ラタキア県カルダーハ市で、イスに縛られ、口に袋を詰められ、鋭利な刃物で首を切られたアラウィー派の男性が遺体で発見される(2025年4月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市で、イスに縛られ、口に袋を詰められ、鋭利な刃物で首を切られたアラウィー派の男性が遺体で発見された。

一方、SANAによると、内務省総合治安局の麻薬撲滅課が、前政権の第4師団が保有していたラタキア市内の倉庫に隠されていた大量のカプタゴンの錠剤を発見、これを押収した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マフワルタ村出身の若い男性が国境地帯できょうだいとともにレバノンに入国しようとしていたところ、内務省総合治安局に拘束され、金品を没収された後に、銃で撃たれて死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッル・シャマーリーン村出身の若い男性2人とアレッポ県マーリア市出身の男性1人が、ジスル・シュグール市近郊で何者かに殺害され、遺体で発見された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のバルラヒーン村で2日前に若い男性を拉致し、身代金を要求していた内務省総合治安局の隊員を名乗る2人を、シリア国民軍が殺害した。

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シャルア暫定大統領は第4回アンタルヤ外交フォーラムへの参加を光栄だとしたうえで、トルコのエルドアン大統領に謝意(2025年4月12日)

SANAは、第4回アンタルヤ外交フォーラムへの参加を光栄だとしたうえで、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に謝意を示すアフマド・シャルア暫定大統領の声明を転載した。

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シリア国民軍スルターン・ムラード師団総司令官だったファヒーム・イーサー氏が国防副大臣に任命される(2025年4月12日)

国防省は、工兵部隊がシリアの各県で地雷や不発弾の撤去作業を継続しているとするムルハフ・アブー・カスラ国防大臣の声明を発表した。

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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、ファヒーム・イーサー氏(アブー・アフマド、スルターン・ムラード師団総司令官、解放のための革命家機構司令官、シリア国民軍第2軍団司令官)が国防副大臣兼北部地区司令官に任命された。

また、マフムード・アフマド・ムハンマドが第1機甲旅団の司令官に任命された。

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アレッポ県のアレッポ市、ダマスカス郊外県のアルバイン村でガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃を停止するよう求める抗議デモ(2025年4月11日)

SANAによると、アレッポ県のアレッポ市、ダマスカス郊外県のアルバイン村でガザ地区に対するイスラエル軍の攻撃を停止するよう求める抗議デモが行われた。

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SANAによると、アラブ連盟は米国に対してシリアに対するイスラエルの攻撃を停止するよう求めた。

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パリの検察庁は、シャルア暫定大統領、アブー・カスラ国防大臣、ハッターブ内務大臣、ムハンマド・ジャースィムら5人に対する訴訟を受理:容疑は沿岸部でのジェノサイド、民族浄化、人道に対する罪(2025年4月11日)

シリア人権監視団によると、フランスの首都パリの検察庁は、アフマド・シャルア暫定大統領、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣、アナス・ハッターブ内務大臣、新シリア軍(国防軍部隊)第25師団のムハンマド・ジャースィム司令官(シリア民主軍スルターン・マリク・シャー師団司令官)ら5人に対する訴訟を受理した。

訴訟は、フランス・アラウィー派連合の代理人であるペドロ・アンドゥロハル弁護士が提出、3月に沿岸部で発生した内務省総合治安局と国防省部隊によるアラウィー派住民らの殺害、略奪、破壊に対し、ジェノサイド、民族浄化、人道に対する罪などの容疑がかけられている。

主な起訴内容は以下の通り:
アラウィー派市民を中心に、少なくとも2,500人の民間人が死亡した50件以上の虐殺の実行
強姦、殺害、住宅の焼き討ち、死亡証明書の発行拒否
学校や私有財産への攻撃
宗派的・民族的な人口構成を変更することを目的とした強制移住

訴訟ではまた、フランスおよび国際当局に対して以下のような要請も盛り込まれている。

すべての敵対行為の即時停止
沿岸地域からの武装勢力の撤退
特にアラウィー派住民を中心とした拘束者の解放
国際的かつ中立的な調査の開始と、人道に対する罪としての分類
被害地域への国際監視団および独立した人権専門家の派遣

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内務省総合治安局がイドリブ県タマーニア町で治安作戦を実施し、社会復帰手続きを拒否した指名手配者の摘発(2025年4月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がタマーニア町で治安作戦を実施し、社会復帰手続きを拒否した指名手配者の摘発を行った。

