ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官が、タッル・アブヤド市東部(マシュフール・ファウカーニー地区)を1日に奇襲し、占拠していたダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、同市を再び完全制圧したと発表した。
ハリール報道官によると、人民防衛隊はダーイシュとの戦闘で3人を殺害、また戦闘員1人は自爆ベルトを爆発させ、自殺したという。
一方、シリア人権監視団は、複数の地元筋の話として、タッル・アブヤド市内でのアサーイシュの活動に対する住民の不満が生じていたことが、ダーイシュによるマシュフール・ファウカーニー地区奇襲・占拠を容易にしたと発表した。
人民防衛隊によるタッル・アブヤド市再制圧と並行して、有志連合は、ラッカ市郊外およびアレッポ県北部などを空爆し、ダーイシュ戦闘員30人以上が死傷した。
AFP, July 1, 2015、AP, July 1, 2015、ARA News, July 1, 2015、Champress, July 1, 2015、al-Hayat, July 2, 2015、Iraqi News, July 1, 2015、Kull-na Shuraka’, July 1, 2015、al-Mada Press, July 1, 2015、Naharnet, July 1, 2015、NNA, July 1, 2015、Reuters, July 1, 2015、SANA, July 1, 2015、UPI, July 1, 2015などをもとに作成。
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