シリア外務在外居住者省は、モスルへのトルコ軍増派遣を批判し、イラク領からのトルコ軍の即時無条件撤退、イラク主権および統合の尊重、内政不干渉を要求(2015年12月6日)

シリア外務在外居住者省は声明を出し、トルコ軍がイラク北部のモスル市郊外の野営地に増援部隊約130人を派遣したことに関して、「イラク政府の合意なく、トルコ軍がイラク領内に進入することは、イラク主権へのあからさまな侵害であり、国連憲章に明白に違反しており、地域の現下の緊張をさらに先鋭化する」と非難した。

外務在外居住者省はまた、「こうしたトルコの敵対行為に対して、政府、国民一丸となって姉妹国イラクに連帯する」と表明、「イラク領からのトルコ軍の即時無条件撤退、イラク主権および統合の尊重、内政不干渉」を求めた。

トルコのアフメト・ダウトオール首相は5日、イラク国内のダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点とされるモスル市北東30キロの地点にあるトルコ軍の野営地に、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガを教練するためとして、増援部隊130人を派遣したと発表していた。

これに対して、イラクのフアード・マアスーム大統領は6日、トルコ軍がイラク領内に不法に侵入したとして、撤退を求める声明を出した。

またハイダル・アバーディー首相は、トルコ政府に対して48時間以内にイラク領内から軍を撤退させるよう通告、撤退が行われない場合は、国連安保理への提訴などあらゆる選択肢が考え得ると述べた。

AFP, December 6, 2015、AP, December 6, 2015、ARA News, December 6, 2015、Champress, December 6, 2015、al-Hayat, December 7, 2015、Iraqi News, December 6, 2015、Kull-na Shuraka’, December 6, 2015、al-Mada Press, December 6, 2015、Naharnet, December 6, 2015、NNA, December 6, 2015、Reuters, December 6, 2015、SANA, December 6, 2015、UPI, December 6, 2015などをもとに作成。

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