また、アラウィー派の男性1人とその妻がシャニーヤ村の自宅で正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のウライリーヤート地区で車に乗った正体不明の武装グループが銃を発砲、前政権の国防隊のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市郊外のワーハ街道で、覆面をした武装グループが同市のシャリーア学校の元経営者を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派の男性1人とその妻がシャニーヤ村の自宅で正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

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内務省総合治安局の部隊が、ダルアー県ブスラー・シャーム市の名士との合意を受けるかたちで、法律違反者の身柄の身柄の確保、治安と安定維持のために展開(2025年4月11日)

ダルアー県では、SANAによると、内務省総合治安局の部隊が、ブスラー・シャーム市の名士との合意を受けるかたちで、法律違反者の身柄の身柄の確保、治安と安定維持のためにに展開した。

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シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がブスラー・シャーム市方面からサウワ村に展開、またジーザ町にも総合治安局の車列が入り、武器の引き渡しが呼びかけられた。


これを受け、ジャバーブ村で、旧シリア軍第5軍団の兵士らが武器の引き渡しに応じた。

また、内務省総合治安局がブスラー・シャーム市に展開し、武器回収を開始した。

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一方、スワイダー24によると、サイダー町でも拡声器を通じて、旧シリア軍第5軍団第8旅団の将兵らに対して武器を引き渡すよう呼びかけられた。

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シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市のシャイフや識者は声明を出し、シリアの統合を固辞し、あらゆる暴力と混乱を断固拒否するとしたうえで、内務省総合治安局、国防軍部隊への支持を表明した。

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このほか、シリア人権監視団によると、ジーザ町で、若者どうしが衝突、撃ち合いとなり、1人が死亡した。

また、市民1人がウンム・マヤーズィン町の自宅前で車2台に乗った武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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カバワート社会問題労働大臣が、スウェーデン外務省のスヴェールドストロム 中東・北アフリカ局長代理兼副局長と会談(2025年4月11日)

SANAによると、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣が、スウェーデン外務省のイェシカ・スヴェールドストロム 中東・北アフリカ局長代理兼副局長と会談し、両国の協力関係の展望について協議した。

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シャルア暫定大統領とシャイバーニー外務在外居住者大臣がアンタルヤ外交フォーラムに参加するため、トルコのアンタルヤを訪問(2025年4月11日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領とアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣がアンタルヤ外交フォーラムに参加するため、トルコのアンタルヤを訪問した。

会合に先だって、シャルア暫定大統領とシャイバーニー外務在外居住者は、コソボ共和国のヴィヨサ・オスマニ大統領、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領、カタールのムハンマド・ビナブドゥッラフマーン・アール・サーニー首相兼務外務大臣、リビアのアブドゥルハミード・ブバイバ首相、イラク・クルディスタン地域のネチルヴァン・バールザーニ大統領と個別に会談したほか、フォーラム開催国であるトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ハカン・フィダン外務大臣と会談した。






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TRTハベルによると、エルドアン大統領はフォーラムで演説し、14年にわたるシリアでの紛争と不安定の影響をもっとも大きく受け、その代償を払ってきた国の一つがトルコであるとしたうえで、次の通り述べた。

12月8日の革命(アサド政権崩壊)後に得られたこの機会を無駄にしてはならない。
特に強調しておきたいのは、我々が911キロにわたる国境を接している隣国シリアの領土保全、安定、安全を、自国の問題から切り離して考えることはできないという点だ。

なお、フォーラムは4月13日まで開催され、シリアを含む140ヵ国から約450人の代表団と、国際機関の上級代表約60名が参加予定で、20人以上の国家元首および政府首脳、70人以上の閣僚(うち50人以上が外務大臣)、そして全体で4,000人以上の来場者が集うと見込まれている。

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国連安保理は最近のイスラエルによるシリアへの軍事侵攻などについて協議するための緊急会合を開催(2025年4月10日)

国連安保理は、最近のイスラエルによるシリアへの軍事侵攻などについて協議するための緊急会合を開催した。

UN Newsによると、会合では、ハーリド・ヒヤーリー政治・平和構築担当事務次長補(チュニジア人)がアサド政権崩壊後、イスラエルがシリア領内に対して数百回の爆撃を行っていると指摘、「イスラエルによる最近の軍事行動は、シリアの政治移行を損ない、両国間の新たな安全保障協定の可能性を脅かしている」と警告した。

