シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるハマー県サルハブ市をドローンで爆撃し、女性と子供が死傷(2023年6月22日)

ハマー県では、SANA(6月22日付)によると、イドリブ県北部および北西部に展開する「テロ組織」がサルハブ市を無人航空機(ドローン)で爆撃、住宅街に爆弾2発を投下した。

この爆撃で、子供1人と女性1人が死亡、市民3人が負傷した。

スカイラビーヤ国立病院のジョルジュ・ワキール医師によると、死亡した子供を含む5人が病院に搬送され、女性1人が病院で亡くなったという。

スプートニク・アラビア語版(6月22日付)によると、ドローンはシャーム解放機構の保有機で、サルハブ市の住宅街に、高性能爆弾多数を投下し、子供2人と女性1人が死亡、民間人4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、子供2人と女性1人が死亡、男性1人と女性1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、反体制武装集団はまた、シャトハ町を砲撃した。

 

また、シャーム解放機構は、シリア政府の支配下にあるガーブ平原のアイン・ハマーム村を砲撃した。

これに対して、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村、サルマーニーヤ村、タッル・ワースィト村、カストゥーン村、マシーク村を砲撃した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるサルミーン市を砲撃し、女性2人と子供1人が負傷した(シリア人権監視団によると、サルミーン市に対するシリア軍の砲撃で負傷していた女性は27日に死亡した)。

シリア軍はまた、ナイラブ村、マアッルバリート村に対しても砲撃を行った。

 

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の砲撃に対して、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるバスラトゥーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で正体不明の武装集団が女性1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023、June 27, 2023、Sputnik Arabic, June 22, 2023などをもとに作成。

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