ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地が前日に続いて、26日深夜から27日未明にかけてロケット弾10発による攻撃を受けた。
また、その数時間後にも再び攻撃があり、ロケット弾1発が基地から800メートルの地点に着弾した。
2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地が狙われるのはこれで133回目。
内訳は以下の通り:
ウマル油田の基地:35回
シャッダーディー市の基地:16回
CONOCOガス田の基地:40回
ハッラーブ・ジール村の基地:19回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回
これに対して、CONOCOガス田の基地に駐留する有志連合は、ユーフラテス川東岸にあるシリア政府支配下の7カ村(ハトラ村、ムッラート村、マズルーム村、フシャーム町、タービヤト・ジャズィーラ村、サーリヒーヤ村、フサイニーヤ村)に対して砲撃を行った。
有志連合はまた、ウマル油田の基地からユーフラテス川西岸のマヤーディーン市を砲撃した。
一方、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるブサイラ市のユーフラテス川河畔で、シリア民主軍とシリア軍が砲撃戦を行い、シリア軍が発射した迫撃砲弾複数発が市内に着弾した。
AFP, July 27, 2024、ANHA, July 27, 2024、‘Inab Baladi, July 27, 2024、Reuters, July 27, 2024、SANA, July 27, 2024、SOHR, July 27, 2024などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.