また、ジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動局長は、イスラエル側に対して1974年の兵力引き離し合意を遵守するよう求めた。

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トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のハサカ県ラアス・アイン市に展開していたシリア国民軍諸派がラッカ県タッル・アブヤド市を経由してトルコ領内に撤退(2025年4月10日)

シリア人権監視団は複数の活動家らの情報として、トルコの占領下にある「平和の泉」地域内のハサカ県ラアス・アイン市に展開していたシリア国民軍所属の東部自由人連合、ハムザ師団、スルターン・ムラード師団、スルターン・マリク・シャー師団の戦闘員が複数回に分けて、ラッカ県のタッル・アブヤド市に移動、そこからトルコ領内に撤退していると発表した。

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内務省総合治安局が移行期政権への参加を拒否した第8旅団の兵士らを攻撃し、司令官だった男性を含む3人が負傷(2025年4月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、ブスラー・シャーム市で、内務省総合治安局が第8旅団の兵士らのグループを攻撃し、司令官だった男性を含む3人が負傷した。

住民らは、前政権のシリア軍第5軍団に所属していた第8旅団の将兵らが、国防省部隊に参加した兵士らを暗殺、拘束しようとして衝突に発展したと見ているという。

第8旅団は、アフマド・シャルア移行期政権への参加を拒否している。

スワイダー24が11日に伝えたところによると、戦闘は、アフマド・アウダ氏が率いる旧シリア軍第5軍団第8旅団傘下の地元の武装グループが逮捕したことがきっかけ。

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アレッポ県、ダルアー県、イドリブ県、ダマスカス郊外県で住民が相次いで殺害される(2025年4月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市南西の街道で身元不明の遺体2体が発見された。

また、アレッポ市サラーフッディーン地区の地区長が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で女性1人が若者どうしの撃ち合いの流れ弾を受けて死亡した。

また、イズラア市では、内務省総合治安局の隊員1人が正体不明の武装グループによって撃たれて負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフル・ジャーリス村近くを街道脇で、何者かによって殺害された女性1人が遺体で発見された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がアシャーラ市で麻薬密輸商人を逮捕、所持していたカプタゴン約50錠を押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ハビーヤ村で身元不明の男性の1人が発見された。

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ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、クウェート・ナンバーの車に乗った男性が交通警官に暴行を加え、内務省総合治安局がこの男性を逮捕した。

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ジャアファリー駐ロシア・シリア大使は外務在外居住者省からの帰国命令を拒否し、ロシアに人道的保護を求めて亡命を申請(2025年4月10日)

エレム・ニュースは、シリアの複数の政治筋の話として、バッシャール・ジャアファリー駐ロシア・シリア大使が外務在外居住者省からの帰国命令を拒否し、ロシアに人道的保護を求めて亡命を申請したと伝えた。

匿名筋によると、ジャアファリー大使は、帰国命令に驚きを示したうえで、「帰国を拒否したのは、地位に執着しているからではなく、退職年齢をすでに超えており、継続的な治療を要する健康状態にあるためだ」と述べた。

だが、情報筋によれば、ジャアファリー大使は、外務在外居住者省の決定、とりわけ現地大使館の職員のなかから臨時代理大使を任命するとした点について、「近視眼的で場当たり的なもので、シリアの利益を損なうものだ」と問題視しているという。

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シャルア暫定大統領は3月の沿岸部などでの国防軍部隊や内務省総合治安局などによるとされるアラウィー派住民らへの虐殺の真相究明に取り組む独立調査国民委員会の委員と会談:任期を3ヵ月延長する大統領令を発令(2025年4月10日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、3月の沿岸部などでの国防軍部隊や内務省総合治安局などによるとされるアラウィー派住民らへの虐殺の真相究明に取り組む独立調査国民委員会の委員と会談し、委員会から調査の進捗についての報告を受けた。

会談後、シャルア暫定大統領は、大統領令(2025年第11号)を施行し、委員会の任期を再更新なしで3ヵ月延長することを定めた。

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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、ヤースィル・ファルハーン報道官はシャルア暫定大統領との会談で、41カ所で違反行為が行われ、それに基づいて41件の訴訟が行われている一方、いまだに委員会が訪問できていない現場があるなどとして、1ヵ月という任期では調査を完了するには不十分であることを伝え、シャルア暫定大統領は調査が困難であることを理解したという。

