ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がラッカ市のマサーキン・パノラマ地区、フルースィーヤ地区、ハサウィーヤ地区、スィバーヒーヤ橋一帯、農業関連施設一帯、タアミール地区を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー23人が死亡した。
米中央軍(CENTCOM)は、7月6日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(4回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(7回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
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ダイル・ザウル県では、ARA News(7月5日付)によると、有志連合がシューラー村で、ダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ・メンバー35人が死亡した。
ARA News(7月6日付)によると、有志連合がマヤーディーン市のヒスバ(宗教警察)を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で、同市の治安部門を指揮するユースフ・ウバイド・ナースィーフ氏(アブー・アブド)らが負傷した。
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ハサカ県では、SANA(7月5日付)によると、4日にハサカ市東ヌシューワ地区を制圧したシリア軍、国防隊が、同市内の西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区、マサーキン・ジャーヒズィーヤ地区を空爆、同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)掃討を継続した。
ダーイシュはこれに対して、ハサカ市南部郊外の変電所近くで爆弾を仕掛けた車を爆破させた。
また、シリア人権監視団によると、タッル・ブラーク町南部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。
ダーイシュはまた、ハサカ市南部郊外で建設中のアフダース刑務所のシリア軍検問所近くで爆弾を積んだ自動車を爆破し、同検問所を攻撃、シリア軍兵士・国防隊隊員11人が死亡した。
ARA News(7月6日付)によると、人民防衛隊はハサカ市グワイラーン地区に隣接するハーラ・アスカリーヤ地区を制圧した。
一方、クッルナー・シュラカー(7月6日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がタッル・アブヤド市西部のジャルバ村、サウラ村を襲撃し、略奪を行ったと伝えた。
他方、ARA News(7月6日付)は、ハサカ県カーミシュリー市に面するトルコのヌサイビン市住民数十人が、密輸・密入国阻止のためにトルコ軍が建設している土塁・堀に反対するデモを行った。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アイン・ザカル村一帯およびサフム・ダム一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
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スワイダー県では、SANA(7月5日付)によると、ブサイナ丘一帯をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(7月5日付)によると、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ラッフーム村、ウンク・ハワー村、マクサル・ヒサーン村、ラスム・アルナブ村、ヒブラ村、マスアダ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダービク村で強制捜査を行い、住民多数を逮捕した。
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米中央軍(CENTCOM)は、7月5日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(5回)、ラッカ市近郊(2回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。
AFP, July 5, 2015、AP, July 5, 2015、ARA News, July 5, 2015、July 6, 2015、Champress, July 5, 2015、al-Hayat, July 6, 2015、Iraqi News, July 5, 2015、Kull-na Shuraka’, July 5, 2015、July 6, 2015、al-Mada Press, July 5, 2015、Naharnet, July 5, 2015、NNA, July 5, 2015、Reuters, July 5, 2015、SANA, July 5, 2015、UPI, July 5, 2015などをもとに作成。
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