代表が通行所再開に向けて、国境地帯での合同探査を実施していた。

スプートニク・ニュース(8月7日付)などが伝えた。

AFP, August 7, 2019、ANHA, August 7, 2019、AP, August 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2019、Reuters, August 7, 2019、SANA, August 7, 2019、SOHR, August 7, 2019、Sputnik News, August 7, 2019、UPI, August 7, 2019などをもとに作成。

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