ハマー県、ヒムス県などでアラウィー派住民らが殺害される(2025年4月9日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)シリア人権監視団などは、ダマスカス県の市街地で、「俺たちが解放したんだ、俺たちが好きなようにこの国を運営する」などと大声で怒鳴り、内務省総合治安局の隊員に食って掛かる男性を撮影した映像を公開した。

また、シリア人権監視団によると、 バルザ地区のティシュリーン病院前の検問所が正体不明の武装グループの襲撃を受け、内務省総合治安局の隊員2人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のタターン地区で若い男性1人が、オートバイに乗った武装した男性に銃で撃たれて死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市のアズハリー交差点一帯で、内務省総合治安局が未明、大規模な逮捕・捜索活動を実施した。

同地で、内務省総合治安局の隊員らが白昼に丸腰の若い男性の遺体を傷つける映像が拡散されたのを受けたもの。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カッブー村とアウスィーヤ村で、前日に何者かによって誘拐されていた若い男性2人が遺体で発見された。

また、ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区の住居では、アラウィー派の若い男性4人(1人は住居の持ち主、3人はこの住居に家具を搬入していた業者)が正体不明の武装グループによって拉致され、即決処刑されて死亡、遺体で発見された。

一方、SANAが内務省の発表として伝えたところによると、内務省総合治安局が本朝、ヒムス市ムハージリーン地区で治安作戦を実施し、多数の指名手配者を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるハトラ村で「イランの民兵」のメンバーとされる4人を逮捕した。

また、ブーカマール市では、内務省総合治安局が魔術・呪術師とされる男性が、逮捕から2日後に拷問によって死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市で武装した2人組が、住民(兄弟)2人を前政権の予備部隊に所属していたとして銃で撃ち、処刑した。

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