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韓国の趙外交部長官(外務大臣)がシリアを訪問、シャルア暫定大統領、シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談:シリア・韓国の外交関係樹立(2025年4月10日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領とアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、趙兌烈(チョ・テヨル)韓国外交部長官(外務大臣)を代表とする韓国の上級使節団と会談した。

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SANAによると、趙外交部長官はシャルア暫定大統領との会談に先立ち、シャイバーニー外務在外居住者大臣と個別に会談し、シリアと韓国の外交関係樹立を定めた協定に調印した。

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SANAによると、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣が、フランスのジャン=フランソワ・ギヨーム・シリア担当特使と会談し、シリアの社会復興と経済エンパワーメントを支援するための協力の方途などについて議論した。

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有力ビジネスマンのサーミル・ファウズ氏がシャルア移行期政権との関係改善に向けた合意に至ることができず、UAEに出国(2025年4月9日)

サウト・アースィマは、複数筋の話として、シリアの有力ビジネスマンのサーミル・ファウズ氏がアフマド・シャルア移行期政権との関係改善に向けた合意に至ることができず、UAEへの出国を余儀なくされたと伝えた。

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シリア人権監視団:3月にタルトゥース県バーニヤース市で殺害されていた女性4人を含む17人の氏名を新たに確認したと発表:3月6日以降に沿岸地域で確認された虐殺の件数は62件、殺害された民間人の数は1,676人に(2025年4月9日)

シリア人権監視団は、3月にタルトゥース県バーニヤース市で殺害されていた女性4人を含む17人の氏名を新たに確認したと発表した。

これにより、3月6日以降に沿岸地域で確認された虐殺の件数は62件となり、殺害された民間人の数は1,676人となった。

県別の内訳は以下の通り:
ラタキア県866人
タルトゥース県525人
ハマー県272人
ヒムス県13人

犠牲者のなかには、アラウィー派以外の宗派の信者も含まれている。

なお、民間人の他にも国防省部隊の兵士と内務省総合治安局の隊員273人、「旧体制の残党」の民兵259人が死亡しており、民間人の死者と合わせた死者総数は2,208人となっている。

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シリア民主軍部隊の第2陣約5,000人がアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区から撤退(2025年4月9日)

アレッポ県では、SANAによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区に配置されていたシリア民主軍部隊の第2陣が、アフマド・シャルア暫定政権の国防省および同省部隊の見守るなか、撤退を開始した。

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ANHAによると、第2陣は約500人の男女戦闘員からなり、両地区を撤退し、北・東シリア地域民主自治局の支配地に向かった。

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シリア人権ネットワーク:3月の1ヵ月間で1,562人が死亡、うち約900人がシャルア暫定政権により殺害される(2025年4月9日)

シリア人権ネットワークはHPで、月次報告を公開し、3月の1ヵ月間で1,562人(うち子ども102人、女性99人、医療スタッフ33人)が死亡したと発表した。

22ページからなる報告書では、アサド軍やその民兵の手による殺害、戦争残存物の爆発による死者が絶えないとしつつ、1,562人のうち1,334人(うち子ども60人、女性84人)が沿岸部での一連の暴力で死亡したと断じた。

1,334人のうち、889人(うち子ども51人、女性63人)は同地での軍事作戦に参加した武装部隊が、445人(うち子ども9人、女性21人)は前政権とつながりのある武装グループによって殺害された。

また、沿岸部以外の地域で、少なくとも民間人227人(うち子ども42人、女性15人)が死亡したことも確認されている。

内訳は、アフマド・シャルア暫定政権による殺害10人(うち子ども1人)、シリア民主軍による殺害2人(うち子ども1人)、前政権とつながりがある武装集団による殺害1人、その他215人(うち子ども40人、女性15人)。

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シリア国民軍に所属する東部自由人運動の戦闘員1人が7日にラアス・アイン市で殺害されたダーイシュ(イスラーム国)の元有力司令官の葬儀会場に投げ込まれた手りゅう弾の爆発で死亡(2025年4月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属する東部自由人運動の戦闘員1人が、7日にラアス・アイン市で殺害されたダーイシュ(イスラーム国)の元有力司令官の葬儀会場に投げ込まれた手りゅう弾の爆発で死亡した。

