レバノンの動き:シリア人避難民に退去命令(2014年9月8日)

NNA(9月8日付)によると、南部県スール郡のブジュル・シャマーリー村が、シリア人避難民に対して48時間以内にテントの解体と村からの退去を求める決定を下した。

ブルジュ・シャマーリー村には、約200張のテントにシリア人避難民が身を寄せている。

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ジャディード・テレビ(9月8日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村での武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)による内務治安軍総局隊員らの拘束(8月)に対抗し、ミスリー家の民兵が武装集団メンバー2人を拘束、ミスリー家の子息で武装集団が拘束中のアリー・ザイド・ミスリー兵卒との「捕虜交換」を試みようとしている、と報じた。

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『アフバール』(9月8日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が、ベカーア県バアルベック郡アルサール村で戦死した「アミール」がアブー・ハサン・フィラスティーニー氏だったことを明らかにしたと報じた。

同紙によると、アブー・ハサン氏は、レバノンの司法当局から2013年のベイルート県郊外に対するロケット弾発射事件の容疑者として指名手配されていたアフマド・ターハー氏で、ベイルート県郊外のブウジュ・バラージナ・パレスチナ難民キャンプ出身のパレスチナ人だという。

アブー・ハサン氏(ターハー氏)は、アブドゥッラー・アッザーム旅団のナイーム・アッバースとも活動を共にしたことがあり、2014年8月にレバノン軍によるアルサール村攻撃で死亡した。

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ナハールネット(9月8日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村で、レバノン軍が違法貨物を積んだピックアップ・トラックに乗っていたレバノン人3人、シリア人3人を拘束した。

AFP, September 8, 2014、al-Akhbar, September 8, 2014、AP, September 8, 2014、ARA News, September 8, 2014、Champress, September 8, 2014、al-Hayat, September 9, 2014、al-Jadid TV, September 8, 2014、Kull-na Shuraka’, September 8, 2014、al-Mada Press, September 8, 2014、Naharnet, September 8, 2014、NNA, September 8, 2014、Reuters, September 8, 2014、SANA, September 8, 2014、UPI, September 8, 2014などをもとに作成。

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