イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年9月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)掃討を続けるシリア軍がスバイハーン市の学校を空爆し、子供9人、女性4人を含む19人が死亡した。

またこの空爆により、シュアイタート部族の住民らが避難した。

シリア軍はこのほかにも、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ハミーディーヤ地区、ハジーン市の農業高校、マヤーディーン市、ハリータ村のダーイシュ拠点などを空爆した。

一方、ダーイシュは、県校外の拘置所に拘束していた戦闘員45人が、「その後(拘束後)、忠誠を誓った」として釈放した。

他方、SANA(9月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、アルディー地区、ハウィーカ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のバヤーティラ地区、シャクナ地区、サハーニー地区にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点をシリア軍が空爆し、女性1人と子供1人を含む4人が死亡した。

一方、SANA(9月8日付)によると、県内各所にあるダーイシュ(イスラーム国)の武器弾薬庫をシリア軍が攻撃、破壊し、多数の戦闘員を殺傷した。

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ハマー県では、フェイスブックなどによると、タッル・アルバーウィー村出身でシャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人アフマド・シャーヒル・タルカーウィー氏(アブー・シャーヒル・タルカーウィー)が、ダーイシュによって占拠されているウカイリバート町付近で何者かに撃たれ、死亡した。

タルカーウィー氏は、2011年3月にシリアで紛争が始まった当初から反体制活動を行い、武装集団を率いて、使徒末裔旅団、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のもとで活動、その後ハマー県校外でヌスラ戦線の司令官として活動するようになっていたという。

またシリア人権監視団によると、県東部のビッリー村周辺でシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(9月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が続くラアス・アイン市方面に、カーミシュリー市、ダルバースィーヤ市から「自作」装甲車などからなる増援部隊を派遣した。

ARA News, September 8, 2014

ARA News, September 8, 2014

AFP, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

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