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タルトゥース県、ダルアー県、ヒムス県などでアラウィー派住民らの殺害続く(2025年4月8日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、何者かによって頭を銃で撃たれ、即決処刑されたアラウィー派の若者1人が遺体でタルトゥース市の海岸で発見された。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ジャッバー村東のブザーク丘で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士1人が何者かによって殺害され、遺体で発見された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヤードゥーダ村の住民が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県で活動していた前政権の国防隊のメンバー2人が内務省総合治安局よって逮捕された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハダーサ村で誘拐されていた若者2人が遺体で発見され、ヒムス市ワアル地区の病院に収容された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がサルハブ市近郊のナフル・バーリド地区の農場で窃盗犯1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がラタキア市のアズハリー交差点で若者グループに銃を乱射、住民3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」を支持していた前政権の空軍情報部の元メンバーがダイル・ザウル市で内務省総合治安局によって逮捕され、その後死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルナブル市近くで、身元不明の男性1人が遺体で発見された。

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在ロシア・シリア大使館は声明を出し、ジャアファリー大使の任務終了と中央行政への異動についての7日のSANAの報道を否定:シャイバーニー外務在外居住者大臣は大使館と在外代表部の再編を開始したと発表(2025年4月8日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)ジャズィーラ・チャンネルによると、在ロシア・シリア大使館は声明を出し、バッシャール・ジャアファリー大使の任務終了と中央行政への異動についての7日のSANAの報道を否定した。


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アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣はXで、アフマド・シャルア暫定大統領の指示を受け、在外シリア人への充実したサービス提供のため、大使館や在外代表部の再編を開始したと発表した。

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在レバノンおよび在レバノンのスイス大使館の使節団がイドリブ県の国内避難民(IDPs)の現状(2025年4月8日)

SANAによると、在レバノンおよび在レバノンのスイス大使館の使節団がイドリブ県のフィラース・カルドゥーシュ社会問題労働局長とともに、シリア北部の国内避難民(IDPs)の現状を視察した。

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SANAは7日に開催された移行期内閣の初会合の詳細を伝える(2025年4月8日)

SANAは、7日に開催された移行期内閣の初会合の詳細を伝えた。

会合では、シャルア暫定大統領が基調演説を行い、内閣の業務における優先事項と各省の担うべき課題を明示し、省庁間の連携の重要性を強調した。

とりわけ、シリア国民の優先事項に配慮した経済活性化に資する緊急計画の策定と、前政権が国家の構造、とりわけ経済・財政制度に与えた深刻な損害の修復が急務であるとし、それによって、課題を大規模な投資機会に転換し得る健全な投資環境の整備を促すことができると述べた。

シャルア暫定大統領はまた、復興問題の重要性と都市および町の整備に向けた戦略的計画の策定の必要性を強調し、文明的・文化的な連関と都市開発を結びつけるよう訴えた。

大統領はさらに、今後の内閣の業務における基軸として社会平和の原則、それに関連する愛国的メディア言説について言及、国民統合を強化し、分断を克服すべきものとしなければならないと述べた。

続いて、シャルア暫定大統領は、各閣僚の所信見解と就任後の展望に耳を傾け、次回の閣議までに総合的な計画を提出するよう促し、迅速な実行を求めた。

各閣僚の発言では、それぞれの専門分野に基づき、国民生活に関わる国内外の問題、とりわけ経済制裁の解除と移行期内閣への国際的な支援などについて焦点が当てられた。

会議ではまた、国民軍の再建と国家による武器の独占、ならびにシリア民主軍との統合に向けた合意の段階的実施、スワイダー県の武装勢力への対応などについても議論された。

加えて、経済政策の方向性、経済省、財務省、中央銀行の連携による過去の弊害の克服、柔軟な政策の策定、官民の協力を通じた各分野での有望な機会の活用、国内観光の振興、国外在住者の帰還促進なども話し合われた。

そのほか、公共事業・住宅、国内避難民、農業支援、エネルギー供給、交通インフラの再整備、市民社会の活動組織化、国家文化の振興、地方行政の機能強化、公正な司法制度の構築、国営メディアの再活性化、メディア・シティ構想を含む将来的なメディア戦略の策定など、多岐にわたる分野での提案や計画が閣僚らから提示された。

