シャルア暫定大統領は3月の沿岸部などでの国防軍部隊や内務省総合治安局などによるとされるアラウィー派住民らへの虐殺の真相究明に取り組む独立調査国民委員会の委員と会談:任期を3ヵ月延長する大統領令を発令(2025年4月10日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、3月の沿岸部などでの国防軍部隊や内務省総合治安局などによるとされるアラウィー派住民らへの虐殺の真相究明に取り組む独立調査国民委員会の委員と会談し、委員会から調査の進捗についての報告を受けた。

会談後、シャルア暫定大統領は、大統領令(2025年第11号)を施行し、委員会の任期を再更新なしで3ヵ月延長することを定めた。

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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、ヤースィル・ファルハーン報道官はシャルア暫定大統領との会談で、41カ所で違反行為が行われ、それに基づいて41件の訴訟が行われている一方、いまだに委員会が訪問できていない現場があるなどとして、1ヵ月という任期では調査を完了するには不十分であることを伝え、シャルア暫定大統領は調査が困難であることを理解したという。

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