会議の終わりに、シャルア暫定大統領が各省の早急な再編と人事を完了するよう強調するとともに、デジタル化の推進、将来を見据えた計画の策定、理論的な枠組みの速やかな実施への移行の必要性を改めて強調した。

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タルトゥース県、ヒムス県でアラウィー派への襲撃相次ぐ(2025年4月7日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、アラウィー派の住民1人がハミーリー村の農地で正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

また、タルトゥース市のハナーヌー通りで、車に乗った正体不明の武装グループが若い男性を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局が、ヒムス市バーバー・アムル地区での民間人殺害に関与したとされる元政権関係者のマンフムード・シュドゥード容疑者を逮捕した。

また、ヒムス市ハドリー通りに隣接するタッルー通りで、黒い車に乗った正体不明の武装グループが床屋で働いしてるアラウィー派の男性1人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がハキーム村を強襲し、激しい砲撃を加えた。

攻撃は前政権を支持し、シャッバーハとして知られていたジャクムーク家の面々を摘発するのが目的だったが、親戚を訪問するために村を訪れていた若い男性1人らも恣意的に逮捕された。

一方、SANAによると、沿岸警備隊が、国防省海軍部隊の支援を受け、密輸船を拿捕し、欧州に違法に出国しようとしていた30人を拘束した。

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アレッポ県では、SANAによると、内務省麻薬撲滅局が総合治安局の支援を受け、サフィーラ市で麻薬密輸グループを逮捕、カプタゴン50000錠を押収した。

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ダマスカス県、アレッポ県、ダマスカス郊外県でイスラエルによるシリアへの攻撃に抗議するデモ(2025年4月7日)

SANAによると、ダマスカス県(ウマウィーイーン広場)、アレッポ県アアザーズ市(アレッポ自由大学)、アレッポ市(アレッポ大学)、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市、タッル市で、イスラエルによるシリアへの攻撃に抗議するデモが行われ、ガザ地区でのイスラエルによるジェノサイドの停止、ダルアー県での砲撃による犠牲者の追悼などを訴えた。





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外務在外居住者省の高官筋は米国による在ニューヨーク・シリア代表部(国連)を格下げについて「シリアの新政権に対する姿勢には何らの変更もない」と弁明:在ロシア、在サウジアラビア大使が本国に異動(2025年4月7日)

SANAは、外務在外居住者省の高官筋の話として、米国が在ニューヨーク・シリア代表部(国連)を格下げしたことに関して、純粋に技術的、行政的な措置であり、前任の代表部(前政権時代の代表部)にかかわるもので、シリアの新政権に対する姿勢には何らの変更もないと伝えた。

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SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、駐ロシア大使(バッシャール・ジャアファリー)と駐サウジアラビア大使(アイマン・スーサーン)を、外交官の人事異動の一環として中央行政に異動させ、臨時代理大使が大使の職務を担うことを決定した。

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シリア人権監視団:3月の1ヶ月間でシリア各地で宗派・民族への帰属を理由に即決処刑された市民の数が144人(うち女性2人、子ども3人)を記録(2025年4月6日)

シリア人権監視団は、3月の1ヶ月間でシリア各地で宗派・民族への帰属を理由に即決処刑された市民の数が144人(うち女性2人、子ども3人)を記録したと発表した。

県別の内訳は以下の通り。
アレッポ県:9人
ハマー県:19人
ダマスカス郊外県:23人
ラタキア県:12人(うち女性1人、子ども2人)
ダルアー県:12人
ヒムス県:33人(うち女性1人、女児1人)
ダマスカス県:4人
ダイル・ザウル県:3人
タルトゥース県:29人

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内務省総合治安局がヒムス県で逮捕していたスワイダー県の活動家(シリア民主帰属党メンバー)22人が釈放される:イドリブ県の収容所に連行され、拷問を受ける(2025年4月6日)

シリア人権監視団によると、5日にラッカ県に向かう途上、内務省総合治安局によってヒムス県で逮捕されていたスワイダー県の活動家でシリア民主帰属党のメンバー22人(男性21人、女性1人)が17時間の拘束を経て保釈された。

シリア民主帰属党は3月22日に発足したシリア平和市民権同盟(タマースク)の参加組織。

一部の活動家は、同監視団が入手した映像のなかで、イドリブ県内の収容所に連行され、拷問を受けたと証言している。

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